“恐怖の島”の名前は伊達ではなく、その海岸に愚か者の居場所はない。
その恐ろしい捕食獣たち、謎めいた原住民、そしてその海岸に入植している人々を餌食にしようとしている邪悪な海賊たちとの戦いに耐え抜くために、この連載記事ではプレイヤーである君たちに、流れに押し流されないようにしておくために必要な秘訣、要領、そして小道具を提供する。
『Dungeon』誌ではDMに対して『Savage Tide』キャンペーンを運用していくのに必要な卑劣なプロットやずる賢いモンスターを提供していく一方、この『Dragon』誌では、君たちが敵に反撃するためのより良い細かな情報や選択肢を提供する。
今月の記事では、この島の原住オーマン人たち、代わりのPC、そしてファーショアの守りの外観について説明する。
オーマン人
オーマン人は特筆すべき人々で、その伝統文化は、台頭する商業活動、工業、そして堕落の力に汚染されていない。
オーマン人の人間部族は、彼らの言い伝えが残されているよりもはるかに昔から“恐怖の島”に存在していた。
大きく広がった都市国家タナクラン、かつての大オーマン神権国家にまで遡り、彼らの首都は現在、最も勇敢な者でさえ狂気に走らせるという恐怖を秘めた霧に包まれた廃墟に過ぎない。
彼らの古の“神々”は、現在強力なトーテムとして崇拝されており、彼ら黒い皮膚の原住民に、生と死を超えた力を与えている。“恐怖の島”の「巨壁」の南東に7つの部族が住んでいる:
ブロワオ族、ダワ族、キリクカ族、モーラ族、パニトゥベ族、タナロア族、そしてウージ族である。
「巨壁」の向こう側にも他のオーマン人部族が存在しているが、そういった食人の風習を持つ野蛮人たちと平和裏に接触したという記録は1つも残されておらず、彼らの戦太鼓は、ただ虐殺と狂気だけを予告するものである。
オーマン人の村で異邦人が受ける応対はさまざまであるが、それぞれの部族の文化について理解しておけば、暴力沙汰になる危険を回避し、長老たちの好意を受けられる可能性が高くなるだろう。
すべてのオーマン人が多くの文化的傾向を共有している一方、それと同じくらい、各部族には独自の文化がある。
恐怖の島のオーマン人部族のPCは、『サヴェッジ・タイド・プレイヤー用資料』に示されている背景
「オーマン人部族の者」を選択すること。
その際、下記に示す各部族に特有の習熟と置き換えることができる。
ウージ族
ウージ族はオーマン人たちの中でも最も勇猛な戦士として知られており、戦いに勝利するたびに幾何学模様の刺青を入れていき、歴戦の勇士ではもはや刺青を入れる場所がなくなってしまうほどにくまなく覆われてしまうほどである。
他の部族からウージ族の墨師のところまで刺青を入れてもらいにくる者も数多い。
技能の習熟:〈生存〉、〈宗教〉
道具の習熟:墨師道具
墨師道具/Tattooist tools:市価10gp、重量5ポンド。
キリクカ族
キリクカ族のトーテムのほとんどは、空を飛ぶ生き物で構成されている。
彼らの村のあちこちには、コアトル、ドラゴン、大鳥、プテロダクティルスの形に彫られた偶像が散見される。
空を飛ぶことができる者や、飛行する乗騎に乗っている者は、キリクカ族の首長に大いに感銘を与える。
加えて、キリクカ族はジャピュートを発明した部族であり、それの使用に習熟していれば、彼らの好意を勝ち得るだろう。
技能の習熟:〈運動〉、〈生存〉
道具の習熟:君が選んだ楽器か職人道具1つ
タナロア族
タナロア族の中では、女家長の血筋に権力が受け継がれている。
彼らは力強い女性に尊敬の念を抱いており、男性に率いられた(あるいはもっと悪いのは、全員が男性だけで構成されているような)グループを嘲笑う。
オーマン人の中で最も獰猛な戦士とは言えないが、タナロア族は最も頼もしい味方となりうる。
