平林(評価値11)

部品構造


  • 大部品: 平林(T20) RD:94 評価値:11
    • 大部品: 藩王の心得 RD:12 評価値:6
      • 大部品: 藩王共通大部品 RD:8 評価値:5
        • 部品: 着用制限
        • 大部品: 藩王の基礎能力 RD:4 評価値:3
          • 部品: 権利と義務
          • 部品: 白兵指揮能力
          • 部品: 政治指導能力
          • 部品: 藩国のために働く義務
        • 大部品: 藩王としての特別な所有物 RD:3 評価値:2
          • 部品: 王剣
          • 部品: 王服
          • 部品: 玉座
      • 大部品: 帝国藩王共通大部品 RD:4 評価値:3
        • 部品: 帝国藩王共通大部品の着用制限
        • 部品: 皇帝陛下への忠節
        • 部品: 帝国の友誼
        • 部品: 帝国華族の心
    • 大部品: 平林藩王の来歴 RD:13 評価値:6
      • 部品: 平林に生まれる
      • 部品: 歴史学者の子
      • 部品: 青年期の勉学
      • 部品: 放浪時代
      • 部品: 職を転々とする
      • 部品: 藩王就任と失政
      • 部品: 内戦勃発と苦闘
      • 部品: アラタとポー教授への感謝
      • 部品: 義勇兵と帝国の友誼
      • 部品: 久保雄一郎への感謝
      • 部品: 民間を知る
      • 部品: 内戦復興の苦難
      • 部品: 未来へのまなざし
    • 大部品: 知識・技能 RD:32 評価値:8
      • 大部品: 政治能力 RD:7 評価値:4
        • 部品: 歴史に学ぶ
        • 部品: 人材を探す
        • 部品: 決断力
        • 部品: 交渉力
        • 部品: 情報収集能力
        • 部品: 分析・判断能力
        • 部品: 褒めるときは褒める
      • 大部品: 人文知 RD:3 評価値:2
        • 部品: 歴史知識
        • 部品: 古典知識
        • 部品: 文化知識
      • 大部品: 生活・サバイバルの知識と能力 RD:8 評価値:5
        • 部品: 普段の暮らしと旅
        • 部品: 野宿のたしなみ
        • 部品: 野草の見分け方
        • 部品: 動物の知識
        • 部品: 釣りの技術
        • 部品: 総ごはんコック
        • 部品: 体力と気力
        • 部品: 休むときは休む
      • 大部品: 蛇神への感謝 RD:4 評価値:3
        • 部品: 蛇神の加護
        • 部品: 蛇神さまへの信仰心
        • 部品: 蛇神さまのアドバイス経験
        • 部品: 願主の心
      • 大部品: その他の技能 RD:3 評価値:2
        • 部品: スク水鑑定士
        • 部品: バナナプレイの知識
        • 部品: ハガキ職人
      • 大部品: 護身の心得 RD:7 評価値:4
        • 部品: 空気を感じる能力
        • 部品: 急所をかばう能力
        • 部品: 素早い逃げ足
        • 部品: 身を隠す能力
        • 部品: 追跡を振り切る能力
        • 部品: 銃器等の取り扱い
        • 部品: いざという時の格闘術
    • 大部品: 職業 RD:24 評価値:7
      • 大部品: 歴史学者 RD:11 評価値:5
        • 部品: 概要
        • 部品: 歴史学者の経済的地位
        • 部品: 歴史学者の訓練
        • 大部品: 歴史学者の職能 RD:5 評価値:3
          • 部品: 史料読解能力
          • 部品: 史料批判能力
          • 部品: 論文執筆能力
          • 部品: 後進の育成能力
          • 部品: 語り得ぬものに黙する能力
        • 大部品: 社会的役割 RD:3 評価値:2
          • 部品: 歴史像の提示
          • 部品: 研究成果の還元
          • 部品: 文明の検証者
      • 大部品: 料理人 RD:13 評価値:6
        • 大部品: 料理人の仕事 RD:5 評価値:3
          • 部品: メニューの考案
          • 部品: 食材の仕入れ
          • 部品: 下準備・仕込み
          • 部品: 料理の作成
          • 部品: 衛生管理と安全管理
        • 大部品: 料理人の6年の修行 RD:6 評価値:4
          • 部品: 師匠となる料理人への弟子入り
          • 部品: 皿洗い・雑用などの下積み
          • 部品: 調理技術の修得
          • 部品: 食材についての勉強と理解
          • 部品: 料理の実践
          • 部品: 調理器具のメンテナンススキルの修得
        • 大部品: 料理人の基本道具 RD:2 評価値:1
          • 部品: 料理人愛用の包丁セット
          • 部品: 料理人御用達のフライパン や鍋などの調理器具
    • 大部品: 持ち物 RD:13 評価値:6
      • 大部品: 政治関連所有物 RD:2 評価値:1
        • 部品: 久保ノート
        • 部品: 和錆ノート
      • 大部品: 普段の装い RD:11 評価値:5
        • 部品: 黒縁メガネ
        • 部品: 中華風の服
        • 部品: 歩きやすい靴
        • 部品: 大きな鞄
        • 部品: くたびれた書物
        • 部品: 折りたためる釣り竿
        • 部品: 普通のリール
        • 部品: ありふれた手ぬぐい
        • 部品: 無骨な水筒
        • 部品: 十徳ナイフ
        • 部品: ボロボロの財布



部品定義


部品: 着用制限

この大部品には着用制限があり、にゃんにゃん共和国およびわんわん帝国にて藩王の資格を有するものしか着ることができない。

部品: 権利と義務

藩王は藩国にかんするすべての権利を持つと同時に、すべての責任も負うものである。王犬(王猫)とともに藩国を象徴する存在であり、その生死は藩国の命運を左右する。

部品: 白兵指揮能力

藩王は白兵戦においてすぐれた指揮能力を有する。また、藩国軍の最高指揮官であり、藩王の命は、下部に属するすべての指揮官・兵士の命に優越する。

部品: 政治指導能力

藩王は藩国内において、最高の政治指導権を有する。その権利は摂政・執政以下すべての内政官に優越し、強力な指導を行うことが可能である。

部品: 藩国のために働く義務

藩国に対し最高の権利を保持する藩王は、藩国のために尽くす義務がある。また、藩王の指導がよろしきを得なかった場合に惹起した事態に対し、藩王は無限の責任を持つ。

部品: 王剣

藩王のみが持つことを許される剣。形状は藩国によってさまざまだが、藩王の正統性を示すものであることは変わらない。

部品: 王服

藩王のみが身にまとう服。藩国の文化によって形状は異なるものの、藩王のみが身にまとうことを許される点では同じである。

部品: 玉座

いわゆる「藩王の席」という言葉の具現化である。藩国の文化によって形状は異なれど、いずれの場合も摂政すら座ることを許されぬ藩王のための特別な座である。

部品: 帝国藩王共通大部品の着用制限

この大部品は着用制限があり、わんわん帝国の藩王のみが着用可能である。にゃんにゃん共和国藩王の着用も不可である。

部品: 皇帝陛下への忠節

わんわん帝国の藩王たるものは、わんわん帝国臣民の代表として、皇帝陛下に対して限りない忠節を尽くす義務があるものとする。

部品: 帝国の友誼

わんわん帝国に属する藩国は、皆同じく皇帝への忠節をもつ兄弟である。よって帝国諸藩王は、互いに友誼の心を持つものである。

部品: 帝国華族の心

わんわん帝国の藩王は、帝国華族として気高き心を持つ。危機にあたってはヒロイックにふるまい、また華族の責務として弱き者を助けるものである。

部品: 平林に生まれる

藩王平林の姓「平林」は街の名に由来する。現在は水底に沈んだ首都・天啓府郊外にあり、後に区として併合された街・平林の生まれであり、のちにその街の名を姓とした。生まれた場所、そして国への愛着を自然な感情として持っている。

部品: 歴史学者の子

歴史学者の父を持ち、幼い頃から本に囲まれて育った。一方で屋外で遊ぶことも好きで、動植物を愛した母親によってそれらの知識も授けられた。

部品: 青年期の勉学

長じてからは学問の門を叩き、歴史学と文化人類学を学んだ。旺盛な好奇心で抜群の吸収力を示すとともに、学んだことの体系化と現実における活用方法も模索した。

部品: 放浪時代

学問を修めたのち、各地を放浪して民の暮らしを実地に見聞した。のちに趣味となる料理や釣りは、この時代に旅先で身につけた技術である。

部品: 職を転々とする

天啓府に戻ったあとは、飲食店や書店、あるいは民間の私塾など幾つかの職を転々とした。転職を繰り返す中で人脈を形成し、藩王就任のきっかけとなった。

部品: 藩王就任と失政

人脈形成と学識、放浪経験、民間経験が買われ、推されて藩王に就任することとなった。しかし、政治に関する経験がなく、善意が失政を招く結果となった。苦い経験だが、反省として心に刻まれた。

