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title: 蒼梧藩国の復興計画
(流用) 災害・戦災対応復興プログラム (フツカさん) RD:133 評価:12
部品構造
- 大部品: 蒼梧藩国の復興計画 RD:134 評価値:12
- 部品: 自国での復興計画
- 大部品: 災害・戦災対応復興プログラム RD:133 評価値:12
- 大部品: ライフライン施設の応急対応計画 RD:4 評価値:3
- 部品: 計画概要:ライフラインの応急対応及び情報提供
- 部品: 目的:ライフラインの復旧及び住民生活の安定
- 部品: 被災時の行政の対応概要
- 部品: ライフラインの被害・復旧情報の広報概要
- 大部品: 被災地の生活基盤及び公共土木施設の復興と整備 RD:3 評価値:3
- 部品: 道路施設、公立都市公園施設の復旧及び、農村生活環境施設の復旧に対する助成
- 部品: 河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設の復旧
- 部品: 公共下水道施設の復旧のための支援、流域上下水道施設、交通安全施設の復旧
- 大部品: 学校・医療・福祉施設等の復旧 RD:2 評価値:2
- 部品: 学校施設等、保育園の復旧に対する助成
- 部品: 医療・社会福祉施設等の復旧
- 大部品: 災害廃棄物処理施設等の復旧 RD:2 評価値:2
- 部品: 災害廃棄物の早期適正処理への支援
- 部品: 災害廃棄物の処理体制整備への支援
- 大部品: 復興の定義及び行政の対応 RD:7 評価値:5
- 部品: 復興の意味とその手法
- 部品: 復興が求められている社会
- 部品: トップダウン、社会システムの回復から個人の生活へ
- 部品: ボトムアップ、社会機能全体の回復を目指す
- 部品: 相互扶助という形のボトムアップ
- 部品: 家族という単位の社会回復
- 部品: 社会基盤の回復による初期段階
- 大部品: 災害復興の様々な形態・様式 RD:11 評価値:6
- 部品: 復興での被災者の心理的ケア
- 部品: 周辺地域からの救援物資
- 部品: 未送救援物資のケース
- 部品: 救援物資となり損ねたもの
- 部品: 行政の援助も物資から金銭へシフト
- 部品: 支援金給付による私有財産への金銭的援助
- 部品: 生活する人の暮らしと産業の回復
- 部品: 風評被害による観光客の客足の懸念
- 部品: 同情的な商取引が活性化するケース
- 部品: 組み込んでおく復興の仕組みの都市構造
- 部品: 予め想定される災害へのケアと減災
- 大部品: 戦争災害からの復興について RD:3 評価値:3
- 部品: 戦争により荒廃した地域の復興
- 部品: 政治形態の平常化への道程
- 部品: 他国との関係の外交と修復
- 大部品: 水道施設災害応急対策 RD:20 評価値:7
- 部品: 災害発生直後の災害・配水情報システム
- 部品: 応急対策開始後の応急対策の方針
- 部品: 応急給水方法・復旧方針及び状況の広報活動
- 部品: 水道施設の復旧目標期間を設定
- 部品: 段階的な復旧目標とその状況
- 部品: 導・送・配水管路の被害調査
- 部品: 被害箇所の緊急措置
- 部品: 配水を継続しながら応急復旧
- 部品: 復旧体制及び復旧の緊急度
- 部品: 地域運用別の復旧目標
- 部品: 管路部給水管の復旧
- 部品: 復旧用資機材の調達
- 部品: 管路情報の整備と分散管理
- 部品: 取水施設に関する応急復旧活動
- 部品: 河川への津波遡上対応
- 部品: 津波到達の可能性がある場合の対処
- 部品: 取水ポンプ設備での異常対応
- 部品: 池状構造物の被害が生じた場合の方法
- 部品: 当該池を全閉し浄水の汚染を防止
- 部品: 配水ポンプ設備と運転継続対応
- 大部品: 下水道施設応急対応実務 RD:9 評価値:5
