Savage Tiding 03『恐怖の島への旅』

サヴェッジ・タイドが沸き起こり、その危険性が増大するにあたり、この連載記事はプレイヤーである君たちに、その危険な水域で溺れてしまう事を避けるために必要な秘訣、要領、そして小道具を提供する。『Dungeon』誌ではDMに対して『Savage Tide』キャンペーンを運用していくのに必要な卑劣なプロットやずる賢いモンスターを提供していく一方、この『Dragon』誌では、致命的な海面下の逆流に引きずり込まれないようにするためのより良い細かな情報や選択肢を提供する。今月の記事では、大海原を横切っての船旅についての概略と、同時に死んだ者の代わりの水兵についての手がかりと、海事関係の新しい勢力陣営(訳注:エメラルドの波頭団のこと。本キャンペーンでは最初から利用可能にしてあるのでここでは記述を省略した)を提供する。

地域ガイド:真珠海

近代における南の海についての知識の多くは、不幸にも風に流されて海路を外れてしまった船長の航海日誌からのものである。北方人がこれらの海域に進んで旅することはめったにない。しかし、これが常の事例という訳ではなかった。何世紀か前のサザリン市北方のキーオランド王国の支配者は、探検家王として知られる人物であった。トーリの死霊術士を打ち破って勝利を収め、彼らはしばしばヤー海(現在は青空海として知られている)の支配権をめぐって大王国の大王と争った。この探検家王たちは旅行熱で悪名高く、また彼らは数多くの南方への探検隊に資金提供をしていた。それどころか多くの王たちが、自分自身でその航海を率いていたのである。たとえ時にそれが事実よりも伝説に基づくものであったとしても、彼らの旅によって、フラネスの人々の中にこの地域についての一般的なイメージが形成されたのである。

オーマン帝国

北方の国々が作られる事になる大移住よりも以前、デンサック湾――西はアメディオ・ジャングルまで、東はヘプモナランドとして知られる大陸までを境界とする――は、オーマン帝国として知られる、各地に点在する繁栄する都市国家の連合国家であった。オーマン人は、赤褐色の皮膚と黒い直毛と黒い瞳を持った部族社会性の種族である。北方の王国の基準からすれば原始的と見なされているが、オーマン帝国は非常に複雑な社会を持ち、富裕で、そして偉大な芸術的技巧を備えた文明の1つであった。それだけ洗練された知識を持ち合わせているにも関わらず、オーマン人は残酷で頑固な神々を信仰していた。
一千年以上前の彼らの文明の絶頂期には、オーマン人は南方全域と広範囲の互いに連絡網を結ばれた島々に広がっていった。彼らの文化は何世紀もの間受け継がれたが、何十年にも及ぶ内戦、宗教紛争、外国による侵略、そしていくつかの超常現象などが起こった結果、帝国は最終的に崩壊した。アメディオ・ジャングルの東半島にあるタモアチャンのような、これらの都市の遺跡や、その他の彼らの文化の証拠がこの地域のあちこちに点在している。オーマン人の大部分は比較的に原始的な社会に逆戻りして今日を生き延びている。彼らは迷信深く、非常に偏狭な民族で、異邦人を驚きと、恐怖と、そして敵意の入り混じった目で見る。しかしながら、熱意を持って探せば、まだかつての偉大さを喚起させるような高度な文明を維持している孤立集団も存在するという。

