兵種別戦術指南:重火力兵装


特徴

攻撃範囲と火力に優れ、敵との正面戦闘に向く兵装。
装備重量が全般的に重く、重量超過しないようにアセンを組んだ場合、必然的に機動力が低くなる傾向にある。

この兵装を扱う際に気をつけなければならないことは以下の2点。
優れているのは瞬間火力ではなく持続火力である。
瞬間火力が他の兵装に対し優れているわけではないので素直な撃ち合いで確実に有利が取れるというわけではないが、その火力を出し続け、前線に長く居座ることが出来るのが本兵装の特徴であり存在意義である。
副武器と特別装備は強力だがいずれも特性を理解しなければ十分な威力を発揮できず、主武器は「取り回しが良く副武器・特別装備の脇を固める分には好性能だがそれ一本で立ち回るにはパワー不足」というものと、「強力な火力を発揮できるがアクが強く立ち回りに熟練を要し、アセンの熟考を要するもの」に分かれる。
ぶっちゃけた話、重火力兵装を使うというだけで火力優位に立てるわけではない。
初心者だし戦闘で有利そうな重火力兵装を使おう……などと考えると逆に戦闘で不利になりやすいのでご注意。

4兵装の中でも、やれる事が最も少ない。
本兵装の出来ることは少ない。というより事実上前線を押し上げることしか役割がないといって過言ではない。
問題はその「前線を押し上げる」という仕事が本ゲームにおいて裏方仕事に過ぎないという点である。
勿論戦闘におけるKD差の勝利への貢献は否定されないのだが、彼我の相当な能力差がない限り、KD差によるゲージ差は1試合を通じてコア凸1回分程度の差が付くくらいの影響でしかなく、勝敗を分けるファクターとしては最も価値が低いと言わざるを得ない。
このため、重火力の役割は「前線を押し上げプラントを踏み」「相手の防衛に圧力をかけて」「味方凸の成功率を上げる」裏方の仕事でしかない。そのことを頭に叩き込んだ上で扱うようにしたい。

とにかくプラントを踏んでこその兵装なので後ろから爆発物を投げ込んでいるだけではただのお荷物に成り下がってしまう。爆風に占拠能力はないのでちゃんと自分で踏むこと

ベース防衛には向いてない!

何を今更、と思われるかも知れないが、「重量級アセンで重火力兵装を使ったら動きが遅くて前線に出るのが大変」→「装甲と火力を生かしてベースをがっちり固めよう!」という体感的な考えに至る初心者さんがそれなりに多い印象なので、どこかに明示・強調しておくべきと考え、この項を設ける。
前線に出るのが面倒、砲撃があるから後方に構えていたい、という心理に陥ってベース付近をウロウロしながら敵強襲をガンガン素通りさせ、撃破もろくに稼げないままゴールキーパー気分に浸るのは典型的な負けムーブ。
もしそんなプレイが多いなら、チームメイトはあなたを白い目で見ていると弁えよう。
別にそういう遊び方をしたっていいが、チームの足手まとい、員数外になっているのはせめて自覚しよう。
チーム指揮官気分で「偵察を頼む」「ベース攻撃を頼む」などとチャットを飛ばしていたら味方の気分が下がること請け合い。
あなたに言われなくてもそれくらい気付いている。
まず注意したいことが二つある。
1.上述されているが、重火力兵装が優れているのは持続火力と多数対多数での制圧力であって対単体の火力ではない。
  むしろ一対一では他兵装に遅れを取る。
  重火力の主武器で防衛できる状況というのは、他兵装ならもっと容易く防衛できたであろう状況だ。
2.ベース防衛で第一に必要なのは火力でも装甲でもなく、相手を捕捉し食らいつく機動力である。
  装甲があまりに薄いと返り討ちに遭うだろうが、硬くて遅いアセンで防衛に出たら大抵は無視され振り切られておしまいだ。
重火力兵装の仕事ができるのは最前線であることを改めて強調する。
既に記載されていることだが、下手にコア防衛に回るよりは前線の維持に周り、ベースに向かう敵機を見つけたらロックオンでの報告と主武器での削りに留めよう。再出撃のタイミングなら強襲兵装や遊撃兵装に乗り換えるのも良い。
もし、本当にもし、コア防衛を重火力で行うのであれば、敵凸屋の前に構えられるように先回りするべきである。いっそベースで待ち構えてもよい。間違っても敵凸屋を後ろから追いかけるようなことをしてはいけない。機動力の差で引き離されるだけである。ダメ元で副武器や特別装備を撃つなどもっての他。外れるだけならまだしも防衛に駆けつけた味方強襲に当たり、ノックバックで邪魔をしてしまう可能性が大変高い。直接の実被害もさることながら、それ以上に誤射した味方の士気を低下させること受け合いである。
爆発武器を防衛で使うなら前で待ち伏せて外しようのない零距離から必中を期して撃つこと。必中の確信がないなら爆発武器を撃ってはいけない。