- 部品: 復旧対策(災害復旧の手順参照)
- 部品: 緊急点検・調査、緊急措置
- 部品: 管路施設と陥没等の緊急措置
- 部品: 処理場・抽水所等の緊急措置
- 部品: 有害物質の保管・管理状況と水質管理
- 部品: 水質管理の一次調査・応急復旧
- 部品: 水質管理の管路施設・応急復旧
- 部品: 処理場・抽水所の優先的な応急復旧
- 部品: 二次調査・本復旧及び計測資料等
- 大部品: 電気施設被災補修対策 RD:15 評価値:6
- 部品: 応急復旧作業による電力の供給確保の基本方針
- 部品: 被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討
- 部品: 予め定められた情報伝達方法
- 部品: 災害時における広報に関する事項
- 部品: 電気施設および電気機器使用上の注意等の広報
- 部品: 災害復旧要員の確保に関する事項
- 部品: 協力会社等の災害復旧要員の確保
- 部品: 災害復旧用資材等の確保に関する事項
- 部品: 復旧資機材の合理的配置
- 部品: 災害時における応急復旧工事に関する事項
- 部品: 送電設備と流用可能備品の運用
- 部品: 変電・配電設備の応急移動用機器
- 部品: 通信効率的応急復旧と可搬型での対応
- 部品: 災害時における危険予防措置に関する事項
- 部品: 電力施設の被害状況および復旧順位
- 大部品: ガス施設修理計画 RD:12 評価値:6
- 部品: ガス施設の修理対応基本方針
- 部品: ガス施設の復旧対策規程
- 部品: ガス施設の情報収集伝達および報告
- 部品: ガス施設被災時の通信連絡
- 部品: 非常電源装置と連絡手段の強化
- 部品: 復旧対策要員の確保
- 部品: 当該事業所に災害対策本部を設置
- 部品: 事業所単独での対応が困難な場合
- 部品: 災害広報と混乱の防止
- 部品: 危険防止・地震災害対策
- 部品: 二次災害防止のための措置
- 部品: 各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案した復旧計画
- 大部品: 通信・電話設備災害補修急務概要 RD:8 評価値:5
- 部品: 通信・電話設備補修における基本方針
- 部品: 復旧対策・対策内容、回線の復旧順位等
- 部品: 応急回線の作成、網措置等疎通確保の措置
- 部品: 避難場所の特設公衆通信・電話設備
- 部品: 応急復旧災害に伴う電気通信設備等
- 部品: 応急回復の回線復旧順位表
- 部品: 重要通信と回線の復旧順位
- 部品: 通信疎通及び利用制限、広報について
- 大部品: 仮設住宅(共用版) RD:37 評価値:8
- 大部品: 仮設住宅の概要と運用 RD:15 評価値:6
- 部品: 仮設住宅についての解説
- 部品: 被災後の住環境の移行について
- 部品: 仮設住宅の組み立てと機能
- 部品: 仮設住宅の建設地等の選定
- 部品: 仮設住宅の緊急供給とインフラ
- 部品: 仮設住宅のスピード・建設用地の確保
- 部品: 様々な仮設住宅の提案・建設・設置
- 部品: 施設業界の設備投資を超えての供給能力対策
- 大部品: プレハブ建築物 RD:7 評価値:5
- 部品: 工法
- 部品: メリット
- 部品: デザイン
- 部品: ユニット式
- 部品: 内装設備
- 部品: セキュリティ
- 部品: 規定
- 大部品: 仮設トイレの設置と運用 RD:22 評価値:7
- 部品: 仮設トイレの概要と必要性
- 部品: 仮設トイレの仕組みと構造
- 部品: 誰もが使いやすい環境・状態を目指す
- 部品: 仮設トイレ設置において考慮するべき点
- 部品: 安全性についての配慮
- 部品: 衛生面・快適性への配慮
- 部品: 事前の事業者との協力関係の構築
- 大部品: バイオトイレ施設 RD:15 評価値:6
- 部品: バイオトイレ施設について
