第12回(2018/2/18)

参加PC




タモアチャン

謎めいた霧に包まれ、過去のタモアチャン遺跡での冒険を達成した一行はようやく現実の世界に戻ってきた。
タモアチャンでの一日を過ごしたつもりが、実際には10分も経過しておらず、彼らは別々に分かれてしまったウロール・フォロールと再開する。
体力を回復するためにシー・ワイヴァーン号に戻って休んだ後、再びウロールと共に再びタモアチャンに。

ノームの探検家ウロール・フォロールは、この遠征隊が出発する1週間前に、1枚のぼろぼろの地図を手に入れていた。
彼はこの地図を1本足の船乗りから購入したといい、その船乗りはこの地図を海から助けた名前も知らないエルフから譲り受けたのだという。
その名前も知らないエルフは、タモアチャンを探検する探検隊の一員だったと言い、この都市に未探索の区画があることを発見したのだという。
残念なことに、彼の隊は真っ赤な目をした奇妙な8本足のトカゲによって攻撃を受け、そいつを見た者たちは石と化してしまったという――彼だけが船へと脱出できた。しかし何と言うことか、この遺跡を探検するための新たな探検隊を組織するためにサザリン市へ戻る旅の途中、彼の船は嵐に沈んでしまった。このエルフはその後すぐに死んでしまい、危険な遺跡を探検する気などないその船乗りは、はした金でウロールにその地図を売却したのである。

テチワニの巣

再び訪れたタモアチャン遺跡は、時間軸がずれていた前回とは異なり、すっかり荒廃してしまっていた。
ジャングルが開けると大きな部屋の遺跡が露わになっており、かつては頭上にぞびえるジッグラトの下の地下構造だったようだが、今となってはその中身が丸見えになっていた。
ツタが絡みついた壁には、飛び掛ったり忍び寄ったりする猫のイメージが優雅に施されている。
露わになっている部屋の縁あたりには、朽ち果てた山猫の剥製が散乱しており、それと共に鎧に身を包んだ人物像がいくつかあり、奇妙なことにこれらは風化が進んでいない。
かつてはジッグラトの深部へと続いていた5つの通路の内、崩壊していないものは2つだけである。
ここで彼らは1体の通常よりも大きなバジリスク(このバジリスクにはテチワニという名前があった)と対決することになった。
ドーラはその凝視を浴びて石化しかけたが、呪縛していた痕跡霊の力によってそれを振り払った。
他には特に問題もなく、無事にそれを倒した。

ショチケツァルの部屋

奥に進むと、そこで井戸の中に潜んでいたショチケツァルという名の大きなジバリング・マウザーに襲撃された。
これにはメロスが翻弄されるも、大きな被害もなく倒した。
ここで痕跡霊を呪縛するのに役立つ魔法のアイテム(インプリメンツ・オヴ・バインディング+1)を発見。
道はそこで行き止まり

ミクトランの門と古代タモアチャンの模型

別の道を行くと、10フィート幅で、長さ50フィートの踊り場があった。
そこから北側にある大きな部屋を見晴らすことができ、そこへは短い下り階段でつながっている。
より大きな部屋への入口は、幅50フィートのアーチに彫り込まれた何十もの骸骨によってできており、その骨が何百もの蛇の彫り物に絡み合うように表現されている。
この彫刻の中には、黒い煙のひどい波紋がずるずるとたなびき、踊っている。
ここで先に進むと、炎の壁が出現する罠に襲われる。
何人かは被害にあうも、先に進んだ。

新しいトンネル

先に進むと、そここそが元々のタモアチャンには見つかっていなかった未探索区域である。
地震で発生した自然の地割れによって偶然未発見の地下空間と接続されたのだ。
そこはウォール・オヴ・ストーン呪文で作り出された石壁に行く手を遮られていた。
そこでトゥラネクストリというウィルオウィスプと遭遇。
この先に占拠者がおり、彼のねぐらを不法に占拠している者がいるといい、PCたちを攻撃はしてこない。
壁を破壊して先に進む。

