ビル




「アオモリ掃除会社の清掃員見習い、ビル=アルベール。怪しい奴じゃないから、仲良くしてね」


【簡易版】
<名前> ビル
<性別> 男
<性格> のんびり屋?
<容姿> 赤毛のショートカット、メガネ
<武器> 血を吸う槍『火焔蜂』
<能力> なし?

【データ】
名前: ビル=アルベール
年齢: 18
性別: 男
性格: 普段はわりとのんびりしているが根は割と直情型。父が亡くなってから数年の間は今よりやさぐれていたらしい。からかわれるとわかりやすく不機嫌になるなど性格的に未熟な所もあり、良くも悪くも年相応。
好: 肉全般、安いダイナーのハンバーガー
嫌: ほうれん草
趣味: 故郷の町から離れた山で、誰もいない時に兄のギターを弾く事
容姿: 赤毛のショートカットにメガネ(伊達。恩人からもらった物)、和洋折衷めな戦闘服(アオモリ掃除会社に入った時に支給された)
出生地: ルグリスの田舎町ピヨップタウン。都市部から大分離れ、広い荒野と木のない山々に挟まれた町。
種族: 人間
所属: アオモリ掃除会社
仲間: リズとジェイクとマーレ(同僚)、メルト(故郷の親友)、ハウゲン(ピヨップ村に転校してきて来たところで仲良くなった)、ハリソン(アオモリ社での任務中に遭遇して意気投合)
【ステータス】
腕力:>>>>(槍を振り回すので体力を使う。アオモリのトレーニングルームで鍛えている)
魔力:>(火焔蜂装備時:>>>>)
速さ:>>>
運 :>>>>
体格: そこまですごい筋肉量はないが、体つきはしっかりしてる。
身長: 169cm
体重: 65kg(筋肉も入ってる)
得意属性: 物理攻撃
弱点属性: トラップ系、状態異常系の魔法攻撃、神聖攻撃
特技/必殺技:
『オートバイ/車の運転』>>>
16歳の時に免許を取った。人並みに運転できる

『蜂射撃(ほうしゃげき)』>>>>>
膨大なオーラを纏った槍を勢いを付けて投げる。
投げた後の槍は自動的にビルの元に戻る。

『追込一網打(おいこみいちもうだじん)』>>>>
槍の刃が無数に分裂し、追尾弾となって相手を襲う。
分裂した刃一つ一つの威力は少ないが、合わさると大きなダメージになる。
刃を拡散させて全体攻撃にも使える。

『天人天誅刺(てんじんてんちゅうし)』>>>>
空を覆うほどの巨大な剣を空中から地面めがけて放つ。




【装備】
武器: 『火焔蜂』
初期の名前は赤筆槍。火焔蜂はビル本人が付けた名前。
大抵の人間がこの槍に触れると、槍の柄が手に食いつき持った者の血と魂を吸い取るとされる。
だが、ビルは何故か血を吸われずにこの槍に触れることができる。
ビル本人が頭の中で念ずると耳に入るほどの大きさから、空一面を埋め尽くすほどの巨大な剣まで、様々な形に変化する。
力を開放した槍は、燃え盛る炎のように赤いオーラを噴き出す。
また、その状態だと敵からの魔法攻撃を槍自身のエネルギーに変換させることができる。
戦わない時は、ビルはピアスのように耳に付けている。
防具: 『ソーサリーアーマー』
アオモリ掃除会社から支給された戦闘服。常人には耐えられない超能力、魔術的な攻撃をある程度防ぐ。
アクセサリー:火焔蜂の柄に付いている鍔。鍔には小さな穴がいくつも付いており、技を使った前後はその穴から煙のようなオーラが出る。
普段は鍔は取れないが、あるきっかけで取れると通常の数十倍の効果を発揮する。
習得魔術:なし
【プレイ用】
一人称: 僕
二人称: きみ、あなた
口調: わりと穏やかな口調。キレると大人げない。
PL: ケチャップ
【備考】
ルグリスの片田舎、『ピヨップタウン』で生まれ育った青年。
友人と荒野のUFOを見に行った時、異世界からの化け物に襲われる。
そこで父が大事にしていた槍で化け物を退治した時、
その場に居合わせたリズから、世界中で頻発する異常現象を調査する団体『アオモリ掃除会社』に入る事を誘われる。
アオモリ社に入ってからというもの、雲の王国やザサーラに行って異世界の戦士たちと関わったり、仕事中に知り合った鶏と意気投合したり、
たまに自身の持つ槍のルーツを偶然知ったりなど、わりかし忙しい日々を送っている。
アオモリ社での仕事でお金を貯めて、ルグリス都市部の大学に行くのが今のところの夢。


