第14回(2018/4/22)

参加PC

レイノール
ドーラ・アラバニ
ユリア・テシャトフ
メロス
J.M.
ヨセタリ・オシタリ


漂着

3ヶ月前、シー・ワイヴァーン号はヴォーウン海を通り抜け“恐怖の島”へと向かう長旅へと出発した。
ラヴィニア・ヴァンデルボーレンが資金を出したこの遠征隊は、何年も前にヴァンデルボーレン家によって設立された入植地ファーショアに物資、食料、そして入植者を連れて行くためのものであった。
この旅は長く危険なものであったが、最初の嵐に襲われるまでは当初の予定通りに事が進んでいた。
嵐の中、シー・ワイヴァーン号とラヴィニアの乗ったブルー・ニクシー号とは離れ離れになってしまった。
シー・ワイヴァーン号は超自然的なサルガッソ海に捕まった。
そこから脱出した後は、さらに恐ろしい嵐の犠牲となった。
沈没間際、この船は島の北東海岸からわずか数百フィートの場所に座礁したのである。
嵐が最高潮に達したとき、PCたちと彼らの仲間たちは甲板から投げ出され、嵐に渦巻く海の中に放り込まれたのであった・・・

ようこそ、朝ごはん!

PCたちが自分たちの状況を確かめ、誰が難破を生き延びたか確認し、次の行動を考えようとするよりも先に、途轍もない咆哮が重苦しい朝の空気を引き裂いた。
飢えたティラノサウルスが手頃な朝食を探しに砂浜へやって来たのである。
この恐竜は60フィートほど離れたジャングルからぬっと現れ、彼らに気付くや否や即座に叫び声を上げるて襲い掛かってきた。
必死の戦いの末、このティラノサウルスを撃退した。

生存者

ティラノサウルスとの戦いが終わると、生き残りのNPCたちがキャラクターたちに接触しようと砂浜へ降りてきた。
集団の先頭はアヴナーで、難破について激怒しており、彼の安全をどのように確保するのかについてのキャラクターたちの計画を開示するよう要求してきた。
彼の後ろにいるアメラはみすぼらしく哀れな様相であるが、タヴェイは彼のヒーローたるJMに目を向け、直観を信じ、事態を改善するために彼の手伝いをしたいと申し出た。
しかしながら、ウロールは他の者たちから少し離れてうろうろしており、見つけた海草、貝殻、その他の生物標本を手当たり次第に拾い集めていた。
彼はぶつぶつと独り言をつぶやいており、猛烈な勢いでその防水加工の施された本に何かを書き付けていた。

プレイヤー・キャラクターたちは全員自動的に難破を生き残ったが、同じような途方もない幸運はシー・ワイヴァーン号の乗組員や乗客たちには訪れなかった。
彼らの多くは単なるコモナーであり、打ち寄せる嵐の海の水が彼らのほとんどを連れ去ってしまった。
3ヶ月前サザリン市を出発した勇気ある23人のうち、生き残ったのはほんの僅かであった。

アメラ・ヴェンカリー:
シー・ワイヴァーン号の一等航海士を務めていたアメラは幸運にも生き延びた。
難破の後、彼女はひどく落胆し哀れな様子になっていた。
彼女はPCたちを指導者と見なし、彼女にできる限りのことをしようとしている。

アヴナー・メラヴァンチ:
アヴナーはとびきり甘やかされて育ち、高慢な気性の貴族であり、この船旅に多額の出資をしている。
難破の後、彼はPCたちに対して激しく怒りを撒き散らし、彼らとアメラがこの遭難を引き起こしたとなじる。
アヴナーの哀れな召使たち2人はそれほど幸運ではなかった。
バナビー・チスクとクウェンジ・アスパーは二人とも嵐の中で死んでしまっており、アヴナーを残念がらせている。

タヴェイ・ネスク:
若く感受性豊かなシー・ワイヴァーン号の乗組員であるタヴェイは、JMを偶像的に崇拝している。
事故後タヴェイはひどく怯えており、JMを庇護者と見なしている。

ウロール・フォロール:
ノームの博物学者にして自称“恐怖の島”のエキスパートであるウロールは、難破に怯えきっているが、ついに島に到着したことに胸を躍らせている。
彼はできる限りこの島の植物相と動物相を観察し、サンプルを採集し、キャラクターたちに役立つ情報を提供することに時間を費やす。

物資採集

漂着したときに多くの装備を失っていたPCたちは海岸に散乱するアイテムや、沖合いに座礁しているシー・ワイヴァーン号の中から物資を回収することにした。
かなりの物資を回収したのち、その日は砂浜で野営することになった。

テラー・バードの襲撃

翌朝、PCたちの野営地を飛べない肉食の鳥、テラー・バードの一団が襲撃を仕掛けてきた。
これを撃退する。
その日をもう一日物資の回収に努めるが、あまりはかばかしくはなかった。
その次の日に、タナロア村を目指して南に出発することになった。


テラー・バードのジャングル

事故に遭ったとき、シー・ワイヴァーン号はファーショアへの道のりの途中であり、彼女の乗組員たちは“恐怖の島”の北東海岸に打ち上げられた。
この島の詳細な地図はないものの、かつてファーショアにいたことがあるウロールが頼りになる情報源となった。
ウロールは素早く島の略図を描き、現在彼らがいる場所として島の北東の場所を指し示した。
その地図に基づき、彼らはファーショアへの陸路の経路を計画した。
ウロールからは景色も良く、“素早く安全な”ルートの計画を提案した。
それは、まず小さな山脈を越えて南へ向かい、湾に沿ってタナロア村という入植地の周辺にあるいくつかの原住民の村の第一の村へと辿り着こうというものである。
タナロア村への旅はおよそ130マイルである。
ウロールは、道の状態と物資運搬の苦労を考慮して、この旅路をおよそ10日かかると見積もる。
彼らは出発することになった。