部品: 内戦勃発と苦闘

失政を原因に内戦が勃発したが、摂政以下の支持と、民を思う心を支えに、反乱軍である上帝派と苦闘を繰り広げることになる。長く辛い戦いだが、諦めぬ心を育んだ。

部品: アラタとポー教授への感謝

内戦が勃発し、戦力に勝る上帝派の優勢が続くなか、アラタが戦闘で、ポー教授が内政で藩王を助けた。この二人に対する感謝には並々ならぬものがある。

部品: 義勇兵と帝国の友誼

また、藩王の劣勢を聞き、帝国諸国から義勇兵が詰めかけた。帝国諸藩王も援軍を編成し、派遣した。これらの援助に対しても深い感謝がある。

部品: 久保雄一郎への感謝

民の実態と彼らの声を聞くことの重要さ、そしてよき民を褒めることの大切さを教えてくれたのは久保雄一郎氏であった。彼が去ったのちも、感謝の心を忘れることはない。

部品: 民間を知る

かつては民のことがまるで見えていなかった。しかし、久保氏からの助言や、セタ・たかこ夫妻らとの交流を通じ、徐々に民間の実情を知る手段を学んでいった。

部品: 内戦復興の苦難

内戦終結後の戦後処理、そして汚染との戦いと首都再移転のための土木事業など、復興事業もまた苦難の連続であった。

部品: 未来へのまなざし

藩王就任後は苦難の連続であった。しかし、その中で喜ぶべきこととも出会った。故にその心は折れず、民を愛し、国を愛する心にいささかも曇りはない。

部品: 歴史に学ぶ

人間は同じような営みをくりかえし、同じような過ちをくりかえす。それは自らの過去の失政も同じである。そこから学ぶことでよりよい明日は生まれる。

部品: 人材を探す

野に遺賢あり。人材は探しに行かねば見つからない。普段から誰彼なく人材を求めていることを公言し、これはと思う人がいれば時間を作って会いに行く必要がある。

部品: 決断力

検討を繰り返しても、決めなければ物事は前に進まない。また、早く進めれば、失敗しても軌道修正が可能かもしれない。決断力は大切だ。

部品: 交渉力

要求は端的に、交渉は粘り強く、そして物事には落としどころというものがある。核心的利益を守れれば、時には大きく譲ってもよい。交渉の要諦である。

部品: 情報収集能力

常に情報を広く集めることが基本である。ただし、誰も知らない情報は裏の取りようがない。周知の公開情報も以外と役に立つ。

部品: 分析・判断能力

集まった情報を分析し、目的に沿って検討したのち判断を下す。ここまでやって初めて、情報を活用したことになるだろう。

部品: 褒めるときは褒める

物事に失敗はつきものである。本人が反省しているならいちいち叱っていてもしかたがない。逆に、褒めるときは大々的に。それがモチベーションを高め、よい結果の連鎖に繋がる。

部品: 歴史知識

多くの歴史書を読み込み、故事や伝承を学んだことにより、自国の歴史にとどまらず、他国の歴史についても該博な知識を持っている。

部品: 古典知識

古典と呼ばれる思想書、文学書などを読み込んだことで得た教養。学識ある人々と共通の土台で会話することもできる。

部品: 文化知識

文化人類学によって得た知識。気候や風土、辿った歴史によって、各地で異なる文化が形成されていったことを認識している。また、各地の文化・風土を尊重して相手と話すことができる。

部品: 普段の暮らしと旅

人生は旅に喩えられるが、やはり定住と移動はことなる営みでもある。旅には旅の振る舞いがあり、一度家に帰れば元の日常が待っている。切り替えてそれぞれの場面にあった振る舞いが必要になる。

部品: 野宿のたしなみ

放浪時代に身につけた知識。どのような場所で休むのが安全なのか、また野宿に必要な物品が何であるかを知っている。

部品: 野草の見分け方

集落から離れた場所を旅するためには、食糧確保が課題となる。簡単に採取でき、味よく食べられる野草を見分けられるかは重要だ。

部品: 動物の知識

動物の習性を知っていれば、放浪や野宿の際に野生動物の難を避けることもできるし、家畜やペットと安全に楽しく触れ合うことも可能である。

部品: 釣りの技術

釣りはもっとも原始的だが奥が深い営みのひとつである。魚の習性を知り、気候から水中の状況を見通し、運試しと知恵比べを行う。勝利を収めれば糧を得ることができる。

部品: 総ごはんコック

手にした食材は、美味しく頂いて身体の一部とせねばならない。同じ食材でも、季節や鮮度によって最適な調理法は異なる。さまざまな調理法を知っていれば、無駄なく美味しくいただけるのだ。また、過分な食材を手に入れた場合は、保存処理が必要となる。魚や獣肉であれば干物、野草であれば塩漬けにすることで飛躍的に消費期限を延ばすことができる。

部品: 体力と気力

放浪生活や職を転々とする中で、知識以外にも身についたものがある。足腰を鍛えることで強く体力が増し、さまざまな経験を積むことで心が強くなった。体力と気力は大事なところであと一歩の踏ん張りを生む。

部品: 休むときは休む

とはいえ頑張ってばかりではいつかパンクしてしまうから、休むときは徹底的に休むのも大事である、数日間の休みで体力と気力を充実させれば、また頑張れる。

部品: 蛇神の加護

日々蛇神さまへの感謝を忘れない者は、時にその加護を受けることができる。蛇神さまの近くにいるときだけでなく、その影響下にある社などにいるときにも若干の加護が受けられる。

部品: 蛇神さまへの信仰心

盆踊り事件の解決、うらがえり事件の解決など蛇神さまには幾度も救われた。参拝や境内の清掃など、自らにできる形で蛇神さまを信仰している。

部品: 蛇神さまのアドバイス経験

蛇神さまより直接アドバイスを受けたことがある。その経験により、蛇神さまを一層身近に、そして大切に思っている。

部品: 願主の心

蛇神大神宮の願主は、正確には国民たちであるとも言えるが、形式的には藩王が願主とみなされることもある。信仰心も厚く、僧兵、僧侶たちの代表・相談役として行動することもある。なお、まだ修行が足りないので魔法などは使えない。

部品: スク水鑑定士

スク水(スクール水着)は学校指定水着としてよく用いられる衣類(着用する布でできたもの)で、紺色であることが多い。少女がまとうべきものであり、また決して飲み物ではない。ARN75Wが平林藩王の好みである。鑑定士(自称)として、危険な水着を判別することができる。

部品: バナナプレイの知識

蒼梧藩国の夜の街で人気のバナナプレイのお店に関する知識。藩王として知っておかねばならないので知っているだけで、詩歌藩国の鈴藤氏のように個人的に大好きというわけではない……と本人は語る。

部品: ハガキ職人

蛇神さまと蓮花がパーソナリティーを務めるラジオ番組のファンで、頻繁にハガキを送っている。採用されるための小技を多数習得し、常連としてリスナーたちに「アイツは何者なんだ」と思われている。

部品: 空気を感じる能力

内戦やテロなど、幾多の危険をかいくぐってきた結果として獲得された能力。危険が潜んでいる時に、それとなく感じ取り、意識的無意識的にそれを避けることができる。

部品: 急所をかばう能力

空気を感じることで一瞬でも早く動くことができれば、危険を回避できる可能性は飛躍的に高まる。最悪の場合でも、急所となる場所を守るように動くことはできる。

部品: 素早い逃げ足

いざとなれば逃げることも大切である。普段から歩くことで鍛え上げた脚力で、素早く敵から遠ざかることができれば、少なくとも決定的敗北ではない。

部品: 身を隠す能力

野山を放浪中に野生動物と行き会った経験により磨かれた能力。敵から巧みに身を隠し、やり過ごすことができる。

部品: 追跡を振り切る能力

こちらも野生生物との関わりの中で磨かれた能力。追跡者が迷うようにわざと所有物を落とせば、少なくとも迷いが生じる。逃げ足と相乗効果で振り切ることができるのだ。

部品: 銃器等の取り扱い

歩兵銃や剣など、基本的な武器の取り扱いについては一通りの知識を持っている。これは自分が使うことよりも、敵を知り、攻撃を避ける、或いは別の対処を行うための技能である。

部品: いざという時の格闘術

あまり気はすすまないが、いざとなったら組み討ちもやむなしである。忍者や僧兵から学んだ体術でその場を切り抜ける。一旦投げ飛ばして逃げるのももちろんありである。

部品: 概要

あらゆるモノ、コト、そしてヒトに歴史はある。それを究(きわ)めるのが歴史学者の仕事である。広義の歴史学は他分野の成果を活用して学際的研究を行うが、狭義の歴史学ではもっぱら文字史料を用いて研究を行う。

部品: 歴史学者の経済的地位

歴史学はその重要度に比して経済活動が難しい分野である。大学等の研究機関に職を得ることができるものは一部で、多くは兼業で野に在る。また、ライターやテレビコメンテーターに転身するものもいる。彼らは引き続き歴史学者を名乗ることもあるが、その活動は歴史学者の要件を満たさないことがほとんどで、学界では認められていない。

部品: 歴史学者の訓練

歴史学者として認められるための客観的基準に、査読論文の発表数や学位等があるが、あくまでも基準のひとつに過ぎない。とはいえ、数本の査読論文や博士の学位を得るためには最低でも10年近い訓練期間が必要となる。

部品: 史料読解能力

歴史学の史料となるのは文献である。さまざまな時代の、あらゆる文字史料が文献として利用される。公文書や編纂史料だけでなく、私信や屋根裏の落書きも立派な史料である。まずはこれらに何が書かれているかを読解する能力が必要となる。


部品: 史料批判能力

史料を読解したあとは、その史料の価値を判断しなければならない。一次史料(同時代の生の資料)なのか二次史料(編纂史料)なのかを確かめ、資料の正確性などについて別資料を参照しつつ、特に後者に関しては厳しく位置づけを行う。

部品: 論文執筆能力

史料を読解し、史料批判を行ったあとは、史料をもとに立論し、それを論文として提出する必要がある。以下にすぐれた見解・議論であっても、発表できなければ存在しないのと同じである。学術論文の執筆は、歴史学者が定期的に行うべきつとめのひとつである、公刊された論文は、ほかの歴史学者たちによって検証され、時には論文の応酬を経て議論がなされていく。

部品: 後進の育成能力

当然のことながら歴史学にも歴史があり、その能力や学問的資産は先達から後進に受け継がれていく。大学等に職を得たものでなくとも、学会等の活動を通じて後進を指導、育成していくことが求められる。人間が存在する限り歴史の観測は可能であり、歴史学は継承されねばならないからである。

部品: 語り得ぬものに黙する能力

歴史学の及ぶ範囲は、文字史料のカバーする部分となる。口承や考古遺物については、歴史学の領分ではない。考古学者など他分野の研究者と連携し、証拠を積み重ねることは学問的に重要ではあるが、歴史学者として専門外の事柄については無責任な発言を決して行わない。

部品: 歴史像の提示

歴史は単純なものではない。とはいえ、「この時代はこういった時代であった」という大枠を提示することで、一般の人々の歴史理解の入り口とすることができる。これは、メディアや一般書籍等を通じて行われることが多い。

