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目次

SPC-700 の概要

  • CPU : Sony SPC700シリーズ CMOS 8 ビット CPU
  • 最小命令実行時間:1.953us/2.048MHz
  • 内蔵 ROM : 64 バイト (IPL)
  • メモリ空間 : 64 K バイト

メモリマップ

アドレス 内容
0x0000 ~ 0x00EF 外部メモリ領域
0x00F0 ~ 0x00FF 周辺機能レジスタ(DSPで使用)
0x0100 ~ 0x01FF 外部メモリ領域
0x0200 ~ 0x7FFF 外部メモリ領域(標準データ転送域)
0x8000 ~ 0xFFBF 使用不可
0xFFC0 ~ 0xFFFF IPL ROM 64 byte(IPL ROM はハードの初期化用プログラムが入っている。)
アドレス 内容
0x0000 ~ 0x00FF 0 Page
0x0100 ~ 0x01FF 1 Page
0x0000 ~ 0x7FFF 32 K バイト RAM (基板上に実装)

メモリ空間 SPC700 は 64 K バイトのメモリ空間にアクセスできる。 メモリ空間は用途別に分割されている。 アドレス 0x0000 より 512 バイトは 256 バイト単位の 2 ページに分割されていて、それぞれ 0 ページ、1 ページと呼ぶ。 これらの領域内のデータは、ダイレクトページアドレッシングなどの 多くのアドレッシングモードによりアクセスできる。 スタック領域は 1 ページに確保される。

ダイレクトページ(0, 1 ページ) 0 ページ、1 ページのどちらをダイレクトページとするかは、 プログラムステイタスワード内のダイレクトページ (P) フラグをセット、 リセットすることにより指定できる。 このページ内のデータは少ないバイト数で高速に、かつ多くの種類の 命令とアドレッシングモードで扱えるようになっている。

スタック領域 スタック領域は 1 ページ内の RAM 領域に確保される。 スタックアドレスの上位バイトは 0x01 に固定される。 スタックアドレスの下位バイトはプログラムで設定する必要がある。

IPL SPC700 では、0xFFC0 ~ 0xFFFF までマスク ROM が内蔵されている。 ここには、S-CPU を通じて ROM カセットから 256K ビット RAM 内に、 データを転送するプログラムが入っている。 この領域はリセット時に使用される。

ビット操作命令適用領域

  1. SET1 (セットメモリビット)、CLR1 (クリアメモリビット) 命令は、 ダイレクトページ内の 1 ビットデータに対して適用できる。
  2. TEST1 (テストアンドセットビット)、TCLR1 (テストアンドクリアビット) 命令は、 64 K バイトの全領域に対し適用できる。
  3. ブーリアン命令 (AND1, OR1, EOR1, MOV1, NOT1) は、 アドレス 0x0000 ~ 0x1FFF の 8 K バイトの領域に対し適用できる。
0000H┌──┬────────┬──┬────────┬──┬────────┐
     │    │SET1,CLR1       │    │AND1,OR1        │    │TEST1,TCLR1     │
00FFH│    │ダイレクト・ページ    │    │EOR1,MOV1       │    │                │
     │    │に適用          │    │NOT1            │    │                │
01FFH│・・・・└────────┘    │                │    │                │
     │                            │                │    │                │
1FFFH│・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・└────────┘    │                │
     │                                                    │                │
7FFFH│・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・│・・・・・・・・・・・・・・・・│
     │                                                    │:              :│
     │                                                    │: 使用不可     :│
FFBFH│                                                    │:              :│
FFC0H│・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・│・・・・・・・・・・・・・・・・│
     │                                                    │                │
     │                                                    │ IPL ROM        │
     │                                                    │                │
FFFFH└──────────────────────────┴────────┘

ダイレクトページのアドレッシング ダイレクトページフラグ (P) で指定されるダイレクトページ (P=0 : アドレス 0x0000 ~ 0x00FF、P=1 : アドレス 0x0100 ~ 0x01FF) のデータはアドレッシングモードがすべて適用できるので、 データの多様な取扱いが出来るようになっている。 また、命令語中の 1 バイトデータで直接アドレス指定できるので、 バイト効率も高くなる。 さらに、命令実効サイクルも少なくなるので、データを高速にアクセスできる。

SPC700命令 SFX 音楽 CPU は、SPC700 シリーズが使われている。 ただし、割り込みはサポートされてないため、 スタンバイ,スリーブの各モードは使うことができない。

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最終更新:2017年02月20日 16:51