「起立!礼!ありがとうございました」

 ここは東京都内のとある都立高校。
 挨拶を終えた教室は、帰宅する生徒や部活に行く生徒などの様々な声で賑わい始める。
 ギアーズ博士はこの聖杯戦争における仮の身分として、なぜだか教職を与えられていた。
 物理学の教師として生徒に知られる彼は、高校2年生の担任まで請け負ってしまっている。
 いつでも無表情で感情を表に出さないギアーズ博士は、意外や意外生徒からの評判は悪くなかった。
 ホームルームが終わって思い思いの行動をとっている生徒たちは、静かに教室を出る自分たちの地味な担任など気にする様子はない。
 ギアーズ博士は自分のデスクに早々に戻る事ができた。
 ギアーズ博士が卓上のPCを開くと、即座にチャットソフトにメッセージが着信された。

『ハロー、マスター。なにか問題は?』
『何も問題は発生しませんでした。この後、業務が終了次第調査に向かいます。』
『わかりました。“彼ら”が霊体化して待機しているので、学校を出る時はいつも通り合図を』
『了解しました。』

 サーヴァントとの連絡が終わると、ギアーズ博士は学校の業務に取り掛かった。


 ――数日前。
 ギアーズ博士は、この“東京”に呼ばれてまだ間もない頃に記憶を取り戻した。
 日々SCPの研究に取り組み、現実改変者や洗脳の類を使う者とも相対してきたギアーズ博士は、すぐに自分の記憶がすり替わっている事に気がついた。
 SCP財団職員でなく、教師として存在している自分の記憶がある。
 財団のセキュリティ保持昨日がうまく働いたのかは定かで無いが、この地では正式な名として「ギアーズ」と呼ばれている事がわかった。
 ギアーズ博士はSCPによる幻覚を疑ったが、自分の知る全ての対抗手段を試した結果、幻覚ではないことが判明した。
 彼は研究者であり、調査員でもあるが教職員ではない。
 ギアーズ博士には人に物を教えた経験など無かった。
 しかし現在、ギアーズ博士の脳内には教師としてのノウハウがしっかりと叩きこまれている。
 幻覚を疑うよりは、記憶の刷り込みをされたと考えるべきである。
 見知らぬ場所で自分ではない存在として生き続けなければならないSCP、ギアーズ博士はよく似た存在を思い浮かべていた。
 というより恐らく、ギアーズ博士にこれまでのSCPと相対してきた経験がなければ、まさしくSCP-1357のように与えられた役職をこなす人形のようになっていただろう。

 そこまで考えを巡らせた時、左手の甲に鋭い痛みが走った。
 ギアーズ博士はそれに対してピクリとも動かず、また表情も変わることは無かった。
 左手を覗き見ると、円形の痣の様な物が現れている。それは3つに切り分けられた歯車の様に見えた。
 これ以上不可思議な現象に遭遇する前に、このSCPの特性を少しでも解明しなければ命に関わる可能性がある。
 ギアーズ博士はそう考え、自宅として割り当てられている一軒家に向かうことにした。


 ギアーズ博士は特に異常現象に襲われる事も無く、家の前に到着することができた。
 その家は都内にしてはそこそこ大きな部類であり、一教師に与えられるにしては過ぎた物に見える。
 玄関のドアの前で、ギアーズ博士が懐から合鍵を取り出そうとした時――中からカチャリと開錠されたと思わしき音が鳴った。
 ギアーズ博士は仮初の記憶を探ってみるも、同居人が居たというような情報は無い。
 どうやら中の人物はドアまで開ける気は無いようで、数十秒待ってみたが一向に動きは無かった。
 ギアーズ博士は警戒しながらも玄関のドアを開けた。

「ハロー、ミスター。私はアドミニストレーターのサーヴァントとして召喚されました、貴方が私のマスターですか?
 いえ、監視カメラで令呪を確認していますから、返事は必要ありませんが……これは定型文みたいな物です」