部品: 研究成果の還元

講演や一般書、メディアへの出演等を通じて、研究成果を広く一般に還元する。歴史学者の本業ではないが、社会と学問を繋ぐ重要な営為である。

部品: 文明の検証者

歴史学の成果により、これまでに多くの国や文明が滅んできたことが明らかになっている。人類の歴史は失敗の歴史でもある。歴史学者の研究は、なぜ失敗が起きたのかを検証することでもある。これから先、文明の曲がり角が訪れた際、文明の検証者としての歴史学者が過去の例を提示することで、社会の役に立ちうる可能性はある。しかし、社会がそのように歴史から学ぶことはあまり多くなく、概して人間は失敗を繰り返す。

部品: メニューの考案

仕入れられる食材、お客様の要望、自分の得意ジャンルや経験などを勘案して作成する料理の内容を決める。時にはオリジナルのレシピに挑戦することもある。

部品: 食材の仕入れ

料理に必要な肉や魚、野菜などの食材を調達する。調達にあたっては、美味しく新鮮な食材を見分ける目利きだけでなく、仕入れ業者との信頼関係も大切になる。

部品: 下準備・仕込み

その日に作る料理をイメージして食材の切り出しや下味、調味料の配分、調理器具の準備などを行う。料理は同時作業が連続で発生するため、一流の料理人ほど段取りを重視する。

部品: 料理の作成

お客様に一番美味しい状態で料理が届くように、仕込んだ食材に切る、焼く、炒める、煮るなどの調理を施していく。熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たくが基本。味だけでなく見た目も綺麗に盛り付ける。

部品: 衛生管理と安全管理

食中毒などの健康被害が起こらないよう菌をつけない、持ち込まない、増やさないを徹底する。手指の洗浄、調理器具の洗浄、食材の温度管理などが基本。また刃物や火による事故が起こらないよう整理整頓、導線の確保、作業手順の遵守、十分な休息の確保などを徹底する。


部品: 師匠となる料理人への弟子入り

料理人を志すものは、一般的に自分の作りたい料理ジャンルの先輩料理人に弟子入りをする。どの料理人を師と仰ぐかによって、その後の料理人人生も変わるので各自真剣に情報収集をした上で決断する。

部品: 皿洗い・雑用などの下積み

多くの場合、弟子入り後に最初に任されるのは皿洗いやお使い、野菜の皮むきなどの雑用である。この雑用を通して、料理人とそれを取り巻くスタッフ、顧客、仕入れ先などの全体感を掴むことを期待される。

部品: 調理技術の修得

切る、焼く、炒める、煮るなどの食材を料理にするための技術を修得する。師匠や先輩料理人によって手取り足取り教えてもらうだけでなく、やり方を見て盗んで空き時間に練習を続ける。

部品: 食材についての勉強と理解

野菜や肉、魚などの食材の旬や一般的な調理方法、栄養素などを学ぶ。また、食材やそれに関わる生産者への感謝・尊敬の念を自然と身につけていく。

部品: 料理の実践

ある程度の下積みが終わると、料理の作成を許される。ただし、最初にお客様に出すことはできず、まずは賄いを作って師匠や先輩たちに評価してもらうことになる。賄いで一定のレベルを出すことができると、いよいよお客様に出す料理を作れるようになる。

部品: 調理器具のメンテナンススキルの修得

包丁のとぎ方、鍋の磨き方、焼き網の焦げ落としなど、調理器具に合わせたメンテナンスを学び、良好な状態に保つ方法を知る。

部品: 料理人愛用の包丁セット

一人前の料理人にとって、自分の手に馴染む包丁は料理を作る際の相棒のような存在である。作る料理の種類や工程に合わせて、牛刀や柳刃、出刃などを使い分ける。当然ながら食材調理に使うもので、人や知類を傷つけるために使うものはいない。

部品: 料理人御用達のフライパン や鍋などの調理器具

炒める、焼く、煮るなどの基本的な調理のために使われるフライパンや鍋は、各料理人のこだわりが現れやすい部分である。料理人は自分が作りたい料理に合わせた調理器具を用意するのが一般的。



部品: 久保ノート

久保雄一郎氏が残してくれたノート。褒めるべきよきことをした国民たちについて記されている。大切に保管・活用するとともに、続きを綴っている。

部品: 和錆ノート

猫野和錆氏から送られたノート。和錆氏が蒼梧藩国内をエクスカリバー氏と共に見回り、その際に見聞した民の困っていることなどが記されている。折に触れて参照し、政務に活用される。

部品: 黒縁メガネ

青年期からずっとふつうの黒縁メガネをかけている。特にこだわりがあるわけではなく、似合うと言われることが多いためである。衝撃を受けると割れたり歪んだりするし、汗をかくとずり落ちる。いまかけているのはちょっと歪んでいる。

部品: 中華風の服

蒼梧藩国でよく見られる、中華風の襟の高い服。元々は緯度の高い地域で生まれた形式とも言われている。平林藩王は国のシンボルカラーである蒼色のものを好んで着用している。ソデが少しすり切れているけど気にしない気にしない。

部品: 歩きやすい靴

藩王となってからもあちこちに出かけることが多く、徒歩での移動であることも多い。そのため、常に歩きやすい靴を履いている。自分で中敷きを入れている。   


部品: 大きな鞄

どこに行くにも、常に大きな鞄を持ち歩いている。放浪時代からの癖で、普段は必要のないものも詰め込まれているが、もしもの時には役に立つ。また、重いものを持ち歩くのは鍛錬にもなる。

部品: くたびれた書物

常に書物を持ち歩き、空き時間ができると読んでいる。中には何度も読み返した古典もあるが、読む度に違う顔を見せるのが書物の本質でもある。

部品: 折りたためる釣り竿

釣り竿といっても色々あるが、持ち運びに簡便で使い勝手がいいのは折りたためる方式のコンパクトロッドである。釣り具として一般的なもので、さほど高くもない。ただし耐久性には難点があり、大物狙いには向かない。いま使っているのは3代目で、目印にシールが貼ってある。

部品: 普通のリール

リールの性能で釣果はかなり変わるといわれるが、平林藩王はあまりこだわりなく、やや安めの価格帯に属するものを愛用している。道具よりも潮目を読む方が重要だという考えである。青色の糸で、自分のものだと分かるようにしてある。

部品: ありふれた手ぬぐい

原始的な布きれだが、これ一枚あるのとないのとでは大違いである。なにせ、汗を拭いてもいいし、首に巻いてもいいし、頭にかぶってもいい。怪我をしたときにも出番があるので、毎日きれいなものに取り替えておこう。

部品: 無骨な水筒

軍隊の放出品の金属製水筒。見た目は無骨だが、大容量で一日分の飲み物が入れられる。水やお茶はもちろん、おかゆや雑炊を入れてもいいし、朝熱湯と生卵を入れておくと、昼に温泉たまごが食べられる。ずっと使っているのでちょっと凹んでいる。

部品: 十徳ナイフ

サバイバルキットの定番でもある十徳ナイフ。武器としては頼りないが、サバイバルのための道具としては役に立つ。出張先ので急な野宿の際にも大活躍だ。いつもポケットにしまっている。

部品: ボロボロの財布

機能的に問題なければ見た目はどうでもいい……という理由で、一行に新調されない財布。中味も未だに頼りないが、民や国庫が潤えば、自分はまあいいやという構えである。



提出書式


 大部品: 平林(T20) RD:94 評価値:11
 -大部品: 藩王の心得 RD:12 評価値:6
 --大部品: 藩王共通大部品 RD:8 評価値:5
 ---部品: 着用制限
 ---大部品: 藩王の基礎能力 RD:4 評価値:3
 ----部品: 権利と義務
 ----部品: 白兵指揮能力
 ----部品: 政治指導能力
 ----部品: 藩国のために働く義務
 ---大部品: 藩王としての特別な所有物 RD:3 評価値:2
 ----部品: 王剣
 ----部品: 王服
 ----部品: 玉座
 --大部品: 帝国藩王共通大部品 RD:4 評価値:3
 ---部品: 帝国藩王共通大部品の着用制限
 ---部品: 皇帝陛下への忠節
 ---部品: 帝国の友誼
 ---部品: 帝国華族の心
 -大部品: 平林藩王の来歴 RD:13 評価値:6
 --部品: 平林に生まれる
 --部品: 歴史学者の子
 --部品: 青年期の勉学
 --部品: 放浪時代
 --部品: 職を転々とする
 --部品: 藩王就任と失政
 --部品: 内戦勃発と苦闘
 --部品: アラタとポー教授への感謝
 --部品: 義勇兵と帝国の友誼
 --部品: 久保雄一郎への感謝
 --部品: 民間を知る
 --部品: 内戦復興の苦難
 --部品: 未来へのまなざし
 -大部品: 知識・技能 RD:32 評価値:8
 --大部品: 政治能力 RD:7 評価値:4
 ---部品: 歴史に学ぶ
 ---部品: 人材を探す
 ---部品: 決断力
 ---部品: 交渉力
 ---部品: 情報収集能力
 ---部品: 分析・判断能力
 ---部品: 褒めるときは褒める
 --大部品: 人文知 RD:3 評価値:2
 ---部品: 歴史知識
 ---部品: 古典知識
 ---部品: 文化知識
 --大部品: 生活・サバイバルの知識と能力 RD:8 評価値:5
 ---部品: 普段の暮らしと旅
 ---部品: 野宿のたしなみ
 ---部品: 野草の見分け方
 ---部品: 動物の知識
 ---部品: 釣りの技術
 ---部品: 総ごはんコック
 ---部品: 体力と気力
 ---部品: 休むときは休む
 --大部品: 蛇神への感謝 RD:4 評価値:3
 ---部品: 蛇神の加護
 ---部品: 蛇神さまへの信仰心
 ---部品: 蛇神さまのアドバイス経験
 ---部品: 願主の心
 --大部品: その他の技能 RD:3 評価値:2
 ---部品: スク水鑑定士
 ---部品: バナナプレイの知識
 ---部品: ハガキ職人
 --大部品: 護身の心得 RD:7 評価値:4
 ---部品: 空気を感じる能力
 ---部品: 急所をかばう能力
 ---部品: 素早い逃げ足
 ---部品: 身を隠す能力
 ---部品: 追跡を振り切る能力
 ---部品: 銃器等の取り扱い
 ---部品: いざという時の格闘術
 -大部品: 職業 RD:24 評価値:7
 --大部品: 歴史学者 RD:11 評価値:5
 ---部品: 概要
 ---部品: 歴史学者の経済的地位
 ---部品: 歴史学者の訓練
 ---大部品: 歴史学者の職能 RD:5 評価値:3
 ----部品: 史料読解能力
 ----部品: 史料批判能力
 ----部品: 論文執筆能力
 ----部品: 後進の育成能力
 ----部品: 語り得ぬものに黙する能力
 ---大部品: 社会的役割 RD:3 評価値:2
 ----部品: 歴史像の提示
 ----部品: 研究成果の還元
 ----部品: 文明の検証者
 --大部品: 料理人 RD:13 評価値:6
 ---大部品: 料理人の仕事 RD:5 評価値:3
 ----部品: メニューの考案
 ----部品: 食材の仕入れ
 ----部品: 下準備・仕込み
 ----部品: 料理の作成
 ----部品: 衛生管理と安全管理
 ---大部品: 料理人の6年の修行 RD:6 評価値:4
 ----部品: 師匠となる料理人への弟子入り
 ----部品: 皿洗い・雑用などの下積み
 ----部品: 調理技術の修得
 ----部品: 食材についての勉強と理解
 ----部品: 料理の実践
 ----部品: 調理器具のメンテナンススキルの修得
 ---大部品: 料理人の基本道具 RD:2 評価値:1
 ----部品: 料理人愛用の包丁セット
 ----部品: 料理人御用達のフライパン や鍋などの調理器具
 -大部品: 持ち物 RD:13 評価値:6
 --大部品: 政治関連所有物 RD:2 評価値:1
 ---部品: 久保ノート
 ---部品: 和錆ノート
 --大部品: 普段の装い RD:11 評価値:5
 ---部品: 黒縁メガネ
 ---部品: 中華風の服
 ---部品: 歩きやすい靴
 ---部品: 大きな鞄
 ---部品: くたびれた書物
 ---部品: 折りたためる釣り竿
 ---部品: 普通のリール
 ---部品: ありふれた手ぬぐい
 ---部品: 無骨な水筒
 ---部品: 十徳ナイフ
 ---部品: ボロボロの財布
 
