『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』

『勝つのは氷帝!』『勝つのは跡部!』

『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』

『勝つのは氷帝!』『勝つのは跡部!』

『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』

『勝つのは氷帝!』『勝つのは跡部!』

『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』

『勝つのは氷帝!』『勝つのは跡部!』

『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』『氷帝!』



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 圧巻の氷帝コールが、広いテニスコートを包み込むように鳴り響いていた。
 アーチャー――跡部景吾が背負う、氷帝学園という世界を激励する、最も簡単な魔術の詠唱。
 敵を応援する声は、最早、この結界の何処にも存在しなかった。
 何故なら、この世界はアーチャーの為に作られた、『跡部王国(キングダム)』の庭なのだから――。


 ――――ドッ!!


 今、その大音声の中でも一際心地よく響いたのは――、硬式ボールとラケットとの打撃音。
 そして。


「はぁ……はぁ……はっ――!」


 ――――トシュ。

 まるで敵の心臓に突き刺さるかのように、死角に落ちていく、テニスボール。
 相手のサーヴァントがそれに気づいた時には、既に遅かった。
 テニスボールがコートの外へと飛び出していき、もう一度地面に落ちていく。 


「ぐっ……」


 彼がいかに槍の名手であろうとも、そのボールを手持ちの槍(ラケット)で敵に返さなかった時点で、ポイントは確定する。
 この結界内では、ポイントを取られた瞬間、如何なるマスターやサーヴァントであっても、否応なしに魔力を奪われるのである。
 それがこの結界内で、サーヴァントとして挑む者の当然のルールだった。
 そんな、この上なく真剣に取り組まねばならない死のテニスゲームの渦中に、彼らはいるのだ――。

 それ故、『ランサー』も、いくらこれがテニスだからといって、只の遊戯と一笑する事が出来ない状況にある。
 事実上、この空間でテニスをするサーヴァントにとって、それは殺し合いをしているのと変わらない。
 しかも、限りなく劣勢だ。


『40-0(フォーティ・ラブ)!』


 テニスの実力が全てを決める――それが、生前のアーチャーの戦い抜いてきた「全国」という世界だった。
 その世界に引き入れられたのだから、その世界のルールに従わねばならないのは当然の事なのである。
 そもそも、ここがテニスコートである以上、そこに立ったプレイヤーたちがその一球に死力を尽くすのは、スポーツマンの義務であろう。
 命を賭ける覚悟を伴って挑むのが、――「試合」という物だ。

 つまり――この王国でテニスの弱い者は、たとえどれ程、サーヴァントとしてのパラメーターが高くとも、意味がない。
 重要なのは、テニスの技量。――それが全てを左右する。
 そして、そこで王様(キング)として君臨したアーチャーに、何処かの世界で英霊となった男が全力を以て敵わないのも無理はなかった。


「はぁ……はぁ……」


 ランサーは息を切らしながら、唖然としていた。
 先ほどの一球は、半端な英霊の目には、視えない球であった――。
 とうに人の姿を捨て、人を辞めている筈のランサーでさえも、その球速に追いつく事の出来ない。
 アイボリーのアーマーを纏った2m以上の体躯の怪物が、呆然としたまま一球を見送ってしまったのである。
 かつては人間たちを「蟻」と呼んで蹂躙しようとしてきたランサーも、たった一人のテニスプレイヤーに良いようにやられている。


「――ガハァっ!!」


 ランサーは、ダメージを受け、血反吐をコートに吐き捨てた。
 直接、肉体にボールが当たっていないといえど、ポイントを奪われた事実が彼の精神と肉体に与える影響は多大に違いなかった。
 この場でテニスプレイヤーとして戦わねばならない彼らに、このくらいの拒絶反応が起きるのは無理もない話である。


「……あーん? もう終わりか? 槍使い(ランサー)」


 そして、そんなランサーの向かいのハーフコートで、アーチャーは今――息一つ切らさずに君臨していた。
 その外見は中学生程度であるというのに、大人さえも肝を冷やす試合(プレイ)を見せる男は、今、地上に降りていく。
 彼の先ほどの一撃は、何メートルという高さから放たれた物だったのである。
 地上に戻って来るのが今、ようやくであった程に――。


 しかし、同じ地上で戦っているというのに……

 アーチャーはまるで……

 ――まだランサーを見下ろしているかのようだった!!