アセン

基本的に装備重量が重いため、重火力メインなら必然的に重量級寄りになるだろう。実際の立ち回りも機動力を活かして、よりも硬い装甲で前線に居残る方があっている。まぁ機動力はある方がいいので、装備重量と相談して、ということになるだろうが半端に機動力を確保するくらいなら思い切って装甲を盛る方が戦果は上がる。
当然、最重要ステータスは装甲になるが、前線での立ち回りを考えるなら腕は取り回しも考慮したい。特に何かの武器に特化したアセンでなければ重火力は主武器、副武器、補助武器、特別装備と全ての武装をフル回転させてこそ強みが出せる兵装なので武器変更が低いとそれだけ立ち回りが苦しくなるので最低でも標準レベルは確保しておくといいだろう。逆に反動吸収は意外と重要視しなくてもいい。反動は遠くを狙うのでなければテクニックである程度はカバーできるし、副武器を扱う場合にはほぼ無視できるからである。リロードは主武器を中心に立ち回るなら割と軽視出来るが副武器中心にする場合は最重要項目となる。自分の立ち回りで決めよう。また、メイン特化のアセンでも無ければ副武器の弾数は重要なので予備弾倉の確保も忘れずに。使っている副武器の弾数に合わせて弾数が増える数値を用意したい。副武器の弾が1発増えるだけでも立ち回りがしやすくなる。
胴は装甲をある程度確保するのを前提にSPとブースター量のバランスを考えることになる。バリアや撃ち切りの砲撃の場合、思い切ってSPを無視してもいいが、ある程度確保できれば粘り強さが増すのでどちらかといえばSP重視か。ブースト量はあれば快適さが上がるがどうせ機動力はお察しなので高すぎても活かしにくい。エリア移動は無視していい。役割上、重火力が頻繁にエリア移動するようでは困る。
頭部はロックオン距離が長いほど戦いやすくなる。索敵距離はそこまで重視しなくてもいいか。DEF回復もある方が粘りやすい。いずれにせよ装甲はきっちり確保すること。主武器の撃ち合いでは頭部が真っ先に狙われるのでそこが薄くては話にならない。特に強襲に襲われると機動力で振り回されて狙い撃ちされるので危険。

武器はメインは手に馴染むものを。空転管理が必要で重いがガトリング系列、特にファフニールが汎用性で一歩優れているか。交戦距離が近いならウィーゼル機関銃系もいいがOHが割と早めなので気を付けたい。スイッチ操作に慣れがいるが、サーバル可変銃系統も遠近対応で空転が無いので取り回しが良く火力も十分あるのでオススメ。機関砲系とLAC系は連射間隔が長いのでAIM力次第といえるが、どちらも取り回しがイマイチなので馴染まないなら手を出すべきではない。LEC系列も同様に使いこなせれば強いが低連射にチャージ式が合わさりかなり癖が強い。ヴルカン系は軽さがウリなので重火力はサブで使うというときに、炸薬砲はより後ろで戦いたいという人向け。SLG系統はタイプBの瞬間火力の高さがポイントだが対人戦でこれを能動的に当てられる人ならパイクぶつける方が有効ってくらい当てにくいので正直厳しい。

