【1日目 某時刻】
【警視庁 特命係】





 ……ここは、警視庁の窓際部署、特命係。
 時に人はこの特命係の現場を「人材の墓場」などとも呼ぶ。
 実の所、この特命係が挙げた功績は、計り知れないのであるが、この特命係の椅子に甘んじ続ける男というのが出世に興味のない変わり者なのである。

 杉下右京――警部。
 キャリアでありながら、五十代までこの肩書というのは通常ありえない事だが、彼は出世に興味はない。
 それから、刑事でありながら銃を携帯せず、そもそも撃てない。
 紳士的だがひねくれ者。紅茶通で、チェスを嗜む……らしい。
 真相解明の為には時に小さな法を犯す事も辞さないのだが、そんな実態は内密に。

 そんな彼と志の合致する人間が少ないのか、この特命係で彼の相棒となった人間は、いずれもすぐに辞めてしまう。
 それが、人材の墓場という呼び名の由来であった。

(……なんだか、今日は署内の様子がどこか妙ですねぇ)

 右京は、本日、一人で出勤をしていた。
 その日はもう一人の特命係の「相棒」もまだ出勤していない。
 いずれにせよ、朝、出勤して今のところ目立った事件が飛び込んできていないので、今日は普段通りのデスクワークだ。
 デスクワークとなると、右京はともかく、相方には向いていない場合が多い。
 どうせなら来なくても一向に構わないが、とりあえず早く来すぎたようなので早朝のティーブレイクだ。

 仕事もそんなに難しくはないし、今日は紅茶を淹れながらのんびりと雑務をこなす事にしようと思っていた。
 頭の片隅に、この世界への妙な違和感を残しつつも……。
 少しだけ、考え事をする。
 何か、妙な事を――そして。

「――」

 何かが閃く。
 しかし、手元は狂う事なく、高い位置のポットから注がれたダージリンがカップの中に納まっている。
 それはまるで砂時計のように落ちていき、それが落ちると共に右京の脳裏にはすべてが思い出されていく。
 やはり、今日のこの朝、妙な違和感があるのだと思って――。

「おやぁ?」

 そんな記憶の覚醒も、気づけば、もう一つの奇異な事実に埋没していた。
 頭の回転の速い右京には、一つの奇異な事実を頭の片隅に置いたまま、新しい奇異な事実に目を向ける切り替えも容易だった。
 そして、どちらの事実が優先されるべきかを選択する事が出来た。

「はて」

 右京が、特命係のデスクの前に、奇妙な恰好の女の子が目に留まったのである。
 一瞬、右京は幻覚かと思い、ティーセットをデスクに置いてから、眼鏡を少し上下させ、顔を前にやった。
 しかし、やはりその女の子――と言っても、高校生くらいだが――はいた。

「?」

 奇妙キテレツ極まりない、紫色の着物を纏っており、髪はお団子に結んだ長髪、胸元には黄色い勾玉が首輪として巻かれている。
 まるで神道にでも携わる人間のようだ。
 なぜ、こんな所にこんな女の子がいるのだろう。先ほどまで目に入らなかったが。

「……そこのあなた。失礼ですが、どこから入りましたか?」

 右京は、その女の子の方に歩み寄って、訊いた。
 この特命係は、いわば捜査一課やら他の課から話を受けて、それから動く部署である。
 そんな課にわざわざ民間人が用がある筈もない。
 警察署に用があって来て迷ったのだろう、というのが右京の筋立だ。
 私的な事件よりか、こうして困っている市民の為にアドバイスの一つでもしてやらなければならないわけだ。

 しかし、問題が一つある。
 特命係の入り口は、一つだ。
 右京も、そこに背を向けて少し考え事をしていたとはいえ、流石にこの出入り口から人が来れば気づくだろう。
 それが、何故か全く気付かないままだった、という事。
 少女の出で立ちよりか、その事が右京にとって奇妙でならなかった。

「え」

 少女は、少し後ずさって驚いていた。
 この神聖な恰好の割に、反応は十代後半の少女相応である。
 彼女はすぐに、頬に指を当てて考え始めた。いちいち反応が正直な少女だ。

「どこって、うーん……。『れいかい』かな?」

「は?」

「あ! あの。あたし、綾里真宵です。本当は、『きゃすたあ』っていうらしいんですけど。
 ……あなたがあたしの『ますたあ』ですよね?」

 意味のわからない回答の後、今度はまた意味のわからない事を言い出す少女。
 キャスター。――お天気キャスター、という訳でもあるまい。
 テレビ業界ならばこの奇妙な恰好もわからないでもないが、それならばどこか「キャスター」の言い方がぎこちないのが気になってしまう。