父が死んだ頃に何も言わずいなくなり、母に重圧を与えた兄を憎んでいるところがある。

イメージ曲: 『Sunday Morning』(MAROON5)


【戦闘】
素はただの人間で、魔法の力もアオモリの面々が持つ超能力も使えないが、
他の人物が持つと生命力を吸い取られる火焔蜂を唯一普通に扱うことが出来る。
戦闘スタイルは槍のリーチを生かした感じで、基本的に中~遠距離の攻撃特化型。
ストレートに刺す、振り回す、薙ぎ払う、など槍の基本的な動作も使う。
槍をバネのように利用して、高く跳ぶこともできる。
また、室内戦など、リーチの長さが逆に弱点となる近距離での戦いでは、奥の手として槍を二つに分けて小さく縮ませて戦うことも可能。
更に、槍から時折放たれる赤いオーラは、敵の魔法攻撃をある程度防ぐ効果がある。

攻撃においてはわりと万能だが、ビル本人の地が常人なので、他のオリキャラメンバーに比べてやや打たれ弱い所がある。
特に状態異常系の魔法は、戦闘防護服を身に着けていてもカバーしきれない。
また、槍の赤いオーラも、神聖、光系の攻撃にだけは弱い。
ビル本人が槍の力を100%扱い切れてない所もある。

槍がない状態は常人より少し体術を鍛えた程度の強さ。




【バックボーン】

ルグリスの片田舎、『ピヨップタウン』で生まれ育つ。
退役軍人で診療所を営む父ウィリアム、面倒くさがり屋の母アンナ、町の人気者で快活な兄ウォルターに囲まれ、
少年時代は幸せに暮らしていたが、12の時父が殺され、『スタン・バーディ』という父の軍隊時代の友人が逮捕される。
後を追うように、当時19だった兄のウォルターが行方をくらます。
父と長男を失いふさぎ込むようになった母を背負い、最初は気丈にやれていたらしいが、やがて精神的に荒んでゆき、通っていた学校でも孤立していく。
だが、その頃転校してきたハウゲンを不良グループから助けたことがきっかけで彼と仲良くなり、気弱ながら優しい性格のハウゲンが心の支えとなり、少しずつ立ち直っていくきっかけとなる。




同じころ、町の外にある荒野で、原因不明の暴風雨が頻発していた。同時にある噂も流れた。
『荒野を通っていて、今はもう使われていない459号線があるだろう?最近荒野で起こる嵐は、459号線に降りた宇宙人が、別の星の仲間と交信する時に雲を刺激して起こるらしい』

ビルは好奇心で、ハウゲンと、不良グループから友人となったメルトと共に、メルトの父の車を借りて荒野の459号線に行く。

一方、459号線にはアオモリ掃除会社のリズも向かっていた。
リズもまた459号線の噂を聞いていたと同時に、噂の真実と、暴風雨が起こる原因を調べに行ったのだ。

誰もいない立ち入り禁止の柵を通り抜け、ビル、ハウゲン、メルトの三人は459号線に辿りつく。
三人が着いたころ、既に天気は崩れ始めていた。
宇宙人がいるとされる地点に辿りつくも、そこには何もなかった。
落胆し、帰ろうとする三人。そこでちょうど雨が降り始め、ビルたちは急いで車に帰ろうとする。
土砂降りで濡れた道を走り、ようやく見えてきた車に駆け寄ろうとした途端、