しかしながら、彼らは彼ら自身のトラブルを抱えており、「巨壁」に近く、そこを越えてやってくる厄介者のために、彼らには入植地を防衛するための手助けをするような戦士の余裕はない。
タナロア族は生活必需品、武器、戦術についての助言といったものを提供することはできるが、軍事力の提供はできない。カウカコイを作成し使用した最初のオーマン人であり、この格別に取り扱いの難しい武器に習熟していることを見せれば、タナロア族の大きな尊敬を得られる。
技能の習熟:〈生存〉、〈説得〉
道具の習熟:君が選んだ楽器か職人道具1つ
ダワ族
彼らの祖先の洞窟の近くに住んでいるダワ族は、しばしば海賊、外国勢力、そして緋色団のエージェントといった、この“恐怖の島”の南西半島(訳注:南東半島の間違いか?)において秘密の本拠地を置くための最適の場所を探している連中の標的となっている。
すべてのオーマン人は隠密活動を得意とするが、ダワ族は特にそれに長けており、ゲリラ戦術と闇に紛れた戦い方によって、彼らの洞窟の支配権を握り続けている。
外国勢力による絶え間ない攻撃のために、ダワ族は極度に偏執狂的になっており、彼らは、明らかに武装した集団を目にしたなら即座に攻撃してくる。
見た目に武器も鎧も着用せずに彼らに近づいたグループは、この部族が十分に平和的であることに気づくだろう。
ダワ族は隠密行動の技能を誇りとしている。
もし彼らの歩哨が見つけられてしまったなら、ダワ族は不機嫌になる。
あえて歩哨や近づいてくる戦闘集団に気付かない振りをすれば、ダワ族の首長を大いに満足させることだろう。
技能の習熟:〈隠密〉、〈生存〉
道具の習熟:盗賊道具
パニトゥベ族
パニトゥベ族は、他のどの部族よりも、外国との交易に興味を抱いている。
そういった生活を豊かにするものや日用品の到来は、すでに彼らの戦士文化を深く侵食している。
パニトゥベ族は外国人との交易を喜び、舶来の文明の装具と交換するために真珠や珊瑚を提供する。
彼らが誰かを助けるために軍事的支援を提供することはめったになく、外国人のトラブルには無関心である。
技能の習熟:〈捜査〉
道具の習熟:君が選んだ職人道具2つ
ブロワオ族
この島の中では最も腕の良い漁夫にして猟師であり、ブロワオの勇敢な青年戦士たちは、彼らの崖上の村からウィドー暗礁(未亡人の暗礁)の恐ろしさに敢えて立ち向かうことで、自らの勇敢さを示す。
ブロワオ族は戦闘用のカヌーを繰り出し、彼らが神聖なものと見なしており、この島でしか見つからないコア(アカシア)という木材で作られた、磨き上げられた船板で波を切って進む。
コアの木立を傷つけることは冒涜的なことであり、ブロワオの人々に対するひどい侮辱となる。
その一方で、恐ろしい水棲捕食動物、たとえマッシャーだとか、エラスモサウルスだとかいった連中と戦って大いなる勝利を得たという証拠の品をこの村に持っていくと、この部族の好意を得るのに大いに役立つし、また、ブロワオの若者たちがするのと同じように、サーフィンで波乗りをしたり、あるいは水を制する魔法の力を見せたりすることも役立つ。
ブロワオ族は、シマロコア(“オーマン人の武器と道具”参照)を製作して使用した最初のオーマン人であり、その使用についての習熟度を見せることで彼らの尊敬を勝ち得る。
技能の習熟:〈運動〉
道具の習熟:大工道具、乗り物(水上)
モーラ族
禁欲的だが気前の良いモーラ族の人々は、しばしば旅人に宿泊場所と一時避難場所を与えてくれる。
モーラ族の戦いの伝統は彼らの文化の中心であり、彼らは軍事力を他のどんなものよりも高く評価している。
戦いのための技能を誇示することを恐れない者たちは、この部族の尊敬を勝ち取るだろう。
おとなしく従順に近づいたり、助けを乞うたりするのは、モーラ族の反感を買うことになる。
彼らはそれでも食糧や宿泊場所を提供するであろうが、弱そうに見える者たちのために、同盟したり、戦士の力を貸したりすることはきっぱりと断る。