 それっから、「マスター」と言われても、右京には、ピンと来る所が一つもなかった。
 まるで何を言っているのかわからないといった様子の右京に対して、彼女は笑顔である。

「マスター? はて? 申し訳ないのですが、僕には君の言っている事がさっぱり……」

「……あ、そうか。『せいはいせんそう』の事、知らないんだっけ。
 でも、えーっと、こんなところで、いきなり言っても信じてもらえないかもしれないし……あ!」

 真宵、と名乗った少女はそれからまた少し考え事をしたが、すぐに何か閃いたようだった。
 やはり、彼女のリアクションはどこかオーバーでわかりやすい。

「ちょっと待っててください」

「はい、君の言う通り。少しだけ待ちましょう」

 相手の話の準備が終わるまで、右京は待つ事にした。
 何か話したい事があるらしいが、それには聊かの時が必要らしい。
 そして、どこか呑気だった表情を、少し真剣な形に変えて、何かの名を叫んだ。



「『成歩堂龍一(なるほどくーん)』!!」



 彼女がそう呼ぶや否や、特命係の一室に光が差していく。

「――!?」

 彼女の身体が何か、高圧の光が一斉に放出されたのである。
 思わず、右京も眩さに目を瞑る。
 なるほどくん、と、彼女は何かそう呼んだ気がするが――。

(一体、何が……)

 目を空けると、右京の身体に聊かの疲労感が降りかかるとともに、右京の目の前で、「何もなかった場所」から一人の人間が構築されてきた。
 光の中に、影が現れていく。

(な……)

 男が現れたのだ。
 出入り口ではないどこかから、男がゆっくりと……歩み寄るわけでもなく、ただそこに、生まれ出でたように。
 青いスーツと、逆立てたツンツン頭の、顔だちの良い成人男性が。
 特命係に、立っていた。
 そう、それはまるで幽霊がその場に現れたかのようである。

「な、何という事……!」

 流石の右京もこの光景には驚きである。
 これ以上の声が全く出ず、愕然とした表情のまま固まってしまったくらいだ。
 少女は、そんな右京に言う。

「――というわけで、あたしもこんな感じで来たんです。『えいれいの座』から!」

 こう真宵に言われるが、右京はすっかり言葉を失っている。
 現れた男も、かすかに当惑の色を示して、言葉を発しなかった。
 冷静に見てみれば、その男……ひまわり模様の『弁護士バッジ』を胸につけていて、どうやら弁護士らしい。



「……」



「……」



「……」



 しかし、少しの時間、誰もが無言だ。
 右京が呆然としており、真宵が呑気に構え、男は無表情のまま、それぞれ固まっていた。
 そんな気まずい沈黙が流れた後で、その男が口を開いた。

「……ねえ、マヨイちゃん」

「何? なるほどくん」

 男は、そのまま、「なるほどくん」という愛称で呼ばれているらしい。
 誰もが固まったこの状況から、彼はよくわからないが鋭いツッコミを発した。

「どうして、僕が使い魔なんだよ!」

「……。
 うーん、『使い魔』というか、『使い霊』だよね。ホラ、あたし、霊媒師だし」

「異議あり! いや、そういう事じゃなくて!」

 何やらナルホドは自分の待遇に余程不満があるようである。
 しかし、右京は彼らの様子を見て、既に観察眼を鋭く研ぎ澄ましていた。
 そして、彼はもう固まって無言でいるのをやめた。
 結論を自分で出すのではなく、彼らの正体を直接訊こうとして、思わず笑いだしてしまった。

「……おやおや、ははは……これは、流石に吃驚して声も出ませんでしたねぇ。
 あなたたちは、もしや、噂の『幽霊』、という奴ですか?」

 冷静に状況を見た結果、右京はそう言う。
 こうして言いながらも、どこか嬉しそうにさえ見えるのは、流石、右京というべきだろうか。
 元々、幽霊と会ってみたいというのは右京の念願の一つでなのである。
 少々の考えの後、真宵が答える。

