主にBattleChipEditor(以下BCE)を用いてチップイメージ、アイコンの差し替えを行っていきます。

BCEではチップイメージのダンプ、置換 チップアイコンのダンプ、置換をすることができます。

画像の差し替えを行う上で注意するべき点があります。画像、パレット、アイコンオフセットです。


黒枠で囲った部分に着目してください。これがチップの画像、パレット、チップアイコンのオフセットを表しています。

チップ画像はh540の範囲をとっており、パレットはh20、チップアイコンはh80です。

実際に差し替えをしてみましょう。
チップイメージ 置換 ↓

ここで注目すべきなのがUsed ROM data ends at 007FFFDFという部分です。これは現在007FFFDFまで使われており、007FFFE0からはフリースペースということを教えてくれるありがたい機能です。
イメージオフセットは画像オフセットのことで、チップイメージの場所を表しており、場所を変えることも可能です。

新規パレットの書き込み先、前のパレットを使用。というのがあります。ここがかなり重要です。

チップイメージはパレットオフセットから色情報を受け取り描画しています。もしここで前のパレットを使用すると


このように本来ソードファイターを差し替える予定が色合いが変なことになってしまいます。これはキャノンのパレットを用いているからです。

これを回避するためには、新規パレットの書き込み先 を選択します。 イメージオフセットも新規パレットオフセットも、キャノンに上書きする形で大丈夫です。


できましたね。



次にチップアイコンに移ります。

チップアイコンは少し特殊で、チップイメージとは違いパレットオフセットの変更が不可能です。ですので、前のチップアイコンパレットしか使用することができないことに注意です。



できましたね。


チップイメージの差し替えはこのような流れになっています。


また、キャノンのような兄弟チップが存在するものは、1つを変えてしまうと変更していない兄弟チップのパレットにも影響してしまいます。


これは、キャノン ハイキャノン メガキャノンは同じ画像オフセットを使用しており、パレットオフセットを切り替えることで表現しているからです。

今、ソードファイターのパレットに差し替えたため他の兄弟チップに影響が出る形となりました。

こうなった場合は、おかしくなったチップのパレットを別のイメージで上書きすることで正常にすることができます。
最終更新:2016年05月18日 00:10