 
 部品: 着用制限
 この大部品には着用制限があり、にゃんにゃん共和国およびわんわん帝国にて藩王の資格を有するものしか着ることができない。
 
 部品: 権利と義務
 藩王は藩国にかんするすべての権利を持つと同時に、すべての責任も負うものである。王犬(王猫)とともに藩国を象徴する存在であり、その生死は藩国の命運を左右する。
 
 部品: 白兵指揮能力
 藩王は白兵戦においてすぐれた指揮能力を有する。また、藩国軍の最高指揮官であり、藩王の命は、下部に属するすべての指揮官・兵士の命に優越する。
 
 部品: 政治指導能力
 藩王は藩国内において、最高の政治指導権を有する。その権利は摂政・執政以下すべての内政官に優越し、強力な指導を行うことが可能である。
 
 部品: 藩国のために働く義務
 藩国に対し最高の権利を保持する藩王は、藩国のために尽くす義務がある。また、藩王の指導がよろしきを得なかった場合に惹起した事態に対し、藩王は無限の責任を持つ。
 
 部品: 王剣
 藩王のみが持つことを許される剣。形状は藩国によってさまざまだが、藩王の正統性を示すものであることは変わらない。
 
 部品: 王服
 藩王のみが身にまとう服。藩国の文化によって形状は異なるものの、藩王のみが身にまとうことを許される点では同じである。
 
 部品: 玉座
 いわゆる「藩王の席」という言葉の具現化である。藩国の文化によって形状は異なれど、いずれの場合も摂政すら座ることを許されぬ藩王のための特別な座である。
 
 部品: 帝国藩王共通大部品の着用制限
 この大部品は着用制限があり、わんわん帝国の藩王のみが着用可能である。にゃんにゃん共和国藩王の着用も不可である。
 
 部品: 皇帝陛下への忠節
 わんわん帝国の藩王たるものは、わんわん帝国臣民の代表として、皇帝陛下に対して限りない忠節を尽くす義務があるものとする。
 
 部品: 帝国の友誼
 わんわん帝国に属する藩国は、皆同じく皇帝への忠節をもつ兄弟である。よって帝国諸藩王は、互いに友誼の心を持つものである。
 
 部品: 帝国華族の心
 わんわん帝国の藩王は、帝国華族として気高き心を持つ。危機にあたってはヒロイックにふるまい、また華族の責務として弱き者を助けるものである。
 
 部品: 平林に生まれる
 藩王平林の姓「平林」は街の名に由来する。現在は水底に沈んだ首都・天啓府郊外にあり、後に区として併合された街・平林の生まれであり、のちにその街の名を姓とした。生まれた場所、そして国への愛着を自然な感情として持っている。
 
 部品: 歴史学者の子
 歴史学者の父を持ち、幼い頃から本に囲まれて育った。一方で屋外で遊ぶことも好きで、動植物を愛した母親によってそれらの知識も授けられた。
 
 部品: 青年期の勉学
 長じてからは学問の門を叩き、歴史学と文化人類学を学んだ。旺盛な好奇心で抜群の吸収力を示すとともに、学んだことの体系化と現実における活用方法も模索した。
 
 部品: 放浪時代
 学問を修めたのち、各地を放浪して民の暮らしを実地に見聞した。のちに趣味となる料理や釣りは、この時代に旅先で身につけた技術である。
 
 部品: 職を転々とする
 天啓府に戻ったあとは、飲食店や書店、あるいは民間の私塾など幾つかの職を転々とした。転職を繰り返す中で人脈を形成し、藩王就任のきっかけとなった。
 
 部品: 藩王就任と失政
 人脈形成と学識、放浪経験、民間経験が買われ、推されて藩王に就任することとなった。しかし、政治に関する経験がなく、善意が失政を招く結果となった。苦い経験だが、反省として心に刻まれた。
 
 部品: 内戦勃発と苦闘
 失政を原因に内戦が勃発したが、摂政以下の支持と、民を思う心を支えに、反乱軍である上帝派と苦闘を繰り広げることになる。長く辛い戦いだが、諦めぬ心を育んだ。
 
 部品: アラタとポー教授への感謝
 内戦が勃発し、戦力に勝る上帝派の優勢が続くなか、アラタが戦闘で、ポー教授が内政で藩王を助けた。この二人に対する感謝には並々ならぬものがある。
 
 部品: 義勇兵と帝国の友誼
 また、藩王の劣勢を聞き、帝国諸国から義勇兵が詰めかけた。帝国諸藩王も援軍を編成し、派遣した。これらの援助に対しても深い感謝がある。
 
 部品: 久保雄一郎への感謝
 民の実態と彼らの声を聞くことの重要さ、そしてよき民を褒めることの大切さを教えてくれたのは久保雄一郎氏であった。彼が去ったのちも、感謝の心を忘れることはない。
 
 部品: 民間を知る
 かつては民のことがまるで見えていなかった。しかし、久保氏からの助言や、セタ・たかこ夫妻らとの交流を通じ、徐々に民間の実情を知る手段を学んでいった。
 
 部品: 内戦復興の苦難
 内戦終結後の戦後処理、そして汚染との戦いと首都再移転のための土木事業など、復興事業もまた苦難の連続であった。
 
 部品: 未来へのまなざし
 藩王就任後は苦難の連続であった。しかし、その中で喜ぶべきこととも出会った。故にその心は折れず、民を愛し、国を愛する心にいささかも曇りはない。
 
 部品: 歴史に学ぶ
 人間は同じような営みをくりかえし、同じような過ちをくりかえす。それは自らの過去の失政も同じである。そこから学ぶことでよりよい明日は生まれる。
 
 部品: 人材を探す
 野に遺賢あり。人材は探しに行かねば見つからない。普段から誰彼なく人材を求めていることを公言し、これはと思う人がいれば時間を作って会いに行く必要がある。
 
 部品: 決断力
 検討を繰り返しても、決めなければ物事は前に進まない。また、早く進めれば、失敗しても軌道修正が可能かもしれない。決断力は大切だ。
 
 部品: 交渉力
 要求は端的に、交渉は粘り強く、そして物事には落としどころというものがある。核心的利益を守れれば、時には大きく譲ってもよい。交渉の要諦である。
 
 部品: 情報収集能力
 常に情報を広く集めることが基本である。ただし、誰も知らない情報は裏の取りようがない。周知の公開情報も以外と役に立つ。
 
 部品: 分析・判断能力
 集まった情報を分析し、目的に沿って検討したのち判断を下す。ここまでやって初めて、情報を活用したことになるだろう。
 
 部品: 褒めるときは褒める
 物事に失敗はつきものである。本人が反省しているならいちいち叱っていてもしかたがない。逆に、褒めるときは大々的に。それがモチベーションを高め、よい結果の連鎖に繋がる。
 
 部品: 歴史知識
 多くの歴史書を読み込み、故事や伝承を学んだことにより、自国の歴史にとどまらず、他国の歴史についても該博な知識を持っている。
 
 部品: 古典知識
 古典と呼ばれる思想書、文学書などを読み込んだことで得た教養。学識ある人々と共通の土台で会話することもできる。
 
 部品: 文化知識
 文化人類学によって得た知識。気候や風土、辿った歴史によって、各地で異なる文化が形成されていったことを認識している。また、各地の文化・風土を尊重して相手と話すことができる。
 
 部品: 普段の暮らしと旅
 人生は旅に喩えられるが、やはり定住と移動はことなる営みでもある。旅には旅の振る舞いがあり、一度家に帰れば元の日常が待っている。切り替えてそれぞれの場面にあった振る舞いが必要になる。
 
 部品: 野宿のたしなみ
 放浪時代に身につけた知識。どのような場所で休むのが安全なのか、また野宿に必要な物品が何であるかを知っている。
 
 部品: 野草の見分け方
 集落から離れた場所を旅するためには、食糧確保が課題となる。簡単に採取でき、味よく食べられる野草を見分けられるかは重要だ。
 
 部品: 動物の知識
 動物の習性を知っていれば、放浪や野宿の際に野生動物の難を避けることもできるし、家畜やペットと安全に楽しく触れ合うことも可能である。
 
 部品: 釣りの技術
 釣りはもっとも原始的だが奥が深い営みのひとつである。魚の習性を知り、気候から水中の状況を見通し、運試しと知恵比べを行う。勝利を収めれば糧を得ることができる。
 
