概要 †
日本のデジタル放送は限定受信方式(CCI信号[コピーコントロール]を含んだMULTI2の暗号化[アクセスコントロール])が施されている
ARIB運用規定に準拠している機器はMULTI2を復号化してCCI信号をCGMS、HDCP、CPRM、AACS、DTCPなどに埋め込み再暗号化
DVB-S/S2チューナで衛星波(124, 128度CSデジタル放送[スカパー!プレミアム])を復調化のみ、その復調化した放送をICカードリーダに入れたICカードとB1(BS,地上はB25)でMULTI2を 復号化まではしますがCCI信号は保持しつつ無視
ノンスクランブル放送などはCCI信号は含まれていますがMULTI2の暗号化はされてないので復号化は不要
NTSC(アナログ放送)、CATV(ケーブルテレビ放送)、ISDB-T(地上デジタル放送)と衛星波のISDB-S(BSデジタル放送、110度CSデジタル放送[スカパー!e2])などの方式の違う放送は取り込めません、DVB-S/S2チューナで取り込めるのは(124, 128度の)スカパー!プレミアム放送です。 4K放送にも視聴ソフト(TVtestなど)において対応しています。
用意 †
DVB-S/S2チューナ本体
Amazonで
DVB-S/S2チューナを入手できる
DVB-S/S2チューナ(11/15VのLNB電源付き)の 動作可能マザーボードは
PCI expressスロットが付いてるマザーボード(×1~×4のいずれのスロットでも可)
激安・格安サーバを購入して録画サーバを作るのもあり 。
2チャンネル同時視聴・録画が可能。
衛星波アンテナ(パラボラアンテナ)
スカパープレミアム放送対応のアンテナ(124, 128度CSデジタル放送対応)
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XYV9HRP
スカパーアンテナは動作にLNB電源(約11/15Vの直流電源)が必要。上記チューナはDCケーブル付きなので、LNB電源を供給できる。
(スカパーアンテナのLNB電源を供給できない海外製チューナが多いので間違って購入しないように注意!)
SP-SHV100DはBSの4K/8K放送にも対応。
光回線の衛星波再送信(光放送)であるフレッツ・テレ ビ(東日本)、フレッツ・テレビ(西日 本)から受信可能だが、スカパー光(DVB-C2)の契約が必要。スカパーアンテナで直接受信する場合にはスカパー契約は不要。
アンテナケーブル
地上波と衛星波どちらでも使用出来る屋外用S-5C-FBケーブル・5Cコネクタと 屋内用S-4C-FBケーブルを購入
分配器・分波器は使用しないほうがよい。
アンテナを4系統設置できる場合は、multiswitch(Zinwell MS6X8WB-Z)を使用可能
ICカード
スカパープレミアム放送を契約すると、専用ICカードで契約チャンネルをPCで録画できる。
専用ICカード代わりにもなる、ここでは
CoinyのICカードを利用。
仮想通貨のセキュリティ確保用のデバイスなので、仮想通貨を所有している場合にも利用価値あり。
ICカードリーダ
64bitOS対応で安定動作するSCR3310を使用可能。
ICカードをIC が出ている面が表になる様に挿入、カードを認識するとライトが点灯
ICカードリーダはセキュリティの仕様でリモートデスクトップでは使用出来ないが回避方法がある
導入 †
DVB-S/S2チューナ取り付け
ドライバ
ランタイムライブラリ
ソフトウェアを実行するために必要。x86(32ビット)とx64(64ビット)があるので、OSにあわせて選択してインストールする。
ソフトウェアの32ビット版と64ビット版の混在は不可。32ビットで統一したほうが録画システムを構築しやすいかも。
スカパーTS抜きツール詰め合わせ
BonDriver_BDA_SPHD-sample.iniは次のように編集しておく。
~ここから~
[Tuner]
Guid=
FriendlyName0=
Name="DVB-S2"
DVBSystemType=1
DefaultNetwork=1
UseSpecial="TBS" ;TBS.dllを読み込む
[BonDriver]
DebugLog=0
[Channel]
ReserveUnusedCh=0
Jcsat3A-TP01=3V12268H ;4K放送をチャンネルリストに加えるため
~ここまで~
上記チューナは2チャンネル同時受信するので、EpgDataCap_BonのBon_driverフォルダには下記6ファイルをコピーして作る。
BonDriver_BDA0.dll
BonDriver_BDA0.ini
TBS0.dll
BonDriver_BDA1.dll
BonDriver_BDA1.ini
TBS1.dll
それに合わせて、それぞれ*.iniを下記に変更
