【1日目 23:09】
「うぅ……っ」
甲斐享の眼前では、顔中が涙と血に塗れた男が、助けを乞うように蠢いていた。
目の周りが紫に腫れ、鼻が折れ曲がり、前歯が折れて、地面に二、三本散らばっている。
散らばった歯は半分が真っ赤に染まっていて、行為が多少行き過ぎていた事を享自身に伝えていた。
ただ、それ以上の骨折は男の身体に残されていない。
あるのは、何度とない「気を遣った殴打」の痕跡だけだ。
やり過ぎるくらいが丁度良い塩梅と考えて、享は手を止める。
「……ぁっ、ころさないで……」
それでも、今この時は、男は生命を脅かされているような恐怖を抱いており、「殺さないでくれ」「やめてくれ」と弱弱しい言葉で泣きじゃくっていた。
他者を威嚇するように金髪に染め上げた短い髪や、口髭は、その光景を一層哀れに見せている。
これが、判断能力の鈍ったお年寄りや世間知らずの若者を何度も泣かせた詐欺師の――自業自得の末路だ。
中には、この男のせいで、絶望の淵に追い込まれ、自ら死を選んだ人間もいる。
今も借金に負われ、時に死さえも過る肩身の狭い生き方をしている人間も少なくないだろう。
だから――彼がどんなに哀れな姿を見せようとも、享は一かけらの同情さえも抱かない。
強いて、一かけら以下の同情として託すのは、「命」だけだ。
こうして、他者を暴行する際にも、享は絶対に、その人間の命だけは奪わなかった。
そして、その中に含まれる同情の割合など微々たる物で、享自身が、その一線だけは超えたくないと考えているから殺さないに過ぎない。
いわば自分自身の為だ。
この男が、勝手に事故や自殺で野たれ死ぬのなら興味はない。
「……」
……いずれ、この場所に警察が来る事になる。
それがいつになるかはわからないが、享はこの場に証拠を残さないし、警察が来る頃には霞のように消えているはずだ。
今もこうして、身元がわからないようにフードを深くかぶり、サングラスとマスクで人相を消している。
この男も、享の姿など、身長くらいしかわかるまい。
それに、警察に事情を聞かれて口を噤むのは、この男の方になる。
何せ、彼の懐には、持ち歩くには多額すぎる汚い金が詰め込まれているのだから。
享の目的は金ではなく、弱者から毟り取った金を懐にしまいながら警察に泣きつく悪人の姿だ――。
「……」
享は、この場から立ち去る寸前まで、その光景からは決して目を反らさなかった。
地面を這いずり、泣きながら悶え苦しむ男の、不快感でさえある映像を網膜に残し続ける。
それでもやめない。
「……ぅあ……ぁぇ……っ」
男が血を吐き出した。それでも享はそれを見下ろし続けた。
快楽か、それとも罪の意識か――この視線に、いずれの理由であるかは判然としない。
目の前の人間が、弱者を相手に大金を毟り取る白鷺であるとしても、この行いが悪質な暴行罪であるのも又、事実だ。
しかし、一方、この「悪を挫く」という私刑が、多数の人間によって心地良い物でもあるのも又、同じような事実だ。
その葛藤に揺れながらも、享は、ある時から、この行為がやめられなくなっていた。
『ダークナイト』
甲斐は、どうやらインターネット上ではそう呼ばれているらしい。
法で裁かれる事のない悪を、法を逸脱したやり方で痛めつける――そんな、闇のヒーロー。
多くの人がそう認識し――多くの人が、ダークナイトを求めた。
それは、民衆が望んだ「正義」の姿が、決して「法」の中にはないという証のように想えた。
今も、ダークナイトを賛美する声は絶えない。
今日この時に起こった暴行事件もまた、ダークナイトの起こした事件の一つとして、ニュースでは話題になるだろう。
