付喪神/付喪神化

長年使用された物品に魂が宿り、己の意志を持ったり自律行動するようになる現象。

物品は年月を経るにつれ、受けた情報を内部に『記憶』として蓄積していくが、この記憶がある程度以上に積み重なる、或いは何らかの外的要因により重合反応を起こす事で擬似的な霊魂を獲得するというのが付喪神化の大まかな原理とされている。

『記憶』の蓄積量や質によって付喪神化の程度は異なる。
記憶の蓄積量が少なければ単に『手にとった相手に自身の記憶をフラッシュバックのような形で見せる』程度でしかないが、蓄積量が多ければ人間その他の生物と遜色ない知能を得る事も珍しくない。

また極端に蓄積量が多い場合には疑似霊魂の一部が動く為の魔力を伝導させる『神経系』のような役割を果たし、自らの意思で行動する事すら可能となる。

生物を模した物品(人形・甲冑・像)等は肉体として構成しやすい為か、付喪神化が起こりやすい傾向にある。

付喪神の性格は疑似霊魂の元となる『記憶』の質に左右されやすい。
具体的に言うならば、喜び等の正の記憶の方が多ければ善良な存在に。
悲しみや怒り等の負の記憶が多ければ邪悪な性格になりやすい、という事である。

魔術等で物品を付喪神化させる研究も一部では行われているという。


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最終更新:2022年11月23日 22:04