もしそのグループがモーラ族の戦士に対して非致傷戦闘を挑んで勝利したなら、村人たちはそのグループに称賛をおくり、それ以後自分達の仲間としての友愛を受ける。
モーラ族のゾンビー・マスターはオーマン人の中でも最強の者たちである。
彼らのアンデッドの部族民を破壊すると、モーラ族の大きな怒りを買うことになる。
加えて、モーラ族は素手戦闘技術カヒコの最初の型を作りだした部族である。
素手攻撃の素晴らしい技能を見せたり、カヒコを学んだりすることは、彼らに感銘を与える。
技能の習熟:〈運動〉、〈軽業〉
道具の習熟:君が選んだ楽器か職人道具1つ
オーマン人の武器 ⇒
オーマン人の戦士とゾンビー・マスターは、この危険な“恐怖の島”で日々生存する中で、数多くの固有の武器の使用方法を編み出してきた。この島の危険へ立ち向かおうとする一行は、オーマン人の兵器に熟練すれば良い結果を生むかもしれない。
オーマン人の武器については、軍用武器に習熟しているオーマン人は自動的に習熟している。オーマン人以外のキャラクターは、まず軍用武器に対する習熟を獲得した上で、オーマン人の指導教官を雇って特殊な休息時間の活動として“訓練”に20日間を費やす必要がある。指導教官への支払いとして40gpを必要とする。この訓練を終了するとすべてのオーマン人の武器に習熟できる。
なお、適切なオーマン人指導教官を利用可能かどうかはDMが判断する。
表:オーマン人の武器 |
名前 |
市価 |
ダメージ |
重量 |
特性 |
軍用近接武器 |
カウアコイ |
5gp |
1d8[殴打]、[斬撃]、あるいは[刺突] |
5ポンド |
重い、両手持ち、特殊 |
シマロコア |
10gp |
1d8[斬撃] |
3ポンド |
妙技 |
ジャピュート |
20gp |
1d4[斬撃] |
2ポンド |
軽い、妙技、特殊 |
カウアコイ/Kaua’koi
この凶悪な彫刻細工の武器は、超大型サイズのクリーチャーから手に入れた、大きく長い骨から作られている。骨全体にいくつかの刻み目が入れられており、その残りの部分には、蹴爪、刃、そして磨き上げられた瘤状突起が彫刻されている。
カウアコイを使って戦うのは非常に高度な技術で、絶え間なく握る場所を変え続けることが必要で、それによって、この武器に広い使用用途がもたらされている。多くの部族では、自分自身のためのカウアコイを彫り上げることは、戦闘技術に熟練したオーマン人の若者である事を示す1つの権利となっている。
カウアコイを使用する者は、攻撃ロールを行う前にその攻撃で与えるダメージ種別を[殴打]、[斬撃]、あるいは[刺突]の中から1つ選択することができる。攻撃ごとに与えるダメージ種別を切り替えることができる。
シマロコア/Shimalo'koa
カミソリのように鋭い鮫の歯を一列の打ち付けた、この硬いコアの木(アカシアの木)の棒は、敵を引き裂き、ずたずたにする。コアは極めて軽いが、他のほとんどの木材よりも頑丈である。
ジャピュート/Japute
何本かの革ひもが付いた木製の取っ手に、プテロダクティルス、ディノニュクス、その他の強力な捕食動物の牙を取り付けたものである。ジャピュートは、その革ひもを使用者の手首と前腕に巻きつける。ジャピュートを適切に装備したり、取り外したりするには1アクションを必要とする。
ジャピュートを適切に装備して使用している間、ジャピュートを武器落とししようとする試みに対抗する判定には“優位”が付される。また、武器落としされたり、自発的に手放したりしても、手首と前腕に革ひもで括りつけられているため、地面に落ちることはない。
新しい特技
下記の特技は“恐怖の島”の脅威を経験し、それを生きながらえたことがある者たちによって利用されているものである。
Kahiko Master
前提条件:オーマン人であるかオーマン人部族の勢力陣営の名声値1以上を有すること。
