――バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。





 ――私達はその記憶を記されて、この地上に生まれてきたにも関わらず、思い出すことのできない性を持たされたから。





 ――それ故に、ミ・フェラリオの伝える次の物語を伝えよう……。





◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 ……電車の走る音が、彼の頭の上を過ぎ去った。
 真上で二つの電車がすれ違っているのを感じた。
 ――多くの人の意思が頭上を通り過ぎ去っていく。

 そこは、電気街から少し外れ、一見のどかにも見える野原が近い場所だった。
 洞穴のように広い、トンネルの下である。トンネルの上は、そのまま線路が作られ、そこを電車が通っているらしい。
 光は太い壁のせいでほとんど通わず、左右の端にだけ巨大な真昼の光が差していた。
 まるで前衛アートのような解読不能のラクガキが、トンネルの内壁に大きく描かれているのが、その光のお陰で目に入った。
 どこかジメジメとした場所が、彼が今、英霊として顕現した地であった。


「聖杯戦争、か……」


 ――ショウ・ザマは、「ライダー」のサーヴァントとしてこの聖杯戦争に顕現した。
 かつて、平和と己の正義の為に戦い、バーン・バニングスの怨念を絶ち、シーラ・ラパーナによって浄化された地上人……それが、この男ショウ・ザマである。
 元々は、一介の地上人でしかない彼が「伝説」へと変わったのは、地上にただ一人残ったミ・フェラリオが地上の人々に伝えていった「バイストン・ウェル」の物語の恩恵であった。
 伝えられた伝説は時に脚色され、人の意思は彼の持つ「オーラ力」と呼応し合う――。

 そして――その果てが英霊の座、なのであった。
 人々に伝承された存在となったショウは、英霊としての資格を得てしまったのである。
 バイストン・ウェルに導かれ、転生まで果たしたはずのショウであったが、その洗い流されたはずの魂にさえ安息はなかった。
 こうして魂を英霊の座に送りだされ、聖杯戦争に呼ばれてしまったショウのもとにあるのは、新たな戦争である。

 平和は、この時もまた打ち壊されようとしている。だから、また、剣を取らねばならない。
 聖杯戦争という災厄が、人の手によってこうして、また地上に戦火を移そうとしている……。

 ショウは己が英霊として置かれた状況に対して、憤りを拭えなかった。


「俺の生きていた頃と、何が違うっていうんだ……。
 ……俺たちが、マーベルやニーが、命をかけてやってきた事は!」


 大事だったはずの仲間たち――マーベル・フローズンやニー・ギブンも。
 怨念に取り憑かれながら自らを襲ってきた者たち――トッド・ギネスやバーン・バニングスも。
 戦争の為、あらゆる者が散っていくあのバイストン・ウェルの戦争を記憶の片隅に残しているからこそ、ショウは激しい怒りを胸に抱いていたのであった。

 いや、しかし、戦争はおそらく永年に続くだろう。それはショウも知っている。
 もはやそれは人類が消し滅ぶまで変わらない世界の仕組みであり、人間の精神構造から生まれる災厄だった。

 問題は、異界の戦争が地上へとその火の粉を散らそうとしているという事である。
 この聖杯戦争も、そういう意味では、かつての戦争と似通っていた。
 ――故に、彼はこの聖杯戦争を、耐えがたい程に嫌悪したのである。


「英霊の戦争が地上に怨念を振りまくという事が、人々にとって、一体何になるというんだ……!」


 ……と、彼が怒りに声を荒げ、トンネルに反響させたそんな時である。

 一人熱を上げるショウの傍らで、桃色の髪の小さな少女が首を傾げながらショウの顔を見上げている――それが彼の傍らで目に入った。
 小学生くらい、だろうか。……全てピンクで揃えた幼い服装からしても、それらしい感じがする。
 頭の上で兎の耳を立てているかのようなヘッドフォンも目立ったが、小学生らしいファンシーなアクセサリーの一つだろう。


「あのっ……お兄さんは、誰めう? ここは――」


 見た所、ショウの周囲には彼女しかいない。
 そして、彼女からは殆ど邪心を感じなかった。
 ここを通りすがる人間はいても、こうしてずっとショウを見つめているのは彼女だけだ。
 ショウは、彼女の問いを無視して問う。