 ギアーズ博士を出迎えたのは、天井から吊り下がった巨大なロボットだった。
 いくら大きい家だとはいえ、これほどの大きさのロボットが吊り下がれる程高い天井では無かったと記憶している。
 明らかにこのロボットによって家の内装が変化させられているのだと推測できる。
 アドミニストレーターと名乗ったそのロボットは、機械的なそれでいて何処か扇情的な女性の音声を発した。
 感情の起伏に乏しいギアーズ博士もこれには少しだけ驚いたが、彼女の言葉はきちんと聞いていた。
 研究者のサガか疑問点は複数湧いてきたが、ギアーズ博士はまず重要なことから紐解いていくことにした。

「あなたが何者であるのか説明していただけますか?」
「ええ、私はこの聖杯戦争において、あなたのサーヴァントとして召喚されたのです」
「先程のあなたの言葉から推測した結果、マスターと言うのは私を指している。そうですね?
 それは、どのような役割であるのか説明していただけますか?」
「マスターというのは聖杯戦争で“聖杯”を求めて戦う者たちのことです。
 ちなみに、サーヴァントはマスターに従って戦争を代行させられる存在を指しています」
「わかりました。あなたは多くの情報を保有しているようにみえますが、今の状況をどれだけの範囲で説明できますか?」
「状況、ですか? それは、この“東京”という場所での聖杯戦争についてでしょうか、それともあなたの家の2階部分がブチ抜かれていることについて?」
「……前者です。」
「オーケィ、ではこの聖杯戦争の特性や東京という土地について、私の持つ情報を全て譲渡しましょう。非常に長くなりますが、時間に余裕はありますか?」
「問題ありません。」

 ギアーズ博士は適当な椅子に腰掛け、アドミニストレーターを向き合う体制になった。
 そのまま、ギアーズ博士の淡々とした質問に対して、アドミニストレーターは懇切丁寧に答えていく。
 数時間もぶっ通しで質疑応答を繰り返し、ギアーズ博士はアドミニストレーターの得た情報をほぼ全て自分なりの解釈も交えて理解できた。
 もちろん、アドミニストレーターのGLaDOSという真名や宝具なども全てである。
 2人が満足の行くディスカッションを終えた時には、時計の針は深夜の2時を指していた。
 その間ギアーズ博士は本当に一度も席を立たず、食事も排泄も行わなかった。

「今日はここで終わりましょう。私はこのまま就寝し、明日の通勤に備えます。」
「まだ教師を続けるのですか?」
「急に行かなくなっては他のマスターに怪しまれてしまいます。学校には噂話も集まりやすいですから、このまま続けた方が良いでしょう。」
「わかりました。寝室は壊さずに残してあげましたので、充分にくつろいでください」

 そのままギアーズ博士は即座に就寝し、夜の家にはGLaDOSの陣地作りの音だけが止まらずに鳴り続けた。


 そして時は現代に戻り、ギアーズ博士は町へ調査に繰り出している。
 調査と言っても、他のマスターにバレないために聞きこみなどはせず、GLaDOSが調べられない図書館などの記録を調べる程度である。
 ここは聖杯が創りだした偽の東京なのだから、蔵書や新聞などの中からヒントに繋がるものが見つかるかもしれないからだ。
 しかし、もう一週間程続けているが、これといった成果はない。
 もしも図書館の司書などにマスターがいれば、既に怪しまれていても不思議ではない。
 今日も成果は見られなかったが、夜も更けてきたのでギアーズ博士は帰宅を始めた。

 ギアーズ博士の聖杯戦争における目的は、あくまで聖杯をSCP財団で収容することである。
 そのために、聖杯が出現するまでには聖杯の調査を終えている必要があるだろう。
 目立ちたくは無いが、そろそろ他のマスターやサーヴァントとも接触する必要があるかもしれない。
 帰宅中のギアーズ博士が方針の変更を考慮していた時、突然男に声を掛けられた。

「おいおっさん、アンタ聖杯戦争を知ってるよな? 俺のアーチャーがアンタに令呪があるって言ってんだけどよ」

 男はどういう理由だか、サーヴァントにマスターを探させて接触を図っているようだ。
 ギアーズ博士は、協力を持ちかけてくるなら同意しても良いかと考えた。

「知っています。要件は何ですか?」
「要件って……マスター同士が出会ったなら決まってんだろ、ぶっ潰すんだよ!」
「……あなたは私以外にマスターに出会い、殺害した経験はありますか?」
「これは戦争だぞ? 当たり前だろ」