「次のポイントで、俺様の勝ちが決まり、……お前は全ての魔力を失い消滅する。
 ――――降参するなら今の内だぜ?」

「ま……まだだ、私は負けていない……!
 完全な英霊(サーヴァント)であるこの私が……中学生代表(テニスプレイヤー)ごときに降参などするものか……!」

「あーん……。中学生だの高校生だのにこだわってる時点で成長辞めてるようなもんだが……――。
 流石は、英霊(サーヴァント)だ。精神力(メンタル)は、なかなかのもんじゃねーの」


 流石のアーチャーも、この敵の精神力を認めざるを得ないようだ。
 しかし、その誉れだけが唯一、この試合でランサーが得た勲章となる事だろう。
 実際、ここまで2ゲーム先取されているが、ランサーは全く、テニスという競技においては手も足も出ない状態になっている。
 つまり、1ポイントも取っていないのである。
 このまま全敗すれば、ランサーは消え、再び英霊の座に還る事になってしまう。

 しかし、それでもアーチャーは、ランサーが試合に臨むのなら……容赦なく、責める。


「……次の一撃で楽にしてやる!」


 ――アーチャーのサーブ権だった。
 アーチャーは自コートの外で、ボールを天高く上げる。
 太陽がアーチャーの放ったボールを照らした。


 そして、天高く飛び上がったボールが、アーチャーのラケットに激突する――!!



「――俺様の美技に酔いな!」



 と、彼が言う。
 テニスボールは、恐ろしいほど的確な打点で、蕩けそうな程心地良い音を鳴らし、ランサーのコートへと向かっていった。
 その時――。


「――……フン! かかったな、弓兵(アーチャー)……!!」


 迫りくるテニスボールを見ながら、ランサーが、ニヤリと口元を歪ませた。
 往生際の悪いのが、このランサーの性格だ。
 魔力が残っている内は、どこまでも往生際が悪く、たとえどんな卑怯な手を使っても勝利を狙うだろう。


「ハッ!」


 ランサーの怪物じみた下顎が小さく開いた――。
 そして、そこから、響き渡るのは、轟音と、彼の声。


「これが、私の……最後の……奥の手だァァァァァ――――!!!!!」


 砲撃である――!!

 生体改造されているランサーは、喉のあたりから光のビームを放ったのだ。
 しかし、これがルール違反ではない。
 この固有結界ではルール違反は厳罰を受ける事になる為、テニスのルールで真面目に戦わなければならないのだが、現在、テニスのルールで、選手によるビーム砲は禁止されていない。
 もし、敵のコートに侵入して槍で敵を突き刺せば反則になるかもしれないが、これは自コートからの正当な一撃である筈だ。
 いわば、強力な逆風が突然に発生したのと、何も変わらないのだから――。
 (※ただ、もし、ルール違反だった場合、逆に大きなペナルティになる為、ランサーも最後の最後という段階まで使いづらかったのである)

 要は、テニスというのは、ボールを跳ね返せばいいだけの事。
 こうしてビーム砲で跳ね返してしまえば、ラケットに触れずとも、勝手にフォルトになるのだ。
 ルールに抵触しなければ、相手のペナルティ。
 ついでに選手まで死んでしまえば、無条件でこちらの勝利にもなりうる。

 そして、彼の宝具は――敵のコートが殆ど焦土と化す程のエネルギーであった。
 たかだか数メートルの至近距離でこの一撃を受ければ、アーチャーもどうなるかわからない。


「……フッ、いくら優秀なテニスプレイヤーと言えど、この至近距離から私の宝具を受ければひとたまりも――…………」


 しかし――。


「――――何ぃっ! まさかっ!」


 ――その瞬間、ランサーの手にあったはずのラケットが飛んだ。
 ボールが弾丸の如きスピードでラケットへと叩きつけられたのである。
 ランサーがそれに気づいたのは、既にボールが相手のコートに跳ね返ってからだった。


「なっ……」


 この王国に君臨する者が、この程度の姑息な時間稼ぎに屈する筈がなかった。
 爆煙の中から聞こえるのは、氷のように冷え切ったアーチャーの声――。



「――――破滅への輪舞曲(ロンド)」



 愕然として叫ぶランサーのコートに、ボールが叩きつけられる。
 ラケットが吹き飛んだ以上、それを跳ね返す術はない。
 ――いや、宝具を使えば別だが、今や、その宝具を発動する時間はなかった。