その様相に、どこか想いを馳せながら――期待さえ抱きながら、そろそろと思い、享はこの場を立ち去っていく。
「あぁっ……うぅ……」
悶え苦しむ一人の男を置き去りしたまま。
その男がどれだけ喚いても、このビルにはしばらく人が来ないだろう。
――――それを、影から眺める「第三者」を除いては。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
【2日目 1:09】
享は、久々に『ダークナイト』の活動を行った興奮で、その夜、すぐには寝付けなかった。
悪をまた一人痛めつけ、多くの人に快感を与えた自分を称える声――それを、享は気づけば心待ちにしているのだ。
再びこの事がニュースになり、多くの人々は「悪が一人報いを受けた」という事実に関心を持つ。
そのリアクションまで含めて、享にはどこか面白かった。
いや、これこそが民衆の真なる願いに相違ないのだ。
秩序と正義という、似て非なる物を天秤にかけられた時、多くの人は「正義」を求めている。
――そして、自分の行いが、その正義を端的に表す行いなのである。
裁かれていない悪人が痛めつけられ、多くの人間が満足する――それの何がいけないのか。
(……)
考え事をしていると、ふと、手持ちの携帯電話が振動した。
突然鳴り響いた携帯電話に驚きつつ、享の動悸が早まる。
「こんな時間に電話かよ……」
苛立った様子で、胸の高鳴りをごまかすように悪態をつく享。
画面を見ると、上司から何通もの不在着信があった。
享は舌打ちした。
「……」
まずい――。
帰った後の享の携帯にはずっと不在着信が鳴っていたらしい。
享の犯行の時間のアリバイが、そっくりそのまま存在しない証拠が完成されていた。
しかも、よりによって、あのめざとい上司から、何件も不在着信が来ている……。
だが、社会人として一刻も早く電話を取らねばならないと思って、享は着信に応答した。
「もしもし」
『ああ、カイトくん。今まで、どちらで何をしていたのですか?
先ほどから、何度も電話をかけていたのですが』
電話の向こうからは、年配の紳士の声が返って来た。
カイトくん、というのは甲斐享というフルネームから取った仇名である。
しかし、問題は、上司の電話の内容だ。
流石に、長時間上司からの電話に出なかった事を不審がられただろうか。
適当な嘘を取り繕うしかなかった。
「…………。
すみません、まっすぐ帰ってから、疲れてすぐ寝ていました……」
『おや、そうでしたか。
……いえ、こちらこそ、お疲れの所、申し訳ありませんねぇ。
本来なら、君の業務の時間はもう終了してますから、ゆっくりと休養を取って頂きたい所ではありますが』
「――そんな事より、何ですか? 事件ですか……?」
思い当たる節がある享の心臓が高鳴る。
もう、あの暴行事件が判明してしまったのだろうか。
この上司の目は欺けない――そんな確信はある。
正体まで悟られたのではないかという恐怖で、相手の応答までの時間は異様に長く感じられた。
実際には、二秒も経っていない。
『ええ。それも、大事件です』
「大……事件?」
『そうなんです、実は――』
実際にその上司から告げられた事件の内容は、チンピラの詐欺師が一人暴行されたなどと言う次元の話ではなかった。
これまで、享の仕事の中でも、そんな話は聞いた事がないという程の話。
それが、紳士的な口調で、すらすらと読み上げられ、享は愕然とした。
「え!? 百人以上の他殺死体……!? 警官も……!?