- 大部品: 特徴と注意 RD:6 評価値:4
- 部品: 設置上の注意
- 部品: 個室のトイレを大量に設置が可能
- 部品: 誰でも使いやすい工夫
- 部品: 一時的な利用
- 部品: 再利用を考えて
- 部品: メンテナンスが大切
- 大部品: バイオトイレ本体 RD:8 評価値:5
- 部品: 便槽
- 部品: し尿処理槽
- 部品: 貯留槽
- 部品: おがくず
- 部品: 攪拌用装置
- 部品: 空気循環用ファン
- 部品: バクテリア
- 部品: 発電機
部品定義
部品: 自国での復興計画
蒼梧藩国内での侵略やテロ、災害などにより被害を受けた際を想定した復興計画案である。この計画をベースにし、被害状況に応じて自国の復興計画を立案、実施する。藩王・執政が主導となり、行政や民間企業と協力して、官民一帯となり復興を実施していく。
部品: 計画概要:ライフラインの応急対応及び情報提供
この計画は、災害時、道路、水道、下水道、電気、ガス、電話などライフラインの応急対応に努めるとともに、その状況についての情報を被災者に提供するものである。
部品: 目的:ライフラインの復旧及び住民生活の安定
ライフラインの各事業者の相互協力による効率的な応急対応・復旧を行い、仮設住宅の提供など、早期に市民生活の安定を図るものとする。
部品: 被災時の行政の対応概要
行政は危機管理部を設立し、震災時の水道、下水道、電気、ガス、電話などのライフラインの被害情報・復旧情報を各事業者から収集する。
部品: ライフラインの被害・復旧情報の広報概要
電気、ガス、電話等のライフラインの被害情報・復旧情報については、各事業者から市民に広報されるが、これと並行して、危機管理部では総合的な情報を広報する。
部品: 道路施設、公立都市公園施設の復旧及び、農村生活環境施設の復旧に対する助成
地震津波、戦災等で損壊した道路施設、公立都市公園施設、集落排水施設及び農村公園施設の復旧事業に対し助成する。
部品: 河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設の復旧
地震津波、戦災等で損壊した道路施設、及び、河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設について復旧事業を実施する。
部品: 公共下水道施設の復旧のための支援、流域上下水道施設、交通安全施設の復旧
被災自治体への災害復旧に関する助言や支援等、上水道施設、流域下水道施設、交通安全施設について復旧事業を実施する。
部品: 学校施設等、保育園の復旧に対する助成
震災により被害を受けた学校施設等の復旧を推進、私立学校施設の災害復旧工事及び、耐震改修・改築を行う場合に、耐震改修・改築費に対し補助。
部品: 医療・社会福祉施設等の復旧
救命救急センター等の災害復旧に対する助成、県立病院の復旧事業を実施、社会福祉施設・保育施設等の復旧に対する助成保育所等の社会福祉施設の復旧に要する費用に助成。
部品: 災害廃棄物の早期適正処理への支援
災害協定等に基づく関係機関への協力要請、適正な処理に関する指導・助言、災害等廃棄物処理事業費国庫補助金交付申請に対する指導・助言。
部品: 災害廃棄物の処理体制整備への支援
被害の実態に即した、より実践的な市町村災害廃棄物処理計画の策定や見直しに向けた、技術指針の策定などによる技術的な支援。
部品: 復興の意味とその手法
復興とは、何らかの問題により勢いを失った団体や勢力、ないし行政など地域・集合体の機能を回復させ、以前の状態に戻すことであり、またはこれらの集合体(=社会)が用いる手法のことである。
部品: 復興が求められている社会
一般に復興が求められるのは、地震・水害や大規模な火災などの深刻な災害や、戦争(紛争など)による損害を被った社会である。
部品: トップダウン、社会システムの回復から個人の生活へ
社会に依存し、また社会に参加することで生活しているため、復興は社会システムの回復から個人の生活へとトップダウンの形で行われる。
