基本的な用途や注意点は立ち版と同じ
そのため立ち版に書いてあるものは一部省略させてもらったが、寧ろしゃがみに間違いなく当たる上に下段であることが多い分、殆どの項目はこちらの方が気を付ける必要がある
ただ両方に書く必要性がなかったため、省略させていただく
ちなみにしゃがみ攻撃では、立ち版のような距離による技の変化はしない
勘違いしがちなのだが、しゃがみ攻撃だからといって全てが下段な訳では無い
下段判定になる技の傾向としては
・足元を攻撃するもの
・蹴り技であること
大体この2点で判別される
パンチ技の下段が無いわけではないがパンチ技はどうしても蹴り技より打点が高くなるため、足元を大きく払うものや、露骨に足の先を狙うようなものでなければ早々下段にされる事は無い
そのため、パンチ技が殆どなボクサーキャラは下段技が少ない傾向にある
下段が多ければ多いほどその分崩しは強くなるが、ダウンを取れる足払いと、もう一つ気軽に使える下段があれば十分中段との択は通じる
更に格ゲーマーは強い下段が無いキャラが相手でも自然としゃがんでしまうものなので、実は下段択が弱くても中段は通る(特にmugenでは)
最悪下段が無くてもモーション等に慣れるまでは通ってしまうだろう
また、下段=空ガ不可とは限らない
勿論空ガ不可になるゲームも存在するため否定はしないが、それがチェーンコンボと組み合わさると、空中の相手に触る時に使用する技は空ガ不可じゃなかったのに、チェーンコンボで結局空ガ不可を食らってそのままコンボされる羽目になるといった事が起きる可能性があるため注意
ちなみにカンフーマンのしゃがみ小キックはダウン追い打ち可能だが、GGやメルブラのような特殊な仕様のゲームを除けば、殆どのゲームにしゃがみ通常技によるダウン追い打ちは存在しないためなるべく避けた方が良い
〇しゃがみ小攻撃
固め、コンボの起点
一番コンボの始動になる機会が多いため、単発威力も低く、コンボ補正も重い事が多い
殆どのゲームで連打キャンセルが可能なため、ヒット確認も簡単
チェーンがあれば中、強、必殺技とキャンセルすることも出来る
・下段
下段技で最も立ちガードに刺さる機会が多くなるのも、小攻撃の下段技
刻める分だけ他の択(中段や投げ)を意識させながら、下段択をかけ続けられる
特にチェーンでキャンセルして中段を出せる場合は、その中段の圧力は更に高まる
また冒頭で述べた通り、しゃがみ小攻撃だからといって下段とは限らない
性能自体には関係ないがパンチ技の小攻撃、つまりは小パンを下段にするのであれば、他に下段で違和感が無さそうな技が足払いくらいしかない時に、仕方なく設定する程度にしないと違和感が出やすい点には注意
・フレーム周り
しゃがみにしっかり当たるため、立ち版よりも寧ろこちらを特に気を付けるべきだろう
立ち版がしゃがみに当たる場合は、しゃがみ版の方が発生が遅いことも
しゃがみ小攻撃が二種類存在するゲームでは、崩し自体には使えない(固めには使える)上段の小攻撃をガードで大きめの有利Fまたは発生Fを早めに、崩しに使える下段の小攻撃では五分程度または発生Fを遅めに調整することで使い分けが出来るようにする場合が多い
下段のものと上段のものが殆ど同じフレームだと、上段のものを使う意義が殆どなくなってしまう
(この場合は上段は固め、固め直しに。下段は崩しにという使い分け)
また、下段のものは連打キャンセル出来ないようにすることで、固めは勿論のこと、下段としての崩し性能を落とす場合もある
ソル(GGXrd)2P | ソル(GGXrd)2K | |
---|---|---|
発生 | 5F | 6F |
持続 | 4F | 3F |
全体動作 | 12F | 16F |
硬直差 | +2F | -1F |
キャンセル | 連打キャンセル、K以上でキャンセル可 | S以上でキャンセル可 |
ガード方向 | 上段 | 下段 |
備考 | 発生が早く連打キャンセルが効くため、暴れに用いる 全体動作も短いため優秀 2P>ダッシュ2Pといった固めが強力なため、有利Fは短め GG故判定も弱Pの割に非常に強い 画像は無敵医師氏のソル |
2Pが固め用なら、2Kは崩し用 |
リュウ(ストⅢ3rd)しゃがみ弱P | リュウ(ストⅢ3rd)しゃがみ弱K | |
---|---|---|
発生 | 5F | 6F |
持続 | 3F | 3F |
全体動作 | 12F | 15F |
硬直差 | +3F | +1F |
キャンセル | 連打キャンセル、立ち弱P、しゃがみ弱K、立ち弱K、必殺技、超必 | 連打キャンセル、立ち弱P、しゃがみ弱K、立ち弱K、必殺技、超必 |
ガード方向 | 上段 | 下段 |
備考 | 全体動作がかなり短い ステップタイプなためGGのような固めは出来ず、またノックバックも大きめ 代わりに有利Fは多少大きめ チェーンコンボはない割には、地味にキャンセルルートが豊富 画像はGM氏のリュウ |
