ルクロンの羽剣

黒い烏の羽を模した刀身の剣。
その艶やかで美しい漆黒の色合いから烏を司る悪魔王『ルクロン』にあやかって名付けられた。
素晴らしい切れ味だけでなく使用者の体からカラスを生み出す能力を持ち、振れば周囲に無数の烏の羽が舞い散ると言う。

息子を愚王に殴られた呪術師が『愚王が謝りにくるまでカラスに襲われ続ける』という呪いをかけて献上。
愚王は幾日も逃げ回ったが自身の体から無尽蔵に湧いて出るカラスに疲れ果て、最後には呪術師とその息子に心からの謝罪をしたと言う。

愚王を許した呪術師が剣に刻まれた呪文に敬愛と祈りの言葉を書き加えると、愚王を襲っていたカラスは彼の忠実な使い魔となり常に彼を守るようになった。
その後は愚王の愛刀として振るわれたが、王妃がを身籠ると気の早い愚王は『お前の物だ』と生まれる前の子にこれを譲り渡す。

愚王の死後、クーデターで王国の危険を感じ取った王妃が城を脱出する際に密かに持ち出されたとされる。


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最終更新:2024年02月23日 11:28