部品: ボトムアップ、社会機能全体の回復を目指す
復興の過程では生活に窮するほどの状況下にある個人に対する支援など、ボトムアップによっても行われる。この双方を必要に応じて使い分け、社会機能全体の回復を目指すのが復興である。
部品: 相互扶助という形のボトムアップ
復興の例として、災害などでは炊き出しといった市民活動も行われる。これは相互扶助という形のボトムアップ型支援による復興である。
部品: 家族という単位の社会回復
仮設住宅とこれらへの電力や水道・ガス供給など生活インフラの整備は、家族という単位の社会回復を目指したトップダウン型の復興である。
部品: 社会基盤の回復による初期段階
トップダウン型の復興の更に上位には通信や交通、また行政といった社会基盤の回復も、トップダウン型復興の初期段階で行われる活動である。
部品: 復興での被災者の心理的ケア
災害では、社会も人も多くの財産や人命でも簡単に失われてしまう。しかしそういった者たちの遺族の心痛をケアすることは可能であることから、復興では被災者の心理的ケアも行われる。
部品: 周辺地域からの救援物資
被災地域には周辺地域から救援物資などが輸送され、被災者の物的支援が行われることもある。この場合は輸送がボトルネックとなることもあり、かさばる荷物や小口輸送では配送が煩雑化、救援物資が末端に届く前に復興してしまうなどの混乱も発生する。
部品: 未送救援物資のケース
こういった未送救援物資は食品などでは賞味期限切れなどの問題もあり、また古着ではかえって迷惑となるケースもある。
部品: 救援物資となり損ねたもの
救援物資となり損ねたものは保管するだけでも倉庫を占有、処分するにも処分費用が掛かり、被災地域を直撃する「第二の災害」とも呼ばれるケースもあり、大口で末端に分配し易い企業からの救援物資以外は断るケースも出てきている。
部品: 行政の援助も物資から金銭へシフト
被災地域への一般からの援助は物資よりも金銭のほうが確実である。行政の援助も物資から金銭へシフトしている。
部品: 支援金給付による私有財産への金銭的援助
被災者生活再建支援おいて法的整備を行い、それに基づく支援金給付は私有財産への行政の金銭的援助という意味で効率的な制度といえる。
部品: 生活する人の暮らしと産業の回復
被災地域の復興では、そこに生活する人の暮らしを以前のようにするまでが含まれる。この中には産業の回復も必要になる。
部品: 風評被害による観光客の客足の懸念
観光などでは災害の再来などといった懸念もあり、その一方でそれら不安を煽る風評被害により観光客の客足が遠退くといった問題もある。
部品: 同情的な商取引が活性化するケース
他の産業分野でも、商業的な取引相手としての不安要素に被災地域であることの影響が出る場合も在るが、逆に同情的な商取引が活性化するケースもまま存在する。
部品: 組み込んでおく復興の仕組みの都市構造
事前復興という考えでは、都市計画や実際に都市を造成(まちづくり)する段階で、この復興のための仕組みを予め都市構造に組み込んでおく。
部品: 予め想定される災害へのケアと減災
災害被害を最小限に抑えるよう勤める減災(防災まちづくり)の考えの拡張的な分野で、予め想定される災害によって発生するであろう被害にどのようなケアが必要かを考え、これを実施するに当たりどのような用意をすべきかを考慮し、実際にそれらの備えを行う。
部品: 戦争により荒廃した地域の復興
戦争では、多大な経済的・人的資産が失われ、また戦争により荒廃した地域の復興では不発弾や社会に残留する兵器、あるいは紛争などでは少年兵といった社会的問題も山積する。
部品: 政治形態の平常化への道程
政治形態も戦争時下と平時とでは非常に大きな差があり、この政治形態を平常化するのも戦後復興の一つの課題である。
部品: 他国との関係の外交と修復
状況によっては他国との関係も外交を通じて修復する必要がある。この中では未来に遺恨を残さないための取り引きも行われ、また捕虜の交換といった活動も進められる。
