小金瓜 英胡

『コガネウリ エイコ』

武者修行の為に鬼ヶ島を飛び出した鬼人の女戦士。
2メートル近い長身に豊満ながらも屈強な体躯を持つが、他の鬼人とは違い額ではなく両の側頭部から太い角を生やしている。
幼少時には同胞達からも物珍しげな目を向けられた過去を持ち、常に劣等感を感じていたらしい。

力試しの旅に出てからも周囲から角を奇異な目で見られる事を嫌い、当初はフードで角を隠していたとの事。
だが旅の途中、賊に襲われていた乗合馬車を助ける際にフードを脱ぎ捨てこれを蹴散らし感謝と称賛を浴びた事によって自らの角に誇りを持つに至ったようだ。

その後エレメニウムに辿り着き、闘技場での武闘大会に参加すると鬼人の怪力で優勝を勝ち取る。
歓声を一身に浴びながら飲んだビクトリーワインの味とエレメニウムの気風を気に入り、そのまま剣闘士として正規契約を交わした。

現在は優勝時のビクトリーワインから取った『ヴィクトリア』という闘士名を名乗り、花形闘士の一人として活躍中。
専属の工房で打たれた特注の金砕棒を振り回し、エレメニウムの闘士や軍人を相手に己の力を存分に振るっている。



角の形状が他の者と異なって生まれた要因は彼女自身も分かっていない。
ただ、彼女の両親は父親が不在で、母はかつて鬼ヶ島に流れ着いた角と鱗を持つ男を助け同居していたという噂がある。

ついでに最近では闘技場の観客や対戦相手から『興奮すると口元から炎が零れてる』と言われるらしいが、本人は自覚がないらしい。


関連



最終更新:2024年02月08日 00:39