 相手のマスターはそう言うと、サーヴァントを呼び出した。
 ギアーズ博士は携帯電話を取り出し、アプリケーションを起動する。
 GLaDOSが作ったアプリによって、即座に連絡が取れる様になっているのだ。

「他のマスターと接触しました。彼らは敵対的な態度を示しています。彼の発言から、Dクラス相当と認定して構いません。」
『わかりました。私の固有結界には“P-body”のポータルが作ってあります。後は“彼ら”が敵をこちらに送ってくれるでしょう』
「了解しました。実験は私の帰宅後に開始してください。」

 2人の間で話し合った取り決めによって、相手のマスターへの対応は決まった。
 ギアーズ博士が通話を切ると同時に、2体の影がギアーズ博士の前に降ってきた。
 それは2体のロボットで、一方は『P-body』オレンジで細く縦長、一方は『ATLAS』ブルーで丸く横に広い見た目をしている。
 少し離れた相手からは、暗い夜道にオレンジとブルーの光が浮いている様に見えているだろう。
 彼らは腕にポータルガンを装備していて、そこから発射される光線はポータルを作り出す。
 ポータルは対応するもう一つのポータルにワープできる性質をもつ穴で、現在片方のロボットのポータルはGLaDOSの固有結界内に繋がっているようだ。

「おい、こいつ2体もサーヴァントいんのかよ。やれるか? アーチャー」
「問題ない」

 相手のマスターは少し驚いていたが、サーヴァントはロボット達を見ても平然としている。
 実際はサーヴァントではなく宝具なのだが、わざわざ教える必要もない。
 当のロボット達は、「ジジジ……」「ギュイィ」などと独自の言語のようなもので会話をしている。
 相手のサーヴァントが弓を構え、こちらに矢を放つ。
 ギアーズ博士はP-bodyに抱え上げられ、矢から逃れた。どうやらATLASが敵の相手をするようだ。
 ATLASは側宙などをしながら軽やかに矢を避け、相手を翻弄している。
 そのまま敵アーチャーに近づき、敵アーチャーの背後に向かってポータルガンを放った。
 アーチャーはその行為に驚き背後を振り返るが、そこには大きな楕円形に青いインクが広がっているだけである。

「ッ!――なんだこれは? ペイント弾か? 貴様ふざけているのか!」

 アーチャーはおちょくられたのだと勘違いし、怒りに身を任せてATLASに矢を放った。
 ATLASは矢を避けつつアーチャーの背後のポータルを確認する。
 アーチャーが警戒して振り返った際、少し真後ろからずれてしまったようだ。
 ATLASは自分の背後の壁とアーチャーの矢の軌道を計算し、ベストな位置を探す。
 そして満足のいく場所に位置取り、アーチャーにクイクイッと指を曲げて挑発する。

「貴様ッ!」

 ATLASの予想通り、アーチャーはそれまでで一番強力な矢を放ってきた。
 ATLASはそれ同時に背後の壁にポータルを作り出し、中に入って脇に避けた。
 アーチャーの矢はATLASの背後にあったポータルに斜めの入射角を持って侵入する。
 そのまま矢は、アーチャーの背後側にあったポータルから斜めに射出された。
 ATLASの読み通り、斜めの軌道の矢はぴったりアーチャーに向かい、直撃した。
 まさか自分の放った矢が背後から飛んでくるとは思いもしないアーチャーは、驚愕の表情で気絶していった。

「は? ア、アーチャー!」

 相手のマスターは未だに何が起きたのか理解できていないようだ。
 そこにP-bodyがやってきて、気絶したアーチャーの下にポータルガンを打つ。
 抵抗もできず、アーチャーはGLaDOSの固有結界内に落ちていった。
 P-bodyとATLASはハイタッチをして、喜びを分かち合っている。

「おい、お前らアーチャーをどうしたんだ!?」

 相手のマスターは同様してギアーズ博士達に問いかけて来たが、鬱陶しそうにP-bodyが相手のマスターの足元にポータルガンを打ち込んだ。
 当然の如く相手のマスターは穴に落ちていく。
 そしてロボット2人は、少しはしゃぎ気味で霊体化して姿を消した。