トロカッチャの霊廟

そこはは先の部屋に類似しており、床には古代都市の石の模型が組みつけられていた。
しかし先の模型が恐ろしく破壊されていたのに反して、この部屋は比較的良好な状態が保たれていた。
この都市のレイアウトや様式は多少異なっており、4つの幅広い運河が中央の大きな湖で1つにまとまっており、そこから大きなピラミッドがそびえている。
その角のある低い建物から力強い寺院が立ち上がっている。
その一方、石の壁には横目でにらみつけるコウモリ、トカゲ、蛇といった生物の生きているような描写が施されている。
ここにある都市模型は、古代タモアチャンの都市の死者たちを弔う死者の町の区画を表しているものであった。
ピラミッドの頂上部分は横にずらすことができ、その中の空洞に、ミイラ化したオーマン人神官が、ある程度の長さのもろい革紐で縛られて胎児のような姿勢で入っていた。これは棺だったのだ。
この神官は完全に死んでいるが、その首にかけられた黄金製の儀式用ネックレスは価値あるものに見えた。
不幸なことに、この石棺の中の空気は古代の病気が濃縮されており、ミイラ腐敗病が拡散された。
ネックレスはネックレス・オヴ・プレイヤー・ビーズであった。
ここから先の通路の前にも前のと同じウォール・オヴ・ストーン呪文で作り出された壁があったが、それを破壊して先に進む。

大暦石

進んだ先は、巨大な石製の円盤がこの部屋の床一面を占めており、その表面には同心円状に何ダースもの神聖文字と何かの図柄が彫り込まれている部屋だった。
その上には、骨と瓦礫がうず高く積まれている。

ここには不法占拠者レッサー・ヴァランゴインのサトロアが巣食っていた。
即座に戦闘が始まる。トゥラネクストリもその戦闘に加わるが、サトロアもウィルオウィスプもどちらも電撃ダメージには完全耐性を持ち、お互いに被害を与えることはできなかった。
PCたちの手でサトロアを倒すと、今度は恩知らずのウィルオウィスプが襲い掛かってきたのでこれも倒す。

死者の井戸

サトロアのいた場所の先には死者たちがおさめられた立て坑があった。
暗闇の奥深くへ続くこの立て坑の壁には何百もの壁龕(へきがん)が組み込まれており、そこにはオーマン人たちの過去の英雄、神官、王、女王、そして戦士たちの誇りにまみれた骨が横たえられていた。
最も上の壁龕(へきがん)には、骸骨の腕に抱かれるようにして、輝く黄金製のコウモリの小像(目にはルビーが、牙と爪は小さな銀と真珠でできている)があった。
これはカマゾッツ、コウモリの神の像であり、入手。

ウロールによれば、このコウモリの神の像はこの地域のオーマン人の様式とはずいぶん異なっているようだとのことで、ここにあるのは変だという。

危険を排除したことで、ウロールはこの遺跡をじっくりと探索し始めた。
まる一日の探索の後、シー・ワイヴァーン号に戻り、船旅を再開した。


緋色団による封鎖線

遠征隊がタモアチャン半島の先端にまで到達したとき、ラヴィニアはPCたちに話をするためにブルー・ニクシー号をシー・ワイヴァーン号の横に引き寄せた。
彼女はここからの何マイルかは、縫うように緋色団の封鎖海域を通り抜けなければならない、この旅の中でも最も危険な箇所であると説明した。
何年もの間、緋色団は南オーマン島、特にナリズバン市において強力な存在を維持してきている。
この地域のかつては厳しかったパトロールについて彼らの海軍は弛緩して来てはいるが、この半島と南オーマン島の間のこの南方では、まだまだ緋色団の船は一般的である。
ラヴィニアは彼らの遠征隊が極力緋色団の目に留まらないようにするために、ブルー・ニクシー号とシー・ワイヴァーン号は、30分ほど時間をずらして別々に海峡を通り抜け、南側で再び落ち合おうと提案するが、「何言ってんだコイツ? バラバラになったら危険が増すだろ」的なPCたちの反応により却下。
2隻は一緒に進むことになった。