崩し用 下段でも刻める上に有利を多少でも取れてなかなか優秀 |
カンフーマン(MUGEN)しゃがみ弱P | カンフーマン(MUGEN)しゃがみ弱K | |
---|---|---|
発生 | 4F | 5F |
持続 | 5F | 3F |
全体動作 | 12F | 17F |
硬直差 | +5F(ヒット時は+11F) | -5F |
キャンセル | 連打キャンセル、しゃがみ弱K、しゃがみ強P、必殺技、超必 | 連打キャンセル、しゃがみKから立ちKへ、KからPへキャンセル可 |
ガード方向 | 上段 | 下段 |
備考 | 悪名高きカンフー小パンチ mugen界に数多の永久を生み出した全ての元凶 全体動作の短さと、ヒット時に相手に与える硬直の長さが合わさって+11Fというわけのわからない有利Fを生んでしまい、結果ダッシュしゃがみ弱Pだけで永久コンボになっている(ただし難易度はかなり高い) また受身不能時間も非常に長いため、浮いた相手に歩きながらしゃがみ弱Pし続けるだけで永久にもなる 寧ろこちらは猶予が非常に長く簡単に出来るため、こちらのが問題 実際mugenキャラの実用的永久はこちらの方が多い 更に空ガ不可+強制復帰(任意受身ではない)なので、例え繋がらなくとも受身狩りがループして抜け出すは不可能 反面教師にする以外に使いみちがない |
下段の小技 小パンチと比べると非常に大人しく見えるが、実際は見た目通りに判定をつけすぎて中央部のやられ判定が後ろに引っ込んでおり、多くの打点高めの牽制を避けつつ攻撃が出来てしまう恐ろしい技 単純にリーチも長く刻めるため、それ抜きにしても性能は良い ダウン状態の相手にも当たるため、コンボの締めにも使われる |
〇しゃがみ中攻撃
立ち版と同じく、メイン牽制技である事が多い
特にストシリーズでは立ち攻撃の遠距離版を当てても他の技にキャンセル出来ないがしゃがみ技ではキャンセル可能であることも多いため、しゃがみ中足から波動拳を入れ込む、通称中足波動が安定牽制となっている
3ボタン式でしゃがみ大攻撃が足払いで埋まっている場合は、しゃがみ中攻撃が通常技対空に割り当てられることもある
・下段
しゃがみ小攻撃と同様、下段のものが多く存在する
ただし、しゃがみ攻撃の多くは下段であるという強みがそもそもあることから、リーチやフレーム周りを立ち中攻撃よりも弱くしている作品、キャラも多く見られる
アカツキ(アカツキ)しゃがみB | リュウ(ストⅢ3rd)しゃがみ中K | |
---|---|---|
発生 | 7F | 7F |
持続 | 4F | 5F |
全体動作 | 25F | 28F |
硬直差 | -5F | -3F |
キャンセル | 遠B、遠C、必殺技、超必 | 必殺技、超必 |
ガード方向 | 下段 | 下段 |
備考 |
アカツキがまともに崩しに使える唯一の下段技 |
主力牽制であり下段 ヒットしてもガードされても、とりあえず波動拳を入れ込んでおけば適度に距離が離れる上にダメージが多少稼げる安定行動 ゲージを多少払って灼熱波動拳を出せばダウンも取れて美味しい ちなみに原作ではブロッキングがあるため、こればかり振っていると簡単に狩られる |
〇しゃがみ大攻撃
相手をダウンさせる(もしくはただ浮かせる)足払いかスライディングのような技、またはしゃがみ対空技であることが多い
パンチボタンとキックボタンがあるなら、基本パンチでは対空、キックでは足払い
足払いに該当する技が存在しないゲーム、キャラは殆どないが、まともな対空技が存在しないキャラは対空が弱いという特徴付けにもなるため案外存在する
コンボゲーでは小攻撃から簡単にダウンを取れる場合が多く、わざわざチェーンで足払いを入れてダウンさせる必要はないが、低姿勢技じゃないとまともに咎められない技も多く存在するためなるべく足払いは搭載したい
ボタン的に困ったらレバー入れ特殊技にしても良いだろう
・判定、リーチ
足払い技では低姿勢でなおかつリーチが長いため、刺し合いでも活躍する事が多い
特にストシリーズでは貴重なダウンを取れる技でもある
対空技の判定の強さは作品によるが、対空技だからといって簡単に上半身無敵にしたりするべきではない
またもちろん攻撃判定が大きいほど強いとも言えるが、同じようにやられ判定も大きいと発生Fにもよるが早出しジャンプ攻撃に負けやすくなる
逆にやられ判定が引っ込んでいれば、多少攻撃判定が伸びなくてもタイミングを合わせれば対空技として機能し、やられ判定が引っ込んでいなくとも攻撃判定が上に伸びていれば相手が攻撃を出す前に潰せるためこちらも機能する
スライディング技は殆ど突進技扱いなため、リーチの長さは当然通常技トップクラスとなる
更に低姿勢が加わると飛び道具や、相手のジャンプすら潜れるようになり非常に立ち回りで強力