副武器はラプチャーカノンジオが頭一つ抜けていたが弱体化により一択というほどの強さは無くなったものの強さ自体は健在。距離感の慣れが必要なのと遠距離戦への適応力が落ちるというデメリットはあるが大火力広範囲の攻撃を咄嗟に出せるのは強い。前線で戦ってこその重火力と近距離志向の特性もマッチしており、距離で爆発という特徴も下から上に攻撃しやすい為、立体構造で下に位置しやすいプラント占拠の場面では心強い。
支援兵装の回復力及び再起力が格段に向上している現在、副武器は削り力よりも敵の再起動防止の為に大破させるだけの火力が求められるようになり、一部には「大破が取れなければ重火力としての仕事をこなせない」という考えまであるため、大破を取りやすい武器としてサワード・コング、プラズマカノン・ネオ、チャージカノン系統やDGL-クリメイトなども人気。特にチャージカノン・イオは取り回しが劣悪なもののフルチャージを当てれば高確率で大破が奪えるのが魅力でありシェアを伸ばしつつある。一方で高火力武器はどれも癖が強いため、癖の少なさであればプラズマカノンUGという選択肢もある。安定して大破を取れるとは言い難い威力だが、火力が低く削り向けになっているスクラムバスターCよりは格段にマシである。どちらにせよ火力が低めの武器を使うなら敵支援を優先して狙い少しでも敵の再起力を奪うようにしたい。また、期間限定品だが、プラズマカノン・オーは高威力ながら弾速、爆発範囲のバランスが良く使い勝手が良いので狙えるなら確保しておきたい。

特別装備はとりあえず、ならバリア系統の中のどれかから。それぞれ差別化ができており、役割的に耐久力はいくらあっても困らない。
攻撃用途の特別装備はとにかくどれも地形依存度が高く、「どのマップで」「どの局面で」「どの地点からどこへ撃つか」ということを念頭に置いて使わないと威力が発揮できない。反面、それらがハマった運用をすると絶大な効力を発揮する。火力効率の高い連装迫撃砲が人気だが、これも過信は禁物。先週のマップで撃破を稼ぎまくった武器が今週はてんで無力ということがザラなので、一番駄目なのは「特定の系統に拘る」ことである。
重火力の特別装備のマップ相性はプレイヤースキルでどうこうできるレベルではないので、使ってみて駄目だったらスッパリ諦めること。
このため攻撃用特別装備は複数系統で候補を3凸強化しておきたいところだが、当然ながらコストが嵩むので難しいところである。
プレミアムサービスを利用できるなら武器レンタルを目当てに加入してみるのもいいだろう。昨今はレンタル対象も充実してきたので一通りの特別装備は運用できる。

連装迫撃砲系列は回転率がいい割に吐き出せる瞬間火力と範囲に優れていて奪キル性能が非常に高い。軌道が独特だが慣れれば逆に様々な使い方が出来るようになるので要練習。ただし攻撃レンジが極端に狭く、天井に引っかかりやすいので地形次第では無力になる。
重装砲ならモノセロスが選択肢に入る。単発火力増大により大破を奪いやすくなったのが環境的に追い風。単発故に攻撃時間が短いのもメリットと言える。
砲撃は射程や範囲で優れるが火力効率は低く確実性も欠ける。半端に撃破を取っても敵陣内なら近くに支援が入れば悠々と再起動させられるのも苦しいか。だが障害物を挟んでの睨み合いになる地形で広範囲を一方的に攻撃できるのは脅威となりうる。着弾の早いもので削って本体で刈り取りに行くか、大破を狙える威力のものを撃ち込むかなど、敵リペアも考慮に入れて戦法を工夫してみよう。
UADは遠距離に強く射出すればほぼ確実に敵にダメージを与えられるのが強みだが、回避方法もそれなりに広まった今、武器としては決定力不足と言わざるを得ず、しかも対単体で遠距離向けという特性が重火力と微妙に合わないのもマイナスとなる。しかしながら、相手に回避を強制させられるのは間違いなくメリットなので単体だけで機能させるのではなく他の武器や味方との連携を意識することで数字以上の効果を狙える。
また、AiGIS系統、特にAiGIS-THVが有効な場面が増えてきている。本体の耐久力向上により前線での使用がしやすくなったことに加え支援の回復力の向上が強力な追い風となり、味方の足並みさえ揃えば侵攻先のプラントに誰かが設置するだけで敵は迎撃に苦慮し、嫌な顔をすることになるので、敵味方が固まりやすいMAPだと想像以上の効果を発揮するので検討の価値は十分。
NeLIS系統は決まれば敵集団を纏めて倒せる威力はあるが対人戦では硬直が長く使いにくさが目立つ。狭くて敵が固まりやすいMAPならそれなりの戦果は出るが、大体のMAPだとかなりキレイに敵の不意をつかなければ攻撃の隙を別の敵に撃ち抜かれるのがオチだろう。
重火力兵装の特別装備についてはAC時代から議論が絶えない部分であり、全ての意見を書ききることは到底できない。他の装備を推す意見もコメントアウトで書いてあるので興味のある人は編集画面へどうぞ。
上記はあくまで参考程度にして自分の手持ちアセンやマップを考慮して決めよう。