「――ん? 君が俺のマスターなのか?」

「ますたー?」

「……マスター、名前は?」


 ショウは、彼女が自分を呼び出したマスターであろう事だけは即座に理解し、ひとまず彼女の名前を訊いた。
 対する少女は、ショウが何者なのやらさっぱりわかっていないようで――しかし、これから自分の運命と密接に関わる人間であるのをどこかで予期しながら――彼と不思議そうに言葉を交わしていた。
 彼女も、自分が置かれている不可解な状況については、少なからず理解しているのかもしれない。


「えっと……めう……芽兎めう、めう!」


 ――そして、やはり、この二人のオーラ力がどこか調和し合っていたのだろうか。
 質問をぶつけるばかりで、あまり会話が成立していない気もするが、言わんとしている事を理解しながら話は進む。
 芽兎めうと名乗った少女は至極素直にショウと会話を弾ませる。


「メゥ・メゥ……?」

「そうめう!」

「……そうか。俺は、ショウ・ザマ。でも、ショウっていう名前は秘密にしてくれ」

「じゃあ、何て呼べばいいめう?」

「『ライダー』……。それが俺の、この聖杯戦争で与えられた名前なんだ」

「……『ライダー』めうか。かっこいいめう!」


 若干の齟齬が生じていたものの、何とかそれぞれは互いの名前を知り合うまでこぎつけるのであった。
 ほとんど無邪気に会話を交わし合う二人は、傍から見ればそれなりに微笑ましくもあっただろう。

 ……だが、やはりここは聖杯戦争。
 この場にそれは似つかわしくない空気であった。
 ショウも、闘志がない人間というわけではない。むしろ人並以上の正義感があり、大人しい体質でもないくらいだ。


(メゥ・メゥか……この少女からは、全く邪心を感じない。
 良いマスターだが、もしかすると、聖杯戦争の意思もないのか?)


 ショウも、この少女にはこの瞬間まで邪心を全く感じていない。――良い事だが、それが却って不安でもあった。
 邪心がないならば、何故メゥ・メゥはこうして聖杯戦争に参戦しているのだろう、と。
 ……ただ、当人の聖杯戦争を引き起こす意思がないとしても、そこに巻き込まれる事は少なくない。
 彼女もまた、もしかするとそうした性質の地上人なのかもしれない。

 ……そして、サーヴァントであるショウにも、ここが正しい地上でない事は、少しの時間の経過と共に薄々わかりつつあった。
 メゥ・メゥのような生身の地上人と、頭上を通りすぎる「そうでない者」との差に気づきつつあった――そして、ここに溢れているオーラが、地上にあるはずのオーラでない事も。
 だとすると、メゥ・メゥは、地上からオーラロード的な何かを通ってこの聖杯戦争に呼ばれたマスターなのではないか、と。


「なあ、メゥ・メゥは、もしかして、地上に帰りたいのか?」

「ちじょう? うーん……やっぱり、めうはおうち帰りたいめう」

「そうか、弱ったな……。帰り方は教えられてないぞ」


 ショウは頭を掻く。
 どうやら、本当にメゥ・メゥは巻き込まれてここに来てしまった者らしい。
 しかし、この聖杯戦争の巻き起こる地で如何なる事をすれば脱出できるのかはショウ自身にもわからない。
 もしかすれば、もう一度、オーラロード的な何かを拓く必要があるのだろうか……。


「うーん……メゥ・メゥがそうであるように、地上に帰ろうとする者がいればいいんだが――」


 ショウは少しだけ、そう考えた。
 このメゥ・メゥのように、地上に帰りたいと願う者も多くいるだろう。
 それは、ショウがかつてバイストン・ウェルで出会った地上人――ーベルたちのように。
 そういう人間がいれば、目的が同じである以上、味方につける事も出来る。
 実際、ショウはそうしてかつて、バイストン・ウェルから地上へと還る事が出来たのだ。


「……まあ、いいか。これも縁だ。それまでは、俺が面倒見てやるよ!」


 ともかく、今から考えても仕方ない。
 メゥ・メゥのサーヴァントであるショウは、メゥ・メゥに向けてそう溌剌と告げた。
 メゥ・メゥもあまりしっかり理解はしていないようだが、とにかうショウが悪い人でないというのは直感的に察したらしい。
 聖杯戦争のマスターとなった彼女の微量なオーラ力が、ショウのオーラ力と反応し合ったのかもしれない。


