ワイバーン

両腕の飛膜で空中を飛び交うレッサードラゴンの一種。
とされていたが、最近になって爬虫類ではないかという説も勢いを増して波紋を呼んでいる種族。
トカゲを思わせる頭部と腕が変化したと思われる翼、先端に鋭い毒のトゲを持つ尻尾が特徴。

炎のブレスを吐く機構は備わっておらず、代わりに尻尾の毒トゲを叩きつけたり飛ばしたりして攻撃する。
毒は激痛を伴う出血毒と幻覚を見せる神経毒の両方の性質を持つ。

繁殖期になると一度に五個ぐらいの卵が生まれて家族全員でそれを守る姿が見られていて家族愛が強いとされる。

人間で言う所の五歳児並みの知能はあるらしく、人の言葉を理解する個体も居る。
ワイバーンに認められる、もしくは屈服させたり卵から育てれば鞍を装着させて騎乗する事も可能。
速度はそれ程では無いものの、小回りにおいては他の追随を許さない。



カリュプス種

レッサードラゴンの一種。通称『飛竜』
エレメニウム共和国等で飼育されている。
全長3メートル程で、翠色の鱗を持つシャープな見た目のドラゴン。
機動性に優れており航続能力も高い。
一人か二人の騎士弓兵を乗せ、飛行する魔法使いや魔物と戦う。

オールドー種

レッサードラゴンの一種。通称『飛竜』
グリルグゥルデン帝国等に従属している。
全長5メートル程で、暗褐色の鱗を持つどっしりとした見た目のドラゴン。
耐久力と攻撃能力に優れる。
複数の兵を乗せ、敵拠点を強襲する。

シルバリオン種

ワイバーンの一種。主にリクレシア大陸で見られる種類。通称『銀竜』
体長や体格はカリュプス種によく似ているが、全身の鱗が光沢のある銀色となっている。
一見するとかなり派手だが、銀色の体に周囲の色や景色を鏡のように反射して保護色のように溶け込む事が出来る。

ワイバーンの中でも比較的人に慣れやすく、敵意が無い事を示しながら根気よく餌付けしていけば野生種でも背中に乗せてくれる場合もある。
その姿の美しさから竜騎士達の間でも人気が高い。

ダルフィア種

ワイバーンの一種。通称『海飛竜』
主にラタス洋に点在する小島の沿岸部に生息している。
飛行よりも遊泳能力に特化した種であり、全身に鮮やかで滑らかな青い鱗を持つ。

体長は2メートル程でワイバーンの中では小型。
首や足も短めで、頭部も鼻口部が丸みを持った形をしている。
翼はイルカやクジラのヒレの形状に近く、尾の先端も毒針では無く尾ヒレ状になっている。

イヴィルワイバーン

魔界に生息するワイバーン。
全身の鱗は赤黒く染まり、尾の毒針も長く鋭いものとなっている。
魔界の魔族達はこれらを力で従え騎獣とし、空戦の主力となっている。


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最終更新:2023年01月04日 05:03