DxOによるRAWの感度が最終感度と異なることについての説明

636 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!2016/07/10(日) 16:34:13.00 ID:/K38NmGW0
とりあえず、思いついたところから。 
間違ってるなら指摘していいよ。 
別に自分の考えに固執するつもりもないからね。 
だけど間違っているものを認めないのは最悪だから。 

[1] CIPAの規定するデジタルカメラの感度を測定する信号は? 

DC-004 p.2において、評価対象信号は、 
「カメラメーカーが指定する標準的な再生方式(通常、標準添付ソフトウェア)によって得られた信号」となっており、 
「デジタルRGB信号から下式によって規定される輝度信号Y」とされている。 
ここで対象とするRGB信号は、ピクセル毎にRGB毎の輝度値が必要なことから 
ベイヤー配列でのデータが記録されたRAWデータではなく、 
標準添付ソフトウェアの変換(現像)を通して得られるRGB形式の画像データである。 
つまりは、CIPAはカメラのISO感度の規定においては、 
カメラから出力されるRAWデータではなく、現像ソフトを通じて得たデータをもとに測定すると言っているのだから、 
まずはRAWデータレベルで画像の輝度・明度に対して何を言っても意味はないことになる。 
吉害GKはDxOが出力しているMeasured ISO値がNominal ISO値から1段低いと言っているが、 
そもそもDxOが測定をするために用いているデータはRAWデータであるので、 
上記理由から、この段階でのRAWデータの輝度・明度を比較することは、 
カメラのISO感度の精度に何ら関係ないことが言える。

 

639 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!2016/07/10(日) 16:59:05.50 ID:/K38NmGW0
[2] DxOの Measured ISO はオリンパスがISO粉飾をしていることを示しているのか? 

DxOのISO Sensitivityの値を根拠にすることがそもそも間違っていることを示した。 
前提が間違ってはいるのだが、次の考察。 
吉害GKはオリンパスがISO値を1段低くしている云々の根拠がDxOのMeasured ISOであると明言したが、 
これについてはDxOが自ら解説をしているので、まずはそれを熟読すべきである。 

http://www.dxomark.com/Reviews/Pushed-ISO-Let-s-make-it-clear/RAW-ISO-measures-are-inferior-to-manufacturer-ISOs-is-this-a-problem 

RAW ISO measures are inferior to manufacturer ISOs: is this a problem? 
The RAW ISO measured value is almost always inferior to the ISO that you decided to use with your camera. 
Take a Canon EOS 60D, for instance. When you select ISO 200, the measured RAW ISO sensitivity is 160. 
At ISO 800, the measured value is 632… and so on. 
This simple fact compels some users to complain that the manufacturers are cheating [lying?]. 
Sure, this is a trick, and we are about to explain it, but it is not cheating. 

RAW ISOの値はmanufacturer ISOの値よりも劣っている(低い?)。これは問題か? 
RAW ISO 測定値はほとんどいつも、あなたがカメラで設定したISO値よりも低い。 
例としてキヤノンEOS60Dを取ってみよう。 
あなたがISO200を選択した場合、RAW ISOの測定値は160だ。 
ISO800では、測定値はISO632・・・そんなところだ。 
このシンプルな事実は、いくらかのユーザーにメーカーはズルをしている(ウソを言っている)と不平を言わせることだろう。 
確かに、ここにはトリックがある。そして説明しようと思うが、それはズルをしているわけではない。 

俺も英語は得意ではないから直訳っぽくなって申し訳ないが、 
DxOのMeasured ISOがカメラ設定のISO値よりも低くなることについて、 
キヤノンの例を持ち出して説明し、 
「メーカーがズルをしているわけではない」「ウソをついてはいない」と明記している。 
この部分をしっかりと確認すべきである。

 

642 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!2016/07/10(日) 17:11:16.35 ID:/K38NmGW0
[2]の続き 

In fact, it is precisely the JPEG ISO value that all the manufacturers publish. 
They do so because JPEG (or any RGB) output is the visible output that photographers use. 
So when you select ISO 800 on your camera, you’ll have a JPEG ISO at 800, 
but the RAW ISO will be at (for instance) 550. 
The JPEG results are achieved by playing with the tone curve shape. 
This is absolutely legitimate: the ISO standard allows manufacturers to use this JPEG value. 
They are not cheating. 