いやいや、いくらなんでも、そんなバカな話――」
そう、民間人、警察官を巻き込んだ大量虐殺事件であった。
これが、享の不在中に発生し、享の職場でも、当然話題になっていたのである。
そして、この話を耳にした瞬間、彼の頭は歪んだ正義『ダークナイト』から、仕事の為の純粋な正義感へと切り替わった。
まるで信じられない話だが、百名規模の大量殺人が発生した――という。
事実であるのなら犯人(流石に複数犯だろうと考えた)は許しがたい。今すぐに真相を確かめねばならない。
だから、享もこんな時間に召集を受けても尚、快くそれを承諾する事になった。
「――ええ……はい。わかりました、すぐに向かいます」
甲斐享――彼は、警視庁特命係の刑事である。
彼はすぐに、洗濯するはずだったシャツを羽織ると、警視庁へと向かった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
【2日目 10:23】
そして、あの後、軽い現場検証から、今度はそのまま出勤というハードスケジュールが待っていた。
現場には、事実、多くの死体がそのままになっており、広範囲が封鎖されていた。
享は現場には入らず、テープの張られた外にいたのだが、やはり死体を多数見かける事になった。
おおよその事件の概要を聞かされ、鑑識が必死に手を回しているのを見て気の毒に思った。
朝の五時まで、上司から事件の詳細を聞かされ、九時に署内で行われる捜査対策会議まで、四時間を署内で過ごした。
疲れて寝ていたという言い訳に説得力を持たせる為に、必死で捜査情報を聞き出すフリをしていたが、やはり一、二時間は仮眠を取る事になる。
こんな事件が起きるならば、あんな事をせず、帰って大人しく寝ていればよかった……と後悔が過る。
「……」
そして、捜査会議の結果、特命係も今回、設置される事になった特別対策本部と合流して、事件の捜査に加わる事が告げられた。
今日入る予定だった久々の休日は、潰される事になりそうで、寝る時間はない。
事件が解決するまで、満足に寝られるかどうかという状況だ。
しかし、それでも、そんな事は、いざ会議が終わると、どうでもよくなってしまった。
「……なーんか、いつもと違う気がするんだよなぁ」
享は、この捜査本部のどこか淡泊な印象を怪訝に思って、ついそれを口に出してしまう。
日本犯罪史上でも前例のない規模の殺人事件であるにも関わらず、署内の動揺があまりに薄すぎる。
その上、警察官も殺されているのに、署員の焦りの色がどうも薄い。
ただでさえ殺人事件が起こると、普通は刑事たちからもいくつか質問が出てくるはずなのだが、それも殆どないくらいだ。
息を巻いて事件解決に勤しもうとしている刑事も少なく、本当に事件の概要や今後の方針を伝えられて終わり。
つまり、明らかに気合いが入っておらず、誰もこの事件を深刻に捉えていないのである。
……そんな事があるだろうか。
頭を使うのが得意な方ではない享だったが、これはどうもおかしい。
それに――。
(――肝心のダークナイトの件は、事件になっていない……か)
昨夜、自分が詐欺師を襲撃して暴行した一件も、事件にはなっていない。
確かに、百名規模の虐殺事件という、不可解すぎる事件が起きている横で、それが話題にならないのは仕方ないだろう。
ただ、署内にもその事件の情報が一切入ってこないのは、全く、面白くない所だった。
あの詐欺師は、手当が必要になるはずだが、どこにも通報しなかったのだろうか?
「……ねえ、右京さん」
「はいぃ?」
「今日の捜査会議、なんか、おかしくありませんか?」
享は、特命係のもう一人の男にして、昨夜自分に電話をかけてきた上司である――杉下右京に、そう訊いた。
いまひとつ、享はこの事件に現実味が持てないままでいたのだ。
もしかすると、どこかの浮かれたテレビ番組のドッキリ企画なのではないか。
そんな感じさえするが、それにしてはやはり、手が込み過ぎているし、そもそも警視庁を舞台にした時点で業務への支障が大きすぎる。
やはり現実なのだろうが、理屈と実感は遠く離れた場所にあった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
【2日目 同時刻】
美しい顔立ちの男が、警視庁の前に来ていた。
年齢よりも若く見られるその容貌に、高級そうな革のジャケット。
奇しくも、かつて、この警視庁の特命係で甲斐享の前任だった男と、瓜二つの顔だった。
そんな、怜悧で、笑顔が少し想像しにくい鉄面皮は、そこで『マスター』の出勤した巨大なビルを見上げている。
(まさか、警察官だったとはな――)
彼の名は、黒井響一郎と言った。
まだ、享には告げていないが、彼は享の引き当てた『サーヴァント』である。