部品: 災害発生直後の災害・配水情報システム
災害発生直後は、災害情報システムや配水情報システムを活用しつつ、できる限り速やかに飲料水確保の状況等、次の内容について行政本部へ情報連絡を行う(浄・配水場施設の被害・稼働状況、地域の断水状況、管路の被害状況、応急対策の基本方針等)
部品: 応急対策開始後の応急対策の方針
応急対策開始後は、応急対策の方針により、次の内容について災害情報システムを活用しつつ、自治体本部へ情報連絡を行う。
部品: 応急給水方法・復旧方針及び状況の広報活動
応急給水方法(給水場所、開設・閉鎖日時等)、復旧方針及び復旧状況(浄・配水場施設、管路等)、市民への広報活動(協力要請及び衛生状態を含む)を行う。
部品: 水道施設の復旧目標期間を設定
水道施設の復旧については、以下を目標とする応急給水体系と整合した復旧優先順位を考慮し、段階的な復旧目標期間を設定して行う。
部品: 段階的な復旧目標とその状況
- 震災後3日間:飲料水、医療用水等、生命維持のための必要最低限の水を確保・震災後4日目~1か月間:生活用水、都市活動用水を順次増量確保・震災後1か月:通常量を確保
部品: 導・送・配水管路の被害調査
災害発生後、各水道工事センターは、災害情報システムによる管路被害予測結果等をもとに被害調査を実施し、漏水、道路陥没等の有無及びその状況を把握する。また、あわせて復旧活動の支障の有無を判断するための地上構造物の被害状況などの把握に努める。
部品: 被害箇所の緊急措置
被害箇所の応急復旧着手までの間の緊急措置として、漏水による道路陥没等の二次災害発生のおそれがある場合及び被害の拡大するおそれがある場合にあっては、速やかに緊急断水等の危険防止の措置を講ずる。
部品: 配水を継続しながら応急復旧
復旧は、あらかじめ定めた復旧目標を基本としながら、浄・配水場の稼働状況、被害管路の程度及び復旧の難易度等を考慮して、可能な限り断水区域を限定し、配水を継続しながら実施する。
部品: 復旧体制及び復旧の緊急度
復旧用材料の調達状況、復旧体制及び復旧の緊急度を勘案し、必要に応じて仮配管、路上配管等による復旧を行う。
部品: 地域運用別の復旧目標
- 広域避難場所に至る管路:災害後3日以内の復旧をめざす・収容避難所、重要施設に至る管路:災害後10日以内の復旧をめざす・近隣の都市公園に至る管路:災害後15日以内の復旧をめざす
部品: 管路部給水管の復旧
管路部給水管の復旧は、配水管の復旧及び通水と並行して行う。配水管の通水に支障となるもの、道路上の漏水で二次災害が発生するおそれのあるもの等その重要度に応じた応急復旧を実施する。
部品: 復旧用資機材の調達
管路施設の応急復旧に必要な材料については、資材格納施設等に備蓄しているものを優先使用し、不足した場合には、応援管理室で定める調達方針に従って、応援要請あるいは緊急調達を行う。
部品: 管路情報の整備と分散管理
管路施設の応急復旧に必要となる管路情報(配水管設備図(1:3000)・水道管理図(1:1000))については、あらかじめ分散管理をしておく。
部品: 取水施設に関する応急復旧活動
災害発生時、各浄水場の浄水管理班は、所管施設の被害状況を点検し、応急措置を行う。取水塔(取水口)の亀裂、管渠の陥没等を調査し、被害箇所については、当該系統を遮断し、他の系統への切替等必要な措置を講ずる。
部品: 河川への津波遡上対応
被災発生後、津波が来襲するおそれのある場合は、河川への津波遡上に備え、事前に定めたマニュアルに基づき、取水地点までの津波到達の有無を判定する。
部品: 津波到達の可能性がある場合の対処
津波到達の可能性がある場合、塩水等による水処理に対する被害を未然に防止するべく、津波到達時間内に取水停止等の必要な措置を講ずる。
部品: 取水ポンプ設備での異常対応
取水ポンプ圧力異常警報が出た場合、被害箇所を速やかに確認し、被害管路を制水弁で切替等必要な措置を講じる。
