ロクシア探求記

私の名はリスリー。自分の探究心を満たすために冒険していたら、いつの間にか皆は私の事をこう言った。【博士】と。
そのような事をした覚えはないのだが、研究論文はよく発表している。自分だけに知識があるのはいやだと思い、半場自慢のような形で発表したのだが、
その事を皆評価した。どうやら研究しても見つからなかったアイテムのレポートだったらしい。
そして今も遺跡の探索中だ。この遺跡には見たこともないモンスターの目撃情報がある。図鑑を作っている身としては知らない魔物がいるのは恥だ。
「グォォォォ!!!」
襲い掛かってきたダークオーガを鞭一振りで退ける。この鞭はドラゴン素材が使われているらしい、雑貨屋で買ったのだが、もうその店は商会にまでなっているようだ。
すると、岩が急に動き出した。ゴーレムだ!この鞭なら砕くことは出来るのだが、やはり一撃とは行かない。相手の目は魔物の本能むき出しの目だ!今すぐ襲ってくる!
『ゴゴゴゴゴゴ…』
石が動いてくる音が響く。来る!!
『ヒュン』
風切り音が聞こえた。もうそこまで迫っている。その瞬間に…
『ズガッ!』
そのまま鞭を振り腕を粉砕する!!そして勢いを殺さず…
『ズドンッ!』
鞭を振り上げ轟音と共にゴーレムの頭を粉砕する!!
「さすがに、疲れたか…」
思わず弱音を吐く。そして、この先は最深部。そのモンスターとは…
『ギギギギ…』
古代文明の、ロボットだった。我々が入る事をトリガーに起動し、その恐るべきパワーを開放し襲い掛かってくる!
『ズドドドドド…』
銃のような、しかし連射が早すぎる。その弾を放つユニットを…
『ズッ』
関節を壊し切り離す。そして後ろへ下がりながら鞭を振り、本体の装甲へ傷を付ける。そしてすぐに踏み込むが…
『ドコッ』
「ぐっ…!左腕がやられたか…!」
アームの攻撃を喰らう。しかし利き腕でもない限り大丈夫だ。旅団に声をかける。
「銃を使え!援護をっ!」
「博士を援護だ!!」
『バン、バン、バン…』
特製ショットガンの銃声が鳴り響く。しかし効いている様子はない。しかし足止めを担っているだけで充分。ロボのアームとレッグを鞭で破壊しにかかる!
『ズズズズガッ!』
手ごたえあり!!このまま本体を潰す!
『ドゴァァッ!!!』
完全に無力化した。これで大丈夫だろう。後は好きにいじって研究する。

おまけ 研究ノート

グランドフォートレス

右のアームにマスケット銃を連射可能にしたような物を腕に備えてあり、装甲はチタニウム製で、
鞭で壊せたのはドラゴンの素材が入っているからだろう。



最終更新:2019年04月23日 01:17