この訳は以前書いたから一部だけ訳すが、重要なのは下2/3 

「(※省略箇所を補足)実は、カメラメーカーが公表しているのは、その、JPEGでのISO感度である。
JPEG(とか他のRGB(TIFFとか))のファイルこそが、写真家が使うことのできる出力結果だから、カメラメーカーはJPEGでのISOを公表しているのである。」

あなたがカメラ設定でISO800を選択した場合、JPEGのISOは800だろう。 
だがRAWデータのISOは(例えば)550だ、というようなことがある。 
JPEGの結果はトーンカーブを操作することで作られるものであって、これは完全に適正である。 
「ISO規格は、メーカーに、このJPEGのISO値(トーンカーブ等で操作した後のデータ)を使うことを許している」← 
彼らはズルをしているわけではない。 

画質が悪化するデジタル増感をする「ハズがない」と吉害GKは言っていたが、 
ISO550のRAWデータのトーンカーブ等を操作することで、最終出力のJPEGはISO800になり、それは適正であると言っている。 
これはデジタル的に増感されたのと何が違う? 
まさにデジタル増感されている、ということだ。 

但し吉害GKはデジタル増感では画質が悪化するといっている。 
一般的にこれは正しいように思える。普通はそう考えるだろう。 
これはRAWが12bitや14bitであり、最終出力が8bitである、ということを考えれば、必ずしも正しくはない。 
そもそもが、RAW→最終出力の段階でデータを切り詰めるため、その時点で本来は画像を劣化させている。 
その前段階で、切り詰められ、捨てられるマージン部分を用いて画像を操作しても、 
結果的に最終出力では劣化したことが認識できないレベルに収めることができる。 
それをやっているのが、いわゆる現像作業だろう。 

デジタル増感はされていて、画質は劣化するとは言い切れないということだ。

 

653 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!2016/07/10(日) 17:38:09.19 ID:/K38NmGW0
[2]の続き2 

続きも一応訳しておく 

An old custom 
Not cheating?okay. A trick? Maybe. 
The RAW-to-JPEG conversion allows cameras to achieve improved speeds, and to boost ISO values. 
And this is nothing new. 
What happens today with digital cameras also happened in the past with film cameras. 

古い慣習 
ズルをしているわけではない-OK。トリックか? かもね。 
RAW-JPG変換はカメラに、ISO感度を変更することを、そしてISO値をブーストする(高くする)ことを許している。 
そしてこれは何も新しいことではない。 
今日デジタルカメラで起こっていることは、過去においてフィルムカメラでも起こっていたことである。

 

657 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!2016/07/10(日) 17:45:16.53 ID:/K38NmGW0
[2]の続き3 

When manufacturers produced an 800 ISO film, for example, they often used revamped 400 ISO film, 
and simply “asked” that it be processed differently. 
So when lab operators received a film labelled 800 ISO, 
they treated it differently (keeping it twice as long in the chemicals, for instance) in order to produce a stronger signal on the film. 
Digital camera manufacturers have simply implemented this same strategy in the camera body, and so could be seen as a “good old tradition.” 
Moreover, underexposing the RAW file allows manufacturers to use their own complex algorithms to obtain a better output for the highlights while retaining good medium tones. 
And this is also the reason why everyone should use genuinely efficient RAW converter software. 

メーカーがISO800フィルムを出したとき、例として、彼らはしばしば改造したISO400のフィルムを使用していた。 
そして、単純に異なった処理をするかを「聞いていた」。(※ISO400のフィルムをISO800に増感処理すること) 
そして、ラボのオペレーターがISO800と表記されたフィルムを受け取ったら、かれらはそれを、フィルム上により強い信号(露光)をするように異なる取扱いをした。 
(例えば、化学処理を2倍の時間行うとか、だ) 
デジタルカメラメーカーは単にカメラ本体の中に同じ戦略(手法?)を取り込んだのだ。 
そしてそれは”古きよき伝統”と見られたに違いない。 
さらに、メーカーはRAWファイルの露出を低く抑え、彼ら独自の複雑なアルゴリズムを用いて豊かな中間調を保ちながらよりよいハイライトの出力を得ようとしている。 
そして、これも皆が純粋に効果的なRAW現像ソフトを求める理由である。

なぜマイクロフォーサーズは短命で終わったか 101
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/dcamera/1467629529/

最終更新:2016年10月23日 02:55