幻影使いによる人口密集地の巡回

作成者:佐藤ぶそあ

部品構造


  • 大部品: 幻影使いによる人口密集地の巡回 RD:18 評価値:7
    • 部品: 警察組織への出向
    • 部品: 巡回時は二人一組で行動する
    • 部品: 定期的な巡回
    • 部品: 特徴的な服装による犯罪抑止
    • 部品: 国民との信頼関係を築く
    • 部品: 重点的に見回る場所を決める
    • 部品: 現行犯の無力化と逮捕・拘留
    • 大部品: 幻影使い RD:11 評価値:5
      • 部品: 幻を見せる者
      • 大部品: 幻影を使いこなす修行6年 RD:8 評価値:5
        • 部品: 日常における世界の観察
        • 部品: 動かない物の幻影作る
        • 部品: 生き物を再現する
        • 部品: 自分の幻影を出す
        • 部品: エレメントを表現する
        • 部品: 複数の幻影を操る
        • 部品: 幻影で物を覆う
        • 部品: 虚実を交えた幻影術
      • 大部品: 幻影使い装束 RD:2 評価値:1
        • 部品: シルクハット
        • 部品: 指輪



部品定義


部品: 警察組織への出向

玄霧藩国には幻影使いと呼ばれる者たちがいる。彼らはその能力を活かして藩国を守る任に就くことが多いが、その仕事のうちの一つとして国内の巡回がある。
全ての幻影使いを巡回任務に回すわけにはいかないため、幻影使いの中でも特に人当りの良いもの、細かな変化を見逃さない気配りができるもの、犯罪発生時に鎮圧ができるよう一定以上の戦闘力を認められたもの、といった基準で選抜され、警察組織へ出向する形となる。

部品: 巡回時は二人一組で行動する

巡回においては、二人一組で行動する。
これは二人で行動することにより、異なる視点から物事を確認し、また相談しあうことで、一人では察知できない異変や、解決できない問題を減らすことができる。
問題が発生した場合に、一人が現場に残りもう一人が応援を呼ぶ、といった対応や、一人が負傷した場合にもう一人が救助するといった対応をとることもできる。
また、本来あり得てはならないことだが、ペアを組んで行動することにより、巡回任務に就く者への賄賂や買収といった汚職の発生を防ぐ可能性が高くなる。

部品: 定期的な巡回

平時において、幻影使い達はローテーションを組み、国内の巡回を行っている。定期的といっても、厳密に何日おきの何時に来る、という形ではなく、ローテーションのスケジュールも一般には公開されない。
これは巡回時間を避けて犯罪を行う、といった行為を取り難くさせるためである。
定期的に巡回を行うことで、以前の巡回と比較しての国内状況の変化をよく観察でき、問題が発生している場合はそれを察知できる。
また、定期的に巡回があるのだということを国民が知っていることが、生活への安心感につながり、犯罪への抑止力にもなる。

部品: 特徴的な服装による犯罪抑止

基本的に、幻影使いはシルクハットに加えて燕尾服やマントのような芝居がかった服装を取っている。
特に巡回任務に就くものは「幻影使いが巡回に来たぞ」というアピールにもなるため、はた目からその職務がわかりやすい。
近くに巡回中の幻影使いがいることを知っていて、犯罪を起こそうという気になることは、普通はいない。
「犯罪が起こらないから巡回はいらない」ということはあり得ない。「巡回するとで犯罪を発生させない」ことこそ、ひとつの目的である。

部品: 国民との信頼関係を築く

巡回中の幻影使いは、切迫した状況でない限り、国民との会話を行うことは任務のうちに含まれるとされている。
このとき、職務に影響を与えない範囲で簡単な幻影(鳩や綺麗な花など)を出すことで相手を楽しませ、会話の糸口とすることもある。そうして、最近変わったことや困ったことがないか、といった聞き取りを行うのである。
子供達からは、幻影使いが来ると面白い手品(手品ではなく幻影なのだが)を見られるとして、巡回を心待ちにされていることも多い。
また、こういった信頼関係を築くことで、有事の際に避難誘導などを行うとき、警察組織の支持にスムーズに従ってもらう下地を作る。

部品: 重点的に見回る場所を決める

国民からの情報収集や、過去に犯罪が起こった場所の傾向などから、治安の悪い場所、犯罪が起こる条件を満たしそうな場所がないかを事前に話し合い、巡回時に重点的に見回理りを行う。
このとき、複数のチームで別の場所を見回るなどして、多角的な視点を持つよう配慮する。