「うーん、まあそんな感じですね!」

「なるほど、光栄です。以前から、幽霊に会いたいと思っていまして。
 しかし、その外見だと、随分若くして亡くなったようで……お悔やみ申し上げます」

「ああ、いえ。この外見は、いわゆる『ぜんせいき』の姿ってやつですから!
 本当はもっと長生きだったんですよ。自慢じゃないですが、みれんもあんまりないですから!」

「ほぉ……。そうだったのですか。
 という事は、もしかしたら、あなた方は、僕にとっても人生の先輩にあたるかもしれませんねぇ」

「あはは。そうですね。……あ。そういえば、まだ名前聞いてませんでしたね!」

「ええ、これは失礼しました。私、杉下右京と申します。この特命係で刑事をしております」

「ああ、刑事さんなんだ! じゃあ、コネ作っておけば、裁判の時はあたしたちに有利な証拠、いっぱいくれるかも!
 ね、ね、なるほどくん!」

「ははは、申し訳ありませんが、捜査情報を外部に流せば、僕も只では済みませんからね」

 一度慣れてしまえば、右京もすぐこんな風に切り替えて会話も出来る。
 冗談などを交えながらでも十分に楽しく会話を交わして、相手から話題を引き出すのも右京の会話術だ。
 ふと、今度は、ナルホドの方に目をやった。

「――ところで、そちらの貴方、どうやら生前は弁護士だったようですねぇ」

「あ、わかります?」

「ええ、その胸の向日葵のバッジは弁護士の証です。
 それに、先ほど、そちらの彼女も『裁判』や『証拠』と仰られてました。
 霊媒師に弁護士、という組み合わせは、僕にはよくわかりませんが」

「……それは、僕にもわかりません」

 冷や汗をダラダラと流しながら、ナルホドは応えた。
 その後で、また少し真面目な表情で、顎に手をやって考え始め、ナルホドは言った。

「……しかし、杉下さん。随分冷静ですね。突然、こんな『ユーレイ』を見かけたのに」

「ああ、いえ、そういうわけでもありません。これでも、充分驚いていますよ。驚き足りないくらいです。
 僕は、これでも多少のハプニングには自信がある方ですが、今回ばかりは、ええ、腰が抜けるほど驚きました」

 右京は、言葉と裏腹に、既にティーカップを手に持つ余裕も持っている。
 少しだけ冷めた紅茶を啜りながら、目の前の二人とすっかり会話を楽しんでいるようだ。

「……あ! でも、ハプニングの数なら、なるほどくんも負けてませんよ!」

「むしろ、『ハプニングだけは負けない』って感じだけどね」

「法廷では、インコやシャチやユーレイやロボットを尋問したり!
 私生活でも、スパイダーマンやストリートファイターやゾンビと戦ったり!
 なるほどくんは、弁護士としては前代未聞な事ばっかりやってるんですから!」

「待った! 後半からは全然身に覚えがないぞ!」

「えー、あたしは結構覚えてるけどなぁ……。良い思い出として!」

「ねつ造だよ!」

 ナルホドと真宵はそう言うが、裏を返せば、前半は真だという事である。
 どうやら、動物や幽霊や挙句の果てにロボットまで尋問したとは、全く嘘のような話だが、反応的には嘘に見えない。
 そもそも、そんな裁判は前例がない。
 幽霊という事は、過去の人間のはずだが、それなら当然裁判の判例にあるだろうし、近未来技術のロボットなんかを尋問出来よう筈もない。
 果たして、彼らの言っている事はどれほど信用できるのだろうか。
 右京は少しだけ眉を顰め、それを訊く事にした。

「一つよろしいでしょうか?」

「はい」

「そんな裁判、僕が知る限りでは、聞いた事がありませんねぇ。
 それだけ特異な裁判ならば、あなた方の名前ごと有名になっても全くおかしくはないと思うのですが」

「あ! それは問題ないんです。『ぱられるわーるど』ってやつで。
 あたしたちが来た所は、普通の霊界とはちょっと違ってて、未来や異世界のユーレイでも呼ばれちゃうし」

「パラレルワールド!
 ほぉ、この世界の隣に、別の未来を辿った世界もあるという事ですね。
 これはこれは、失礼しました」

 別に納得したというわけではないが、右京には、他にも今の内にいくつか訊きたい事はある。
 デスクワークの方は余裕があるので、先に色々と済ませておこうと思ったのだ。
 特に――たとえば、こんな質問とか。

