覚醒(ウェイクアップ)宿縁(さだめ)の相手をブッタ斬れ!!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


深夜の小学校の校庭で激突する二つの影。輝く剣を手にした英霊、セイバーと、レイピアを持つ英霊、アサシンは十分間休み無く刃を交えていた。

「何故だ!?何故こうまで手こずる!?」

叫んだのはセイバー、アサシンを全てのステータスで上回るにも関わらず、その剣はアサシンの身体に掠る事さえない。
アサシンの剣撃もまたセイバーを捉えてはいないが、セイバーがアサシンを上回る敏捷性と、何よりも優れた直感スキルを有していなければ、当に決着していただろう。
最優のサーヴァントである己にステータスで圧倒的に劣るアサシンが互角以上に斬り結ぶ。
その事実に、剣の英霊たる自負を揺るがされたセイバーが、咆哮と共に浴びせる七連撃。その速度、剣に込められた威力、どれもが暗殺者風情に凌げるものでは無い。
それを――――アサシンはことも無げに右手のレイピアで捌き切って見せた。
アサシンはセイバーの剣を受けているわけでは無い、セイバーの剣にレイピアを絡め、引き寄せる様に釣っている。
これによりセイバーの剣はより勢いを増すも、僅かにベクトルを狂わされ虚しく虚空を断つのみ。
セイバーにはアサシンの剣理が解らない。己の剛剣と宝具の威力を以ってすればアサシンなどレイピアごと撃ち砕ける。
今に至るもセイバーはそう思っている、それは事実でもある。決して実現することは無いが。

「何故だ!?ステータスではセイバーが圧倒している!なのに!?」

事態を飲み込めず喚くセイバーのマスターにアサシンは冷笑を浴びせ、戦い出してから初めて口を開いた。

「口を開けば力だの速さだの…剣の英霊と言いながらどうしてそこまで単細胞なんだ?肉体機能が全てならこの星は恐竜しか生き残れなかったろうに」

「ほざけえええええええ!!!」

静かな、それでいて痛烈な罵倒に誇りを傷つけられたセイバーが距離を取る。
アサシンの速度では到底間に合わぬ距離から、宝具を用いて一気に決着をつけようというのだ。

轟く爆音。生じた衝撃波が校舎の窓ガラス破壊する。

「あ………が…」

セイバーは虚ろな目で自身の心臓に突き立ったレイピアを見た。
そのレイピアは当然の様にアサシンの手に在り。

――――この距離を、俺に気づかれずに詰めたのか……?

セイバーはここに聖杯戦争から脱落した。



「ひいぃぃいいいいい!!!」

腰を抜かし、へたり込んで奇声を上げるセイバーのマスターを、アサシンは詰まらなさそうに見やった。

「た…たた…た…たづげでぇえええええ!!!」

「貴様のサーヴァントは腕馴らしには役に立った」

「ああ…ああああああわああわ」

「私のマスターは魔術師では無い、つまり魔力が心許ない」

「へ………………ひひ…ひああああああああああ!!!」

アサシンが告げた言葉の意味を悟り、セイバーのマスター――――今は元が付くが――――は絞め殺される豚の様な悲鳴を上げた。

「貴様は魔力になって我々の役に立って貰おうか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ある総合病院の一室。ベッドに横たわる女性の元に、一組の男女が見舞いに訪れていた。
よく晴れた昼下がり、二人は病室に差す柔らかい陽光に照らされた、明るい部屋に似つかわしく無い、陰鬱な表情をしていた。

「姉さん…まだ、立てる様にならないの……」

夫婦であろう男女のうち、女の方が物憂げに男に話かけた。

「2年も眠っていたんだ…仕方ないさ…」

こちらも物憂げに呟く。

「姉さん………」

悲しげにベッドに横たわる女を見つめる女の顔は、ベッドの女の顔と鏡に写したかの様にそっくりだった。黒い瞳は悲しみに揺れ、今にも涙を零しそうだった。

「そんなに悲しまないで…貴女はいつもの様に笑っていれば良いのよ」

目を開ける力もないのか、瞼を閉じたまま答える女。

「姉さん……」



やがて、男が女を促して帰り。十五分後、静謐に満ちた病室に響く声。

【帰ったぞ】

空気を震わさぬ声、誰にも聞こえぬ声。しかし応える者はいた

「そう」

ベッドの女が応えた。

「周りに人の気配は」

【無い】

返事を聞くと、女は緩慢な動きで身を起こした。意識を取り戻したのは半月前。二年間もの昏睡は、彼女の身体から体力を奪い尽くしていた。
短く息を吐いて閉じていた瞼を開ける。その瞳は色素の薄い灰色だった。