部品: 現行犯の無力化と逮捕・拘留

巡回中に犯罪に行き会った場合、あるいは国民からの通報があり付近を巡回中だったものが現場へ駆けつけた場合などは、犯罪者の無力化と逮捕・拘留を行う。
無力化する際には、可能な限り国民、巡回者、犯罪者の負傷が少なくなるよう努めるが、国民や巡回者に危険が及ぶと判断された場合は、この限りではない。
このとき、現有戦力で無力化ができない場合は、上位者へ応援を要請する。

部品: 幻を見せる者

玄霧藩国には幻影使いと呼ばれる者達がいる。
いわゆる魔術師の系譜にあたり、もともとは理力使いの集団であったと言われている。
藩国内に発見された遺跡から出土したアイテムより幻影を操る術を知り、以後その術を伝え続けてきた者達である。もっとも、公式には理力研究発展の結果として幻影を操る力を得たのであると発表されているのだが。
ともあれ、幻影使いはその名のとおり幻影を作り、操ることで相手を惑わし、自分のペースへ引き込んで戦うことを得意とする。その力は今日に至っても、藩国を守るため密かに鍛えられ続けている。


部品: 日常における世界の観察

幻影を出すにはイメージが重要となる。
幻影使いを志すものは、目に映るものすべて、音に聞こえるものすべてに注意を払い、いつの日かそれを幻影として再現する準備をし続ける必要がある。

部品: 動かない物の幻影作る

幻影の初歩として、物品の幻影を作る訓練を行う。
果物や花、道端に落ちている石などを手本として、その隣にそっくり同じ幻影を作ることから始まり、以前作った幻影を手本を見ずに再現すること、あるいは手本からあえてずれた幻影を作ることが求められる。最後の訓練は、例えば果物の色を変えたり、葉のつきかたを変えたりすることで、一度も見たことのない幻影を作る基礎となる。

部品: 生き物を再現する

動かないものの幻影が作れるようになったら、次は動くもの、つまり生き物の幻影を作る訓練を行う。
例えば馬の幻影を作るとして、馬の姿形を知っていることはもちろん、その幻影を動かそうと思えば歩き方や走り方、風を受ける鬣や筋肉の動きを再現できなければ、その幻影はすぐに幻であると看破されるであろう。
幻影使いの修行においては、往々にして鳩の幻影を違和感なく飛ばせてみせることが最低ラインとして求められる。

部品: 自分の幻影を出す

生き物の幻影が出せるようになったら、次は自分自身の幻影を生み出す訓練を行う。
人間、自分を正確に把握することは難しいものだ。うっかり本来より美形に作ってしまったり、その逆だったりする。そもそも人間は成長や老化するだけでなく、服装が変わったりするため、自分自身の幻影でありながら日々調整し続ける必要がある。
また、相手を惑わす目的で使用されることが想定されるため、自分が喋る言葉に合わせて幻影の口を正確に動かす訓練なども行う。

部品: エレメントを表現する

エレメントと気取った言い方がされているが、つまり燃え盛る炎や流れる水、風に揺れる草木や地形そのものの幻影を作る訓練である。
触れると火傷しそうと思わせられるか、切り立った崖に洞窟があるように思わせられるか、そういった人の心理に迫る技術を習得する。

部品: 複数の幻影を操る

他の修行と並行して行われる訓練として、幻影を一度に複数出す訓練を行う。幻影は相手を惑わすことにかけて非常に有効であるが、一度に一つしか幻影を出せないのではその効果は半減してしまうだろう。
幻影使いの修行においては往々にして、自分の周囲を踊るように飛び回る鳩の群れの幻影を作ることが求められる。

部品: 幻影で物を覆う

他の修行と並行して、何もない場所に幻影をだすのではなく、現実に存在するものの上に幻影を重ねる訓練を行う。
これはそこにあるものを別のものとして見せる訓練だけでなく、確かにそこにあるものをないものであるように見せる(何もない風景の幻影をかぶせる)訓練も行われる。
自分の服装を異なる衣装に見せる幻影を重ねる技術は、自身が幻影使いであることを隠したいときにも役立つ。

部品: 虚実を交えた幻影術

幻影使いの戦闘法において真っ先に学ぶことは、幻影を使わないことである。
本末転倒しているように思えるが、幻影使いの繰り出す攻撃がすべて幻影であっては、簡単に対処されてしまうのだ。
例えば、ナイフを一本、的へ向かって投げる。本物のナイフの十倍の幻影を同時に的へ向けて飛ばす。
例えば、落とし穴を三つ掘る。一つはそのままに、一つは穴を幻影で隠し、一つは草や土で隠し、そして草や土で偽装された落とし穴の幻影を何もない地面に作る。
何が本物で何が幻影なのか、相手を惑わす技術を学んでいく。