部品: 池状構造物の被害が生じた場合の方法
沈でん池に大規模な被害が生じた場合、浸水等の二次災害を及ぼすので速やかに流入、流出弁操作を行い、排水に努める。
部品: 当該池を全閉し浄水の汚染を防止
ろ過池の亀裂あるいは配管類の破損により配管廊が浸水している場合、必要箇所の閉弁を行うとともに、水中ポンプにより排水を行う。配水池上部に陥没が認められた場合、当該池の流入、流出弁を全閉し浄水の汚染を防止する。
部品: 配水ポンプ設備と運転継続対応
浄・配水場構内及びその周辺において、漏水による二次災害発生のおそれがある場合及び被害の拡大するおそれがある場合を除き、あらかじめ定めた方法により送・配水ポンプ運転を継続する。ただし、応急復旧班から配水量に関する連絡があったときはこれに従う。
部品: 復旧対策(災害復旧の手順参照)
被害が発生し、又は戦災・災害が発生するおそれのある場合においては、住民生活に与える影響が大きいため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、関係機関との調整を図り、緊急措置や応急復旧、本復旧により下水道施設の速やかな復旧に努める。
部品: 緊急点検・調査、緊急措置
戦災・災害の被害発生直後に行う点検・調査であり、人的被害につながる二次災害の未然防止と安全確保を目的とする。
部品: 管路施設と陥没等の緊急措置
道路施設等が他施設に与える影響を主として地表から目視調査し、必要に応じて二次被害防止のため陥没等の緊急措置を実施する。・マンホールと路面の段差を解消・管路施設被害による陥没箇所の土砂投入・危険箇所への安全柵設置
部品: 処理場・抽水所等の緊急措置
重大な機能障害等による二次災害の未然防止と、安全確保を目的として緊急点検を行う。また、被害の状況に応じて緊急措置を行うこととする。・安全柵等の設置・重大な機能障害に対する措置・二次災害等の危険性に対する措置・下水道施設の使用制限の検討
部品: 有害物質の保管・管理状況と水質管理
水質監視は下水処理場流入下水及び放流水について、別に定める緊急試験項目により行う。また、各自治体事業場において、有害物質の保管・管理状況について緊急調査を行う。緊急調査により、危険性のある被害に対しては緊急措置を行う。
部品: 水質管理の一次調査・応急復旧
緊急措置後、調査範囲を拡大し一次調査を実施する。なお、調査は迅速かつ的確に把握する必要があるため、本自治体だけで対応できない場合は支援組織や関係機関と協議・調整を図り対応する。
部品: 水質管理の管路施設・応急復旧
必要に応じて下水管内、マンホール内の清掃、仮排水設備の設置等の応急復旧を行う。・管路施設内への土砂流入によりマンホール、管渠内清掃・降雨時の浸水被害防止のため仮排水ポンプの設置・マンホールトイレの確保
部品: 処理場・抽水所の優先的な応急復旧
処理場、抽水所施設の最小限の機能を確保させるため、重要度の高いものから優先的に調査を実施し、応急復旧を実施する。
部品: 二次調査・本復旧及び計測資料等
一次調査の結果により、本復旧を必要とする場合において工法や数量を確定させるための記録や、計測資料等により詳細な二次調査を実施する。本復旧実施にあたっては、将来計画や復興計画を考慮に入れ、他の災害関連先とも調整の上、本復旧を実施する。
部品: 応急復旧作業による電力の供給確保の基本方針
非常災害対策組織および社内外情報連絡体制を整備し、災害が発生した場合には、速やかな応急復旧作業により電力の供給確保に努める。
部品: 被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討
災害時における災害に関する情報の収集および伝達に関する事項としては、災害時には非常災害対策組織を設置し、被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討を行う。