スエル人の侵入

デンサック湾における優勢な人間の住民はオーマン人であり続けたが、950年前から1,050年前の間に、スエル帝国とバクルーニー帝国の間で行なわれた大戦を生き延びたスエル人たちがこの地域に大量に侵入してきた。この絶望的な難民たちの多くが地獄炉山脈を越えてアメディオ・ジャングルに入り込んだ。他の者たちは、そびえ立つクリスタルミストとシェルドマール峡谷を横切り、真珠海の群島地域の彼方まで水域を越えて行った。北へ移住し繁栄する文明国家を築き上げた彼らの同志とは異なり、これらのスエル人は、乏しい資源と土地を巡って、原住のオーマン人たちとの闘争と競合に明け暮れた。侵入者たちの多くが野蛮に陥り、いくつかのケースでは、彼らはオーマン人の原住民に吸収され、アメディ文化として知られる混成文化を作り出した。あるいは民族的な純血を維持することに価値を見出し、海賊行為と奴隷取引に従事するようになった者たちもおり、そうした者たちはオーマン人の海岸沿いの村々や、他のスエル人入植地を略奪した。
20~30年前に始まった、今度は北東方面からの新たなスエル人による侵略の開始まではこうした状態が維持されていた。デンサック湾北部のティルヴァノット半島は、何世紀も前に緋色団と呼ばれるスエル人モンク(修道僧)たちの擬似宗教団体によって征服され植民されていた。緋色団の教義は急進的な民族主義と、熱心な世界征服を掲げるものであった。このモンクたちは、探検と征服の新たな段階に乗り出すまで、彼らの故郷でひっそりと秘密を守り続けたのである。彼らは大艦隊を建造し、整然と、そして断固とした流儀でデンサック湾の探検を開始した。この何世紀もの間で本格的にそうした行動を行なった北方人は彼らが最初であった。こうしてフラネスに“大探検時代”が到来したのである。現在、緋色団は資源と原住民―オーマン人もスエル人も同じように―の誘拐を目的として南方を略奪し続けており、それらを北方へ連れ去って奴隷として売り払い、彼らの土地で働かせている。今日、緋色団の艦隊はこの地域における唯ひとつの最強の海軍であり、また彼らは、彼らの領地に干渉してくる他のあらゆる権力――その中にはサザリン市の貴族たちも含まれている――を排除しようと積極的に活動している。緋色の認識旗を掲げた、脅迫的な緋色団の船舶は、この地域の至るところ、ほとんどあらゆる港で見かけることができる。

ヴォーウン海

ヴォーウンとは、この地域のスエル人住民によって真珠海に付けられた名前である。彼らの先祖の言葉で“泡”という意味である。おそらく、この水域を特徴付けている渦巻く靄(もや)に起因する命名であろう。実際にはヴォーウン海は多くの陸地に接しており、その中には“恐怖の島”も含まれる。そのため、数多くの陸地と文化が互いに連結されている。その水上における数多くの危険(深紅の艦隊など)だけではなく、クラーケンやシー・サーペントといった数多くの海のモンスターを含め、ヴォーウン海はその波の下にもたくさんの危険をも秘めている。マーフォークやシー・エルフたちの共同体についての記録もあるし、サフアグンやイシトサチトルについての記録も存在する。

海賊諸島

南への航路は完全なものではないが、アメディオ・ジャングル東部の島々の大規模な連絡網構築は容易なものではなく脅威に満ちている。これらの島々を拠点とする狂信的な略奪者たちがデンサック湾と真珠海全域をうろついている。彼らの島々は、初期の探検家王たちが寛大にも“海賊諸島”と呼び名をつけていた強欲な文明地域を含んでいる。しかしながら、海賊行為はここで見られる悪徳犯罪のほんの手始めに過ぎない。スエル人侵略者の退化した子孫たち、オーマン人原住民たち、そしてごく少数のより珍しい種族の者たちがこれらの土地を故郷と称している。奴隷にされた人々、邪悪なカルト、暗黒魔法、そしてそれ以上に悪しき事物を包含した堕落した港の噂がたくさんある。悪魔崇拝もほとんど確実に行なわれている。彼らのリーダーや究極の目的は(もしあるなら)ほとんど何も知られていないが、彼らがこの地に作り出した恐怖と動揺は確実なものである。すべての海賊の一味の中で、スカットルコーヴという秘密の港から帆走してくる深紅の艦隊ほど恐ろしいものはない。