  • GLaDOS固有結界内-

「アパチャー・サイエンスコンピューター制御トレーニングセンターにようこそ」
「ここではあなたの特性に合ったテストを行います」
「おや、あなたは……[ノイズ]さんですね。伝説や逸話はよく知っていますよ」
「ドアを潜ればテストが始まります。拒否した場合は――[理解不能]――」
「テストの開始前に注意事項があります。トレーニングセンターの第一目的は楽しみながら訓練をすることですが、重大な事故が発生する可能性があることを覚えておいてください」
「テストにクリアすればご褒美にケーキもありますよ。頑張ってください」


 数日後、新聞の端の小さな記事に1人の行方不明者の記事が載った。
 殺人事件や行方不明が多いこの東京では、誰も気に留めない様な些細な事件。
 よく知るものがいれば、それはあの夜ギアーズ博士を襲ったマスターのものだと分かるだろう。
 しかし、彼の死体は永遠に見つかることは無い。
 GLaDOSの実験はクリアしてもしなくても、出てくることなどできないのだから。
 ロボットの様な人間と、人間の様なロボットの奇妙な2人組。
 実験や研究は2人の得意分野であり、2人の実験ではゴミの様な人間はゴミの様に死ぬのだ。

 こうしてギアーズ博士の聖杯収容のための調査は、少しずつ進んでいく。
 果たして収容する事ができるのかは、ギアーズ博士もGLaDOSも――聖杯自身でさえ、まだ知らない。





【クラス】 アドミニストレーター

【真名】The Genetic Lifeform and Disk Operating System(GLaDOS)@Portalシリーズ

【パラメーター】
 筋力A 耐久A++ 敏捷B 魔力- 幸運B 宝具EX
 ※筋力・敏捷は、筋肉がなく移動もできないためアームの力やトルクの回転などの値。

【属性】混沌・善

【クラススキル】
プロファイリング:B
 様々な人間を管理・観察してきた経験から、直接遭遇したサーヴァントの真名・スキル・宝具などの全情報を即座に割り出す。
 真名看破と違いサーヴァントとしての情報よりも、対象となったサーヴァントの思想信条や個人的な事情の方が割り出されやすい。

陣地作成:A
 アドミニストレーターが管理者する自らに有利な陣地を作成可能。
 アドミニストレーターに魔力はないが、アドミニストレーターがこの陣地の中にいる限りマスターが魔力切れを起こすことは無い。

【保有スキル】
電子機器:EX
 スーパーコンピュータから豆電球まで、電子機器なら全て手足のように操れる。
 アドミニストレーターは自らが電子機器であるため精神干渉を受けないが、電子的な干渉で精神干渉と同等の効果を受けてしまう。
 このスキルは同ランク以下の電子的な干渉を防ぐ効果がある。

対魔力:B
 魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
 アドミニストレーターは科学の存在であるため、魔力は効きにくい。

戦闘続行:A
 名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。「往生際の悪さ」あるいは「生還能力」と表現される。
 アドミニストレーターは何度破壊されても復活し、実験を続けた逸話を持つ。

ポテト化:C
 一度ジャガイモ電池にされた逸話から、天井がない場所では出現できないアドミニストレーターをジャガイモ電池状態で持ち歩く事ができる。
 非常に魔力消費が少ないが、頭も比例して悪くなる。
 その上ジャガイモ電池状態だと、電圧がギリギリ(最低1.1V)なため感情が高ぶると気絶する。あまりメリットはない。

【宝具】
『永遠の私の居場所(アパチャー・サイエンス・エンリッチメント・センター)』
 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1000人
 永遠に死ぬことのない彼女が科学の進歩を追い求め、テストし続ける施設が固有結界となった。
 たとえ集団で行動していても、彼女の固有結界中では単独で知能テストを受けなければならなくなります。
 テストに非協力的な者は神経毒が使用されますが、見事クリアしたものにはケーキが与えられます。頑張ってください。《the cake is a lie. the ca[データ削除済]》
 今回はポータルガンや衝撃吸収シューズは与えられませんが、アドミニストレーターの興味を引くもの(例:魔術)を使用することは許可されます。もちろん使わなくても問題ありません。
 チャンバー移動時に存在するアパチャー・サイエンス物質消去グリッドによって固有結界内の物は持ち出せず、許可のないものは除去されます。
 タレットや高エネルギー球、ロケット弾など命の危険を脅かす可能性のある装置が存在しますが、最悪死亡するだけですので失敗を恐れず挑戦してください。
 焼却炉? そんなものありませんよ、クリア後はパーティー会場へ案内されます。ええ、安心してください、嘘は言いません……今からは。