UseSpecial="TBS0" またはUseSpecial="TBS1"
追加ツール
この中のTVCAS_B1.tvcasを上のTVtest.exeと同じフォルダにコピーする。
PCに接続したICカードリーダにアクセスできる。TVtest.exeの設定画面から、ICカードリーダを指定。
tsSplitter
H.264TS_Cutter
MPEG-2デコーダ
映像はMPEG-2でエンコード(符号化)されている
その映像を画面に表示させるためにMPEG-2をデコード(復号化)するソフトウェア
TVTestで正常動作しインターレース解除とGPU再生支援に優れたATI MPEG Video Decoderを使用
ダウンロードして実行させるとファイルが展開され自動でインストーラが起動するのでキャンセルをクリックして終了
インストールが完了していればTVTestの[初期設定]の[デコーダ]に[ATI MPEG Video Decoder]と表示される
アスペクト比が狂う、波打つ、かくつくなど綺麗に表示されない場合はTVTestの[レンダラ]で自分の環境に合うレンダラを選択
レンダラで改善されない場合は動画を高画質に再生するスレを見てMPV Decoderをインストールして使用
Windows7以降ではデフォルトで高性能なMPEG-2デコーダが入っているのでインストールは不要
実用 †
ドライバーが正常動作していることが前提
windowsのデバイスマネージャ上で!マークがチューナー上で出ていないことを確認。
ほとんどの視聴、録画ソフトウェアがBonDriverを使用
BonDriverはチューナーと視聴、録画ソフトウェアを接続する仲介役
素人はいきなりTvRockやEpgDataCap_Bonを使わず、まずはTVTestだけ導入
TVTestの視聴、録画に問題なければTvRockやEpgDataCap_Bonを導入
上記チューナで2チャンネル同時視聴できる。チューナを2枚差しすれば4チャンネル同時視聴も可能。
TVTestセット(視聴、簡易録画)→解説→2ch
BonDriver+TVTest
最初にチャンネルスキャンすると、自動的にチャンネル設定を保存できる。
TVTestの[設定]の[ログ]で以下のように正常認識しているか確認
BonDriver→「BonDriver_xxx.dll を読み込みました。」
ICカードリーダ→「カードリーダ "SCR3310-NTTCom Smart Card Reader 0" をオープンしました」
EpgDataCap_Bonセット(視聴、詳細録画)→ここまでの設定でファイルが揃っている。
BonDriver+TVTest+EpgDataCap_Bon+EpgTimer_Bon
一つでも設定をミスすると不具合が出るので注意
Spinel(排他制御)とkkcald(遠隔録画予約)の併用がお勧め
EPGtimerで予約録画するときの番組表
TvRockセット(視聴、詳細録画、遠隔録画予約)→解説
BonDriver+TVTest+TvRock+RecTest+TvRockOnTVTest
ファイル名によるBonDriverの個別化は不要
最大8チューナーまでしか対応していない
Spinelセット(排他制御、パケット軽減、サーバ)→解説
BonDriver+Spinel+BonDriver_Spinel+各ソフトウェア
TSOptimizerがデフォルトで有効になってるのでデータ放送を楽しむ場合は無効に設定
DeviceNameがデフォルトでPT1になってるのでBonDriver_PT-STではPTに設定
BonDriver_Fileセット(録画再生、タイムシフト再生)→解 説
BonDriver_File+TVTest
録画して生成されたTSファイルはBonDriver_Fileを経由しTVTestに入力させることで正常に再生出来る
通常のプレイヤーでは映像や音声の切り替わりやTSデータなどに対応していないので正常に再生出来ない
インストールに失敗する人のほとんどがReadmeファイルを読んでいません
同封のReadmeファイルやHelpファイルや設定ファイルに必ず目を通してく ださい!
TP(トラポン)変更時
スカパーの設備メンテでチャンネル毎のTP(トラポン)を変更する場合が有るが、この時はメンテ後にチャンネルを再スキャンする必要あり。
再スキャンでEpgDataCap_Bonの"Setting"フォルダに有るChSet4.txtファイルとChSet5.txtを更新する。
チャンネルを再スキャンする前にChSet5.txtを削除しておかないとChSet5.txtが古いファイルのままになり、予約録画に失敗するので注意。
TVtestのCh2.txtも同様に更新。
分からないことは?
等をご活用ください
最終更新:2019年02月06日 13:12