フレーム関連

 

 

キャラを作る際目に見える事に目が行きがちだが、フレームという概念は寧ろ最も壊されやすく悩むことになる大きな課題であろうと思う
この項目では、フレームに関する話からその重要性を学んでいく

格闘ゲーム、MUGENは60fps(つまり1秒が60F)で動いている
その中の1,2Fくらいは適当に動かしてもいい・・・と思うかもしれないが、その1,2Fで大きく性能が変化してしまった事例は非常に多い


◯理想の例 

カンフーマンA、カンフーマンBというキャラがいたとする
カンフーマンAもBも最速技は4F発生の小攻撃
①カンフーマンAはカンフー突き手を出したがガードされてしまい、密着で硬直差-2Fという微不利な状況になってしまった
②Bは有利な状況なのでターンを握り返す為に小パンを出した
③Aは発生F最速技がBと同じ4F、今の不利な状態で出しても負けることが分かっていたため、ガードで様子見をした


※カンフー突き手ガード後は密着

◯頻発する問題例

次にカンフーマンC、カンフーマンDというキャラがいたとする
カンフーマンCの中で発生F最速技は3Fの小パン、カンフーマンDは6Fの小パン
①カンフーマンCはカンフー突き手を出したがガードされてしまい、硬直差-2Fという微不利な状況になってしまった
②Dはガードした結果有利な状況を得たため、ターンを握り返す為に小パンを出した
③しかしDは有利な状況なはずなのに、何故か後出ししたCの小パンに負けてしまった

ここで今までのフレームを計算してみよう
カンフー突き手をガードされてCは-2F背負っており、小パンを出すのがDより2F遅くなるため+2とする
C:小パン発生3F+硬直2F=5F
D:小パン発生6F=6F
理屈が分かれば簡単
CはDより2F遅く小パンを出したとしても、小パンの発生がそもそも3F早いため勝ててしまうのだ

これはカンフーマンDが不利を背負ったときにも問題が出てくる
カンフーマンDのカンフー突き手はガードされたとき-3Fだとすると、距離にもよるがカンフーマンCの発生3F小パンが確定してしまう
不利Fと発生Fが同じになるとき、その技での反撃が確定してしまうのである
このように発生Fで勝っていれば、多少不利Fを背負っても有利なのと変わらなくなってしまったり、本来微不利のつもりで作られた技を反確にしてしまったりと、発生Fは有利不利の概念を壊してしまう可能性がある

ここでは発生Fの問題であるが、これを有利Fに置き換えても似た話になる


◯有利Fの問題例

全く同じ条件を持つカンフーマンAとBがいたとする
小パンは発生4F、無敵技はない
①カンフーマンAは固めに持ち込むことに成功し、前進しつつ攻撃出来るカンフー突き手をガードさせ、密着で2F有利という状況になった
(なお、ここでは小パンからカンフー突き手の間に隙間はなく、割り込むことは不可能とする)
②カンフーマンAは有利な状況なので再び小パン>カンフー突き手を繰り返した
③カンフーマンBは不利Fであることを知っているため、割り込む事が出来ない

不利Fを背負ってしまった場合、硬直が続いている分技が出るのが遅くなるため
A:小パン発生4F=4F
B:小パン発生4F+硬直2F=6F となる
そのため、この状況ではどこで割り込もうとしても絶対にBが負けてしまう

更にカンフー突き手で取れる有利Fが4Fだった場合、小パン>突き手>小パン...と、全てが連続ガードになるため、無敵技を持っていたとしても割り込む事は出来ず、そのまま詰みとなる

これは極端な例だが、有利Fを簡単に取れてしまうと恐ろしい事態になりかねないということは理解してもらえるだろう
しかし、この広いMUGENで基準を設けて統一するというのはもはや不可能
つまりこの問題を完全に解決することは、もはや出来ないのだ
それでもその問題を自分が引き起こすのを避ける事は出来るだろう

そこで当wikiでは一部技(大技の超必等)の除き、「発生F最速技は4F以上であること」を推奨させていただく
有利Fに関してはものによるためなんとも言えないが、有利を取れてもおかしくない技というのは限られているため、注意が必要ということは間違いない  

 

最終更新:2017年11月14日 18:01
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