「あっ……あがっ……バカな……この私が……」


 そして、この瞬間――3ゲームで4ポイントを先取された事になる。
 全く、恐ろしいほどのゴールデンマッチ。
 アーチャーの『跡部王国(キングダム)』の前では、半端なサーヴァントは屈するしかない。



「試合終了(ゲームセット)だ!!」



 ――――こうして、ランサーはその全魔力を喪失し、脱落した。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 街灯にも照らされない、夜の路地裏――。
 アーチャーは、固有結界を解除し、負傷して倒れ込んでいるマスターに手を差し伸べた。
 固有結界の中でも実は座って試合を見てもらっていたのだが、試合が終わった以上、固有結界を持続するのは負担でしかない。
 こうして、元の東京の街で、二人は隠れるように戦いの疲れを癒す。


「……どうだ、マスター――、具合は? あーん?」


 アーチャーは、自身のマスターたる幼い少女に訊いた。
 マスターの少女は、既にかなり傷だらけである。
 ――試合の前に、あのランサーに随分としてやられたのが原因だ。


「……」


 別に、アーチャーも彼女の仇を取った……というわけではなかった。
 マスターを失い敗北するというのは、当のアーチャーとしても気に入らない。
 何より、マスターをサポートするのがサーヴァントの役割だ。
 本来的には、こうしてアーチャーの方が闘うのが正解である。
 そうした事情もあって、アーチャーがランサーを殲滅した、という次第だった。


「――……ご心配なく」


 マスターが答えた。
 緑の髪の、小学生か中学生程度の、外国人の少女。紫と蒼のオッドアイ。

 彼女こそが、アーチャーのマスター――アインハルト・ストラトスである。
 そして、彼女は、単純な戦闘力や魔力でいえば、アーチャーさえも凌駕する実力を持つ魔術師だった。
 アーチャーを凌駕するアインハルトがランサーに負け、そのランサーにアーチャーが勝ってしまうというのは聊か奇妙な事だったが、こうした相性があるのも聖杯戦争の常だ。
 必ずしも、パラメーターや魔力の強い者が勝つとは限らない。
 アーチャーの試合は、まさしくその証明であったと言えよう。


「無理すんじゃねえ」

「……」

「そして、二度と『無茶』もするな」

「…………はい」


 アインハルトとランサーの間の実力差は、はっきり言って、戦う前から歴然だった。
 しかし、それでもアインハルトがランサーに挑んでしまったのには理由がある。
 たとえ、無茶であれ、他のサーヴァントを発見した以上、挑まずにはいられなかった……。


「――」


 そもそも、アインハルトの目的は「覇王流の強さの証明」にこそある。
 古代のベルカ――それは、地球の外にある異世界である――の戦乱期に、覇王「クラウス・G・S・イングヴァルト」が果たせなかった悲願を、自らが果たす事が、この聖杯戦争での彼女の目的なのだ。
 彼の始めた覇王流(カイザーアーツ)でサーヴァントを打ち倒していく。
 そして、その強さを証明したい。
 彼が極めたかった力が――大切な人を守ろうとした力が、決して弱くなどなかったという事を、白日の下に晒さなければならない。
 自らのサーヴァントであるアーチャーは、「テニス」に特化しているが故に、彼と拳を交える事はなく、共に戦う形になっているが、アインハルトは、自らの拳で歴戦の英霊を倒したいとさえ思っていた。
 そして、最初に見つめたのが、あのランサーだったのだ。

 つまるところ、彼女の目的は、「聖杯」ではなく、「戦争」の方でこそ叶えられるという訳だ。
 しかし――結局は、この結果である。
 今回のように、ランサーを前に負けて――弱さを証明する事は、二度とあってはならないのだ。


「……アーチャー」

「あーん?」

「――素晴らしい、試合でした。
 とても……スポーツの範囲とは、思えないほどに……」


 アインハルトもまた、クラウスの記憶を引き継いでいる子孫であり――自身が王たる自覚が、薄々ながらある。
 圧倒的な強さと、「王」としての格を見せつけたアーチャーには、労いの言葉をかけずにはいられない。
 ……自分が倒せなかった相手を、テニスで倒してしまった者がいるなんて、認めたくはないが。


