ハンカチ落とし

ハンカチ落とし

  • ハンカチ落としという遊び
ハンカチ落としとは、集団で行う遊びの一種である。追いかけっこの要素を部分的に持つ。
運動系、特に瞬発系の能力を多く必要とし、基本的には多人数(6名以上30名未満程度)の参加を前提として作られているゲームで
鬼役とそれ以外の参加者に分かれ、いかにペナルティを受けずにゲームに参加し続けるか、という点を主な楽しみ方とする。
使用する道具がハンカチ(またはそれに類するもの)1つで済むため、参加者と遊ぶためのスペースがあればいつでもできるのが強み。

  • ハンカチ落としの遊び方や楽しみ方
プレイグループや地域などによって多少の差はあるが、ルールの基本は以下の通りだ。
参加者の中からまず最初に一人だけ鬼役を決め、それ以外の全員が車座になって床に座る。
鬼役はハンカチを持って車座の外周を決められた向きで周りながら、参加者一人の背後に、気づかれないようハンカチを投下して周回を続ける。
そのまま周回を終え、ハンカチを置かれた者が元々座っていた場所にたどり着ければ鬼役から座る側に移れる。
ハンカチを置かれた者がそれに気づいた場合、ハンカチを拾って鬼役を同じコースを通って追いかける事ができる。鬼はこれから逃げて目的の席までたどり着くのが目的だ。
ここまでが一順であり、次はハンカチを置かれた者が鬼役になって同じことを繰り返す。これがハンカチ落としだ。
なお、ハンカチが気づかれなかった場合や鬼役が追いつかれた場合などはペナルティが発生する。
自分はペナルティを受けず、他の誰かにペナルティを与えられるよう立ち回るための工夫や駆け引きがハンカチ落としの面白さの一つだが、
単に追った追われたを繰り返して走り回る事も単純ながら楽しい。
参加者はいつ自分の後ろにハンカチが落とされるかドキドキし、いざ鬼役になった場合は誰を標的にするかワクワクする、間接的なコミュニケーション要素も含めた遊びであると言える。

  • 規定外のトラブルの事例やペナルティなど
もしハンカチを置かれた者が鬼役の周回終了までハンカチに気づかなかった場合や、鬼役が追いつかれてタッチされた場合、
目的を遂行できなかった側はペナルティとして車座の中央に移動させられ、次のペナルティ対象者が出て入れ替わりになるまでゲームへの参加権を失う。通称便所行き。
ペナルティが発生した場合、鬼役またはハンカチを置かれた者のどちらかでペナルティを受けていない方が次の鬼となり、便所から戻ってきた者がいるなら空いた席に座る。
なお、座っている者は基本的に自分の背後を見てはならず、ハンカチが落ちているかどうかを確かめる際は手を伸ばして触覚で探すことになるが、
鬼役が自分の後ろを通過している途中でハンカチが落ちてきそうな場所に手を伸ばすのはマナー違反とされる。鬼役が自分の後ろを通過し終えたら確認しよう。
また、鬼役がハンカチを投下する際は、必ず探せば手が届く範囲内に収めておかねばならず、これらの約束事から逸脱したケースは無効試合とされてハンカチの投下前からやり直しになる事が多い。

よくある遊ばれ方、馴染み方
ルール上にゲーム終了条件は定められていないため、時間制限や交代回数などで終了する事が多い。
主な攻略手段として、自分の背後に回った時以外の鬼役をじっくり観察し続けるというものがある。
鬼役を自分の背後にいる時以外よく見ておき、手元にハンカチを持っているかどうか、なくなったのはどのタイミングであるかよく見るのである。
もし自分の背後を通過したすぐ後にハンカチがなくなっていたら、即座に背後をよく調べてハンカチが落とされていないかを確認しよう。
この戦法への対策として、鬼役が常にハンカチを投下できるポーズを維持しつつハンカチが他の参加者から見えづらいように持ち、いつ投下したか気付かれないままゆっくりと周回していくスタイルが取られたりする。
ハンカチ発見後の追いかけっこで走力が大事と思われる事も多い遊びではあるが、頭脳や演技力なども使うとより楽しくなり、深みを増す。
とはいえ1対1の繰り返しによるゲームなので参加人数が多い場合は暇になる者も多く、参加者全員が適度に鬼役を遊べるようそれぞれに配慮が求められることになる。
本気で勝ち負けを決めるゲームというよりは、多人数で集まった際に適度に盛り上がりながら時間を過ごすための遊びという側面が強い。
プレイグループによっては、上記問題を解消するためにアドバンスドルールを追加して、ハンカチが特定の誰かに集中して落とされる事がないようルール側で制限をかける事もあるという。

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雅戌 遊び
最終更新:2018年09月19日 21:32