このように、スライディング技の防ぐ側がリスクを背負わせるのが難しいため、判定を弱くして強い置き技に潰されるようにしている場合もある
リュウ(ストⅢ3rd)しゃがみ大K | カンフーマン(MUGEN)しゃがみ大K | |
---|---|---|
発生 | 7F | 10F |
持続 | 5F | 4F |
全体動作 | 37F | 30F |
硬直差 | -13F | -9F |
キャンセル | 不可 | 超必 |
ガード方向 | 下段 | 下段 |
備考 | 低姿勢な上にリーチが長い優れもの 不利Fが非常に多いため、密着はもちろんのことある程度離れた位置でもゲーム内なら確反が存在する そのため、先端ギリギリを当て+ノックバックで相手の攻撃が届かないようにする必要がある |
カンフーマンの他のしゃがみ通常技と比べると大人しめ 低姿勢技は更に有能なしゃがみ小Kが、そこからは必殺技へキャンセル出来るため、この技の必要性は薄い |
・フレーム周り
立ち版よりもフレーム周りが弱い傾向にあるが、スライディング技では話が変わってしまう場合が多い
他の強攻撃以上に密着では大幅不利になるが、スライディング技は移動する上に持続が長いため持続の最後の方を当てるようにすれば、相手に与える硬直は変化しないが自分側の動作も終わり際になるためリスクが非常に薄くなる
もちろん持続部分を当てても大幅不利なスライディングも存在する
また、スライディングのような突進技に近い特殊な性質を持つもの以外は、今まで例に出した技のフレームを見ても分かるように持続というのは基本的には4F前後になる
特に通常技対空では、持続が長いとタイミングを測る必要なく適当に出せば落とせるような非常に強力なものとなってしまう可能性もあるため、多少注意が必要
スレイヤー(GGXrd)足払い | クーラ(kof02um)3B | |
---|---|---|
発生 | 9F | 10F |
持続 | 21F | 12F |
全体動作 | 38F | 39F |
硬直差 | -11F(密着時のみ) | -12F(密着時) |
キャンセル | ロマキャン | クイックmax発動、どこキャン時のみ対応技でキャンセル可 |
ガード方向 | 下段 | 下段 |
備考 | 低姿勢ではないためジャンプを潜られることはあまりないが、上半身が後ろへ引っ込んでいるため前から一方的に潰されることは早々ない 持続部ガードで有利Fを取れる そもそも全体動作が短めだったり、密着時の硬直差が短いのもGGらしい チェーンから出すことでコンボの締めに使ってダウンを奪うための技でもある 画像は無敵医師氏のスレイヤー |
低姿勢なため、打点の高い技やジャンプを避けつつ攻撃出来る 持続部を当てても有利Fは取れない 画像は別府氏のクーラ |
リュウ(ストⅢ3rd)しゃがみ大P | クーラ(kof02um)しゃがみ強P | |
---|---|---|
発生 | 6F | 5F |
持続 | 5F | 11F |
全体動作 | 30F | 39F |
硬直差 | -8F | -17F |
キャンセル | 必殺技、超必 | クイックmax発動、どこキャン時のみ対応技でキャンセル可 |
ガード方向 | 上段 | 上段 |
備考 | 非常に分かりやすい通常技アッパー対空 しゃがみからスタートしているため最初は低姿勢だが、発生時には腕の部分にもしっかりやられ判定がついているため打ち負ける事も無いわけではない また最初に攻撃判定が出るのは6F目だが、上部に判定が出るのは7F目以降 |
発生が5Fと強攻撃としては非常に早い上に、持続が11Fととてつもなく長い 判定も強いため、基本どのタイミングで出しても一方的に負けることは殆どない アークのような更に激しいレベルのものを除けば、最強クラスの地上対空技といえるだろう |
◯簡易まとめ
・しゃがみ攻撃だからといって下段とは限らず、パンチ技では上段、キック技では下段が多い
・下段だからといって空ガ不可とは限らない
・カンフーマンはしゃがみキック技でダウン追い打ちが出来るためmugenキャラでもこうなっているキャラは多いが、この仕様は一般的ではなく見た目も良くないため削除推奨
・下段のものはそれだけで崩しに使えるという利点があるため、上段のものよりも他部分の性能を落としている場合が多い
・低姿勢技でないと反撃しにくい技は多くのキャラに存在するため、低姿勢かつダウンを奪える足払いはどういったキャラにするにしても持っていることが望ましい
・足払いは低姿勢、ダウン確定、下段と高性能な要素が揃っているため、ガードされた際は大きな不利フレームを背負って反撃を受けやすい
・スライディング技は持続や移動距離が他の通常技よりも明らかに長いため、突進技と同じような点に気をつけなければならない
更に下段で低姿勢なため、その点に関しては通常の突進技よりも寧ろ性能が高いと言える