そして、やはり予想通りに緋色団の海賊船2隻に襲撃される。
ラーズ・“首なし”・ヘルヴァー船長の率いるピュリティズ・プロー号(清らかな船首号)
もう1隻は名もなき船長の率いるナイトシャーク号
この2隻に絡まれた一行だが、JMの矢がほとんどの海賊を遠距離から一掃し、あわてて逃げようとした海賊を返り討ちにした。
ピュリティズ・プロー号の船倉を探ると、シー・ワイヴァーン号に対するヘルヴァー船長の絶望的な攻撃命令の理由が明らかとなった。
彼らが獲得している戦利品はたった850gpである(その内訳は、硬貨、ひび割れのある宝石入りの袋少々、そしていくつかの宝飾品であり、そのすべてがまとめて1つの大きなトランクに入っている)。
船にはおよそ1週間分の食糧しかなく、そのほとんどがマメムシに食われてダメになってしまっている。
結局、海賊船からカノンを奪い取った。


グリーンロック砦の廃墟

ラヴィニアはグリーンロック砦で食糧を補給できる希望を持っていたのだが、遠征隊が最後の海岸の湾曲部を回るとすぐに、このモンクとドルイドたちの遠隔の入植地の前に何か恐ろしい運命が見舞ったことが明らかになった。
砦の周囲を囲む木製の柵は打ち破られ、砦そのものも地面に焼け落ちていた。
何ヶ月か前にこの地を見舞った恐ろしい運命が何であったにせよ、海岸からは生きている者や動いている者の徴候は一切見当たらなかった。
PCたちはいちおう上陸し、そこを一通り調査したところ、大きな戦いがあったもっとはっきりした証拠を見つけた。
破壊された建物の木材のあちこちに乾燥した血液の痕が染みを作っており、砂浜には壊れた武器が散乱し、廃墟のジャングル側の側面には、黒い矢羽のついたアローがたくさん突き刺さっていた。
これらのアローの作りはリザードフォークの特徴であることに気付いた。
仕方ないので補給はできずにそのまま出発。


川に潜む脅威

以前のハヴキフ川やザタラティ川と同様に、遠征隊はここアティクラ川の河口でも停泊し、真水の補給を行なうために近づいた。
前の2つの川とは異なり、アティクラ川が海に流れ込むこの場所は、幅800フィートもの壮大な滝となっており、その滝は200フィート以上の高さの崖から海面まで流れ落ちている。
近くに砂浜と言えるようなものはなく、船を近くまで寄せてそれから水を詰めるための樽を載せた手漕ぎボートを出すしかなかった。
ここで滝つぼに潜んでいた7つ首のヒュドラに遭遇。
何とか撃退した。
ヒュドラの巣穴からミスラル・チェインメイルとクローク・オヴ・ザ・マンタ・レイを発見



報酬と時間経過

経験点

1人あたり3,385XP

金銭報酬


入手アイテム

  • インプリメンツ・オヴ・バインディング+1(ショチケツァルの井戸から)
  • ネックレス・オヴ・プレイヤー・ビーズ(祝福と治癒のビーズ)
  • ミスラル・チェインメイル(ヒュドラの巣穴から)
  • クローク・オヴ・ザ・マンタ・レイ(ヒュドラの巣穴から)

特別報酬


時間経過

タモアチャン突入前の休憩で1日
タモアチャンで1日
タモアチャン~ハヴキフ川までで17日

合計19日

名声

■グリーンロック砦の壊滅を報告する
暁の評議会+1名声

■サトロアを殺害したことを寺院に報告する
怒りの竜巻団+1名声

■タモアチャンの未探索廃墟の詳細な地図と報告書を提出する
探求者団+1名声


最終更新:2018年03月27日 14:06