「ふ…ぅ…ぐ…んっ……」

短く息を吐きながら身体の筋を解してゆく。衰えた体力、固まった筋肉。今の女には自分の足で立つ、という行為すら困難だった。

「はぁ…はぁ」

じっとりと身体が汗ばんできたところで止める。

【具合はどうだ。マスター】

「まだ身体が戻らない。力を蓄えないとね」

【ゆっくり回復させると良い。まさか病院内で事に及ぶものもおるまい】

「そうね。聖杯…戦争……だったかしら、そちらは貴方に任せるわ」

【承知した。では夜には戻る】

それきり声は途絶え、女は一人になった。ベッドに横たわり、目を閉じる。

“地元知らぬ者の無い名家の、原因不明の昏睡状態で入院している長女”
それが女に与えられた役割。女が己を取り戻したのは、昏睡の中で見た、役割上の記憶が見せた夢が原因であった。
偽りの記憶が見せた夢。◼️◼️と笑い合う自分と同じ顔。それを微笑んで見つめる自分。

――――有り得ない。

◼️◼️と肌を重ねる自分と同じ顔、同じ身体。翌朝二人を笑顔で祝福する自分。

――――許せない。

魂の奥底から燃え上がる激情が、偽りの記憶を焼き尽くし、女は眠りから覚めた。

――――許せない。あんな夢を見せたモノを。

――――許せない。あの夢と同じ人生を謳歌している妹が。

血を分けた同じ顔の、同じ男を愛した妹に対する憎悪。嫉妬。
女は囚われていた偽りの記憶から解放された瞬間に、その生涯を過ごした魂の苦悩(カルタグラ)へと囚われた。

「目が覚めたか」

身も心も憎悪に灼かれて、意識など有って無きが如しという状態にいた女が気付いた時。ベッドの傍に人影が立っていた。
涼やかな麗貌と匂い立つ様な気品の男、艶やかな繭袖(けんちゅう)の布地に龍の刺繍をあしらった長衫を纏った姿は、美丈夫という呼び方が相応しい。

「……、…!……」

弱り切った身体。人気の無い部屋で、気付けば見知らぬ男がいるという状況に女は怯えた。
弱りきった心肺と、震えることを忘れた声帯、ロクに動かない口を使ってして、必死に叫ぼうとする。

「落ち着きたまえ。既に知識は刻まれているはずだ」

「………!!……、………」

女を落ち着かせたのは、いつの間にか脳裏にあった知識であった。
ゼェゼぇと喘鳴を繰り返し、収まったところで、知識にある念話を試す。

【聖杯戦争。貴方が、私のさぁゔぁんと?】

「そうだ。アサシンとして現界した」

クラス名を名乗った時、アサシンはほんの少し唇を歪めた。女の目にはアサシンが自嘲した様に見えた。

「マスター。貴女の事はなんと呼べば良い」

【私の名は上月由良。けれどマスターと呼んで。貴方は?】

己を取り戻したのか、陰火の如き暗い輝きを人見に宿した女に、アサシンと名乗った男は応えた。

「劉豪軍(リュウ・ホージュン)」

その眼はマスターのそれに負けず劣らず昏い輝きを宿していた。


アサシンは霊体化して、病院の屋上に立って昼下がりの街を俯瞰する。
生前の記憶にある上海と比べれば、そこまで環境汚染は進んでいない様だった。
少なくとも凝縮された毒素の雨が降る様には思えない。
アサシンにとって此処は未知の場所。マスターも病室から出られぬのでは、地理において不利は否めない。
マスターがネットでも使えるならともかく、それも満足に出来ぬのでは、地理以外の情報を集めることもままなるまい。
孫子に曰く、敵を知り己を知れば百戦危うからず。
情報の重要性を説く教えだが、この点において由良とアサシンは他の主従に劣っていることは否めない。
逆に利点といえば、マスターの境遇か。よもや病院の一室で寝たきり状態の女がマスターとは思うまい。さらに病院という場所で、殺人に及ぼうとする者もいないだろう
マスターの戦闘能力が子供にも劣る状態では、この状況は歓迎すべきだった。
尤も見つかれば打つ手がまず無い為に、マスター見捨てることになるだろうが。
最善の手をいうならば、適当なサーヴァントを殺し、由良をを殺して、サーヴァントを失ったマスターと契約することだった。