空から降って来た黒く大きい塊が、大きな口を開けビルたちの乗って来た車を飲み込んだ。


驚く三人。ビルは風圧で後ろに吹き飛んだため無事だったが、ハウゲンとメルトは逃げ遅れ、黒い塊の中に吸い込まれる。
ビルは二人を助けようとするが、そこで現場に駆け付けたリズがビルを制止し、「ここは私に任せて」と言い黒い塊と戦う。
黒い闇の塊は巨人の形となり、長い腕を使ってリズに襲いかかるが、リズの方も地の体術と、左腕に付けた盾で相手の攻撃を跳ね返しながら黒い塊と渡り合う。
だが、やがてリズも闇の攻撃に倒れ、その場で動ける者はビル一人となる。
じりじりと近づく闇の巨人。

ビルは恐怖で竦みあがる心と戦いながら、何か戦えるものはないかと必死に目で探した。
少し離れた場所に破壊された車のドアを見つけ、手に取ろうとするが、巨人の長い腕にドアごと薙ぎ払われる。
宙に飛ばされながら薄れゆく意識の中で、ビルが思い浮かべていたのは、まだ父が生きていたころ、父の骨董品のコレクションの槍に触ろうとして怒られた時の記憶だった。

「これは大事な時にしか触っちゃいけないんだぞ。軽い気持ちで触ったら、魂を抜き取られる。大切な誰かを守りたいときとか、本当に大事な時にしか、使っちゃいけないものなんだ。もしお前にそういうときが来たら、お前がこれに付けた名前を心の中で叫ぶんだ。そうすれば、この槍に宿った神様が助けになってくれる」


(嘘をつけ……本当に大事な時にいくら呼びかけても、少しも応えて、くれなかったじゃないか……父さんや兄さんがいなくなったときだって、母さんを助けたかったときだって……)


(なんとか言え……なんとか言えよ)


ビルは力いっぱい叫んだ

「お前のことだぞ!!――火焔蜂ッッ!!!」



その瞬間、吹き飛ぶ最中だったビルは炎のような膨大なオーラに包まれ、気が付けば痛みのないまま地面に倒れ、手には、父の大事にしていた槍を持っていた。
目の前の闇の巨人は次の攻撃の準備のためかどんどん右腕に闇の塊を集中させている。
ビルは最初戸惑ったが、やるべき事がわかると、立ち上がり、巨人めがけ槍を構える。
そうして巨人が拳を放った瞬間、ビルも同じタイミングで槍を突きだしながら走り出し、槍の一刺しを相手の拳に命中させる。
槍は炎のような赤いオーラを上げ、高い密度の闇の塊で出来た巨人の腕を貫通し、腹に大きな穴を空けた末、巨人の闇の身体を霧散させる。


巨人を構成していた闇の塊が消え、ハウゲンとメルトが助け出される。
中にあった車は潰れて壊れていたが、闇の中にいた二人は気絶こそしていても身体にケガはなかった。
安堵するビルに、いつのまにか意識を取り戻したリズが歩み寄り、まだオーラの残り火がくすぶっている槍を驚きの目で見ながら切り出す。
『この槍をアオモリ社に譲ってほしい』。
断固として断るビルに、リズは別の誘いを投げかける。
『この槍を持って、アオモリ社で働いてみる気はないか』。

これがきっかけとなり、ビルはアオモリ掃除会社で働くこととなる。





その後、ビルはアオモリ掃除会社での仕事で異世界を渡り、様々な出会いや別れ、戦いを経験する事となる。
あるときは父ウィリアムの軍隊時代の友人で、ウィリアムを殺した事にされ、逮捕、人体実験をされた末に鶏の身体にされたスタン=ヴァーディ――現ハリソン=ヴァン・ディックと色々あった末に意気投合したりもした。
空っぽでいた期間を取り戻そうと、学校の勉強も再開した。
母と距離を置いていたのも、少しずつ関係が改善されていった。

それでも心配がなかったわけではない。
自分の持つ槍の正体が一体なんなのかという不安が、色々な所で話を聞いて少しずつ芽生えてきた事だ。
だが、ビルは今の幸せを守るためなら、いわくのある槍ですら利用してやろうと思っている。
それ以上に、
亡き父の持っていた槍を、手放したくなかったのだ。
最終更新:2017年10月14日 08:14