君はオーマン人部族に伝わる、神に捧げる伝統的な踊りカヒコを体得する。下記の利益を獲得する:
- 君の【筋力】か【敏捷力】の値は、最大で20までの範囲で1上昇する。
- オーマン人の武器3種類(カウアコイ、シマロコア、ジャピュート)に対する習熟を獲得する。
- オーマン人武器はモンク用武器として扱われる。
- トゥルー・ストライクの初級魔法を修得する。
- オーマン人の武器を使用しているとき、トゥルー・ストライクの効果は次のように読み替えられる:「君は手を伸ばして距離内の1体の目標を指さす。魔法によってその目標の防御に対する瞬間的な洞察が与えられる。この呪文がまだ終了していないのであれば、次の君のターンにおいて、君はその目標に対するオーマン人の武器を用いて行なう攻撃ロール全てに“優位”を得る。」
代わりのPC
冒険者としての危険な任務帯びているあらゆる者にとって、一寸先に死が待ち構えているというのは偽りなき実情である。
ときに新しいPCが、彼らの探索行において気高く殺されてしまった殉教者の遺志を継ぐこともあるかもしれない。
幸運なことに、“恐怖の島”の数多くのオーマン人の村々、海賊の要塞、そして入植者の前哨基地などは、そこを取り巻く数多くの危険ゆえに、冒険のための英雄たちとやくざ者たちの両方を生み出す有望な候補地である。
入植者:入植地の住民たちは、さまざまな目的のために“恐怖の島”へ引き寄せられて来た研究者、財宝漁り、密輸業者、宣教師、傭兵、そして奇人たちの寄せ集めである。
ファーショアにおいてはどんなクラスの者でも見受けられ、新しいPCの素晴らしい供給源となりうる。
海賊:“深紅の艦隊”で出世するのは容易なことではない。
この艦隊のメンバーが義務を放棄し、脱走してファーショアに警告を発することもあるかも知れないし、それどころか防衛の手助けをすることすらあるかも知れない。
おそらく、そのPCの動機はそれほど利他的なものではない。出世を諦めたり、虐待を受けたりした後、そのキャラクターは復讐に燃えていることだろう。
勢力陣営のアップデート
PCたちがサザリン市において所属したかもしれない勢力陣営は、たとえファーショアのようにはるか遠くにいたとしても、なおも関連は維持され続ける。
ここに掲載されているものは、各種の勢力陣営についての“恐怖の島”独自のアップデートであり、PCメンバーが繋がりを保ち続ける手助けとなるだろう。
怒りの竜巻の寺院
ファーショア唯一のクレリックにして、怒りの竜巻の寺院のこの地における代表であるヴェサリン・キャサリーは、ファーショア周辺の島々におけるデーモンの影響の噂についての真実を確かめたいと思っている。
彼は、新たにこの地へやって来たあらゆるこの寺院のメンバーを探し求め、そうしたキャラクターに対して島の中のフィーンドたちに関する証拠だけでなく、“恐怖の島”のどこかで行方不明となっているペイロアの宣教師、ノルトゥス・イナーソルのどんな痕跡でも良いので探し出してくれるようにしつこくせがんでくる。
“恐怖の島”でノルトゥス・イナーソルの行方を捜索することによって怒りの竜巻の寺院における君の名声にボーナスが加算されるだろう。
彼に関する重要な手掛かりを見つけたり、実際にイナーソルの行方を探し当てたりすれば、さらなるボーナスが加算されることになる。
暁の評議会
ジャングルに覆われたテムート島に有益な入植地を建設することには相当な興味を抱いている暁の評議会は、ファーショアに2人のメンバーを持っている:ラヴィニア・ヴァンデルボーレンとマンサレイ・メラヴァンチ卿である。
ラヴィニアもマンサレイ卿もどちらもファーショアを発展させたいと願っているが、それを成し遂げる方法について、彼らの考え方はまるっきり異なっている。
ファーショアの資産を増やしたり、その収益性を上げる新しい方法を発見したりといった事は、君の暁の評議会の名声にボーナスを与える。