霧の王国

この7つの島々は、ある一地方の中だけとはいえ、脅威を喚起させる。その名前は、この島々を包み込んでいる持続性の霧に由来しており、その霧のために、島々はその頂上までもまったく姿が見えなくなっている。この島々の集まりは、1,000年以上前にオーマン人によって設立された小さな世界にとっての悩みの種であった。彼らの社会は弱体化して人々は消え去り、何とかして本土に移住し、その後彼らの帝国は破綻した。
今日、霧の王国は、7世紀以上前に最初にこの島にやって来た強力な一孵りのドラゴンの大君主たちによって支配されている。そこを住処と主張するドラゴンが、1つの島に少なくとも1頭以上は存在する。彼らは自らの島に、この地域の典型的な植物相、動物相に加え、獣人の小部族が住むことだけは容認している。彼らの島に対する大規模な侵入や入植の試みは、それがどんなものであれ断固として排除される。本土のオーマン人は、彼らの神のアスペクトであるかのようにドラゴンを恐れており、彼らを刺激することを避けている。ドラゴンたちと平和共存している獣人たちの起源については謎に包まれており、彼らが損なわれていないオーマン人の遺跡の寺院において神を礼拝している事が調査によって分かっている。これらの壮大な建物は、遠い昔にドラゴンたちによって略奪された財宝であろうと推定されている。


君は何を知っているか:旅立つ前に

ラヴィニアの熱心な懇願によって“恐怖の島”へと遠征隊を組織して、青空海では比較的安全な港であるサザリン市を出航することは簡単な作業ではない。“恐怖の島”ははるかな南方、過酷な熱帯性の嵐と数多くの超自然的な危険が存在する、敵意ある赤道直下の海域に位置している。デンサック湾と真珠海として知られる、2つの広大な海は、フラネスの人々の間ではほとんどその海域のことは知られていない。評判によれば、この地域は本土の大陸よりもはるかに魔法的で、粗暴、そして妥協を許さないような場所であるという。友好的な寄港地や潜在的な味方と言えるような場所はほとんど存在していない。
幸運なことに、君たちは完全に盲目なままでこの気の滅入るような旅路に出発するわけではない。ラヴィニアは、彼女の両親がファーショアという名前の植民地を設立するために、数年前この島までの航海に使っていた海図を持っている。この骨の折れる旅は、広大なアメディオ・ジャングルの海岸沿いに進む必要があり、サザリン市からオーマン人の都市タモアチャンの遺跡まで行き、そこから海岸沿いに南へ向かい、4つ目の大きな河川まで遠征隊が辿り着いた後、方向を変え海岸沿いを離れて南下するというコースを取る。この航路の途中、遠征隊は、アクスサル諸島の最東端にある友好的な村落、レンクルーに立ち寄る計画である。恐怖の島への航路の途中、神秘的なルジャ島が最後のランドマークとなる。そこからは真珠海(地元の海賊たちからはヴォーウン海として知られている)の大海原が手招いている。この航路は、何百リーグもの間、まっすぐ真南へと続くことになる。その時、シー・ワイヴァーン号はその静けさの中に脅威を隠している、このはるかに広がる何もない海を横切って行かねばならない。もし君たちが、船を損ねることなくこの長旅を生き延びることができたなら、“恐怖の島”の海岸が手招きして待っていることだろう。