 部品: 総ごはんコック
 手にした食材は、美味しく頂いて身体の一部とせねばならない。同じ食材でも、季節や鮮度によって最適な調理法は異なる。さまざまな調理法を知っていれば、無駄なく美味しくいただけるのだ。また、過分な食材を手に入れた場合は、保存処理が必要となる。魚や獣肉であれば干物、野草であれば塩漬けにすることで飛躍的に消費期限を延ばすことができる。
 
 部品: 体力と気力
 放浪生活や職を転々とする中で、知識以外にも身についたものがある。足腰を鍛えることで強く体力が増し、さまざまな経験を積むことで心が強くなった。体力と気力は大事なところであと一歩の踏ん張りを生む。
 
 部品: 休むときは休む
 とはいえ頑張ってばかりではいつかパンクしてしまうから、休むときは徹底的に休むのも大事である、数日間の休みで体力と気力を充実させれば、また頑張れる。
 
 部品: 蛇神の加護
 日々蛇神さまへの感謝を忘れない者は、時にその加護を受けることができる。蛇神さまの近くにいるときだけでなく、その影響下にある社などにいるときにも若干の加護が受けられる。
 
 部品: 蛇神さまへの信仰心
 盆踊り事件の解決、うらがえり事件の解決など蛇神さまには幾度も救われた。参拝や境内の清掃など、自らにできる形で蛇神さまを信仰している。
 
 部品: 蛇神さまのアドバイス経験
 蛇神さまより直接アドバイスを受けたことがある。その経験により、蛇神さまを一層身近に、そして大切に思っている。
 
 部品: 願主の心
 蛇神大神宮の願主は、正確には国民たちであるとも言えるが、形式的には藩王が願主とみなされることもある。信仰心も厚く、僧兵、僧侶たちの代表・相談役として行動することもある。なお、まだ修行が足りないので魔法などは使えない。
 
 部品: スク水鑑定士
 スク水(スクール水着)は学校指定水着としてよく用いられる衣類(着用する布でできたもの)で、紺色であることが多い。少女がまとうべきものであり、また決して飲み物ではない。ARN75Wが平林藩王の好みである。鑑定士(自称)として、危険な水着を判別することができる。
 
 部品: バナナプレイの知識
 蒼梧藩国の夜の街で人気のバナナプレイのお店に関する知識。藩王として知っておかねばならないので知っているだけで、詩歌藩国の鈴藤氏のように個人的に大好きというわけではない……と本人は語る。
 
 部品: ハガキ職人
 蛇神さまと蓮花がパーソナリティーを務めるラジオ番組のファンで、頻繁にハガキを送っている。採用されるための小技を多数習得し、常連としてリスナーたちに「アイツは何者なんだ」と思われている。
 
 部品: 空気を感じる能力
 内戦やテロなど、幾多の危険をかいくぐってきた結果として獲得された能力。危険が潜んでいる時に、それとなく感じ取り、意識的無意識的にそれを避けることができる。
 
 部品: 急所をかばう能力
 空気を感じることで一瞬でも早く動くことができれば、危険を回避できる可能性は飛躍的に高まる。最悪の場合でも、急所となる場所を守るように動くことはできる。
 
 部品: 素早い逃げ足
 いざとなれば逃げることも大切である。普段から歩くことで鍛え上げた脚力で、素早く敵から遠ざかることができれば、少なくとも決定的敗北ではない。
 
 部品: 身を隠す能力
 野山を放浪中に野生動物と行き会った経験により磨かれた能力。敵から巧みに身を隠し、やり過ごすことができる。
 
 部品: 追跡を振り切る能力
 こちらも野生生物との関わりの中で磨かれた能力。追跡者が迷うようにわざと所有物を落とせば、少なくとも迷いが生じる。逃げ足と相乗効果で振り切ることができるのだ。
 
 部品: 銃器等の取り扱い
 歩兵銃や剣など、基本的な武器の取り扱いについては一通りの知識を持っている。これは自分が使うことよりも、敵を知り、攻撃を避ける、或いは別の対処を行うための技能である。
 
 部品: いざという時の格闘術
 あまり気はすすまないが、いざとなったら組み討ちもやむなしである。忍者や僧兵から学んだ体術でその場を切り抜ける。一旦投げ飛ばして逃げるのももちろんありである。
 
 部品: 概要
 あらゆるモノ、コト、そしてヒトに歴史はある。それを究(きわ)めるのが歴史学者の仕事である。広義の歴史学は他分野の成果を活用して学際的研究を行うが、狭義の歴史学ではもっぱら文字史料を用いて研究を行う。
 
 部品: 歴史学者の経済的地位
 歴史学はその重要度に比して経済活動が難しい分野である。大学等の研究機関に職を得ることができるものは一部で、多くは兼業で野に在る。また、ライターやテレビコメンテーターに転身するものもいる。彼らは引き続き歴史学者を名乗ることもあるが、その活動は歴史学者の要件を満たさないことがほとんどで、学界では認められていない。
 
 部品: 歴史学者の訓練
 歴史学者として認められるための客観的基準に、査読論文の発表数や学位等があるが、あくまでも基準のひとつに過ぎない。とはいえ、数本の査読論文や博士の学位を得るためには最低でも10年近い訓練期間が必要となる。
 
 部品: 史料読解能力
 歴史学の史料となるのは文献である。さまざまな時代の、あらゆる文字史料が文献として利用される。公文書や編纂史料だけでなく、私信や屋根裏の落書きも立派な史料である。まずはこれらに何が書かれているかを読解する能力が必要となる。
 
 
 部品: 史料批判能力
 史料を読解したあとは、その史料の価値を判断しなければならない。一次史料(同時代の生の資料)なのか二次史料(編纂史料)なのかを確かめ、資料の正確性などについて別資料を参照しつつ、特に後者に関しては厳しく位置づけを行う。
 
 部品: 論文執筆能力
 史料を読解し、史料批判を行ったあとは、史料をもとに立論し、それを論文として提出する必要がある。以下にすぐれた見解・議論であっても、発表できなければ存在しないのと同じである。学術論文の執筆は、歴史学者が定期的に行うべきつとめのひとつである、公刊された論文は、ほかの歴史学者たちによって検証され、時には論文の応酬を経て議論がなされていく。
 
 部品: 後進の育成能力
 当然のことながら歴史学にも歴史があり、その能力や学問的資産は先達から後進に受け継がれていく。大学等に職を得たものでなくとも、学会等の活動を通じて後進を指導、育成していくことが求められる。人間が存在する限り歴史の観測は可能であり、歴史学は継承されねばならないからである。
 
 部品: 語り得ぬものに黙する能力
 歴史学の及ぶ範囲は、文字史料のカバーする部分となる。口承や考古遺物については、歴史学の領分ではない。考古学者など他分野の研究者と連携し、証拠を積み重ねることは学問的に重要ではあるが、歴史学者として専門外の事柄については無責任な発言を決して行わない。
 
 部品: 歴史像の提示
 歴史は単純なものではない。とはいえ、「この時代はこういった時代であった」という大枠を提示することで、一般の人々の歴史理解の入り口とすることができる。これは、メディアや一般書籍等を通じて行われることが多い。
 
 部品: 研究成果の還元
 講演や一般書、メディアへの出演等を通じて、研究成果を広く一般に還元する。歴史学者の本業ではないが、社会と学問を繋ぐ重要な営為である。
 
 部品: 文明の検証者
 歴史学の成果により、これまでに多くの国や文明が滅んできたことが明らかになっている。人類の歴史は失敗の歴史でもある。歴史学者の研究は、なぜ失敗が起きたのかを検証することでもある。これから先、文明の曲がり角が訪れた際、文明の検証者としての歴史学者が過去の例を提示することで、社会の役に立ちうる可能性はある。しかし、社会がそのように歴史から学ぶことはあまり多くなく、概して人間は失敗を繰り返す。
 
 部品: メニューの考案
 仕入れられる食材、お客様の要望、自分の得意ジャンルや経験などを勘案して作成する料理の内容を決める。時にはオリジナルのレシピに挑戦することもある。
 
 部品: 食材の仕入れ
 料理に必要な肉や魚、野菜などの食材を調達する。調達にあたっては、美味しく新鮮な食材を見分ける目利きだけでなく、仕入れ業者との信頼関係も大切になる。
 
 部品: 下準備・仕込み
 その日に作る料理をイメージして食材の切り出しや下味、調味料の配分、調理器具の準備などを行う。料理は同時作業が連続で発生するため、一流の料理人ほど段取りを重視する。
 
 部品: 料理の作成
 お客様に一番美味しい状態で料理が届くように、仕込んだ食材に切る、焼く、炒める、煮るなどの調理を施していく。熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たくが基本。味だけでなく見た目も綺麗に盛り付ける。
 
 部品: 衛生管理と安全管理
 食中毒などの健康被害が起こらないよう菌をつけない、持ち込まない、増やさないを徹底する。手指の洗浄、調理器具の洗浄、食材の温度管理などが基本。また刃物や火による事故が起こらないよう整理整頓、導線の確保、作業手順の遵守、十分な休息の確保などを徹底する。
 
 
 部品: 師匠となる料理人への弟子入り
 料理人を志すものは、一般的に自分の作りたい料理ジャンルの先輩料理人に弟子入りをする。どの料理人を師と仰ぐかによって、その後の料理人人生も変わるので各自真剣に情報収集をした上で決断する。
 
 部品: 皿洗い・雑用などの下積み
 多くの場合、弟子入り後に最初に任されるのは皿洗いやお使い、野菜の皮むきなどの雑用である。この雑用を通して、料理人とそれを取り巻くスタッフ、顧客、仕入れ先などの全体感を掴むことを期待される。
 
 部品: 調理技術の修得
 切る、焼く、炒める、煮るなどの食材を料理にするための技術を修得する。師匠や先輩料理人によって手取り足取り教えてもらうだけでなく、やり方を見て盗んで空き時間に練習を続ける。
 
