第9回(2017/11/12)

参加PC


冒険の冒頭

ケイラム・ヴァンデルボーレン邸の惨劇を伝えてからさらに2ヶ月、恐るべき『ブリーワグの先制攻撃』から数えれば3ヶ月以上が過ぎていた。(60日の追加の休息時間を与える。第1回からの通算では169日が経過していることになる)

彼らはパトロンであるラヴィニア・ヴァンデルボーレン(中立にして善 女性の人間)から、彼女の屋敷でのミーティングに招待するメッセージを受け取る。
現在のヴァンデルボーレン邸の雰囲気は慌ただしく活気に満ちている。前回の冒険においてブリーワグの攻撃で屋敷が受けた損傷を修理するためにラヴィニアが雇った何人かの作業員がいるだけでなく、彼女自身もその運命から徐々に立ち直ってきており、屋敷の必要に応じて新たな使用人たちを雇っている。彼女の最後の召使頭であったコラ・ウィスルギャップの葬儀も終わり、悪党の弟ヴァンサスを捕まえることを諦め、ラヴィニアは未来へ向けて目を向け始めた。そしてラヴィニアにとっての未来とは長い船旅を成し遂げることにある。
PCたちが到着したとき、彼らはラヴィニアが大食堂におり、彼らが『名誉などない』において一族の金庫から取り戻した、どこかの島の地図、航海用の海図、そして大きな航海日誌を手でコツコツと打っているところに出くわす。PCたちが彼らの存在を気付かせると、彼女は微笑んで椅子に座るよう勧める。彼女は語り始めた・・・

「私の一族の金庫から取り戻したこの日誌を覚えていまして?これは私の母が書いたものでした。私の両親は――彼らの魂に神々の休息が与えられますように――とても勇敢で、人によっては愚かであるとか、向こう見ずであったとか言いますが、彼らの冒険者魂を批判できる者はいないと思います。それどころか――」
彼女は君たちに向けた微笑をすこし歪ませてから続けた。
「私はそれを讃えたいと思います。ともかく、4年前、私の母と父は大胆な活動に着手し始めたようなのです。彼らはブルー・ニクシー号とマーキュリアン号にたくさんの入植者を伴って船旅に出、はるか南方、ヴォーウン海を縦断し、彼らが“恐怖の島”と呼び慣らす地へと向かったようです。
「あなたたちもこの地の事を聞いたことがあるかも知れませんね――もし聞いた事がないなら、私の母の航海日誌を読めば、その名前が実に適切なものだと判るでしょう。そこは、いたる場所に巨大な爬虫類モンスターたち、凶暴な未開人たち、そして数多くの危険が横行するジャングルに覆われた地獄のような場所です。しかし南の半島だけは、その島の本土の脅威から離れ比較的安全な状態で、その場所に、いくつかの友好的な原住民の村々に囲まれるようにして、私の両親はファーショアという植民地を建設したのです。
「“恐怖の島”は未開発の資源の宝庫だと謳われています――珍しい木材、香辛料、動物、食糧、そして銀や金といった鉱産物すら豊富だと言います。ファーショアの運営が軌道に乗れば、その貿易によってもたらされる富は、どちらかというと豊富とは言えない我が家の財産にとって大きなものとなるでしょう。母と父は生活物資とさらなる入植者を連れてファーショアへ戻るつもりでした・・・私の弟が事件を起こし、あなたたちが私にその事実を教えてくれるまでは。」
ラヴィニアは母親の航海日誌を指し示す。
「この航海日誌を取り戻して以来、私は時間を無駄に過ごしてはいませんでした。もしファーショアの事業が失敗したなら、それは私の両親の最後の遺産が失敗したことになります。私は彼らの仕事を継続するつもりで、はるか南の“恐怖の島”への旅を計画しており、今年中にファーショアに物資と入植者の再補給を行なうつもりです。植民地に新鮮な物資をもたらすには、港にあるブルー・ニクシー号が使えるでしょう。しかし私が所有している船だけでは不十分な気がしています。」先を続けながらラヴィニアは表情を晴らせ、ニコリと微笑む「どなたかこの遠征隊を助けてくれるために乗り物を提供してくれるような勇敢な人を知りませんか?この旅は時に危険なものとなるだろうと思いますし、ファーショアが今どんな状態でどんな状況であるか知る術はありません。しかし私は、その程度の危険はあなたたちの敵とはなりえないと思っています。」

ラヴィニアは彼女の家が所持する船、ブルー・ニクシー号を使ってファーショアへ行く計画を立てており、すでに乗組員を雇い入れ、この船旅のための物資の支度を整え、追加の入植者の募集を始めている。しかし彼女がファーショアで必要と計算している物資の量は1隻の船で運搬できる量を遥かに上回っている――彼女はニクシー号に随伴して南方へ旅してくれる大きな船舶をもう1隻必要としている。幸運なことに、PCたちはこの条件にぴったりの候補をよく知っているだろう――つまりシー・ワイヴァーン号である。この元海賊船は、前の冒険においてクラーケン入江に係留されており、もしPCたちがまだこの船の所有権を主張していないのなら、クラーケン入江に戻ればそこでまだ、無事なままのその船を発見できる。厳密に言えば放棄されており、シー・ワイヴァーン号の所有権は今や、最初にその所有権を主張した者のものであり、幸運なことに、他の誰もこの放棄された船のことを知らない。


報酬と時間経過

経験点

1人あたり=608XP

金銭報酬


入手アイテム

フロットサム・ウーズから回収したもの
  • リング・オヴ・マインド・シールディング(深紅の艦隊の海賊マーチャースの魂入り)
  • ガントレッツ・オヴ・オーガ・パワー

特別報酬


時間経過

船旅=36日

名声



最終更新:2018年03月27日 14:00