ディプロドクス救出

ジャングルの中を進む途上、PCたちは幅がおよそ6マイル、奥行きがおよそ1マイルほどもある、広大なジャングルの中の窪地に辿り着く。
何十年も前に、隕石がジャングルのこの地に衝突した痕であり、それ以後この壊滅したにジャングルが生い茂ることないままである。
現在、この空き地は丈の高い草が生い茂り、ところどころに畦がある荒れ地と化していた。
このクレーターはディプロドクスとして知られる巨大な恐竜、象のような体と長い首、そしてそれ以上に長い尾を持って聳え立つ巨獣の群れの住処となっている。
このクレーターには1ダースのこの恐竜たちが住んでおり、しばしば彼らはクレーターの外縁部までやってきてそこに生えている植物を食べているが、彼らの大きさのおかげでクレーターの高さを無視してそれを食べることは容易なことのようである。
そのとき、群れから離れすぎてしまった若いディプロドクスが12羽のテラー・バードの一群に襲われる。
恐竜と鳥との唐突な突進が始まり、ディプロドクスがPCたちの方へ向かってきた。
ウロールは「あの不愉快な鳥たち」に狩り出され、噛みつかれている恐竜の光景に激怒し、PCたちにかわいそうな獣を助けてやってくれと大声で叫んだ。
PCたちはしぶしぶながらもテラー・バードを撃退し、ディプロドクスを救出した。

アレイニアの巣穴

その日の旅の終わり近くになると、ジャングルがまばらになってきた。
ついには、古代の石造りの廃墟が散らばる空き地へと出た。
すぐ南にある山脈はそれほど高くなく、ウロールがそちらの方角に向かう道を見つける絶好の機会であると指摘する。
この廃墟自体はオーマン人のものであり、はるかな昔、彼らの偉大な帝国がこの島に栄えた時代にまで遡るものであるようだ。
何世紀もの昔、この小さな前哨地は打ちさびれ、朽ち果てて滅び去り、徐々にジャングルがその崩れた壁を侵食してきたのである。
この廃墟には蜘蛛がはびこっており、さまざまな大きさのものがいるが、PCたちを避けるようにし、近づくとすばやく滑るようにして暗い穴へと逃げ込む。
この廃墟には蜘蛛の巣が張り巡らされており、古い壁の間に垂れ下がり、床には敷物のようになっていた。
この廃墟の中心部の空き地には、蜘蛛の巣と骨で作られた玉座があり、座る1人の年老いた女性の姿に気づいた。
彼女は彼らの方角を見つめ、手招きしており、PCたちは彼女と会話することになった。
彼女はリシラと名乗り、PCたちに島の外の世界について興味津々に尋ねてきた。

「私の蜘蛛の巣に迷い込んだおまえさんたちは何者だね?
おまえさんたちはこの地のものではないようだが。
私はリシラ、この廃墟の女王だよ。お
まえさんたちは我が王国に何をもたらそうと言うんだい?」

彼女はPCたちが語る島の外の話に心奪われるように聞き入り、彼らの話が終わると感謝の意を表した。
その後彼女はキャラクターたちに次のような話を聞かせた。

「話を聞かせてくれてありがとうよ。
とっても面白かったよ。外の世界の話は驚くことばかりだね。
いつの日かぜひとも行ってみたいものだ。
おまえさんたちの旅のために私がしてあげられることは余りなさそうだが、ただ、南へ向かう道が危険だという事だけは注意しておくよ。
あそこでは、暗がりにかつてない程邪悪なものが潜んでいる。
4つの目がおまえさんたちを凝視し、その配下の者たちがおまえさんたちを見つけ出すはずじゃ。
おまえさんたちなら、彼のものを何とかやり過ごせるかも知れないけどねぇ。」

「もし南へ向かうつもりなら、山々の地下を抜ける暗闇山道を通るのが良いだろうさ。
かつて古代人が作った山道なんだが、用心なされよ―飢えた鳥たちが、ここから遠くないその道の入口周辺に巣を作っている。
やつらは雛に近づくものに容赦なく猛烈に攻撃してくるよ。
おまえさんたちが蜘蛛の巣をさまよい、故郷への道を見つけられることを祈ろう。」

PCたちとの会話が終わると、リシラは歳ふりた毛深い蜘蛛に姿を変えて地を這い、彼らをこの場に残して去っていった。
彼女は蜘蛛と人のあいの子のようなクリーチャーであるアレイニアだったのだ。

母鳥の巣穴

このジャングルで食料を求めて徘徊しているテラー・バードたちは、南の山の麓にいる巨大な母鳥らの子供らである。
彼女はリシラの情報通りにこの山のふもとに巣を作っている。
そうした営巣場所の1つが、ちょうど山の下へ続くトンネルの入口の北100フィートの地点にある。
彼らは暗闇山道の入口を発見するが、同時に母鳥の巣をも発見した。
この場所に営巣しているテラー・バードとその母鳥を倒し、暗闇山道への入口へたどりつくことに成功した。


報酬と時間経過

経験点

■モンスター分
ヨセタリ以外の5人(1人あたり)・・・3,203XP
ヨセタリ・・・1,883XP

■暗闇山道到達ボーナス
1人あたり・・・400XP

金銭報酬


入手アイテム


特別報酬


時間経過

5日

名声

暁の評議会

アレイニアのリシラとの友好的会合による名声+1


最終更新:2018年08月08日 14:52
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