「めんどう? なんでもしてくれるめうか?」

「うーん、まあ、出来る事ならな」

「……ならめう、とりあえずちくパが食べたいめう!」

「ちくパ? なんだ、それは?」

「ちくわパフェ」


 ショウは少し考えた。
 ちくわも知っているし、パフェもよく知っている。――だが、想像するだけであまりにも食い合わせが悪そうである。
 第一、しょっぱいのか甘いのか、さっぱりよくわからない。
 ショウは、ほんの少し経ってから、メゥ・メゥに訊いた。


「メゥ・メゥはいつもちくわパフェが好きなのか?」

「いつも食べてるめう!」

「――」


 ショウは、それから、目線を下げ、まじまじとメゥ・メゥの瞳を見る。
 瞳は、サファイアの宝石を埋め込んだように青く透き通っており、微かな潤みと共にきらきらと光っている。
 しかし、ショウはそんな美しさを褒めるのではなく、その色そのものを見定めていたのである。
 何故ショウが自分の瞳をじっと見ているのかわからず、無邪気な笑顔で首をかしげていた。


「目の色は、青か……。兎みたいな子だけど、ちゃんと人参は控えてるみたいだな」

「にんじん?」

「メゥ・メゥ、とにかくこれからよろしく」

「ん? まあいいめう。よろしくめう、ライダー!」






【CLASS】

ライダー

【真名】

ショウ・ザマ@聖戦士ダンバイン

【パラメーター】

筋力E+ 耐久E 敏捷E+ 魔力A 幸運B 宝具A+++

【属性】

秩序・善

【クラススキル】

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術・儀礼呪法など大がかりな魔術は防げない。

騎乗:B
 騎乗の才能。幻獣・神獣ランク、恐獣を除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
 彼の場合、生前はモトクロスに凝っていた為、乗り物の中ではとりわけバイクの操縦に長ける。
 また、聖戦士として「オーラバトラー」と呼ばれる機体を、オーラ力を駆使して自在に操る事も可能。
 更に、バイストン・ウェルに住まう獣たちは、凶暴な恐獣以外は乗りこなしてしまう。

【保有スキル】

オーラ力:A
 彼が魔力に代わって持っている生体エネルギー。
 その際の感情によってランクは上下するが、ショウは常時からAランクレベルのオーラ力を持っている。
 オーラバトラーをはじめとするオーラマシンを操るには、このスキルを保有する必要がある。
 地上人たちは全てこのオーラ力を持っているが、ショウはその中でも特別高いオーラ力の持ち主である。
 オーラ力がこのランクに達しているショウは「聖戦士」とも呼ばれ、オーラバトラーを自在に扱う。
 また、オーラ力を通して人の邪心や怨念を感じる事も出来る。
 更に高いランクになれば魔法のように扱う事も出来るが、人間種でそこまで達する事は滅多な事ではありえない。

言語理解:C
 バイストン・ウェルを訪れた地上人の加護として、地上における全ての言語を理解する事が出来る。
 ただし、言葉に込められた相手の意図までは必ずしも汲み取る事は出来ず、感情レベルまで理解する事は出来ない。
 あくまでも、その言語で記された言葉通りにしか理解できない為、言葉が持つニュアンスや機微はライダー自身の解釈に左右される。

ハイパー化:-
 高いオーラ力を持つ者だけが合わせ持つスキル。宝具(オーラバトラー系)使用中に発揮されるスキル。
 人間の負の感情(憎悪、嫉妬、殺意など)が強まった時にオーラ力が高まり、搭乗するオーラマシンを巨大化する事が出来る。
 しかし、その代償に力が暴走し、搭乗するオーラマシンが負荷に耐えきれず自爆してしまう事もある。
 ショウもかつては、このスキルによって暴走しかねない状態になった事もあるが、彼は後にその怨念を否定している為、スキルは眠っている。
 ただし、オーラ力を持つ者は、全て逃れられないこのスキルの素養を持っており、一度克服したショウも決して例外ではない。
 仮にもし、ハイパー化のスキルが発動してしまった場合、マスターの魔力は相当数削られてしまう事になるだろう。