――――甘いな。

鬼眼麗人(きがんれいじん)そう呼ばれ、恐れられていた頃の自分からは、明らかに考えられない。
彼は最初はマスターを殺すつもりだった。このマスターはどう考えても外れ、敵に見つかればその場で詰む。王将を動かせない将棋のようなものだ。
にも関わらず、共に聖杯戦争を勝ち抜こうとしているのは…。

――――端麗に似ているからか。

己を忌み、己の境遇を嘆き、遂には自らを破壊することを望んだ妻。
その妻とあのマスターはそっくりな眼をしていた。

――――端麗と同じ魂の牢獄(カルタグラ)に彼女もいる。

その程度で鈍る心では無かった筈だが、現にこうしてマスターと共に、この闘いに勝とうとしている。
自嘲に唇を歪めると、アサシンは辺りにサーヴァントの気配が無いことを確認すると、屋上から飛び降りた。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


病室のベッドの上。上月由良は、見舞いに来た二人のことを反芻していた。
NPC。紛い物であることは理解している。其れが故に生かして有る。
NPC。紛い物であることは理解している。けれどもその顔その声その仕草。全てにおいて、自分に無いものを持ち、秋五様の愛すら得た自身の半身そのものだ。

そして、自分がただ一つの愛を捧げた秋五様そのものだ。

あの忌まわしい和菜の紛い物を生かしてあるのは、あの顔を見る度に己が内に燃える殺意と憎悪を燃やす為。

あの悍ましい秋五様の紛い物を生かしてあるのは、あんなモノを用意した輩への殺意を燃やす為。あの顔を見る度に己の戦う理由を胸に刻む為。

――――和菜。

その名を胸中に呟くだけで、死者の様な身体が賦活する。心臓が力強く動きだし、血液が音を立てて全身の血管を流れてゆく。

――――秋五様。

その名を胸中に呟くだけで、暗く閉ざされた心に、光と熱が灯る。

――――必ず殺す。必ず貴方の元へゆく。この忌まわしい自分自身を消し去って、
魂の苦悩(カルタグラ)からこの身を解き放って。

その為には聖杯がいる。秋五様の元に戻る為に、忌まわしい自分と決別する為に。
私の存在を消し去り、忌まわしい妹を消し去り、そして私は和菜として秋五様に愛される。
その為に人を殺すことなど厭わない。既にこの手は血塗れている。新たに血に染まったとて元より赤いのならば問題無い。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――――アサシンとはな

皮肉な笑みを浮かべるアサシン。
アサシンのクラスで現界したとはいえ、彼の剣技は剣の英霊、セイバーすら寄せ付けぬ。それは今日に至るまで二度経験した、セイバークラスの英霊との戦いが証明している。
剣技においてセイバーを凌駕する己がアサシンなのは、己の弟弟子が凶手――――刺客――――の任を務めていたからか。
剣に関する宝具を持たぬ為だと解っていても、そう考えてしまう。

――――濤羅(タオロー)。

その名を胸中に呟くだけで、 胸の奥から湧き上がる憎悪。彼と彼が他に何もいらぬと思う程に愛した妻を、魂の苦悩(カルタグラ)へと投げ込んだ男。
灰と化した己が心が再び熱を帯びてくる。怨敵たる濤羅は居らず。生涯唯一の愛を奉じた端麗(ルイリー)もいない地に呼びつけられ、行われる殺し合いに参加させられたこの身を突き動かす昏い思い。