エメラルドの波頭団
ファーショアの中やその近隣には代表者がいないが、それでもエメラルドの波頭団はこの入植地に目を持っている。
安全な寄港地は常にこの組織の興味を惹くため、そのメンバーはファーショアの防御を強化することに全力を尽くし、生きている障害を取り除こうとするだろう。
サザリン市とファーショアの間の交易路を確立することは、エメラルドの波頭団における君の名声を高める役に立つだろう。
緋色団
ファーショア近隣の島の1つに、緋色団が野営地を作っているという秘かな噂がほのめかされている。
パーティ内の緋色団メンバーは、助けを与えるためにその野営地を何とか探し出そうとするかもしれない。
噂の緋色団野営地を探し出し、助けを与えたなら、君は緋色団の名声にボーナスを得る。
探求者団
ジェラン・エムリカッドはファーショアの記録保管人、図書館員、賢者、そして探求者団の連絡係として働いている。
ジェランは彼自身を出不精の探検家と考えており、ファーショアが位置しているテムート島に、8番目のオーマン人部族が存在するという噂を耳にしてそわそわしている。
もし本当に冒険的な探求者団のメンバーがファーショアにやって来たなら、すぐにジェランはその失われた村を発見するために彼らを送り出そうとする。
8番目の部族の村を発見したなら、君は探求者団における名声にボーナスを得るだろう。
魔女看守団
ファーショアにおける魔女看守団の連絡係ヘヴリック・アルドワトルは、ここ2~3年の間、島の天然資源の目録作りと調査に時間を費やしており、その仕事のために、彼は非常に素晴らしい錬金術研究室を所持している。
彼は“恐怖の島”そのものに掛けられた太古タナクランの魔法の話を聞き、組織の他のメンバーに島の内部へ向かい、その謎を明らかにする任務を負わせる。
タナクランの失われた魔法を手に入れることができれば、君は魔女看守団の名声にボーナスを得る。
ゼルカルーンの角団
ファーショアの安全を守るために彼の地位では何もすることがないときに、軍事面のリーダーにして、ゼルカルーンの角団のメンバーであるウルヴァー・カバンジャは、驚くほど強大なクリーチャーを捕まえたり、殺したりするために、その目と耳を開き続けている。
時とともに、彼はこの地域に生息する7つの最強最悪の存在についてのリストを作り上げた(七大災厄の項目参照)。
ウルヴァーはゼルカルーンの角団のメンバーに対し、これらの獣の首を彼の元に持ってくるように要望する。
七大災厄クリーチャーの首をファーショアに持ち帰れば、君はゼルカルーンの角団における名声にボーナスを得る。
オーマン人部族
部族の伝承によれば島の本土の中央高地には彼らの祖先が築きあげた偉大な文明の遺跡が残されているという。
君の部族の長やゾンビー・マスターたちはこの偉大な祖先の遺跡に近づくことを禁じているが、それは危険が大きすぎるがゆえの警告である。
もし実際に中央高地で祖先やその神々のかつての繁栄の証を持ちかえることができれば、それはオーマン人部族での君の名声にボーナスを与えるだろう。
君は何を知っているか:ファーショア
長い航海からファーショアへと辿り着き、腰を据えてそこを復旧した後、ラヴィニア・ヴァンデルボーレンの最初の仕事は、入植地を巡業し、この入植地になんらかの改善を施すことができる場所を点検することであった。
彼女はその監査結果を喜んでPCたちと共有し、彼らが成してくれるどんな援助でも歓迎する。
防衛力の改善
ファーショアが敵から自らを防衛するには、いくらかの改善を施さなければならない。
■礼拝堂
ヴェサリンは少々過労気味である;ファーショア礼拝堂で聖職者としての仕事を手助けしてくれる者を彼は喜んで受け入れる。
■港
港への侵入路はもっと何らかの防御を施すことができるはずで、おそらく、水中に何らかの防御を施せば、敵船舶の進入を遅らせることができるのでは?