部品: 予め定められた情報伝達方法
災害時には、情報通信手段を確保し、被害状況等の情報をあらかじめ定められた情報伝達方法により迅速に内外に伝達する。
部品: 災害時における広報に関する事項
- 非常災害対策組織において、電力施設の被害状況や復旧見通し等についての適切な情報発表文を作成する。・災害発生後、関係官公庁、防災関係機関に対して被害状況等の迅速な情報報告を行う。
部品: 電気施設および電気機器使用上の注意等の広報
災害時においては、一般市民に対し、断線、電柱倒壊・折損等による公衆感電事故および電気火災を未然に防止するため、電気施設および電気機器使用上の注意等の広報を、各種報道機関及び無線等を通じて行うほか、状況に応じて、広報車等により直接当該地域へ周知する。
部品: 災害復旧要員の確保に関する事項
災害発生時に、迅速に災害復旧要員を確保できるよう非常呼出し体制を確立し、社内情報連絡および緊急参集体制を整備する。
部品: 協力会社等の災害復旧要員の確保
請負契約により協力会社等の災害復旧要員を確保する。災害規模に応じて他電力会社と相互協力し迅速な復旧に努める。
部品: 災害復旧用資材等の確保に関する事項
- 災害時には速やかに保有資材の確認および在庫量の把握を行う。・災害時には速やかに各種施設、設備の被害状況の把握を行う。
部品: 復旧資機材の合理的配置
- 調達を必要とする復旧資機材を迅速に手配し、必要箇所に輸送する。・災害復旧用資機材を速やかに調達できるよう、あらかじめ、合理的に配置しておく。
部品: 災害時における応急復旧工事に関する事項
恒久的復旧工事との関連および情勢の緊急度を勘案し、次のとおり実施する。・共通機器および流用可能備品、貯蔵品を活用した応急復旧措置を行う。
部品: 送電設備と流用可能備品の運用
- 送電設備:共通機器、流用可能備品および貯蔵品ならびにヘリコプター、車両等機動力を活用した応急復旧措置を行う。
部品: 変電・配電設備の応急移動用機器
- 変電設備:機器損壊事故に対し、系統の一部変更または移動用機器の活用による応急措置を行う。・配電設備:発電機車による応急送電等、非常災害仮復旧により、迅速確実な応急措置を行う。
部品: 通信効率的応急復旧と可搬型での対応
- 通信設備:応急対策資材の整備による効率的応急復旧を行う。可搬型電源、移動無線機等の活用により通信連絡を確保する。
部品: 災害時における危険予防措置に関する事項
電力需要の実態にかんがみ、災害時においても原則として送電を継続するが、感電等の二次的災害のおそれがある場合で、電力会社が必要と認めた場合または警察、消防機関から送電停止の要請があった場合には、適切な危険予防措置を講ずる。電力が不足する場合は融通電力受給要請を行う。
部品: 電力施設の被害状況および復旧順位
災害復旧にあたっては、病院、交通・通信、報道機関、水道、ガス、官公庁等の公共機関、避難場所等を原則として優先するなど、災害状況、電力施設の被害状況および復旧の難易を勘案し復旧を行う。
部品: ガス施設の修理対応基本方針
ガス施設に被害が発生した場合は、ガス漏洩による二次災害の防止等安全の確保を最重要とし、ガス施設の災害復旧を迅速に行い、ガスの供給を確保する。
部品: ガス施設の復旧対策規程
災害発生時には、「災害の対策規程」に基づき、地域防災機関と密接に連携して、社内各部門の連絡協力のもと復旧対策を実行する。
部品: ガス施設の情報収集伝達および報告
被害情報、気象情報を収集し、一斉無線連絡装置等により直ちに各事業所へ伝達する。・供給区域内の主要地点に地震計を設置し、地震情報を収集する。・気象情報システムにより、地震情報を収集する。
部品: ガス施設被災時の通信連絡
- 災害発生時に、主要事業所間の通信手段を確保するため、無線通信網の充実を図る。・事業所間管内の諸条件を把握するため、工作車等に陸上移動局を配置して無線連絡の確保を図る。
部品: 非常電源装置と連絡手段の強化