――――今度こそ殺す。端麗の目の前で、体も技も誇りも気概も撃ち砕いて。

聖杯にかける願い。あの夜の再戦。決着はこの手で、濤羅の命は此の手で断つ。

――――その為に、聖杯を得る。

その為には他の主従を殺すことなど構わない。既に上海を血に沈めた身。今更そこに僅かばかり屍を積むことが何になる。

そしてアサシンは函館の街に潜む。自身の技量と宝具を以てすれば、サーヴァントとしての気配は断てる。余程探知能力に長けた相手以外には見つからない。こうして主従を捜し、その能力や動向、拠点を探る。
劉豪軍は真っ当に戦う気など無い。自分たち以外の主従を殺し合わせ、同盟を組んだ者達を決裂させる。己の存在は闇に伏せ、決して知られないようにする。
マスターの境遇と己の能力を併せれば、上手く行けば最後まで気づかれまい。
元より持っていた怜悧な頭脳に加え、その生涯を終えることになった一戦。全てにおいて凌駕し、九分九厘勝ちが決まっていた怨敵に敗れた事が、豪軍の立ち回りをより巧妙に、狡猾にさせていた。
二度のセイバーとの闘いは、予め彼らの闘いを見て、その技量と何よりも宝具を見ることができたのが大きい。それが有ったからこそ、今の自分を試す相手に選んだのだ。
アサシンは気圏を拡げ、サーヴァントを捜しだした。




全てを持った妹を羨望し続け、たった一つの思いすら奪った妹になりたいと願った女。全てを持ちながら唯一つ欲しかったものに手が届かずに、絶望と憎悪に魂まで焼かれた男。
闘いに臨む二人が抱くのは共に、一人への愛と一人への殺意。
魂の苦悩(カルタグラ)からの脱却の為。2人は奇跡に手を伸ばす。





【クラス】
アサシン

【真名】
劉豪軍(リュウ・ホージュン)@鬼哭街

【ステータス】
通常時
筋力: D 耐久:D 敏捷: D 幸運: E 魔力: E 宝具:B

宝具使用時
筋力: C 耐久:C 敏捷: C 幸運: E 魔力: D 宝具:B

【属性】
混沌・中庸

【クラススキル】
気配遮断:ー
アサシンのクラススキルだが、このアサシンは自身の能力で気配遮断を行う為ランクが付かない


【保有スキル】
戴天流 :A+
中国武術のうち内家武功に属する流派。
丹田で経息を巡らし、内功を用いて身体能力を向上させ、攻撃に先んじて放たれる敵手の意を読んで攻撃を先読みし、自らの攻撃は意と共に放たれる為に察知できない。
内剄を込めた剣は万象を断つ。戴天流スキルランク以下の防御を無効化する。
修得の難易度が最高ランクのスキルで、Aでようやく「修得した」
といえるレベル。
Aランクの心眼(真)・宗和の心得、Bランクの矢避けの加護、縮地を発揮する。
同ランクまでの宗和の心得とBランクまでの直感を無効化する。
内剄を丹田で練り、全身に巡らせることで魔力を自前で生成し、単独行動スキルを得る。

アサシンは宝具により「極めた」者を上回る絶技を使える。軽身功を用いれば人の域を超えた動きを可能とし、敏捷がA++ランクに上がる。
使う程に内傷を負い、戦闘能力が落ちるが宝具によりこのリスクは無くなっている。
このスキルが無くなった場合、全スキルと宝具が使用不能になる。

独立行動:B
宝具によりマスター無しで2日間行動可能。

一途な愛:A+++
ただ一人の女の為に全てを破壊したアサシンの持つスキル。
同ランクの信仰の加護と、精神面においてのみ同じ効果を得る。
ランク以下の如何なる精神干渉も撥ね除ける。また、ランク以上でも判定次第では撥ね除ける。

計略:B
権謀術数。勢力内での分裂工作、離間工作、暗殺、組織同士の対立工作などに効果を発揮する。

圏境:B
気を用いて周囲の状況を感知し、また、自らの存在を隠蔽する技法。
気配遮断スキルの代用となっている。

【宝具】
究極功夫・内剄駆動型義体
ランク:D 種別:対人宝具 最大補足:自分自身 レンジ:ー

生前の躰であった史上初の内剄駆動型義体の試作品が宝具化したもの。
人体を完全に再現した義体であり、経穴まで存在する。
この為内功を駆使できるが、義体そのものの性能は、生身より多少丈夫というだけである。
人造器官の強度とパワーで駆使する内功は、内傷を負うことも肉体の限界に縛られることも無い、全ての流派を過去の遺物とアサシンに言わしめる究極の功夫。
内剄を巡らすことで幸運と宝具以外の全てのステータスを1ランク向上させる。通常時はBランクの無力の殻を発動する。
内傷の心配無く内剄を巡らせ続ける為に、燃費は極めて良く魔力が切れる事はまず無い。
絶縁体で構成され、紫電掌を無効化している為為Bランク以下の電撃系の攻撃を無効化する。
しかし、首筋だけは接続端子がある為電撃が通る。