補助武器はECMかANかインパクトボムから選択する。パイク?なんのことやらどちらかというと前者はタイマン、後者は味方との連携に向いている。
AN手榴弾は大破を取りやすいが、大破を取れる副武器を当てやすくしたりもできるECM手榴弾も強いのでどちらも選べる。現在ではMAPによって変わるがAN手榴弾のほうが若干多いか。
装備が重く重量がのっぴきならないなら新型ECMグレネードを。所持数が少ないのがネックだが効果自体は十分なので選択肢として優秀な部類に入る。アームパイク系統は超火力の代わりに全てを捨てているため、汎用性及び総合力においては他二つに大きく劣るので非推奨。ただ、奪大破性能は無駄に高いので、近接攻撃が得意なプレイヤーには選択肢たり得るだろう。インパクトボムはダウンを取れることで強制的に相手を退かし隙を作れる、という強みがある。ECMやANと異なり相手に操作不能の時間を与えられる代わりに効果時間が非常に短く、相手が吹っ飛ぶため咄嗟の追撃は意外と難しい。とは言え相手に操作不能の時間を与えられるのは明確な強みで、特にタイマン時にはその時間で追撃や逃走、体勢を整える等明確なアドバンテージを取れるのが大きい。

おまけ

凸重火(通称きゅうきアセン)
機動力に欠け、かといって回復できるわけでも姿を消せるわけでもない、とコア凸には最も不利な兵装である重火力であるが、高い持続火力と副武器の火力により、実はコア凸成功時のリターンが最も大きいという隠れた特性を持っている。その特性を最大限活かしたい、というロマンを追い続ける人のためのアセンだった。語源はアーケード版において本スタイルで猛威を振るったプレイヤー名から。
極力軽い機体構成に軽い装備を組み合わせ、対コア火力に優れる副武器(元はサワード・バラージ、現状はスクラムバスターCやラプチャーカノン・ジオがメジャー)を確保しバリアと補助武器、特にインパクトボムで敵を凌いでコアに強引に副武器をねじ込むスタイルとなっている。
それなりに戦闘もできるが、脆いのでプラント戦ではやはり不利。機動力も流石に強襲には劣るため、通常の重火力のような動きではなく、敵の警戒網を潜り抜け、出合い頭の一瞬を取れる判断力といった専用のスキルが要求される。
さらにロマンを求めるなら特殊武器はヴァ―ゴ重装砲かハイドラ重装砲と行きたいところであるが、完全な潜入に成功しない限りコアにたどり着くのは不可能だろう。

以上がきゅうきアセンの概要になるが、PS4版ボダでは修正前のゲヴァルトに始まり、クレイト、スピナーVなど強襲のコア火力のインフレが著しく、コア凸成功時のリターンにそこまでの大きな差があるとは言い難い状況が続いている。
もちろん現在でもきゅうきアセンを組みコア凸を狙うこと自体は可能だが、難易度に対しリターンがまったく見合っていないため、以前にも増してロマン中のロマンアセンとなっている。
現状の重火力で明確に強襲より優れたコア火力を稼ぎだそうとすると、副武器のサージや補助装備のリアクティブボム、ハイドラ重装砲等ユニオンで見るような武器をコアに叩き込む必要があるが、当然道中の戦闘力が大幅に落ちるという問題が生じる。

おまけ2

プランG
榴弾蛇の最終奥義。極端に天井の低い戦場などで有効な戦術。やり方は至極簡単で、障害物の真下で単発/斉射型の榴弾砲をブチかますだけ。当然自爆は免れないので、複数機巻き込める場所で自身の撃破が半ば確定してから、とかなり発動タイミングは限られる。が、これを知ってる敵は慌てて距離を取るか撃破しようと急接近してくる(そして大抵巻き込まれる)ため、最低でも近辺からどかすことが可能な、覚えておいて損は無い小技。
因みに、語源は恐らくプランB(ねぇよそんなもん)orプランD(所謂ピンチですね)+ギガノトのGだとされている。

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最終更新:2021年05月22日 00:05