代わりのPC

冒険者の人生に死はつきものであり、死んだ仲間の代わりとなる新しいPCが必要となることもありうるだろう。しかしながら、“恐怖の島”までの旅路のほとんどの場面は海の上であり、プレイヤーたちに想像力の限界を超えた部分を深く考えないようにしてもらわずには、そうした事は難しいであろう。新しいPCをこのAdventure Pathの出来事に参加させるための手助けとなるであろう、いくつかのアイデアをここに紹介する。
行方不明の探検家:毎年、数多くの探検隊がアメディオ・ジャングルへと入っている。ゼルカルーンの角団とサザリン市の探求者団による資金援助を受けたグループが冒険する場所として好む場所の1つに、タモアチャンとして知られる滅びたジャングル都市がある。不幸なことに、数多くの探検隊が戻って来ていない。ジャングルに潜む危険から逃げ出さざるを得なかった、絶望的な運命に見舞われた不運な一隊の唯一人の生き残りは、安全な場所が見つかる事を願って、この廃墟の中に隠れ潜んでいるかもしれない。そうしたキャラクターには、ファイターやレンジャーなどが最もありえそうではあるが、もしかしたら、古代のテキストと秘術の知識を捜し求めるウィザードもいるかもしれないし、彼らの祖先の遺産の神秘を解明したいと思っているオーマン人のクレリックやドルイドすらいるかもしれない。
密航者:長い海の旅には、補給や旅の行く手に関する情報を集めるといった事のために頻繁に停泊する必要が出てくる。恐怖の島へのこの旅もそうした停泊が何度か必要になり、そうした時には、予期せぬ乗客を拾ってしまい、後になって海の真ん中でその事が発覚するといった事が起こりうる。そうしたキャラクターは警察から逃げているのかもしれないし、単に船賃を支払うことができずにこっそりと乗船したというだけかもしれない。これは説得力あるロールプレイの機会を提供し、船旅には適さない才能ばかりを選択をしているパーティに、新たな役立つ技能を付加することができる良い方法でもある。ローグとバードはこの役割に適しているであろうが、あらゆるクラスと種族の者が密航する理由を持ちうる。
取り残された船乗り:密輸業者たちと海賊たちは、しばしば無人の小島に置き去りにされることがある。難破した船の船乗りは、もっと名誉ある理由で取り残されているもので、神秘的な海岸で沈んだ船の残骸と共に波に洗われているし、また、航行不能となった船の不幸な乗組員は陸地からはるか何百マイルもの海上を当ても無く漂い助けを待っている。こうした絶望的な状況の者の幾人か、あるいは全員と、広大な真珠海やデンサック湾の中で遭遇するかもしれない。あらゆるクラスや種族のキャラクターがこうした苦境に陥る理由を持ちうるし、助けてもらえば彼らは喜ぶであろうし、おそらくは新たなスタートを切ることになるだろう。


追加の関わり深いもの

シー・ワイヴァーン号での船旅最中に代わりのPCを導入する場合、それにふさわしい関わりふかいものを有しているかもしれない。船旅の途中で参加するPC用に新たな関わり深いものを紹介する。これは背景に基づく関わり深いものと置き換えるか、あるいは追加して選ぶことができる。

関わり深いもの(d4)
1 十数年前、君は海賊船の船長だったのだが、一等航海士ワイザーが手下どもを糾合して反乱を起こした。
君は僅かな水と食糧だけを残して無人の小島に置き去りにされた。
それから十数年君はこの無人島でのサバイバルを生き延び、船が通りかかるのを待ち続けた。
そして今、水平線の彼方から1隻のカラベル船がこの島にやって来た。
船首にワイヴァーンの像を掲げ、船体にはシー・ワイヴァーン号という船名が記されている。
しめた、まだ生き延びるチャンスがある。よもや君が生き延びているとは思ってもいないワイザーを見つけ出して復讐を果たすことができるかもしれない。
ともかく、自分が海賊であることは隠してひとまずどこか文明圏まで運んでもらおう。
2 君は何らかの理由で定期連絡船に乗っていたのだが、その船が“深紅の艦隊”の船団の襲撃を受けた。
おぞましい悪鬼のごとき船長たちに率いられた海賊たちは船荷を略奪し、乗員乗客を奴隷にし、船に火を放って去って行った。
君は戦いの中で船から突き落とされ、海の上から船が炎上するのを見ていて助かった。
海賊船が立ち去った後、激しい雨が降り始めたおかげで船は全焼せず、航行は不能であれどもかろうじて浮かび続けていた。
君は遺棄船と化したこの船に乗って大洋をさまよっていたが、たまたまそこにシー・ワイヴァーン号が通りかかった。
もはや全てを失った君は彼らと行を共にすることにした。いつか“深紅の艦隊”に復讐を遂げることを誓って。
3 港に停泊しているブルー・ニクシー号とシー・ワイヴァーン号という2隻の船ははるか南方“恐怖の島”へ向かうのだという。
“恐怖の島”の噂は聞いたことがある。なんでも巨大な黒真珠を産する神秘の島だという。
ひとつ、かの黒真珠を手に入れて一攫千金を狙いたいものだが、船に乗せてもらうようなコネも金もない。
仕方ないのでこっそり密航することにした。乗り込んでしまえばこっちのものだ。
まさか途中で海に突き落としたりもするまい。
4 君は古代オーマン人の神々の謎を解明しようとジャングルの遺跡を訪問していた。
遺跡で過ごすうちに君は神の啓示を受けた。マクトトゥナルの歩みし道を歩み、タナクランを復活させよという啓示だ。
君に啓示を与えた神は善なる星ケツァルコアトル神なのか、邪悪なる月テスカトリポカ神であるのか、
はたまた暗黒の太陽トナティウ神であるのかははっきりしなかったし、マクトトゥナルが何者であるかは知らないが、
タナクランは遥か南方にある古代オーマン人の失われた文明だという事は知っている。
何とかタナクランのあったという南方の地へ行きたい。
その後、同行していた仲間たちは邪悪なユアンティ部族に捕まって生贄にされてしまったが、君は何とか逃げおおせることができた。