部品: シルクハット

紳士服の正装に合わせて被ることが多い帽子。円筒状のトップとそれをぐるりと囲むシンプルなつばによる特徴的なシルエットがある。
また、手品師などが燕尾服と合わせて衣装とすることが多く、正装ではなく一つのステージ衣装として認識されることも多い。その経緯から、性別に関係なく被ることもある。

部品: 指輪

指にはめるリング型の装飾品。リング部分は金属製のものや木製のものなどがあり、表面に細工が掘られることもある。また、宝石があしらわれることも多い。
単純な装飾品としての意味合いだけでなく、婚約指輪や結婚指輪など、特定の意味合いを付与されることもある。
低物理域においては常に身に着けることができる魔法の触媒となっていることもある。
一本の指に複数個はめることや、それぞの指に一個ずつはめることもできるが、見た目が豪華となるだけで指輪としての性能が上がるわけではない。



提出書式


 大部品: 幻影使いによる人口密集地の巡回 RD:18 評価値:7
 -部品: 警察組織への出向
 -部品: 巡回時は二人一組で行動する
 -部品: 定期的な巡回
 -部品: 特徴的な服装による犯罪抑止
 -部品: 国民との信頼関係を築く
 -部品: 重点的に見回る場所を決める
 -部品: 現行犯の無力化と逮捕・拘留
 -大部品: 幻影使い RD:11 評価値:5
 --部品: 幻を見せる者
 --大部品: 幻影を使いこなす修行6年 RD:8 評価値:5
 ---部品: 日常における世界の観察
 ---部品: 動かない物の幻影作る
 ---部品: 生き物を再現する
 ---部品: 自分の幻影を出す
 ---部品: エレメントを表現する
 ---部品: 複数の幻影を操る
 ---部品: 幻影で物を覆う
 ---部品: 虚実を交えた幻影術
 --大部品: 幻影使い装束 RD:2 評価値:1
 ---部品: シルクハット
 ---部品: 指輪
 
 
 部品: 警察組織への出向
 玄霧藩国には幻影使いと呼ばれる者たちがいる。彼らはその能力を活かして藩国を守る任に就くことが多いが、その仕事のうちの一つとして国内の巡回がある。
 全ての幻影使いを巡回任務に回すわけにはいかないため、幻影使いの中でも特に人当りの良いもの、細かな変化を見逃さない気配りができるもの、犯罪発生時に鎮圧ができるよう一定以上の戦闘力を認められたもの、といった基準で選抜され、警察組織へ出向する形となる。
 
 部品: 巡回時は二人一組で行動する
 巡回においては、二人一組で行動する。
 これは二人で行動することにより、異なる視点から物事を確認し、また相談しあうことで、一人では察知できない異変や、解決できない問題を減らすことができる。
 問題が発生した場合に、一人が現場に残りもう一人が応援を呼ぶ、といった対応や、一人が負傷した場合にもう一人が救助するといった対応をとることもできる。
 また、本来あり得てはならないことだが、ペアを組んで行動することにより、巡回任務に就く者への賄賂や買収といった汚職の発生を防ぐ可能性が高くなる。
 
 部品: 定期的な巡回
 平時において、幻影使い達はローテーションを組み、国内の巡回を行っている。定期的といっても、厳密に何日おきの何時に来る、という形ではなく、ローテーションのスケジュールも一般には公開されない。
 これは巡回時間を避けて犯罪を行う、といった行為を取り難くさせるためである。
 定期的に巡回を行うことで、以前の巡回と比較しての国内状況の変化をよく観察でき、問題が発生している場合はそれを察知できる。
 また、定期的に巡回があるのだということを国民が知っていることが、生活への安心感につながり、犯罪への抑止力にもなる。
 
 部品: 特徴的な服装による犯罪抑止
 基本的に、幻影使いはシルクハットに加えて燕尾服やマントのような芝居がかった服装を取っている。
 特に巡回任務に就くものは「幻影使いが巡回に来たぞ」というアピールにもなるため、はた目からその職務がわかりやすい。
 近くに巡回中の幻影使いがいることを知っていて、犯罪を起こそうという気になることは、普通はいない。
 「犯罪が起こらないから巡回はいらない」ということはあり得ない。「巡回するとで犯罪を発生させない」ことこそ、ひとつの目的である。
 