「当たり前じゃねーの」

「でも……あのランサーを、テニスで倒してしまうなんて――。
 ……私には、信じられませんでした……。
 この拳以外に、誰かを守る力があるなんて……――」


 あの神業じみたテニスは、他者を守護する力という域に達している。
 実際、アインハルトはアーチャーのテニスプレイヤーとしての実力によって命を繋ぎ、ランサーはテニスによって英霊の座に還ったという現実が目の前で繰り広げられている。
 時に、テニスという競技は、拳さえも超えるというわけだ。
 しかし、そんなアインハルトに向けて、どこか呆れ半分に言った。


「……マスター。誤解があるぜ。
 俺がテニスをするのは、誰かを守る為なんかじゃねえ――この俺の為だ」

「……」

「そこを履き違えるな。
 ……だがな、何の為に戦うのかが見えているのなら、お前はもっと進化できる」


 アインハルトがどの程度、それをちゃんと聞いてくれているのかはわからない。
 王は常に、誰よりも早く、『進化』を『加速』させていく。
 アインハルトもその例外にはならない筈なのだ。
 ――それさえ理解すれば、アインハルトは、今よりも強くなれるだろう。

 かつて、アーチャーが幼い頃、英国の強いテニスプレイヤーたちとの差に打ちひしがれていた自分――それを、思い出す。
 強さを証明したい、という想いは、時に焦燥感さえ募らせる。
 問題は、目に見えた差をどのようにして縮めるかという事――その方法が視えた時、『進化』は『加速』するのである。


「――――だから、これだけは、決して忘れるな、マスター」










「勝つのは――――アーチャー陣営(俺たち)だ」












【CLASS】

アーチャー

【真名】

跡部景吾@新テニスの王子様

【ステータス】

筋力D 耐久D 敏捷D 魔力D 幸運A 宝具A

【属性】

秩序・中庸

【クラススキル】

対魔力:D
 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【保有スキル】

カリスマ:A+
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。
 団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
 A+は既に魔力・呪いの類であり、跡部は新しい国を生み出す事が出来る。

心眼(真):A
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 跡部の場合、対戦相手の弱点を見抜く魔術のような「眼力(インサイト)」を持ち、それがこのランクをAランクまで引き上げている。

黄金律:A
 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
 Aランクの場合、「一生金に困ることはなく、大富豪でも十分やっていける」。

愛の黒子:B
 魔力を帯びた黒子による異性への誘惑。跡部と対峙した女性は彼に対する強烈な恋愛感情を懐いてしまう。
 対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減することが出来る。

王様(キング)特権:A
 皇帝特権のスキルの変名。
 本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるというもの。
 該当するのは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、と多岐に渡る(ただしカリスマは高ランクで取得済)。
 Aランク以上の皇帝特権は、肉体面での負荷(神性など)すら獲得が可能。

庭球の王道:A
 テニスを極めた者に付与されるスキル。
 Aランクの場合、魔力の域に達した技と試合を魅せる事が出来る。

【宝具】

『跡部王国(キングダム)』
ランク:A 種別:大会宝具 レンジ:23.77~ 最大捕捉:1~62837人以上

 アーチャーの固有結界。
 テニスプレイヤーとしての彼の心象風景(自宅、学校、大会などのテニスコート)を再現する事で、結界内に引き込んだ相手とテニスの試合を行う。
 この結界で試合を行うサーヴァントは、ポイントを取られるか、ルール違反を行ってしまうとペナルティとして魔力が削られていき、敗北と同時にサーヴァントは残存する全ての魔力を喪失して消滅するという死の制約がある(発動者であるアーチャーも例外ではなく、劣勢になってから結界を解除する事は不可能)。
 また、この結界内では、相手がルールを解さない場合であっても、ルールが全て相手の脳内に刷り込まれる他、結界内にいるサーヴァントはパラメーター・宝具・スキル・Weponにも特に制限を受ける事はない。
 その為、アーチャーは経験でこそ優位に立つものの、情報や能力で一方的に有利になる事はなく、テニスプレイヤーとしてはほとんどフェアな条件での試合が行われる事になる。
 ルールは「シングルス」に限らず、他の人物を連れた「ダブルス」も可能で、それらの細かなルールはこの宝具の発動時に、発動者の任意で設定でき、観客席やベンチにも人間を呼べる。
 この宝具の発動のキャンセルには、「Cランク以上の対魔力スキル」、結界の中断には「相手より1ゲーム以上優勢になっているプレイヤーの任意」が必要となり、その条件を満たさない場合は、最後まで否応なしにアーチャーとのテニスの試合を強制されてしまうという。
 なお、本来、『跡部王国(キングダム)』の名は、敵の身体を透視して弱点を可視化する技に冠された物であるが、既にそれは新しい国の域に達しており、彼が作り出す世界の名として相応しいという判断で、宝具の名に採用された。