黒手裂震破
ランク:C 種別:対人宝具 最大補足:1人 レンジ:1

内功掌法の絶技。胸への一撃で五臓六腑を破裂させる。
撃たれると胸に黒い手形が付く。
この宝具を防ぐにはBランク以上の魔力がCランク以上の対魔力が必要。
装甲の上からでは通じず、生身の肉体を持たない相手には効果を発揮しない。


轟雷功
ランク:B 種別:対軍宝具 最大補足:30人 レンジ:1〜20

特異な練気法で内剄を電磁パルスに変えて放出、電子機器を焼き切る技だが、宝具化したことにより対軍宝具へと昇華された。
範囲内の電子機器を破壊し、輻射熱で生物を絶命させる。
同ランク以上の対魔力で無効化できる。


紫電掌
ランク:B 種別:対人宝具 最大補足:1人 レンジ:1

特異な練気法で内剄を電磁パルスに変え、掌打として相手の体内に直接撃ち込む技。
テクノロジーが戦いの在り方を変えて行く中で、先古の武術体系が生み出した新たなる “功”
生身の徒手空拳でサイボーグを葬る殺戮の絶技(アーツ・オブ・ウォー)
本来は人体には無害だが、宝具化したことで生身ならば致命の電撃と化している。
電磁パルスに耐えられる戦闘用サイボーグを倒す為に編み出された技である為。同ランクまでの電撃に対する守りを無効化する。
同ランク以上の対魔力で無力化できる。


【weapon】
レイピア
何の変哲も無い鋼だが内剄を込めれば剣は万象を断つ魔剣となる。戴天流スキルランク以下の防御を無効化する。

【人物背景】
PCゲーム鬼哭街のラスボス。主人公の親友だったが突如裏切って不意打ち食らわして海に沈める。
更に主人公の妹にして自分の妻たる端麗を輪姦させて、精神を五つに裂いた上で、輪姦した四人と五等分する。
一年後復讐鬼となって帰還した主人公と対峙するが、その時豪軍の精神は主人公すら越える羅刹と化していた。
満身創痍の主人公を嬲り殺していたら反撃食って相打ちに終わる。
ヒロインの最大の犠牲者。

【方針】
利用できるものは全て用い聖杯を取る。
マスターに対する害意は無いが、いざとなればマスターは見捨てる。
戦闘では切り刻むなり内臓潰すなり電撃で灼き殺すなりで、手の内を晒さない様に立ち回れる。
手の内がバレても厄介な相手だが、戴天流スキルが全てと言っても過言では無く、このスキルが無くなると三流サーヴァントに転落する。



【マスター】
上月由良@カルタグラ ツキ狂イノ病

【能力・技能】
ほとんど動けない。人が嘘ついてるかどうかがわかる

【ロール】
地元の名家の生まれで二年間昏睡状態。目下入院中。

【人物背景】
逗子の名家の生まれ、生まれつき瞳が灰色で、人の言葉の真偽がわかる程度の読心術が使えた為に、外界から隔離されて育つ。
そんな中偶然出会った主人公と逢瀬を重ねるが、主人公は第二次大戦に出征。数年後失踪する。
そして戦後の上野で発生した連続猟奇殺人事件の裏側で、上月由良という存在の抹消と、妹である上月和菜との入れ替わりを画策する。
最後は撃たれて昏睡状態となる。

そして二年後病床で目を覚まし、再び秋五を求め、和菜を殺す為に動き出す。

参戦時期は本編TRUE END後 ファンディスク収録のサクラメントの直前。
サクラメントの由良は、覚醒直後に病院内を移動して食べ物を漁ったり、少ししか時間経ってないのに人食ったり、遠征したりと、普通に人間を超えた行動をしていたりする。愛の力パネェ

【令呪の形】
二本の鎖が巻きついた炎

【方針】
聖杯を手に入れる。手段は問わない。
こんなロールを用意したモノは許さない


【運用】
マスターが動けないので見つかった時点で詰む。その為に立ち回りは慎重に行う。
病院に目をつけた奴は見つけ次第排除。
少量の魔力消費でサーヴァントが行動できるのが強みか。
存在を悟られないことが基本なので同盟は考慮しない。
最終更新:2016年05月06日 18:25