妖刀魔鏖

『破滅の象徴』
誰の手にも渡らぬよう、実桜城の地下で封印されていた刀。

とある魔王候補が打たせたとされる大太刀で、柄や鞘には夥しい数の札や鎖が巻かれている。
腰反り両刃造り大鋒、重ねはとても厚く元幅と鋒で殆んど変わら刃紋は重花丁子、目釘は五つ。
拵は竜皮を用いた絡巻きで、鞘にも竜の皮が使われている。
厚みのある大きな鍔には燃え立つ炎を模した鋭角的な装飾と鋸草の彫刻。
ハバキにも炎を模した装飾がされてある。

斬った相手や使用者の魔力を啜り、例え破損しようとも修復されていく。
今まで斬ってきた存在の魂が怨霊と化して刀身に纏わり憑いており、それらを屈服・支配する程の力を持つ者でなければ怨霊の仲間入りを果たしてしまうだろう。

今はとある勇者候補が所有者となっている。


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最終更新:2022年09月17日 02:33