新・世界樹の迷宮2

前作からの見直し

グリモア

戦闘以外にも、グリモアトレード、グリモアリサイクル等、入手手段が増加した。
グリモアトレードは、プレイヤーが所持しているグリモアをNPCと交換すると言うもので、低レベルのグリモア複数と高レベルのグリモア1個と言った形の取引ができる。
グリモアリサイクルはプレイヤーが所持している不要なグリモアを預け、冒険から帰ってくると、預けたグリモアのレベルと量に応じて高レベルスキルのグリモアを入手できる。
QRコードで他のプレイヤーのギルドカードを読み込むことでも、そのプレイヤーのキャラクターとグリモアトレードが可能になっている。
戦闘中のグリモアチャンスにも、ACTIVE、PASSIVE、ENEMY、PREMIUMと種類分けられ、種類に応じたスキルが手に入るようになった。他、入手した時点でどのスキルのグリモアが手に入ったのか分かるので、鑑定の必要がなくなっている。
グリモアの合成が撤廃され、グリモア1つにつきスキルは1つまでとなり、キャラクターはレベルに応じた数のグリモアを装備できる。

転職

転職してもレベルが5下がるだけになったので、やりやすくなっている。

クラシックモードの扱い

クラシックモードを選択した場合でも、新規に追加されたダンジョンを冒険することができる。このことで、クラシックモードだけでも、図鑑などのコンプリートは可能となった。
ストーリーモード限定のクラスとクラシックモード限定のクラスが存在するようになっている。
クリア後の引き継ぎにおいても、ギルド名を変更できるようになった。

本作からの要素

料理

冒険中に食材を入手でき、その食材を料理店で使用することで、作られる料理から冒険上で役立つ効果を得られる。IVの食事や、前作のギルドハウスにおける支援に当たるものである。
今作では一部の料理を除き、冒険から帰還しても、別の料理を食べるまでは、料理の効果は残っている。
料理を宣伝すると、料理店に客が集まり、その客とグリモアトレードを行うことができる。また、それで得られた利益をプレイヤーが手に入れることができ、金策になる。

都市開発

街に投資することで、各地を発展させることができる。発展させることで、人口が増えるので、料理の宣伝を行うと、より多くの客が来るようになり、1度のトレードで交換できるグリモアの種類も増える。

グリモアの仕様変更

前作では、グリモアを装備すると、単純にグリモアのスキルが使えるようになると言うものだったが、自分がSPを振って取得しているスキルと同じスキルのグリモアを装備すると、そのスキルのレベルが、習得しているレベル+グリモアのスキルレベルとなる。
このスキルレベルの合算は、限界を突破することができ、スキルの最大レベルが10の場合、習得10+グリモア1~10でスキルレベル11~20になる。
前作に置いて、本職でなくとも、スキルレベル最大でスキルを使える仕様を調整した形と思われる。
また、グリモアに「○○属性攻撃力UP」、「希少固体出現率UP」等の付加効果がついたグリモアも手に入るようになった。このことで、スキル以外の所にも組み合わせが生まれる。

FOEを罠にかけるギミック

これまでにも、ギミック自体は存在したが、今作ではFOEを罠に掛けると言うものがある。例えば、
  • FOEを落とし穴に落とすことで、ダメージを与えた上で動きを止めて避けることもでき、背後に回って先手を取ったりもできる。
  • FOEが吐いたブレスが他のFOEに当たり、そのFOEを消滅させる。
等。こう言うギミックを用いたパズルのようになっている。

DLC

クラシック限定クラスのハイランダー、資金・グリモア・経験値を稼げるクエスト、追加ボス等のコンテンツが有料配信されている。
追加のボスが存在するとはいえ、これが図鑑や勲章のコンプリートに影響を与えることはない。

欠点

戦闘のバランス

ゲームバランスについては、プレイヤーの好みに左右される以上、一概に欠点と言えるかは怪しいが、最高難易度のエキスパートモードにおける戦闘のバランスは尖っている部類。
ボス戦では、一定のターン以内にボスのHPを削り切る程の火力が無ければ、まず突破できないことが多い。
  • ボスが召喚した取り巻きを一定ターン以内に倒さなければ、連携によって全滅必至級のダメージがこちら側に入る
  • ある程度HPを削ると、数ターン後には全滅必至級のダメージが入るスキルが飛んで来る
  • 使用する毎に、増加するスリップダメージが入るようになるスキルを使うボス
等が代表的な例か。
火力だけがあれば良い訳ではなく、要所で属性攻撃やバッドステータスを無効化するスキルを使う等して凌ぐと言うプレイは必要になる。
総じて、ボス戦においては、自由にパーティを組んで自分のやりたい戦法を通すのではなく、ボスの行動パターンを考えて最適化する必要があるが、最適化した結果取る事になる戦術の方向性が多くのボスで似通ったものになりがちである。難易度スタンダードやピクニックではこの限りではない。

クラスの優劣

前述の通り、難易度エキスパートにおいて、戦術を最適化する必要が出てくるが、戦術の方向性が似通ったものになるので、結果的にゲームのプレイ全体で有利なクラス・不利なクラスがはっきりと決まってくることになる。
転職しない限りパーティに居るクラスが変わる事のないストーリーモードで、まともに戦えないと言う事態を回避するべきと言う考え方が、本作品の製作で生まれるであろうことを考えると、やはりそれらのクラスに便利なスキルを与えざるを得なかったと思われる。一応、クラシックで自作できるクラスの中にも、強力なクラスは存在している。
グリモアの組み合わせによって、あらゆる戦術を取ることができるが、スキルレベルの限界突破の事まで考えると、便利なスキルをフルに発揮できるのはそのスキルを元々持っているクラスとなる。
これらのことから、戦術を最適化する必要のある戦闘と、キャラクター固定のモードの組み合わせが、クラス間のバランスに影響を与えた。

新・世界樹の迷宮2をオススメするユーザー

前作と同じく、キャラメイク制よりも固定キャラ制を好むユーザーにオススメ。ゲームバランスについては尖っている部類だが、3段階の難易度変更ができるので、ある程度は自分の好みに合わせられる。
従来の世界樹をプレイしてきたユーザーは、最高難易度を選びたくなると思われるが、クラスの優劣が大きいのに加えて、ボス戦の戦術は好きな編成で好きな戦術を取ることよりも、最適化することが求められるので、パーティ編成の自由度は限られてくる。難易度を落としても良いと思えるなら、大丈夫か。

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最終更新:2019年09月22日 22:07