関わり深いもの(d12) | |
1 | ヴェリク・ヴァンデルボーレンは君の命の恩人だ。 彼は君が最も苦しかった時に惜しみなく財政援助をしてくれた。 彼は無利子無担保催促なしでいくらでも金を融通してくれたのだ。 借りていた金は何とかすべて返したが、彼に対する感謝の念は今でも忘れない。 ここ数年、彼はどこか南の島に冒険の旅に出ていた筈だが、彼から久しぶりにサザリン市に帰還するので旧交を温めつつ、少し頼みたいことがあるという手紙が届いた。 今こそかつての彼の恩義に報いるべきときだ。 |
2 | 君の父は死の床で驚くべき告白をした。 彼は若い頃、ローリィ・バルバロッサという高名な船長にして冒険家の率いる船(それは商船とも海賊船ともつかぬ怪しげな船だった)に乗り組み、その船団が壊滅したときの数少ない生き残りの1人だったと言うのだ。 バルバロッサ最後の航海において、船団は“恐怖の島”と呼ばれる島を発見し、そこで途方もない大きさの黒真珠を見つけたという。 真珠を持ちかえることはできなかったが、詳細な海図と航海日誌が残されており、それは同じく数少ない生き残りの一人、一等航海士だったラリッサ・アイオムンディという女が持っているという話だ。 その海図と航海日誌を手に入れて、黒真珠を手に入れたい。 |
3 | サザリン市がシー・プリンス国からの独立を取り戻して10年、この町にはそれまで抑圧されていた犯罪者たちが雨後のタケノコのように次々と盗賊ギルドを作った。 君はそうした群小盗賊ギルドの1つに所属していた。 そこそこの勢力は誇っていたが、数年前から急速に勢力を伸ばしてきたロータス・ドラゴン団によって君のギルドは壊滅した。 ロータス・ドラゴン団とレイディ・ロータスと呼ばれている団のボスは君の復讐の相手だ。 |
4 | かつて君はハーリス・ジェイヴェルという女海賊が船長を務めるスリッパリィ・イール号に乗り組む、恐るべき海賊だった。 些細なことから一等航海士のドレヴォラズ・カブランというハーフオークとの喧嘩になり、海にほうりこまれた君は、命からがら陸地へ辿り着いた。 ドレヴォラズを倒してハーリスの海賊船に帰りたい。 最近、スリッパリィ・イール号がサザリン市近海で目撃されたという噂がある。 しばらくこの町で情報収集に努めてみようと思うが、元海賊であることがバレたら縛り首だ。 |
5 | ある日、君の村は“深紅の艦隊”と呼ばれる海賊船団の襲撃を受けた。 君はただひとり隠れていて難を逃れたが、君の家族も友人も全員が殺されるか、生き残った者も捕まって奴隷にされて連れ去られてしまった。 あのときはただ震えるだけだったが、その恥辱を君は今でも忘れていない。 何とかして“深紅の艦隊”に復讐を果たさなければならない。 とりあえず、行くあてもないので大きな町であるサザリン市に行けば何かしら仕事があるだろう。 |
6 | 君の家には大昔から伝わる伝説がある。 その昔、南の海に偉大なるタナクランと呼ばれるオーマン人の文明が栄えていたが、何らかの魔法災害によって滅び去ったという。 今でもタナクランの財宝はその島に眠っているという。 君はタナクランのオーマン人(人間)の子孫であるのかもしれないし、あるいはタナクラン滅亡後に亡命してきたオーマン人と交流を持った他種族の者の子孫であるのかもしれない。 |
7 | ここ最近、夜ごとに同じ夢を見続けている。 君は正体不明の義憤に燃え立っており、君自身が吹き荒れる大あらしと化しているのだ。 君は何者かに自由を奪われており、その怒りの矛先は巨大な影であり、4つの目で君を見つめて嘲笑い、のたうつ4本の触手で君を鞭打つ。 奴が悪で君は正義だ。 |
8 | 最近、サザリン市周辺で危険な古生代の生物(恐竜)が多数目撃されている。 どうやら南方の島々から密輸されてきた危険な動物が逃げ出しているようだ。 君は何らかの理由でこういった古生代の生物に興味がある。 学者として純粋に学問的な理由であるかもしれないし、既存の生態系を破壊する行為を阻止したいという理由であるかもしれないし、あるいは単純にそうした珍しい動物を手に入れて金儲けがしたいのかもしれない。 |
9 | 君は代々サザリン市周辺の荘園農村に住まう一家に生まれた。荘園主はメラヴァンチ家だ。 ひと山当てようと荘園を飛び出してサザリン市へやって来たは良いが、頼るあてといったらメラヴァンチ家しか知らない。 とりあえずご主人様の屋敷にでも行ってみよう。 |
