からくり宝箱

薫桜ノ皇国の職人が作り上げた貴重品を仕舞い込む為の木箱。
パズル的行程で表面の継ぎ目をずらして行かないと箱が開かない仕組み。

解除に手間取った泥棒が夢中になっている隙にお縄になったりする。
だがその一方で多くの職人達が模様の美しさや複雑さを競いあった結果、貴重品を入れたものの開け方を忘れてしまう事故も多発。
作った職人ですら開けられなかった物もあるらしい。

【笑い話】
ある日、とある商人が商談に必要な覚書を入れたものの開け方がわからなくなってしまう。
急いで箱の製作者を呼んだがそれでも開ける事が出来ず、皆で途方に暮れていたその時に一人の丁稚奉公人が呟いた。
『壊せばいいのでは?』
その瞬間、全員がハッとする。

結果、普通の木材で作られた宝箱はあっさりと破壊された。
意地になって解き明かそうと難しく考え、逆に簡単な道を見失うと言う教訓である。


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最終更新:2023年06月28日 20:57