サヴェッジ・タイドの腹心

代わりのPCについての上記の例を使って、ふさわしい腹心や倒れた乗組員の代わりとして、下記の3人のNPCを君のキャンペーンに導入することができるだろう。

三倍に祝福されたジェイリン

三倍に祝福されたジェイリン(混沌の善、男性の人間、レンジャー2)は、サザリン市からアメディオ・ジャングルの遺跡を見つけに行く冒険学者のグループに同行した、ゼルカルーンの角団の加入者で構成された傭兵隊の一員であった。タモアチャンの遺跡の南西5マイルほどのところで、7つの首のヒュドラによって彼を除く全員が殺害されてしまった。リザードフォークの狩猟部隊や大型のジャガーから逃れ、彼は近くの遺跡まで続く道を発見し、ここ2~3日の間そこに隠れ潜み、時折危険を冒して食糧と水を探すと共に次に何をすべきが答えを探していた。

カルヴェサーノ・スピュームハイム

カルヴェサーノ・スピュームハイム(中立にして悪、男性のハーフオーク、ローグ3)は長年その激しやすい気質に苦労しており、しばしば法との間でトラブルを招いている。最近、彼は港の近くの賭博場のカード賭博でイカサマをしたという告発を受けた。無実の罪で告発されたため(実際のところ彼のイカサマはサイコロ賭博の方だったのだ)、彼は激怒してピューター製(訳注:スズを含んだ合金)のジョッキで告訴した者3人を殴って頭蓋骨を打ち砕き、その後捕らえられて刑務所にぶち込まれたのである。彼の審理が行なわれて絞首刑が確定した後、彼は独房から脱獄し、波止場へと逃げ込んだのである。出航の準備が進められている大きな船を見つけ、彼はこっそり乗船して隠れた。絞首刑執行人の鼻先から遠くへ連れ去ってくれるのであれば、その船がどこへ行こうとも気にしなかったのである。

オリス・ケアルリン

オリス・ケアルリン(秩序にして善、女性のハーフエルフ、クレリック3[ファラングン])は、霧の王国として知られる真珠海の連続する島々を探検するためのエメラルドの波頭団による任務に基づいてサザリン市を出帆した。途中、嵐の中で彼女の船は航路を外れ、ひどい損傷を被った。原因不明のままオリスの仲間の乗組員は1日1日と消え去っていき、ついに彼女1人だけが残り、彼女の船を襲った悪しき呪いから彼女を解放してくれるように、昼夜を問わず、貨物室に隠れてファラングンに祈りを捧げていた。
最終更新:2017年09月29日 22:23