「――ところで。あなた方お二人は、どうして僕のところに来たのでしょう。
 何か用があるから、この特命係にやって来たんでしょう?」

「ああ、それなんですがね……僕も、よくわかってないんです。
 多少はわかるけど、詳しい事は、マヨイちゃんに訊かないと」

 ナルホドが言うと、また少しだけ妙な間が流れた。

「……」

「……」

「……」

 真宵は、その間の後、突然焦り出す。

「そうだよ、なるほどくん! 和気あいあいと雑談してる場合じゃないよ!
 コトは一刻を争う次第なんだよ! まったく、なるほどくん、しっかりしてよ!」

「僕のせいかよ!」

 そうして声を荒げたナルホド。
 しかし、彼を無視して、真宵は続けた。
 右京としても、一刻を争う次第というのは気になる。

「あ、えっと、杉下さん。ちょっと言いにくいんですけど……」

「はい」

「杉下さんは、巻き込まれちゃったみたいです。『せいはいせんそう』に――」

「は?」

 真宵が告げたのは、名刑事・杉下右京も対処できないような壮大な、この東京での『戦争』の話であった。
 そして、求められるのは、戦い――。
 それは、彼のもっとも苦手とする分野であった。





「聖杯、戦争――?」







【CLASS】

キャスター

【真名】

綾里真宵@逆転裁判

【パラメーター】

筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A+ 幸運B+ 宝具A

【属性】

秩序・善

【クラススキル】

陣地作成:B
 霊媒師として、自らに有利な陣地「法廷」を作成可能。
 法廷では、真実を明かす為に証拠品を持って、互いに議論を交わし合わなければならない。
 が、一応、戦闘もできなくはない。

道具作成:B+
 魔力を帯びた器具を作成する為のスキル。
 彼女の場合、霊力を込めた勾玉を作り出す事が出来る(本来、霊力の勾玉を作っていたのは真宵ではなく春美だが、キャスターとして現界した真宵は作成可能)。
 この勾玉は、「他者のウソを看破できる」という特殊能力を持っており、捜査上で利便性がある。
 その他、勾玉ではなく、後々の裁判で有利な証拠品を直感的に集める能力にも優れるが、それは別に魔力が込められているというわけではない。

【保有スキル】

霊力:A
 キャスターが魔力の代わりに持つ力(実質的に魔力と同様の性質を持つが名称だけ異なる)。
 キャスターの持っている霊力は魔力と相性が良く、魔力が強い相手から魔力を授かる事で、テレビヒーローの召喚や「異議あり!」の具現化攻撃が可能となり、キャスター自身の戦闘能力を上昇させる事が出来る。

倉院流霊媒道:B+
 死者を「霊媒」し、その器を一時的に自らの肉体に移し替えるスキル。
 彼女の場合、「人間」の霊であれば、英霊の座や霊界から自らの身体に魂を呼び出し、その身に宿す事が出来る。
 その間、彼女の肉体は呼び出した人間の体格に変化し、呼び出した人間の身体能力や思考・記憶を獲得する。
 ただし、霊媒の最中はキャスター自身が意識を失い、キャスター自身で制御する事は出来なくなってしまう。
 また、あくまで呼び出せるのは「人間」の魂のみで、宝具やその人間が持つ固有結界などを持って来る事は難しい。

審理続行:B
 有罪に傾いた裁判を続行する為の能力。
 決定的な心象ダメージを受けない限り生き延び、諦める直前になってなお論争可能。「往生際の悪さ」と表現される。
 ただし、実際に審理を行うのは、キャスターではなく、使い魔の成歩堂になる。

【宝具】

『成歩堂龍一(なるほどくん)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

 キャスターの使い魔で、職業は弁護士。男性。キャスターからの愛称は「なるほどくん」。
 筋力・敏捷のランクがEレベルで、体質は一般人と変わらず、サーヴァントと直接戦闘に持ち込まれた場合は、基本的には使えない使い魔である。
 ただし、説得能力や交渉術にはキャスターよりも長けており、相手の発言の細かなムジュンを示したり、ハッタリで法廷を乗り切ったり、人の嘘を見破る『心理錠(サイコ・ロック)』を紐解いたりなどの知的運用を得意とする。
 また、身体的には人間であるものの、異常な健康体で、耐久値と幸運値は桁外れに高く、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』などの強力な宝具を持つサーヴァントと戦闘した場合でも、せいぜい足をひねる程度で生還する能力を持つ。
 実質的には二体のサーヴァントが呼ばれているのと同様の形だが、キャスターの『霊媒師』としての特性により常時、彼を英霊の座から肉体ごと呼び出す事が出来、魔力負担は少なく済んでいる模様。
 しかし、キャスターが宝具として呼べる肉体は一人が限界であり、それが信頼する相棒の成歩堂龍一なのである。