 部品: 食材についての勉強と理解
 野菜や肉、魚などの食材の旬や一般的な調理方法、栄養素などを学ぶ。また、食材やそれに関わる生産者への感謝・尊敬の念を自然と身につけていく。
 
 部品: 料理の実践
 ある程度の下積みが終わると、料理の作成を許される。ただし、最初にお客様に出すことはできず、まずは賄いを作って師匠や先輩たちに評価してもらうことになる。賄いで一定のレベルを出すことができると、いよいよお客様に出す料理を作れるようになる。
 
 部品: 調理器具のメンテナンススキルの修得
 包丁のとぎ方、鍋の磨き方、焼き網の焦げ落としなど、調理器具に合わせたメンテナンスを学び、良好な状態に保つ方法を知る。
 
 部品: 料理人愛用の包丁セット
 一人前の料理人にとって、自分の手に馴染む包丁は料理を作る際の相棒のような存在である。作る料理の種類や工程に合わせて、牛刀や柳刃、出刃などを使い分ける。当然ながら食材調理に使うもので、人や知類を傷つけるために使うものはいない。
 
 部品: 料理人御用達のフライパン や鍋などの調理器具
 炒める、焼く、煮るなどの基本的な調理のために使われるフライパンや鍋は、各料理人のこだわりが現れやすい部分である。料理人は自分が作りたい料理に合わせた調理器具を用意するのが一般的。
 
 
 
 部品: 久保ノート
 久保雄一郎氏が残してくれたノート。褒めるべきよきことをした国民たちについて記されている。大切に保管・活用するとともに、続きを綴っている。
 
 部品: 和錆ノート
 猫野和錆氏から送られたノート。和錆氏が蒼梧藩国内をエクスカリバー氏と共に見回り、その際に見聞した民の困っていることなどが記されている。折に触れて参照し、政務に活用される。
 
 部品: 黒縁メガネ
 青年期からずっとふつうの黒縁メガネをかけている。特にこだわりがあるわけではなく、似合うと言われることが多いためである。衝撃を受けると割れたり歪んだりするし、汗をかくとずり落ちる。いまかけているのはちょっと歪んでいる。
 
 部品: 中華風の服
 蒼梧藩国でよく見られる、中華風の襟の高い服。元々は緯度の高い地域で生まれた形式とも言われている。平林藩王は国のシンボルカラーである蒼色のものを好んで着用している。ソデが少しすり切れているけど気にしない気にしない。
 
 部品: 歩きやすい靴
 藩王となってからもあちこちに出かけることが多く、徒歩での移動であることも多い。そのため、常に歩きやすい靴を履いている。自分で中敷きを入れている。   
 
 
 部品: 大きな鞄
 どこに行くにも、常に大きな鞄を持ち歩いている。放浪時代からの癖で、普段は必要のないものも詰め込まれているが、もしもの時には役に立つ。また、重いものを持ち歩くのは鍛錬にもなる。
 
 部品: くたびれた書物
 常に書物を持ち歩き、空き時間ができると読んでいる。中には何度も読み返した古典もあるが、読む度に違う顔を見せるのが書物の本質でもある。
 
 部品: 折りたためる釣り竿
 釣り竿といっても色々あるが、持ち運びに簡便で使い勝手がいいのは折りたためる方式のコンパクトロッドである。釣り具として一般的なもので、さほど高くもない。ただし耐久性には難点があり、大物狙いには向かない。いま使っているのは3代目で、目印にシールが貼ってある。
 
 部品: 普通のリール
 リールの性能で釣果はかなり変わるといわれるが、平林藩王はあまりこだわりなく、やや安めの価格帯に属するものを愛用している。道具よりも潮目を読む方が重要だという考えである。青色の糸で、自分のものだと分かるようにしてある。
 
 部品: ありふれた手ぬぐい
 原始的な布きれだが、これ一枚あるのとないのとでは大違いである。なにせ、汗を拭いてもいいし、首に巻いてもいいし、頭にかぶってもいい。怪我をしたときにも出番があるので、毎日きれいなものに取り替えておこう。
 
 部品: 無骨な水筒
 軍隊の放出品の金属製水筒。見た目は無骨だが、大容量で一日分の飲み物が入れられる。水やお茶はもちろん、おかゆや雑炊を入れてもいいし、朝熱湯と生卵を入れておくと、昼に温泉たまごが食べられる。ずっと使っているのでちょっと凹んでいる。
 
 部品: 十徳ナイフ
 サバイバルキットの定番でもある十徳ナイフ。武器としては頼りないが、サバイバルのための道具としては役に立つ。出張先ので急な野宿の際にも大活躍だ。いつもポケットにしまっている。
 
 部品: ボロボロの財布
 機能的に問題なければ見た目はどうでもいい……という理由で、一行に新調されない財布。中味も未だに頼りないが、民や国庫が潤えば、自分はまあいいやという構えである。
 
 