10 | 翡翠の鴉部隊という冒険者の傭兵集団がある。 この部隊の創設者で初代団長であったラーズ・レスリカリアは君の友であり師匠であった。 数年前にラーズは死に、部隊は二代目の団長の手に渡ったというが、あの部隊に入ることができれば出世の糸口になるかもしれない。 |
11 | 君はその昔ペイロア教会の派遣した宣教師ノルトゥス・イナーソルと出会った。 彼が説く太陽神の教えはオーマン人の暗黒の太陽神トナティウとある面で似た部分があり共感を覚えつつも、無慈悲なるトナティウからは感じられない慈悲深さを感じる素晴らしいものであった。 ノルトゥス師は教会の命令で別の地に赴任していったが、彼の説いた慈悲深き教えは今でも心の支えとなっている。 |
12 | 物ごころがついた頃から、深い深い井戸の底から呼び掛けるような声が心の中に聞こえ続けている。 その声が何を訴えているのかははっきりしないし、他の誰にも聞こえていないのだが、確かに君には声が聞こえるのだ。 これが君の心が作り出した幻であるのか、あるいは何か超自然的な存在による語りかけなのか、 またその声が語る内容が福音であるのか破滅であるのか、君はその答えを知りたいと思っている。 |
関わり深いもの(d4) | |
1 | 十数年前、君は海賊船の船長だったのだが、一等航海士ワイザーが手下どもを糾合して反乱を起こした。 君は僅かな水と食糧だけを残して無人の小島に置き去りにされた。 それから十数年君はこの無人島でのサバイバルを生き延び、船が通りかかるのを待ち続けた。 そして今、水平線の彼方から1隻のカラベル船がこの島にやって来た。 船首にワイヴァーンの像を掲げ、船体にはシー・ワイヴァーン号という船名が記されている。 しめた、まだ生き延びるチャンスがある。よもや君が生き延びているとは思ってもいないワイザーを見つけ出して復讐を果たすことができるかもしれない。 ともかく、自分が海賊であることは隠してひとまずどこか文明圏まで運んでもらおう。 |
2 | 君は何らかの理由で定期連絡船に乗っていたのだが、その船が“深紅の艦隊”の船団の襲撃を受けた。 おぞましい悪鬼のごとき船長たちに率いられた海賊たちは船荷を略奪し、乗員乗客を奴隷にし、船に火を放って去って行った。 君は戦いの中で船から突き落とされ、海の上から船が炎上するのを見ていて助かった。 海賊船が立ち去った後、激しい雨が降り始めたおかげで船は全焼せず、航行は不能であれどもかろうじて浮かび続けていた。 君は遺棄船と化したこの船に乗って大洋をさまよっていたが、たまたまそこにシー・ワイヴァーン号が通りかかった。 もはや全てを失った君は彼らと行を共にすることにした。いつか“深紅の艦隊”に復讐を遂げることを誓って。 |
3 | 港に停泊しているブルー・ニクシー号とシー・ワイヴァーン号という2隻の船ははるか南方“恐怖の島”へ向かうのだという。 “恐怖の島”の噂は聞いたことがある。なんでも巨大な黒真珠を産する神秘の島だという。 ひとつ、かの黒真珠を手に入れて一攫千金を狙いたいものだが、船に乗せてもらうようなコネも金もない。 仕方ないのでこっそり密航することにした。乗り込んでしまえばこっちのものだ。 まさか途中で海に突き落としたりもするまい。 |
4 | 君は古代オーマン人の神々の謎を解明しようとジャングルの遺跡を訪問していた。 遺跡で過ごすうちに君は神の啓示を受けた。マクトトゥナルの歩みし道を歩み、タナクランを復活させよという啓示だ。 君に啓示を与えた神は善なる星ケツァルコアトル神なのか、邪悪なる月テスカトリポカ神であるのか、 はたまた暗黒の太陽トナティウ神であるのかははっきりしなかったし、マクトトゥナルが何者であるかは知らないが、 タナクランは遥か南方にある古代オーマン人の失われた文明だという事は知っている。 何とかタナクランのあったという南方の地へ行きたい。 その後、同行していた仲間たちは邪悪なユアンティ部族に捕まって生贄にされてしまったが、君は何とか逃げおおせることができた。 |
+ | 選択可能な特徴:デーモン学者 |
+ | 選択可能な特徴:海賊のネットワーク |
+ | 選択可能な特徴:古生物学者 |
+ | 選択可能な特徴:ジャングルの達人 |