 部品: 国民との信頼関係を築く
 巡回中の幻影使いは、切迫した状況でない限り、国民との会話を行うことは任務のうちに含まれるとされている。
 このとき、職務に影響を与えない範囲で簡単な幻影(鳩や綺麗な花など)を出すことで相手を楽しませ、会話の糸口とすることもある。そうして、最近変わったことや困ったことがないか、といった聞き取りを行うのである。
 子供達からは、幻影使いが来ると面白い手品(手品ではなく幻影なのだが)を見られるとして、巡回を心待ちにされていることも多い。
 また、こういった信頼関係を築くことで、有事の際に避難誘導などを行うとき、警察組織の支持にスムーズに従ってもらう下地を作る。
 
 部品: 重点的に見回る場所を決める
 国民からの情報収集や、過去に犯罪が起こった場所の傾向などから、治安の悪い場所、犯罪が起こる条件を満たしそうな場所がないかを事前に話し合い、巡回時に重点的に見回理りを行う。
 このとき、複数のチームで別の場所を見回るなどして、多角的な視点を持つよう配慮する。
 
 部品: 現行犯の無力化と逮捕・拘留
 巡回中に犯罪に行き会った場合、あるいは国民からの通報があり付近を巡回中だったものが現場へ駆けつけた場合などは、犯罪者の無力化と逮捕・拘留を行う。
 無力化する際には、可能な限り国民、巡回者、犯罪者の負傷が少なくなるよう努めるが、国民や巡回者に危険が及ぶと判断された場合は、この限りではない。
 このとき、現有戦力で無力化ができない場合は、上位者へ応援を要請する。
 
 部品: 幻を見せる者
 玄霧藩国には幻影使いと呼ばれる者達がいる。
 いわゆる魔術師の系譜にあたり、もともとは理力使いの集団であったと言われている。
 藩国内に発見された遺跡から出土したアイテムより幻影を操る術を知り、以後その術を伝え続けてきた者達である。もっとも、公式には理力研究発展の結果として幻影を操る力を得たのであると発表されているのだが。
 ともあれ、幻影使いはその名のとおり幻影を作り、操ることで相手を惑わし、自分のペースへ引き込んで戦うことを得意とする。その力は今日に至っても、藩国を守るため密かに鍛えられ続けている。
 
 
 部品: 日常における世界の観察
 幻影を出すにはイメージが重要となる。
 幻影使いを志すものは、目に映るものすべて、音に聞こえるものすべてに注意を払い、いつの日かそれを幻影として再現する準備をし続ける必要がある。
 
 部品: 動かない物の幻影作る
 幻影の初歩として、物品の幻影を作る訓練を行う。
 果物や花、道端に落ちている石などを手本として、その隣にそっくり同じ幻影を作ることから始まり、以前作った幻影を手本を見ずに再現すること、あるいは手本からあえてずれた幻影を作ることが求められる。最後の訓練は、例えば果物の色を変えたり、葉のつきかたを変えたりすることで、一度も見たことのない幻影を作る基礎となる。
 
 部品: 生き物を再現する
 動かないものの幻影が作れるようになったら、次は動くもの、つまり生き物の幻影を作る訓練を行う。
 例えば馬の幻影を作るとして、馬の姿形を知っていることはもちろん、その幻影を動かそうと思えば歩き方や走り方、風を受ける鬣や筋肉の動きを再現できなければ、その幻影はすぐに幻であると看破されるであろう。
 幻影使いの修行においては、往々にして鳩の幻影を違和感なく飛ばせてみせることが最低ラインとして求められる。
 
 部品: 自分の幻影を出す
 生き物の幻影が出せるようになったら、次は自分自身の幻影を生み出す訓練を行う。
 人間、自分を正確に把握することは難しいものだ。うっかり本来より美形に作ってしまったり、その逆だったりする。そもそも人間は成長や老化するだけでなく、服装が変わったりするため、自分自身の幻影でありながら日々調整し続ける必要がある。
 また、相手を惑わす目的で使用されることが想定されるため、自分が喋る言葉に合わせて幻影の口を正確に動かす訓練なども行う。
 
 部品: エレメントを表現する
 エレメントと気取った言い方がされているが、つまり燃え盛る炎や流れる水、風に揺れる草木や地形そのものの幻影を作る訓練である。
 触れると火傷しそうと思わせられるか、切り立った崖に洞窟があるように思わせられるか、そういった人の心理に迫る技術を習得する。
 
 部品: 複数の幻影を操る
 他の修行と並行して行われる訓練として、幻影を一度に複数出す訓練を行う。幻影は相手を惑わすことにかけて非常に有効であるが、一度に一つしか幻影を出せないのではその効果は半減してしまうだろう。
 幻影使いの修行においては往々にして、自分の周囲を踊るように飛び回る鳩の群れの幻影を作ることが求められる。
 