インポート用定義データ


 [
   {
     "title": "平林(T20)",
     "part_type": "group",
     "children": [
       {
         "title": "藩王の心得",
         "part_type": "group",
         "children": [
           {
             "title": "藩王共通大部品",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "着用制限",
                 "description": "この大部品には着用制限があり、にゃんにゃん共和国およびわんわん帝国にて藩王の資格を有するものしか着ることができない。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "藩王の基礎能力",
                 "part_type": "group",
                 "children": [
                   {
                     "title": "権利と義務",
                     "description": "藩王は藩国にかんするすべての権利を持つと同時に、すべての責任も負うものである。王犬(王猫)とともに藩国を象徴する存在であり、その生死は藩国の命運を左右する。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "白兵指揮能力",
                     "description": "藩王は白兵戦においてすぐれた指揮能力を有する。また、藩国軍の最高指揮官であり、藩王の命は、下部に属するすべての指揮官・兵士の命に優越する。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "政治指導能力",
                     "description": "藩王は藩国内において、最高の政治指導権を有する。その権利は摂政・執政以下すべての内政官に優越し、強力な指導を行うことが可能である。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "藩国のために働く義務",
                     "description": "藩国に対し最高の権利を保持する藩王は、藩国のために尽くす義務がある。また、藩王の指導がよろしきを得なかった場合に惹起した事態に対し、藩王は無限の責任を持つ。",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": false
               },
               {
                 "title": "藩王としての特別な所有物",
                 "part_type": "group",
                 "children": [
                   {
                     "title": "王剣",
                     "description": "藩王のみが持つことを許される剣。形状は藩国によってさまざまだが、藩王の正統性を示すものであることは変わらない。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "王服",
                     "description": "藩王のみが身にまとう服。藩国の文化によって形状は異なるものの、藩王のみが身にまとうことを許される点では同じである。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "玉座",
                     "description": "いわゆる「藩王の席」という言葉の具現化である。藩国の文化によって形状は異なれど、いずれの場合も摂政すら座ることを許されぬ藩王のための特別な座である。",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": false
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "帝国藩王共通大部品",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "帝国藩王共通大部品の着用制限",
                 "description": "この大部品は着用制限があり、わんわん帝国の藩王のみが着用可能である。にゃんにゃん共和国藩王の着用も不可である。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "皇帝陛下への忠節",
                 "description": "わんわん帝国の藩王たるものは、わんわん帝国臣民の代表として、皇帝陛下に対して限りない忠節を尽くす義務があるものとする。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "帝国の友誼",
                 "description": "わんわん帝国に属する藩国は、皆同じく皇帝への忠節をもつ兄弟である。よって帝国諸藩王は、互いに友誼の心を持つものである。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "帝国華族の心",
                 "description": "わんわん帝国の藩王は、帝国華族として気高き心を持つ。危機にあたってはヒロイックにふるまい、また華族の責務として弱き者を助けるものである。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           }
         ],
         "expanded": false
       },
       {
         "title": "平林藩王の来歴",
         "part_type": "group",
         "children": [
           {
             "title": "平林に生まれる",
             "description": "藩王平林の姓「平林」は街の名に由来する。現在は水底に沈んだ首都・天啓府郊外にあり、後に区として併合された街・平林の生まれであり、のちにその街の名を姓とした。生まれた場所、そして国への愛着を自然な感情として持っている。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "歴史学者の子",
             "description": "歴史学者の父を持ち、幼い頃から本に囲まれて育った。一方で屋外で遊ぶことも好きで、動植物を愛した母親によってそれらの知識も授けられた。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "青年期の勉学",
             "description": "長じてからは学問の門を叩き、歴史学と文化人類学を学んだ。旺盛な好奇心で抜群の吸収力を示すとともに、学んだことの体系化と現実における活用方法も模索した。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "放浪時代",
             "description": "学問を修めたのち、各地を放浪して民の暮らしを実地に見聞した。のちに趣味となる料理や釣りは、この時代に旅先で身につけた技術である。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "職を転々とする",
             "description": "天啓府に戻ったあとは、飲食店や書店、あるいは民間の私塾など幾つかの職を転々とした。転職を繰り返す中で人脈を形成し、藩王就任のきっかけとなった。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "藩王就任と失政",
             "description": "人脈形成と学識、放浪経験、民間経験が買われ、推されて藩王に就任することとなった。しかし、政治に関する経験がなく、善意が失政を招く結果となった。苦い経験だが、反省として心に刻まれた。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "内戦勃発と苦闘",
             "description": "失政を原因に内戦が勃発したが、摂政以下の支持と、民を思う心を支えに、反乱軍である上帝派と苦闘を繰り広げることになる。長く辛い戦いだが、諦めぬ心を育んだ。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "アラタとポー教授への感謝",
             "description": "内戦が勃発し、戦力に勝る上帝派の優勢が続くなか、アラタが戦闘で、ポー教授が内政で藩王を助けた。この二人に対する感謝には並々ならぬものがある。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "義勇兵と帝国の友誼",
             "description": "また、藩王の劣勢を聞き、帝国諸国から義勇兵が詰めかけた。帝国諸藩王も援軍を編成し、派遣した。これらの援助に対しても深い感謝がある。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "久保雄一郎への感謝",
             "description": "民の実態と彼らの声を聞くことの重要さ、そしてよき民を褒めることの大切さを教えてくれたのは久保雄一郎氏であった。彼が去ったのちも、感謝の心を忘れることはない。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "民間を知る",
             "description": "かつては民のことがまるで見えていなかった。しかし、久保氏からの助言や、セタ・たかこ夫妻らとの交流を通じ、徐々に民間の実情を知る手段を学んでいった。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "内戦復興の苦難",
             "description": "内戦終結後の戦後処理、そして汚染との戦いと首都再移転のための土木事業など、復興事業もまた苦難の連続であった。",
             "part_type": "part"
           },
           {
             "title": "未来へのまなざし",
             "description": "藩王就任後は苦難の連続であった。しかし、その中で喜ぶべきこととも出会った。故にその心は折れず、民を愛し、国を愛する心にいささかも曇りはない。",
             "part_type": "part"
           }
         ],
         "expanded": false
       },
       {
         "title": "知識・技能",
         "part_type": "group",
         "children": [
           {
             "title": "政治能力",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "歴史に学ぶ",
                 "description": "人間は同じような営みをくりかえし、同じような過ちをくりかえす。それは自らの過去の失政も同じである。そこから学ぶことでよりよい明日は生まれる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "人材を探す",
                 "description": "野に遺賢あり。人材は探しに行かねば見つからない。普段から誰彼なく人材を求めていることを公言し、これはと思う人がいれば時間を作って会いに行く必要がある。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "決断力",
                 "description": "検討を繰り返しても、決めなければ物事は前に進まない。また、早く進めれば、失敗しても軌道修正が可能かもしれない。決断力は大切だ。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "交渉力",
                 "description": "要求は端的に、交渉は粘り強く、そして物事には落としどころというものがある。核心的利益を守れれば、時には大きく譲ってもよい。交渉の要諦である。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "情報収集能力",
                 "description": "常に情報を広く集めることが基本である。ただし、誰も知らない情報は裏の取りようがない。周知の公開情報も以外と役に立つ。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "分析・判断能力",
                 "description": "集まった情報を分析し、目的に沿って検討したのち判断を下す。ここまでやって初めて、情報を活用したことになるだろう。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "褒めるときは褒める",
                 "description": "物事に失敗はつきものである。本人が反省しているならいちいち叱っていてもしかたがない。逆に、褒めるときは大々的に。それがモチベーションを高め、よい結果の連鎖に繋がる。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "人文知",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "歴史知識",
                 "description": "多くの歴史書を読み込み、故事や伝承を学んだことにより、自国の歴史にとどまらず、他国の歴史についても該博な知識を持っている。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "古典知識",
                 "description": "古典と呼ばれる思想書、文学書などを読み込んだことで得た教養。学識ある人々と共通の土台で会話することもできる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "文化知識",
                 "description": "文化人類学によって得た知識。気候や風土、辿った歴史によって、各地で異なる文化が形成されていったことを認識している。また、各地の文化・風土を尊重して相手と話すことができる。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "生活・サバイバルの知識と能力",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "普段の暮らしと旅",
                 "description": "人生は旅に喩えられるが、やはり定住と移動はことなる営みでもある。旅には旅の振る舞いがあり、一度家に帰れば元の日常が待っている。切り替えてそれぞれの場面にあった振る舞いが必要になる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "野宿のたしなみ",
                 "description": "放浪時代に身につけた知識。どのような場所で休むのが安全なのか、また野宿に必要な物品が何であるかを知っている。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "野草の見分け方",
                 "description": "集落から離れた場所を旅するためには、食糧確保が課題となる。簡単に採取でき、味よく食べられる野草を見分けられるかは重要だ。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "動物の知識",
                 "description": "動物の習性を知っていれば、放浪や野宿の際に野生動物の難を避けることもできるし、家畜やペットと安全に楽しく触れ合うことも可能である。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "釣りの技術",
                 "description": "釣りはもっとも原始的だが奥が深い営みのひとつである。魚の習性を知り、気候から水中の状況を見通し、運試しと知恵比べを行う。勝利を収めれば糧を得ることができる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "総ごはんコック",
                 "description": "手にした食材は、美味しく頂いて身体の一部とせねばならない。同じ食材でも、季節や鮮度によって最適な調理法は異なる。さまざまな調理法を知っていれば、無駄なく美味しくいただけるのだ。また、過分な食材を手に入れた場合は、保存処理が必要となる。魚や獣肉であれば干物、野草であれば塩漬けにすることで飛躍的に消費期限を延ばすことができる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "体力と気力",
                 "description": "放浪生活や職を転々とする中で、知識以外にも身についたものがある。足腰を鍛えることで強く体力が増し、さまざまな経験を積むことで心が強くなった。体力と気力は大事なところであと一歩の踏ん張りを生む。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "休むときは休む",
                 "description": "とはいえ頑張ってばかりではいつかパンクしてしまうから、休むときは徹底的に休むのも大事である、数日間の休みで体力と気力を充実させれば、また頑張れる。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "蛇神への感謝",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "蛇神の加護",
                 "description": "日々蛇神さまへの感謝を忘れない者は、時にその加護を受けることができる。蛇神さまの近くにいるときだけでなく、その影響下にある社などにいるときにも若干の加護が受けられる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "蛇神さまへの信仰心",
                 "description": "盆踊り事件の解決、うらがえり事件の解決など蛇神さまには幾度も救われた。参拝や境内の清掃など、自らにできる形で蛇神さまを信仰している。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "蛇神さまのアドバイス経験",
                 "description": "蛇神さまより直接アドバイスを受けたことがある。その経験により、蛇神さまを一層身近に、そして大切に思っている。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "願主の心",
                 "description": "蛇神大神宮の願主は、正確には国民たちであるとも言えるが、形式的には藩王が願主とみなされることもある。信仰心も厚く、僧兵、僧侶たちの代表・相談役として行動することもある。なお、まだ修行が足りないので魔法などは使えない。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "その他の技能",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "スク水鑑定士",
                 "description": "スク水(スクール水着)は学校指定水着としてよく用いられる衣類(着用する布でできたもの)で、紺色であることが多い。少女がまとうべきものであり、また決して飲み物ではない。ARN75Wが平林藩王の好みである。鑑定士(自称)として、危険な水着を判別することができる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "バナナプレイの知識",
                 "description": "蒼梧藩国の夜の街で人気のバナナプレイのお店に関する知識。藩王として知っておかねばならないので知っているだけで、詩歌藩国の鈴藤氏のように個人的に大好きというわけではない……と本人は語る。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "ハガキ職人",
                 "description": "蛇神さまと蓮花がパーソナリティーを務めるラジオ番組のファンで、頻繁にハガキを送っている。採用されるための小技を多数習得し、常連としてリスナーたちに「アイツは何者なんだ」と思われている。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "護身の心得",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "空気を感じる能力",
                 "description": "内戦やテロなど、幾多の危険をかいくぐってきた結果として獲得された能力。危険が潜んでいる時に、それとなく感じ取り、意識的無意識的にそれを避けることができる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "急所をかばう能力",
                 "description": "空気を感じることで一瞬でも早く動くことができれば、危険を回避できる可能性は飛躍的に高まる。最悪の場合でも、急所となる場所を守るように動くことはできる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "素早い逃げ足",
                 "description": "いざとなれば逃げることも大切である。普段から歩くことで鍛え上げた脚力で、素早く敵から遠ざかることができれば、少なくとも決定的敗北ではない。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "身を隠す能力",
