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『これは、全ての戦争を終わらせるための戦争である。』
多くの先進国家群が帝国主義を唱え、世界で植民地争いが繰り広げられている時代。 蒸気機関の登場から世界は革新的進歩に満ちていた。 鉄道の進化、船の発展、電信の発達、航空機の登場。全てが生活を豊かにした。 そして、これら技術の発展は他の国との距離を狭め、交流をこれまで以上に活発化させた。 国家間の距離が近づく事で、様々な人種、職業、身分が入り乱れ、 やがてその距離が0になる時、世界は平和になると、そう誰もが思っていた。 しかし、彼らの様々な違いは逆に国家間の距離を開ける事になった。 宗教差別、言語差別、人種差別、etc... それは個人に、やがてその家族となり、集団となり、 そして国家へと変わった。 自分の国家の先進性を誇り、それ以外を見下す。 自らの国を一番とし、それ以外を認めない。 祖国こそ全て、国家の外は何も無い。 そして、全ての国が銃を持ち始めた時……… 『号外!オーストリアがセルビアに宣戦布告!』 …………それは一発の銃声が引き金だった。 |
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