■診療所
経験を積んだ癒し手が1週間も仕事をすれば、おそらく診療所の効率を改善することができるだろう。
■柵
もちろん、ファーショアを取り囲んでいる壁は、熟練の技術者によって改善できる。
■見張り塔
この入植地にはあと2つの見張り塔が欲しいところである。1つは北東方向を見張るために、もう1つは港の方向を見張るために。
効率の改善
交易所としてのこの入植地の価値を高めることができる場所がいくつか存在する。
■アルドワトルの研究所
アルドワトルは彼の技能に対する組織的な助けを必要としている。
魔法を修得しており、アイテムを作成できる者は誰でも、彼にさまざまな事を教授できるだろう。
■共同墓地
もし誰かがファーショアの共同墓地にハロウ呪文を発動することができたなら、地元住民たちのアンデッドへの心配を取り除くことができるだろう。
■粘土工房
経験を積んだ陶工であれば、粘土工房がより効果的に機能するための何らかの手助けを行なう事ができることであろう。
■農地
経験を積んだ農民は、この入植地の農地の効率を改善するのに非常に役立つだろう。
■鉱山
ファーショアの南の鉱山は、経験を積んだ採鉱者による監督によって採掘することができる。
■セリスの木工所 兼 鍛冶屋
鎧鍛冶、武器鍛冶、あるいは大工の技術について何らかの知識を持つ者は、ドラニュス・セリスの所へ彼の仕事について話をしに行くべきである。
彼は少々知ったかぶりをするが、受けた助言についてはありがたく受け入れるだろう。
■通商路
できる限り早くサザリン市への帰りの便を組織する必要がある者たちがいる。
貨物船の船団に交易品を積み込み、サザリン市へ戻る船旅に出航し、再び物資やもっと多くの商人を連れて帰って来る。
これは6ヶ月を要する計画であるが、重要なものである。
ラヴィニアはすぐにファーショアを離れるつもりはないが、おそらくPCたちが知っている誰かが良い船長を務めてくれることだろう。
危険な仕事
より危険な任務は冒険者たちにこそふさわしいだろう。
■失われた村
ジェラン・エムリカッドは、テムート島の荒野のどこかにある失われた村を見つけるための冒険者を雇いたいと思っている。
■皮なめし
“恐怖の島”のモンスターの多くの獣皮は、ここでの仕事における価値あるおまけとなるだろう。
■トログロダイト部族
トログロダイトの群れが厄介ごとを引き起こしている。
彼らはテムート島の中央部近辺の沼地に生息している。
もしうまいこと彼らに対処できたなら、入植者たちは最上の木材や珍しい果実を利用できるようになるだろう。
■倉庫
何者かが倉庫から盗みを繰り返している。
すぐにこの盗みを食い止めなければならない!
七大災厄
これら強力なクリーチャーの首をファーショアに持ち帰れば、近隣のオーマン人たちから大いなる名誉と尊敬を勝ち取ることができる。
これらの強大な獣を複数殺したなら、君たちの名は伝説に刻まれることは確実だ。
バアラグロウス
Baaragrauth
きわめて気難しいドラゴン・イール、バアラグロウスは、7つの村近隣のあちこちの海岸や湾に出没すると言われているが、これまでのところその巣の位置は誰も特定できずにいる。
バーバラーグ
Burbalarg
多くの建築物よりも大きい、とてつもなく巨大なシャンブリング・マウンドが、この島の西海岸のブラックフェン湿地に生息するという報告がある。
ブリーワグの部族がこのモンスターをバーバラーグと呼んでおり、彼らの部族のトーテムとして扱っているが、このカエル人間たちは、実際にはこのモンスターと何らかの同盟関係のようなものを持っている訳ではないようである。
セラッタカーサ
Cerattakatha
家屋ほどの大きさを持つ恐るべきスコーピオン(サソリ)、セラッタカーサはその名に相応しく、スコーピオン島に生息している。
この島が遠隔に存在することと、嫌らしいスコーピオンが生息していることのために、セラッタカーサの巣へ到達することすら困難である。
チャカランカ
Chakaranka
同種の他のほとんどの個体よりもずっと危険であり、悪名高く、荒々しい気性のアンキロサウルスで、長いこと狂気の谷に生息しており、その地の麻薬性の植物を食べることで、彼の気難しい性質がますます悪くなっている。
エムラアグ
Emraag
北の水域に生息する巨大なドラゴン・タートルであるエムラアグは、地元の部族には“大食らい”として知られる。
彼はこれ以上多くの海上交通が島を取り巻かない方が良いという信条を持っている。
テモウティ・テクアニ
Temauhti-tecuani
傷だらけで片手と片目を失っているとてつもなく大きなティラノサウルスであるテモウティ・テクアニは、長らくこの種の中ではこの島で最も年経り、最も凶暴なものと目されている。
シウレクサー
Xiureksor
竜の棲む穴の主、シウレクサーはとてつもなく巨大なグリーン・ドラゴンであり、一般に信じられているところでは、“恐怖の島”に生息する唯一のトゥルー・ドラゴンとされている。
かなり長い間、誰も彼の姿を見ていないが、まず間違いなく彼女は今もまだ生きており、この島の北部地域の地下にある隠された洞窟で眠っているものと思われる。
最終更新:2018年09月24日 22:36