『逆転裁判』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

 キャスターが作り上げた陣地「法廷」で不利な状況下に陥った時、『絶対に諦めなければ』発動する宝具。
 法廷は、成歩堂龍一と共に潜り抜けてきた修羅場であり、この宝具の発動が始まると、成歩堂龍一のパラメーターの数値が一時的に全てAランク以上に上昇する。
 成歩堂のとっておきの証拠品と、「待った!」、「くらえ!」、「異議あり!」が激突すると、敵は心理的なダメージで魔力を多大に消費し、肉体にもダメージをフィードバックしてしまう。
 また、この宝具の発動中は、キャスターの倉院流霊媒道の霊媒による魔力消費が半減したり、場合によっては成歩堂龍一との連携攻撃が可能となったりといった恩恵もある。

【weapon】

『成歩堂龍一』
 一応、使い魔なのでWeaponとして扱う。

『勾玉』
 真宵が首からつけている勾玉。
 作中では特に使っていないが、『プロジェクトクロスゾーン2』では、モリガンからこの勾玉に魔力を受ける事で使い魔ともども戦闘力を高めている。
 この特性上、彼女以外の『魔術師』の適正を持つ相手からこの勾玉に魔力供給を受ければ、使い魔と共に戦闘が可能になる。

【人物背景】

 霊媒師。「倉院流霊媒道」の家元の娘である。作中年齢は18歳~20歳。スリーサイズはB75、W56、H78。
 綾里法律事務所の所長だった姉・綾里千尋が殺害された際に殺人容疑をかけられ、その弁護で姉の弟子・成歩堂龍一に出会う。
 彼の活躍によって無罪が確定した後は、彼の助手となり、漫才のボケとツッコミのような息の合う良き相棒に。
 共にいくつもの事件を捜査し、幾つもの被告人の無罪を証明していく中で、成歩堂と真宵の間には強い信頼が芽生えていく。
 時には、死ぬかもしれない状況でも成歩堂を信頼し続け、成歩堂もまた真宵の為に命さえ投げ出す場面もあった。
 そんな固い信頼関係を持っている事もあり、従姉妹である綾里春美には、両者が恋仲だと思われている事も……。
 倉院流霊媒道の家元の立場や、生来のトラブル体質で、命を狙われかけた事や、殺人容疑をかけられた事、誘拐された事なども数知れず。
 しかし、持前の明るさや無邪気な性格、そして信頼できるパートナーへの思いで、何度でも危機を乗り切っている。
 みそラーメンが大好物で大食いであるほか、特撮ヒーロー番組「大江戸戦士トノサマン」の大ファンという子供っぽい一面が強調されている。

【サーヴァントとしての願い】

 不明。





【マスター】

杉下右京@相棒

【マスターとしての願い】

なし。

【weapon】

『警察手帳』
 彼の身分を証明するもの。

【能力・技能】

『頭脳』
 いくつもの事件を解決してきた観察力、洞察力、記憶力、分析力、推理力。
 あらゆる違法は彼の目を逃れる事はできない。
 また、チェスなどの頭脳戦も得意とする。
 東大法学部出身で、法律の他、さまざまな知識も豊富。

『語学力』
 ロンドンに渡っていた為、英語が得意。
 他にも、手話や方言、英語以外の外国語などにも精通している。

『手先』
 リンゴの皮むきやピアノの演奏などを滑らかに行う器用な手先を持つ。
 携帯メールや電卓も素早く打ち込む。また、ピッキングも可能。

『運動神経』
 剣道や護身術の他、運転技術も高い。
 ただし、運転は自分ではあまり行わない。
 また、射撃技術も皆無である。

『紅茶』
 彼のトレードマーク。ダージリンがお気に入り。
 いつも特殊な淹れ方をしている。

【人物背景】

 警視庁特命係係長。階級は警部。
 キャリア組でありながら出世に興味を持たず、窓際部署の特命係に甘んじる変わり者。
 東京大学法学部を卒業後は渡米し、帰国後に警察庁に入庁して3年間のスコットランドヤードの研修を経て警視庁刑事部捜査二課に出向。
 しかし、外務省高官の北条邸人質篭城事件で緊急対策特命係に作戦参謀として招集され犯人との交渉にあたるが、この際に上司の責任を転嫁され、特命係に異動させられる。
 彼のあまりの変人ぶりに、特命係で仕事をする相棒は嫌気が差して辞めてしまう為、特命係は「人材の墓場」と呼ばれている。
 ちなみに、幽霊や超能力を否定せずに深い関心を寄せており、今回は念願かなって英霊とご対面。

【方針】

 聖杯戦争……?



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:36