クラスは、『ライダー』――仮面ライダー3号の別名を持つ彼にとっては、あまりにも肌に合ったクラスだろう。
歴史の闇に消え去った彼が、こうして英霊として現界しているのは奇妙であったが、何やら聖杯戦争という新しい戦いが始まったらしい。
その前に、マスターの様子を確かめていたが、昨夜はチンピラを相手に暴行を働き、昼間はこうして警視庁に出勤しているという状態だ。
それは、普通の警察官の守るべき秩序とはかなりかけ離れた生活であった。
警察という役職を持つ仮面ライダーとは、かつて共に戦い、心を通わせた事があるが、まさか彼と同じ職とは。
だが、ライダーは別段、それに対して強い忌避感もない。
(マスター、それがお前の正義だというのなら、俺はお前の正義を否定しない……だが、肯定もしない)
悪人を私的に裁く、という享の正義。
それは、人間の自由と平和を脅かすものを排除するという生き様にも似ている。
そして、その徹底ぶりもまた、かつてのライダーの姿が強く重なった。
故に、強い言葉で非難する事も出来ない。
ライダーにとって問題となるのは、本当にその正義感だけが享に働いているのかという点だ。
鬱憤を晴らす為の暴力の言い訳として、悪人を対象にしている可能性も否めない。
いや、多くの場合、私刑とはそうした理由から生まれる物であろう。
しばらくは、享に聖杯戦争の事を伝えるべきではない――というのがライダーの見解だった。
勿論、享に先立たれると厄介なので、彼の身の安全くらいは保障しておきたいところだが、それについても、今は強い執着はない。
とことん一人で行動しても構わない。
この身、この存在がある今の内にだけ、自分の目的を果たしておこうというくらいだ。
聖杯に託す望みなど、無い――。
(俺は、仮面ライダーとしての真の生き方を貫くのみ……。
そして、その隣にいる資格があるのかは、お前次第だ、マスター)
――ライダーは、心の中でそう云い捨て、その場に背を向けた。
かつて、仮面ライダーとしての正義と、与えられた使命との間に揺れた男は、この場でもまた、仮面ライダーとして生きるのみ。
この東京に巣食う人間の自由と平和を脅かす者たちを倒し、マスターとは別の有りようを示す事になるだろう。
歴史の闇に葬られたヒーローは、左手で右手を握るように触れたまま、どこかへ歩み去って行った。
【クラス】
ライダー
【真名】
黒井響一郎@スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
【パラメーター】
通常時
筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具EX
変身時
筋力A 耐久B+ 敏捷A+ 魔力D 幸運D 宝具EX
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術・儀礼呪法など大がかりな魔術は防げない。
騎乗:B+
騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
乗り物を乗る際には能力に補正がかかり、ライダーの中でも屈指の騎乗能力が発揮される。
【保有スキル】
改造人間:A
科学力によって身体を機械化・強化改造された英霊に付随するスキル。
神秘性が下がり、魔術師にも嫌煙されやすいが、代わりに人間ならば不可能な機動性を確保し、通常の人体ならば致命的な損傷を受けても無傷で生還できる。
その為、身体能力や身体機能が格段に上昇し、パラメーター以上の能力を発揮できる場合もある。
忘却の英雄:B
人類史の中でその名が記録されていない英雄の性質。
これにより、サーヴァントの真名が知られた際、対策を練る事が困難となり、真名を明かすリスクが軽減される。
彼の場合は、「黒井響一郎」の名前は人類史に存在しているが、その宝具の詳細は記録になく、一部の人間の記憶上にしか残存していない。
単独行動:C
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
マスターを失っても、1日までなら現界できる。
【宝具】
『歴史の闇より解き放たれし忘却の三番(タイフーン)』
ランク:B+ 種別:対人宝具(自身) レンジ:1 最大捕捉:1
黒井響一郎の肉体(腹部)に埋め込まれた変身ベルト。
変身ポーズを取る事で体内のスイッチを起動させ、ベルトの風車が回転、跳躍して更に回転を加速させる事で、黒井響一郎は仮面ライダー3号へと変身する。
仮面ライダー3号へと変身を果たすと、パラメーターは「変身時」の物へと変更され、ライダーパンチやライダーキックといった必殺技を可能とする。
秘密結社ショッカーによって生み出された悪の性質と、人間の自由と平和の為に戦った仮面ライダーの善の性質を併せ持ち、それ故にこの姿になると、「秩序・善」、「混沌・悪」の属性のみが受けられるスキルや効果を受ける事も出来る。
