アーリアに存在する魔法元素プラムを用いて行使する魔導術の総称。
魔法元素の扱いは非常に繊細であり、必ず定められた術式や媒介を用いて確立・行使することが大事である。
地水火風、雷、重力など、様々な自然の事象を魔導術として操ることが出来る。遠方への移動、他者へ強制力のある紋章の刻印など様々。
だが勉強したからといって誰でも出来るものではない。
精霊魔導術とは違い血統に左右されない術だが、その代わり行使するには非常に高い技術と集中力が必要である。
つまり手を動かせば物が動いたり、念じれば箒に乗って空を飛べるようなものとは全く違う。
魔導師は術を行使する際、必ず精神統一の後に元素を術として構成する為の術式を必要とする。
まず空気中にある元素を意志の力で集め、まるで数式のような枠組みの中に組み込んでいく。時にそれは計算式のようでもあり、魔法陣のようにもなる。
そしてパズルのピースのように順に組み上げていき、元素が反応を示す言葉を唱える。これが詠唱にあたる。
この一連の流れを通常10秒~15秒程度かけてやり遂げる。詠唱時間は大魔法ともなれば20秒ほどかかることもある。
詠唱中は無防備の為、術者はあらかじめ攻撃に備えた防御魔導術を形成する必要もあるだろう。
そしてこの詠唱や術式を術の大小に関わらず5秒以内でこなすのが大魔導師と呼ばれる者たちである。
だが速さに集中しすぎると術の精度が下がり、かといって術式確立にこだわりすぎると威力が半減するのも事実である。
魔導術の術式は先人たちが様々なものを残してくれているので、自分に合った術式を使うことが一番である。
最終更新:2017年01月09日 11:36