 部品: 幻影で物を覆う
 他の修行と並行して、何もない場所に幻影をだすのではなく、現実に存在するものの上に幻影を重ねる訓練を行う。
 これはそこにあるものを別のものとして見せる訓練だけでなく、確かにそこにあるものをないものであるように見せる(何もない風景の幻影をかぶせる)訓練も行われる。
 自分の服装を異なる衣装に見せる幻影を重ねる技術は、自身が幻影使いであることを隠したいときにも役立つ。
 
 部品: 虚実を交えた幻影術
 幻影使いの戦闘法において真っ先に学ぶことは、幻影を使わないことである。
 本末転倒しているように思えるが、幻影使いの繰り出す攻撃がすべて幻影であっては、簡単に対処されてしまうのだ。
 例えば、ナイフを一本、的へ向かって投げる。本物のナイフの十倍の幻影を同時に的へ向けて飛ばす。
 例えば、落とし穴を三つ掘る。一つはそのままに、一つは穴を幻影で隠し、一つは草や土で隠し、そして草や土で偽装された落とし穴の幻影を何もない地面に作る。
 何が本物で何が幻影なのか、相手を惑わす技術を学んでいく。
 
 部品: シルクハット
 紳士服の正装に合わせて被ることが多い帽子。円筒状のトップとそれをぐるりと囲むシンプルなつばによる特徴的なシルエットがある。
 また、手品師などが燕尾服と合わせて衣装とすることが多く、正装ではなく一つのステージ衣装として認識されることも多い。その経緯から、性別に関係なく被ることもある。
 
 部品: 指輪
 指にはめるリング型の装飾品。リング部分は金属製のものや木製のものなどがあり、表面に細工が掘られることもある。また、宝石があしらわれることも多い。
 単純な装飾品としての意味合いだけでなく、婚約指輪や結婚指輪など、特定の意味合いを付与されることもある。
 低物理域においては常に身に着けることができる魔法の触媒となっていることもある。
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インポート用定義データ


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                 "title": "複数の幻影を操る",
                 "description": "他の修行と並行して行われる訓練として、幻影を一度に複数出す訓練を行う。幻影は相手を惑わすことにかけて非常に有効であるが、一度に一つしか幻影を出せないのではその効果は半減してしまうだろう。\n幻影使いの修行においては往々にして、自分の周囲を踊るように飛び回る鳩の群れの幻影を作ることが求められる。",
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                 "title": "幻影で物を覆う",
                 "description": "他の修行と並行して、何もない場所に幻影をだすのではなく、現実に存在するものの上に幻影を重ねる訓練を行う。\nこれはそこにあるものを別のものとして見せる訓練だけでなく、確かにそこにあるものをないものであるように見せる(何もない風景の幻影をかぶせる)訓練も行われる。\n自分の服装を異なる衣装に見せる幻影を重ねる技術は、自身が幻影使いであることを隠したいときにも役立つ。",
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                 "title": "虚実を交えた幻影術",
                 "description": "幻影使いの戦闘法において真っ先に学ぶことは、幻影を使わないことである。\n本末転倒しているように思えるが、幻影使いの繰り出す攻撃がすべて幻影であっては、簡単に対処されてしまうのだ。\n例えば、ナイフを一本、的へ向かって投げる。本物のナイフの十倍の幻影を同時に的へ向けて飛ばす。\n例えば、落とし穴を三つ掘る。一つはそのままに、一つは穴を幻影で隠し、一つは草や土で隠し、そして草や土で偽装された落とし穴の幻影を何もない地面に作る。\n何が本物で何が幻影なのか、相手を惑わす技術を学んでいく。",
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                 "title": "シルクハット",
                 "description": "紳士服の正装に合わせて被ることが多い帽子。円筒状のトップとそれをぐるりと囲むシンプルなつばによる特徴的なシルエットがある。\nまた、手品師などが燕尾服と合わせて衣装とすることが多く、正装ではなく一つのステージ衣装として認識されることも多い。その経緯から、性別に関係なく被ることもある。",
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                 "title": "指輪",
                 "description": "指にはめるリング型の装飾品。リング部分は金属製のものや木製のものなどがあり、表面に細工が掘られることもある。また、宝石があしらわれることも多い。\n単純な装飾品としての意味合いだけでなく、婚約指輪や結婚指輪など、特定の意味合いを付与されることもある。\n低物理域においては常に身に着けることができる魔法の触媒となっていることもある。\n一本の指に複数個はめることや、それぞの指に一個ずつはめることもできるが、見た目が豪華となるだけで指輪としての性能が上がるわけではない。",
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佐藤ぶそあ
最終更新:2017年08月02日 21:47