ただし、不利な補正をキャンセルする事も出来、実際の本人の有りようはより複雑で中立的な立ち位置に落ち着いている。
また、仮面ライダー3号は本来ならば歴史の闇に葬られている存在であり、彼の持つすべての宝具は検索等を駆使しても把握する事が不可能(ただしタイフーンなど同名の宝具が、『本郷猛』などの別の英霊を介して知られる可能性はある)。
『後来居上の第三旋風(トライサイクロン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1~100
仮面ライダー3号が騎乗する専用の自動車型マシン。最高時速600キロメートル。
ミサイル等の武装が内蔵されており、対人だけでなく、城や軍を責める際にも充分有効である。
『雌雄決する騎兵の供宴(ライダーグランプリ)』
ランク:EX 種別:固有結界 レンジ:1~1000 最大捕捉:1~1000
ライダーの固有結界。
かつて、秘密結社ショッカーが仮面ライダーを対象に行った、ライダーマシンを使うグランプリの会場を模した心象風景。
この空間では、捕捉範囲内に存在する「騎乗」のスキル(もしくはそれを可能とする代替スキルや宝具)を持つサーヴァント、及び、騎乗意思のある魔術師がレースを行う事になる(スキルや騎乗意思がない場合は観戦できる)。
ここでは乗り物や動物などに騎乗さえしていれば、レースの最中にどんな方法を使って敵と競って構わず、直接攻撃などでレース中の選手の妨害する事も可能。更には、参加者ではない乱入さえも可能となる。
また、この固有結界内では、無銘のショッカー戦闘員たちがレースを観戦しており、ライダーに代わり、彼らの魔力を用いて、結界の維持や騎乗対象物の召喚を行ってくれる。
その為、固有結界では、「騎乗」のスキルで乗るべき乗り物や動物を現界させる際にも、大きな魔力負担が起きない。
尚、このグランプリでは、最下位の敗者の魔力が、優勝者にすべて供給される(それ以外のリスクはない)。
『歴史組み直す仮面の巨神(ライダーロボ)』
ランク:- 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
歴史を改変する光線を放つ巨神。
本来ならば、物理干渉による「歴史改変」で敵を消し去る反則的宝具であるが、現界に必要な条件が限られ、聖杯がライダーの為に準備した戦場でもない限り使う事が出来ない。
また、ライダー自身がこの使用を拒絶する可能性も高く、現状この宝具はフレーバーテキストのような物。
【Weapon】
『後来居上の第三旋風(トライサイクロン)』
【人物背景】
仮面ライダー3号に変身する男。
秘密結社ショッカーの改造手術を受け、一時は仮面ライダードライブたちを騙してショッカーの為に戦ったが、根は自分の生き方に迷いを感じており、悪人というわけではない。
仮面ライダーを倒さなければ自分の存在が消滅してしまうという宿命と、仮面ライダーとしての正義感との葛藤の中を持ち、最後には仮面ライダーの名を持つ者として運命と戦った。
変身前の顔はミッチーである。
【サーヴァントとしての願い】
仮面ライダーとしての生き方を貫く。
ただし、最低限、マスターを守る意思はある。
【マスター】
甲斐享@相棒
【マスターとしての願い】
なし。
【Wepon】
『警察手帳』
『拳銃』(現在、緊急警戒態勢につき、携帯を許されている)
【能力・技能】
警察官としての最低限の能力。
日々私刑に勤しむくらいに格闘能力に優れており、相手に致命傷を与えない塩梅も知っている。
勉学は苦手らしく、「Barter(バーター)」を「バター」と読んだり、数学者に出された数学問題をすぐに投げ出し、渡された紙を紙飛行機にして飛ばしたりしている。
幼少時、親の意向でピアノを習っており、その際に絶対音感を取得しているが、初登場したエピソード以外では発揮されることはなかった。
幽霊が苦手。
【人物背景】
警視庁特命係所属の杉下右京の三番目の相棒。通称『カイト』くん。
捜査一係志望で、警察官としての正義感も強い一方、やや荒っぽく、勝気で奔放な部分も目立つ。
父親は警察庁次長の甲斐峯秋。
実は、裏で「法の裁きを受けることのない悪人」を相手にする私刑を繰り返しており、インターネット上で「ダークナイト」と呼ばれ崇められている。
【方針】
特別対策本部として動く。
余裕があればダークナイトとしての活動もしたいが……。
【備考】
聖杯戦争について認識していません。
ただし、警視庁内の雰囲気には違和感を持ち始めています。
ちなみにここで封印されていた記憶は、『ダークナイト』についてのみで、そこも初日の朝で思い出したようです。
候補作投下順
最終更新:2016年03月03日 23:15