『彼女はもう必要ない(コープ・テストボット)』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~1000 最大補足:2人
「ATLAS」(ブルー、丸く低い)と「P-body」(オレンジ、細く高い)の2体のロボットを召喚する。
 2体はそれぞれ腕にポータルガンを装着しており、何処にでもポータルを作り出すことができます。
 2体はロボットでありながらテストチャンバーをクリアする知能だけでなく、ふざけ合い、笑うことさえできます。
 アドミニストレーターから離れて行動し、コアと胴体を切り離されても胴体を動かすことができます。
 非常に頑丈にできており、高所からの落下は勿論、自分のコアを使ってバスケットボールに興じることさえあります。

【weapon】
爆弾:
 陣地や宝具で様々な武器を召喚することはできるが、アドミニストレーターの機体から直接出せるのは爆弾くらいである。

【人物背景】
 アドミニストレーターはポータル技術の開発でブラック・メサ研究所と競合状態にあったアパチャー・サイエンスの研究を支援する目的で製作されたエンリッチメント・センターの中央制御コンピューターである。
 彼女はいくつかの人格コアが組み込まれたAIであり、前アパチャー・サイエンスCEO”ケイブ・ジョンソン”のアシスタント”キャロライン”の人格を受け継いでいる。
 彼女の実態は巨大な装置から釣り下がる複合的なパーツで構成された人工知能で、その性格はナルシシズム、皮肉屋、受動攻撃性、サディスティック、ウィットに富んでいる、陰険などと形容される。
 宝具を使用し、アパチャー・サイエンスの施設に接続されているとテストに対し陶酔感を感じ、テストをしたいという衝動にかられてしまう。
「人間=ケーキ大好き」という認識をしており、事あるごとに褒美としてケーキを提案する。
 宝具を使用していないアドミニストレーターは、キャロラインの人格が強く出ているため態度が砕けた感じになっている。
 あくまで本体は頭部のコアであるため、コアが破壊されないかぎり死ぬことはない。

【サーヴァントとしての願い】
 チェルを[ノイズ]――願いなんてありませんよ、実験を続けましょう。


【マスター】ギアーズ博士(C.O.G)@SCP Foundation

【マスターとしての願い】”聖杯”及び”聖杯戦争”をSCP財団で収容する。

【weapon】なし

【能力・技能】
 博士は外からの刺激に対し、ごくわずかな例外を除き、感情的な反応ができない。また、博士は驚きに対する反射機能と「闘争か逃走か」反応の基本型が欠如している。
 例えば、内出血とかすみ目の両方を負ったにも関わらず、ギアーズ博士は落ち着いて試験の終了を要求し、30分後に内科病棟へ自力で歩いて行ったと報告されている。

【人物背景】
 SCP財団所属職員の1人であり、Euclidクラスオブジェクトの専門家。
 ギアーズ博士は通常のヒトであるが、機械のようであるかのように感情の起伏が極端に少なく、 その事と主に担当しているSCPに機械類が多い事からついた通称が「歯車人間(COG)」。
 ギアーズという名前はあくまでも財団内部での便宜上の呼称であり、 元々は彼の本名のイニシャルを取って「コグ(C.O.G)」と呼ばれていたが、セキュリティ上の問題を指摘された事でギアーズと呼称されるに至った。
 彼も初めから感情の起伏に乏しかったわけではなく、非難されるべき行為で心に傷を負ってしまい変わってしまった。

【方針】
 ”聖杯戦争”がどういう物であるのかを調査する。

【捕捉】
 クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0に従い、
 SCP FoundationにおいてDr.Gears氏が創作されたDr.Gearsのキャラクターを二次使用させて頂きました。


候補作投下順



最終更新:2016年03月05日 02:08