オーラバリア:-
 高いオーラ力を持つ者だけが合わせ持つスキル。宝具(オーラバトラー系)使用中に発揮されるスキル。
 核攻撃にも耐えうるほど強固なバリアを張る事ができる。
 弱点として「人の意思」により貫通できてしまう事が挙げられる。
 つまり、射撃兵器は無力化できるが、パイロットが搭乗する機体そのものの攻撃(格闘攻撃・白兵戦・特攻など)は防げない。

直感:E
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。
 また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。
 宝具を使った戦闘時にBランクまで上昇する。

無辜の怪物:-
 生前の行いによって、過去や在り方を捻じ曲げられた英霊に付与するスキル。
 彼の場合は、生前、「カシオペア座第28惑星系の人間」と地上人に名乗った故に、一時地上人には彼の正体について、「宇宙人」という誤解も広まっていた。
 とはいえ、その後の活躍やミ・フェラリオが伝えた物語によって、それらの誤解は少しずつ氷解し、今の彼はほぼ生前のままの姿で現界できる。

【宝具】

『ルフト家の守護者(ダンバイン)』
ランク:A+ 種別:対軍・対城宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~100人

 ショウ・ザマが最初に搭乗したオーラバトラー。
 全高 6.9メット(約6.9m)。重量 4.4ルフトン(約4.4t)。
 ショウが操るのは青いダンバインであるが、他にも黒と緑が存在したと言われる。生前の戦いでは、ビルバインに乗り換えた為、この機体をマーベル・フローズンに譲っている。
 高い性能を誇るが、操る為の必要オーラ力も高く、パイロットのオーラ力によって性能が変わり、その格差が大きすぎるというクセの強い機体であり、それ故に三機しか製造されていない。
 宝具として顕現されている全盛期の『ルフト家の守護者(ダンバイン)』は、当初の状態と異なり、背にはオーラコンバーターが取り付けられ、大気中のオーラ力を吸収してエネルギーに還元している。
 オーラ・ソードの他、左腕にオーラ・ショットの外装、両腕にショット・クローが内蔵されており、それらを駆使して戦う。
 後続の機体よりも魔力の負担が小さく、他の機体に比べれば比較的扱いやすい。
 ちなみに、二つの腕を振り上げて呼ぶ必要はない。


『怨念を殺す再構者(ビルバイン)』
ランク:A+++ 種別:対軍・対城宝具 レンジ:1~1000 最大捕捉:1~1000人

 ショウ・ザマが最終決戦までに搭乗したオーラバトラー。
 全高 8.8メット(約8.8m)。重量 8.6ルフトン(約8.6t)。
 オーラバトラーの中で唯一の可変機であり、猛禽類のような形態と、西洋騎士のような人型の形態とに変形できる。
 多くの戦いにおいては、赤と白の意匠であったが、最終決戦のみ、夜間迷彩仕様になっており、宝具としてはデザインを使い分ける事が出来る(性能に差異はない)。
 オーラ・ソード1本、背部に大型のレール式オーラ・キャノン2門、左右の前腕部に連装のワイヤー付ショット・クローを各1基ずつ備える。
 また、携行火器として連装オーラ・ショットとオーラ力のエネルギー刃を形成する銃剣を模した新兵器オーラ・ソード・ライフルを装備している。


『白き秘宝(サーバイン)』
ランク:- 種別:対軍・対城宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

 ショウ・ザマの転生したシオン・ザバの愛機だったオーラバトラー。
 ショウの伝説としては存在しない為、封印された宝具となっている。
 転生後の記憶が再臨した場合にその封印が解ける事になるが、現状ではショウはショウである。


『地上人たちに物語を伝えた異界の精霊(ミ・フェラリオ)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

 ショウの死後、地上で、死者の魂が行きつく場所「バイストン・ウェル」の物語を伝えた小さな妖精。
 バイストン・ウェルで生まれ変わったはずのショウ・ザマが英霊として顕現されたのは、地上にただ一人取り残された小さな妖精の伝えた物語が具現化したからという説もある。

 その妖精の名は、チャム・ファウ。
 ショウの生前は、相棒として共に戦い、戦いの合間にも彼にとって妹のように扱われたお茶目なミ・フェラリオである。
 ライダーとして顕現されたショウも、彼女を宝具として常時から呼び出す事が出来る(ただしチャム・ファウ自身が「英霊」として何らかのクラスで呼び出されている場合を除く)。
 ライダーの消滅と同時に消えてしまうが、チャムと契約を交わしてマスターが延命する事も不可能ではない(とはいえ、チャムは宝具も持たず、基本的にパラメーター・スキルも魔力と対魔力以外オールE~E-レベルと考えて良い)。
 彼女がバイストン・ウェルの物語を伝えるほどライダーは英霊として強くなり、バイストン・ウェルという世界が人々の記憶の中から呼び覚まされていく。