                 "description": "野山を放浪中に野生動物と行き会った経験により磨かれた能力。敵から巧みに身を隠し、やり過ごすことができる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "追跡を振り切る能力",
                 "description": "こちらも野生生物との関わりの中で磨かれた能力。追跡者が迷うようにわざと所有物を落とせば、少なくとも迷いが生じる。逃げ足と相乗効果で振り切ることができるのだ。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "銃器等の取り扱い",
                 "description": "歩兵銃や剣など、基本的な武器の取り扱いについては一通りの知識を持っている。これは自分が使うことよりも、敵を知り、攻撃を避ける、或いは別の対処を行うための技能である。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "いざという時の格闘術",
                 "description": "あまり気はすすまないが、いざとなったら組み討ちもやむなしである。忍者や僧兵から学んだ体術でその場を切り抜ける。一旦投げ飛ばして逃げるのももちろんありである。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           }
         ],
         "expanded": false
       },
       {
         "title": "職業",
         "part_type": "group",
         "children": [
           {
             "title": "歴史学者",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "概要",
                 "description": "あらゆるモノ、コト、そしてヒトに歴史はある。それを究(きわ)めるのが歴史学者の仕事である。広義の歴史学は他分野の成果を活用して学際的研究を行うが、狭義の歴史学ではもっぱら文字史料を用いて研究を行う。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "歴史学者の経済的地位",
                 "description": "歴史学はその重要度に比して経済活動が難しい分野である。大学等の研究機関に職を得ることができるものは一部で、多くは兼業で野に在る。また、ライターやテレビコメンテーターに転身するものもいる。彼らは引き続き歴史学者を名乗ることもあるが、その活動は歴史学者の要件を満たさないことがほとんどで、学界では認められていない。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "歴史学者の訓練",
                 "description": "歴史学者として認められるための客観的基準に、査読論文の発表数や学位等があるが、あくまでも基準のひとつに過ぎない。とはいえ、数本の査読論文や博士の学位を得るためには最低でも10年近い訓練期間が必要となる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "歴史学者の職能",
                 "part_type": "group",
                 "children": [
                   {
                     "title": "史料読解能力",
                     "description": "歴史学の史料となるのは文献である。さまざまな時代の、あらゆる文字史料が文献として利用される。公文書や編纂史料だけでなく、私信や屋根裏の落書きも立派な史料である。まずはこれらに何が書かれているかを読解する能力が必要となる。\n",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "史料批判能力",
                     "description": "史料を読解したあとは、その史料の価値を判断しなければならない。一次史料(同時代の生の資料)なのか二次史料(編纂史料)なのかを確かめ、資料の正確性などについて別資料を参照しつつ、特に後者に関しては厳しく位置づけを行う。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "論文執筆能力",
                     "description": "史料を読解し、史料批判を行ったあとは、史料をもとに立論し、それを論文として提出する必要がある。以下にすぐれた見解・議論であっても、発表できなければ存在しないのと同じである。学術論文の執筆は、歴史学者が定期的に行うべきつとめのひとつである、公刊された論文は、ほかの歴史学者たちによって検証され、時には論文の応酬を経て議論がなされていく。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "後進の育成能力",
                     "description": "当然のことながら歴史学にも歴史があり、その能力や学問的資産は先達から後進に受け継がれていく。大学等に職を得たものでなくとも、学会等の活動を通じて後進を指導、育成していくことが求められる。人間が存在する限り歴史の観測は可能であり、歴史学は継承されねばならないからである。",
                     "part_type": "part",
                     "expanded": true
                   },
                   {
                     "title": "語り得ぬものに黙する能力",
                     "description": "歴史学の及ぶ範囲は、文字史料のカバーする部分となる。口承や考古遺物については、歴史学の領分ではない。考古学者など他分野の研究者と連携し、証拠を積み重ねることは学問的に重要ではあるが、歴史学者として専門外の事柄については無責任な発言を決して行わない。",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "社会的役割",
                 "part_type": "group",
                 "children": [
                   {
                     "title": "歴史像の提示",
                     "description": "歴史は単純なものではない。とはいえ、「この時代はこういった時代であった」という大枠を提示することで、一般の人々の歴史理解の入り口とすることができる。これは、メディアや一般書籍等を通じて行われることが多い。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "研究成果の還元",
                     "description": "講演や一般書、メディアへの出演等を通じて、研究成果を広く一般に還元する。歴史学者の本業ではないが、社会と学問を繋ぐ重要な営為である。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "文明の検証者",
                     "description": "歴史学の成果により、これまでに多くの国や文明が滅んできたことが明らかになっている。人類の歴史は失敗の歴史でもある。歴史学者の研究は、なぜ失敗が起きたのかを検証することでもある。これから先、文明の曲がり角が訪れた際、文明の検証者としての歴史学者が過去の例を提示することで、社会の役に立ちうる可能性はある。しかし、社会がそのように歴史から学ぶことはあまり多くなく、概して人間は失敗を繰り返す。",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": true
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "料理人",
             "children": [
               {
                 "title": "料理人の仕事",
                 "children": [
                   {
                     "title": "メニューの考案",
                     "description": "仕入れられる食材、お客様の要望、自分の得意ジャンルや経験などを勘案して作成する料理の内容を決める。時にはオリジナルのレシピに挑戦することもある。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "食材の仕入れ",
                     "description": "料理に必要な肉や魚、野菜などの食材を調達する。調達にあたっては、美味しく新鮮な食材を見分ける目利きだけでなく、仕入れ業者との信頼関係も大切になる。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "下準備・仕込み",
                     "description": "その日に作る料理をイメージして食材の切り出しや下味、調味料の配分、調理器具の準備などを行う。料理は同時作業が連続で発生するため、一流の料理人ほど段取りを重視する。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "料理の作成",
                     "description": "お客様に一番美味しい状態で料理が届くように、仕込んだ食材に切る、焼く、炒める、煮るなどの調理を施していく。熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たくが基本。味だけでなく見た目も綺麗に盛り付ける。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "衛生管理と安全管理",
                     "description": "食中毒などの健康被害が起こらないよう菌をつけない、持ち込まない、増やさないを徹底する。手指の洗浄、調理器具の洗浄、食材の温度管理などが基本。また刃物や火による事故が起こらないよう整理整頓、導線の確保、作業手順の遵守、十分な休息の確保などを徹底する。\n",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": true,
                 "part_type": "group"
               },
               {
                 "title": "料理人の6年の修行",
                 "children": [
                   {
                     "title": "師匠となる料理人への弟子入り",
                     "description": "料理人を志すものは、一般的に自分の作りたい料理ジャンルの先輩料理人に弟子入りをする。どの料理人を師と仰ぐかによって、その後の料理人人生も変わるので各自真剣に情報収集をした上で決断する。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "皿洗い・雑用などの下積み",
                     "description": "多くの場合、弟子入り後に最初に任されるのは皿洗いやお使い、野菜の皮むきなどの雑用である。この雑用を通して、料理人とそれを取り巻くスタッフ、顧客、仕入れ先などの全体感を掴むことを期待される。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "調理技術の修得",
                     "description": "切る、焼く、炒める、煮るなどの食材を料理にするための技術を修得する。師匠や先輩料理人によって手取り足取り教えてもらうだけでなく、やり方を見て盗んで空き時間に練習を続ける。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "食材についての勉強と理解",
                     "description": "野菜や肉、魚などの食材の旬や一般的な調理方法、栄養素などを学ぶ。また、食材やそれに関わる生産者への感謝・尊敬の念を自然と身につけていく。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "料理の実践",
                     "description": "ある程度の下積みが終わると、料理の作成を許される。ただし、最初にお客様に出すことはできず、まずは賄いを作って師匠や先輩たちに評価してもらうことになる。賄いで一定のレベルを出すことができると、いよいよお客様に出す料理を作れるようになる。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "調理器具のメンテナンススキルの修得",
                     "description": "包丁のとぎ方、鍋の磨き方、焼き網の焦げ落としなど、調理器具に合わせたメンテナンスを学び、良好な状態に保つ方法を知る。",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": true,
                 "part_type": "group"
               },
               {
                 "title": "料理人の基本道具",
                 "children": [
                   {
                     "title": "料理人愛用の包丁セット",
                     "description": "一人前の料理人にとって、自分の手に馴染む包丁は料理を作る際の相棒のような存在である。作る料理の種類や工程に合わせて、牛刀や柳刃、出刃などを使い分ける。当然ながら食材調理に使うもので、人や知類を傷つけるために使うものはいない。",
                     "part_type": "part"
                   },
                   {
                     "title": "料理人御用達のフライパン や鍋などの調理器具",
                     "description": "炒める、焼く、煮るなどの基本的な調理のために使われるフライパンや鍋は、各料理人のこだわりが現れやすい部分である。料理人は自分が作りたい料理に合わせた調理器具を用意するのが一般的。\n\n",
                     "part_type": "part"
                   }
                 ],
                 "expanded": true,
                 "part_type": "group"
               }
             ],
             "expanded": false,
             "part_type": "group"
           }
         ],
         "expanded": false
       },
       {
         "title": "持ち物",
         "part_type": "group",
         "children": [
           {
             "title": "政治関連所有物",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "久保ノート",
                 "description": "久保雄一郎氏が残してくれたノート。褒めるべきよきことをした国民たちについて記されている。大切に保管・活用するとともに、続きを綴っている。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "和錆ノート",
                 "description": "猫野和錆氏から送られたノート。和錆氏が蒼梧藩国内をエクスカリバー氏と共に見回り、その際に見聞した民の困っていることなどが記されている。折に触れて参照し、政務に活用される。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           },
           {
             "title": "普段の装い",
             "part_type": "group",
             "children": [
               {
                 "title": "黒縁メガネ",
                 "description": "青年期からずっとふつうの黒縁メガネをかけている。特にこだわりがあるわけではなく、似合うと言われることが多いためである。衝撃を受けると割れたり歪んだりするし、汗をかくとずり落ちる。いまかけているのはちょっと歪んでいる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "中華風の服",
                 "description": "蒼梧藩国でよく見られる、中華風の襟の高い服。元々は緯度の高い地域で生まれた形式とも言われている。平林藩王は国のシンボルカラーである蒼色のものを好んで着用している。ソデが少しすり切れているけど気にしない気にしない。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "歩きやすい靴",
                 "description": "藩王となってからもあちこちに出かけることが多く、徒歩での移動であることも多い。そのため、常に歩きやすい靴を履いている。自分で中敷きを入れている。   \n",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "大きな鞄",
                 "description": "どこに行くにも、常に大きな鞄を持ち歩いている。放浪時代からの癖で、普段は必要のないものも詰め込まれているが、もしもの時には役に立つ。また、重いものを持ち歩くのは鍛錬にもなる。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "くたびれた書物",
                 "description": "常に書物を持ち歩き、空き時間ができると読んでいる。中には何度も読み返した古典もあるが、読む度に違う顔を見せるのが書物の本質でもある。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "折りたためる釣り竿",
                 "description": "釣り竿といっても色々あるが、持ち運びに簡便で使い勝手がいいのは折りたためる方式のコンパクトロッドである。釣り具として一般的なもので、さほど高くもない。ただし耐久性には難点があり、大物狙いには向かない。いま使っているのは3代目で、目印にシールが貼ってある。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "普通のリール",
                 "description": "リールの性能で釣果はかなり変わるといわれるが、平林藩王はあまりこだわりなく、やや安めの価格帯に属するものを愛用している。道具よりも潮目を読む方が重要だという考えである。青色の糸で、自分のものだと分かるようにしてある。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "ありふれた手ぬぐい",
                 "description": "原始的な布きれだが、これ一枚あるのとないのとでは大違いである。なにせ、汗を拭いてもいいし、首に巻いてもいいし、頭にかぶってもいい。怪我をしたときにも出番があるので、毎日きれいなものに取り替えておこう。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "無骨な水筒",
                 "description": "軍隊の放出品の金属製水筒。見た目は無骨だが、大容量で一日分の飲み物が入れられる。水やお茶はもちろん、おかゆや雑炊を入れてもいいし、朝熱湯と生卵を入れておくと、昼に温泉たまごが食べられる。ずっと使っているのでちょっと凹んでいる。",
                 "part_type": "part"
               },
               {
                 "title": "十徳ナイフ",
                 "description": "サバイバルキットの定番でもある十徳ナイフ。武器としては頼りないが、サバイバルのための道具としては役に立つ。出張先ので急な野宿の際にも大活躍だ。いつもポケットにしまっている。",
                 "part_type": "part",
                 "expanded": true
               },
               {
                 "title": "ボロボロの財布",
                 "description": "機能的に問題なければ見た目はどうでもいい……という理由で、一行に新調されない財布。中味も未だに頼りないが、民や国庫が潤えば、自分はまあいいやという構えである。",
                 "part_type": "part"
               }
             ],
             "expanded": false
           }
         ],
         "expanded": false
       }
     ],
     "expanded": true
   }
 ]

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2017年08月20日 22:29