 あと、読み方は「あとべキングダム」だが、「アトベキングダム」というのも「あとべキングダム」とするのも若干ダサい気がするので、「王国」の部分だけ「キングダム」とルビを振る形にしており、別に宝具の名前が「キングダム」という訳ではないのでそこのところはお間違えのないよう。

【weapon】

『ラケット』
『テニスボール』

【人物背景】

 氷帝学園中等部3年A組1番。別名「王様(キング)」(本人命名)。
 200人もの部員を抱えるテニス部の部長で、同学園の生徒会長でもある。
 オールラウンダーであり、テニスにおいてはすべての技術においてトップクラスを誇るが、その中でも相手の弱点を見抜く眼力(インサイト)はズバ抜けている。
 テニスが強いだけでなく、跡部財閥の御曹司でかなりのお金持ち。
 俺様系の性格で敵をひれ伏させる美技を持つが、決して悪人というわけではなく、努力家で仲間やテニスにかける情熱も強い熱血漢でもある。

【サーヴァントとしての願い】

 なし。
 ただし、負ける気ゼロ。
 マスターと一緒にやってやろうじゃねーの。

【基本戦術、方針、運用法】

 パラメーターは低く見えるが、スキルの多さと固有結界が最強の武器。
 スキルは、ただでさえ多彩な上に「王様(キング)特権」があるので、もうだいたい何でもできる。
 これを駆使すれば、人間の中学生程度(?)な実力に見合わない大活躍も期待できる。
 対魔力スキルが無いサーヴァントや弱いサーヴァントは固有結界に引き寄せてテニスで倒す事が出来るので、それが有効。
 ただし、相手もあらゆる能力を駆使してテニスの試合をするので、必ずしもアーチャーが有利になるとは言えない。ちゃんと本気で試合した方が良い。
 筋力・耐久・敏捷・魔力のランクは、今の所、マスターの方が少し強いので、固有結界に引き込めないCランク程度の相手ならばアーチャーが戦うよりもマスターが戦った方がずっとマシ。





【マスター】

アインハルト・ストラトス@魔法少女リリカルなのはVivid

【マスターとしての願い】

 最強の王である事の証明。
 聖杯を得る事は目的にないが、それでも多くのサーヴァントと拳を交えたい。

【weapon】

 なし。

【能力・技能】

 常に身体を鍛えている為、高い身体能力を持ち、覇王流(カイザーアーツ)を極めている。
 頭もよく、学校の成績も高かった。
 魔力の扱いに長け、「覇王形態」という16歳~19歳程度の大人の姿に変身して戦闘力を高める事も出来る。

 ちなみに、時期的にはヴィヴィオたちとは出会っておらず、デバイスのアスティオンもいない。
 その為、この時点での実力は低く、強力なサーヴァントとまともに正面から戦って勝つのは、不可能と言って良い。
 ただ、平均値がCランク程度のサーヴァントが相手で5:5くらいの勝率に持ち込める程度。

【人物背景】

 フルネームは 「ハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルト」 。
 12歳。St.ヒルデ魔法学院中等科に所属する生徒。現在は東京都内の中学校の1年生(ただし地球なら本来なら小学6年生程度が正しいらしい)。
 古代ベルカ時代にあったシュトゥラ王国の国王「覇王イングヴァルト」の末裔で、先祖の記憶と血統を強く引き継いでいる。
 覇王流の強さを証明する為、変身魔法で大人の姿となって格闘技の実力者達に次々とストリートファイトを申し込んでは倒している通り魔のような行動をしている。

【方針】

 サーヴァントたちと戦い、覇王流の強さを証明する。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 13:14