 「バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。
  私達はその記憶を記されて、この地上に生まれてきたにも関わらず、思い出すことのできない性を持たされたから。
  それ故に、ミ・フェラリオの語る次の物語を伝えよう。」

【weapon】

『無銘・剣』
 バイストン・ウェルの騎士が持つソォド。

『無銘・戦闘服』
 バイストン・ウェルの騎士が纏う戦闘服。
 ショウの着ているのは緑色。ヘルメットはつけたりつけなかったりする。

【人物背景】

 東京都武蔵野市東吉祥寺在住の日本人で年齢は18歳。
 空手の心得があり、ウサギの目が赤い理由を「ニンジン食べてるから」だと思いこんでいる人。
 両親との関係が悪く、本人はモトクロスに没頭していた。

 そんな彼はある日、モトクロスサーキットからの帰還中に、突如として開いた「オーラ・ロード」に導かれて、海と陸の間にある異世界バイストン・ウェルへと召喚される。
 当初は地上人としての高いオーラ力から、ドレイク・ルフトを領主とする「アの国」の聖戦士として迎えられ、オーラバトラー・ダンバインを与えられて戦わされようとしたが、後に離反。
 ギブン家のゼラーナ隊に所属し、聖戦士として、平和の実現の為に戦う決意をする。
 地上をも巻き込んだ様々な激戦の果て、彼はアの国の黒騎士バーン・バニングスとの決戦で、彼の怨念を浄化する為に相打ちした。

 700年後、彼の魂はバイストン・ウェルでシオン・ザバとして転生する事になる。
 しかし、英霊の座に君臨されていたのは、ショウ・ザマのみで、シオン・ザバとしての意識は現在はほぼ無い。
 もし、その記憶が呼び覚まされれば、彼の使っていた宝具も発動する事が出来るであろう。

【サーヴァントとしての願い】

 メゥ・メゥを地上界に送り返す。
 それと同時に、この怨念の渦巻く聖杯戦争を止めたい。

【基本戦術、方針、運用法】

 戦法はオーラバトラーを用いた大規模なものに限られる。
 生身の彼は、高いオーラ力を持っていても、せいぜいアスリート級の人間と互角程度であり、人間を超越するような敵とはまともに戦えないからである。
 さらには、多数持っているスキルも殆どは戦闘中しか使えない。
 まあ、オーラバトラーを使用する事による魔力の負担は大きいので、一般人マスターであるめうめうと契約している内は多用すべきではないだろう。





【マスター】

芽兎めう

【出典】

ひなビタ♪

【マスターとしての願い】

おうち帰りたいめう

【weapon】

はんこ

【能力・技能】

 ドラムができる。
 音ゲーがうまい。
 成績が意外といい。

【人物背景】

 「日向美ビタースイーツ♪」のメンバーで、ドラム担当。
 日向美商店街でも古い歴史を持つ、はんこ屋『兎月堂』の看板娘。
 純喫茶『シャノワール』の常連で、名物メニューのCKP(ちくわパフェ)をこよなく愛す。
 中学生になってすぐに、さくら野地区にあるショッピングセンター『チャスコ』のゲームセンターの常連となり、ドラムマニアやポップンをはじめとする各種音ゲーにおいて全国トップランカー級の腕前を発揮する。
 アニメ・ゲームなど秋葉系寄りのカルチャーを好み、アニメキャラ風の普段着で語尾に「めう」を多用する。要するにロリ電波系のキャラ。
 ただし、あくまで「電波キャラ」であり、本当は仲間想いの常識人らしい。その為、稀にキャラを忘れ、語尾に「めう」がつかない事がある。

【方針】

 ライダーとちくパ食べるめう。

【備考】

 聖杯戦争の期間は秋葉原のカプセルホテルに寝泊まりしています。
 中学生なので普通は補導されると思うのですが、少なくともNPCにはそうした扱いを受ける事はありません。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 13:24