割り込み

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**割り込みベクタ [#hd7a0a71] ***ネイティブモード時 [#q1565282] |名称|ベクタ|ソフト/ハード|発生条件|変化するレジスタ|h |COP|0xFFE4-0xFFE5|ソフト|コプロセッサ割り込み|P[I]=1, P[D]=0| |BRK|0xFFE6-0xFFE7|ソフト|BRK命令実行時|P[I]=1, P[D]=0| |ABORT|0xFFE8-0xFFE9|ハード|ハードウェア特殊信号|P[I]=1| |NMI|0xFFEA-0xFFEB|ハード|V-Blank割り込み|P[I]=1| |(予約)|0xFFEC-0xFFED|ハード||| |IRQ|0xFFEE-0xFFEF|ハード/ソフト|ハードウェア信号|P[I]=1| ***エミュレーションモード時 [#dace6166] |名称|ベクタ|ソフト/ハード|発生条件|変化するレジスタ|h |COP|0xFFF4-0xFFE5|ソフト|コプロセッサ割り込み|P[I]=1, P[D]=0| |(予約)|0xFFF6-0xFFE7|ハード||| |ABORT|0xFFF8-0xFFE9|ハード|ハードウェア特殊信号|P[I]=1| |NMI|0xFFFA-0xFFEB|ハード|V-Blank割り込み|P[I]=1| |RESET|0xFFFC-0xFFED|ハード|電源投入時、リセット時|P[I]=1, P[D]=0| |IRQ/BRK|0xFFFE-0xFFEF|ハード/ソフト|ハードウェア信号/BRK命令|P[I]=1, P[D]=0| **詳細 [#x470d944] ***RESET [#v3b44d04] リセットがかかると (電源 ON 時も含む)、[[D レジスタ>CPU/レジスタ#REGD]] と [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と [[DBR>CPU/レジスタ#REGDBR]] はゼロになり、 D フラグはゼロ、I フラグと E フラグは 1 になる。 PC には 0x00FFFC からの 2 バイトの内容が読み込まれる。 リセット時はエミュレーションモードになる。 ***NMI [#k3444564] NMI がかかると、ステータスフラグと [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と PC がスタックに積まれ、 [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] はゼロになり、I フラグが 1 になる。 PC には、ネイティブモードの場合は 0x00FFEA から 2 バイト、 エミュレーションモードの場合には 0x00FFFA から 2 バイトの内容が読み込まれる。 ***IRQ [#v3102da0] IRQ がかかると、ステータスフラグと [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と PC がスタックに積まれ、 [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] はゼロになり、I フラグが 1 になる。 PC には、ネイティブモードの場合は 0x00FFEE から 2 バイト、 エミュレーションモードの場合は 0x00FFFE から 2 バイトの内容が入る。 I フラグが 1 の場合、 IRQ は禁止される。 エミュレーションモードの場合は BRK と同じアドレスにジャンプするため、注意が必要。 ***ABORT [#l1a63dc1] ABORT がかかると、ステータスフラグと [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と PC がスタックに積まれ、 [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] はゼロになり、I フラグは 1 になる。 PC には、ネイティブモードの場合には 0x00FFE8 から 2 バイト、 エミュレーションモードの場合は 0x00FFF8 から 2 バイトの内容が入る。 ***COP [#z7ea9e05] [[COP>CPU/命令セット/COP]] 命令を実行すると、ステータスフラグと [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と PC がスタックに積まれ、 [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] はゼロになり、I フラグが 1 、D フラグが 0 になる。 PC にはネイティブモードの時は 0x00FFE8 から 2 バイト、 エミュレーションモードの場合は 0x00FFF8 から 2 バイトの内容が入る。 ***BRK [#c4ff16b7] [[BRK>CPU/命令セット/BRK]] 命令を実行すると、ステータスフラグと [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] と PC がスタックに積まれ、 [[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]] はゼロになり、I フラグが 1、D フラグが 0 になる。 PC には、ネイティブモードの時は 0x00FFE8 から 2 バイト、 エミュレーションモードでは 0x00FFFE から 2 バイトの内容が入る。 エミュレーションモードの場合、IRQ と同じアドレスにジャンプするため、注意が必要。 ***割り込み処理について [#z5fd0865] ネイティブモード (16 bit のアキュームレータと、8 bit / 16 bit のインデックスレジスタ) 時と、 エミュレーションモード時ではスタックに詰まれるデータの内容が異なるので注意する必要がある。 エミュレーションモードでは、割り込みが開始されると、 プログラムカウンタの上位バイト、下位バイト、ステータスレジスタ の順番でスタックにレジスタの内容がプッシュされる。 ネイティブモードでは、これに加えて 先頭にプログラムバンクレジスタ ([[PBR>CPU/レジスタ#REGPBR]]) がプッシュされ、 レジスタをプッシュした後、ステータスレジスタの 10 進モードビットがクリアされ、IRQ フラグがセットされる (NMI 以外の時)。 最後にプログラムバンクレジスタが 0 にセットされ、 65816 の IRQ ベクタの指すアドレスにジャンプする。 エミュレーションモードで動作している時、 RAM バンクが 0 以外にセットされていると、 プログラムバンクの値を失う。 これには 2 つの解決方法がある。 1 つは、RAM バンク 0 以外でエミュレーションモードを動かさない。 もう 1 つは、エミュレーションモードでバンク 0 以外を使う時に、 事前にプログラムバンクの値をメモリの保存するようにしておく。 ネイティブモードの時は IRQ ベクタと BRK ベクタが分離されている。 これにより、ステータスレジスタのビット 5 (BRK) をポーリングする必要がなくなる。 エミュレーションモードの時にはこれが動作しないので、 BRK フラグと IRQ のソースを確認する必要がある。 ネイティブモード時は、[[BRK>CPU/命令セット/BRK]] 命令が 2 バイト長となる。 ゼロ BRK 命令はオプションで"シグネチャ"バイトが付く。 これは、デバッグ時に複数の BRK 割り込みを識別する目的で使われる。 [[COP>CPU/命令セット/COP]] はコプロセッサ割り込みを指す ([[COP>CPU/命令セット/COP]] 命令参照)。 IRQ がトリガーされた時、現在の命令は割り込み開始前に完了される。 割り込み遅れ時間は 7 クロック分。 タイムクリティカルな IRQ を作成する場合、 WAI 命令を使うと、割り込み開始まで CPU を停止させることができる。 ABORT ベクタは、65816 の ABORT ピンが LOW になった時に参照される。 このピンは、65816 にのみ存在する (6502 には存在しない)。

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