- 対策本部を設ける事業所には、停電時対策として非常電源装置を設置する。・衛星通信車、可搬形衛生局の活用により連絡手段の強化を図る。・管内施設及び顧客施設の被害状況を収集し、専用電話等により防災関係先への緊急連絡を行う。
部品: 復旧対策要員の確保
災害の発生が予測される場合又は発生した場合は、ガス会社社員と関連会社を対象に、待機及び非常召集に基づき動員を行う。また、迅速な出社を行うために自動呼出装置を活用する。
部品: 当該事業所に災害対策本部を設置
当該事業所に災害対策本部を設置し、工事会社、サービスチェーン等の協力会社を含めた全社的な活動ができるよう、動員体制を整備する。
部品: 事業所単独での対応が困難な場合
大規模な災害により、事業所単独での対応が困難な場合には、「戦災・地震・洪水等非常事態における救援措置要綱」に基づき、被害をまぬがれた事業所からの協力体制を活用する。
部品: 災害広報と混乱の防止
災害時において混乱を防止し、被害を最小限にくい止めるため、必要があるときは、顧客及び一般市民に対し、広報車・工作車に装備した広報設備により災害に関する各種の情報を広報する。
部品: 危険防止・地震災害対策
- 被害発生時に、ガスによる二次災害の防止と復旧活動の迅速化のため、導管網のブロック化を行う。・ガスによる二次災害を防止するため一定震度以上で自動遮断するシステムメーターの普及を図る。・導管網については、耐震性に優れたポリエチレン管及び溶接鋼管等の採用を推進する。
部品: 二次災害防止のための措置
災害による事故発生の場合は、関係機関と協力して二次災害防止のための措置を講ずる。特に、特定地下街又は地下室に対する応急措置として、緊急の場合には、地下街等に設けた緊急遮断弁又は地上操作弁等によりガスの供給を停止する応急措置を行う。
部品: 各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案した復旧計画
- 供給施設の災害復旧については、被害箇所の修繕を行い、安全を確認したうえで、ガス供給を再開する。・災害復旧計画の策定及び実施にあたっては、人命にかかわる箇所及び救助救急活動の拠点となる場所を原則として優先するなど、災害状況、各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案して、供給上復旧効果の高いものから行う。
部品: 通信・電話設備補修における基本方針
大規模災害によって電気通信設備に甚大な被害を受けた場合は、被災全容を迅速に把握するとともに、サービス復旧、設備復旧等効果的な復旧活動に努める。
部品: 復旧対策・対策内容、回線の復旧順位等
通信の非常疎通措置災害等に際し、次により臨機に措置を行い、通信ふくそうの緩和及び重要通信の確保を図るべきである。
部品: 応急回線の作成、網措置等疎通確保の措置
通信の疎通が著しく困難となり、重要通信を確保するための措置が必要な場合は、臨機に利用制限等の措置を行わなければならない。非常・緊急通話又は非常・緊急電報は、一般の通話又は電報に優先して取り扱う。
部品: 避難場所の特設公衆通信・電話設備
被災地域特設公衆電話の設置災害救助法が適用された場合等には、避難場所に特設公衆通信・電話設備の設置に努める。
部品: 応急復旧災害に伴う電気通信設備等
設備の応急復旧災害に伴う電気通信設備等の応急復旧は、恒久的な設備復旧工事との関連並びに情勢の緊急度を勘案して、迅速・適切に実施する。
部品: 応急回復の回線復旧順位表
被災した電気通信設備等の応急復旧は、サービス回復を第一義として速やかに実施する。復旧にあたっては、回線復旧順位表に基づき、行政機関、ライフライン事業者と連携し、早期復旧に努める。必要と認めるときは、災害復旧に直接関係のない工事に優先して、復旧工事に要する要員・資材及び輸送の手当てを行う。
部品: 重要通信と回線の復旧順位
重要通信を確保する機関:序列高位:気象機関、水防機関、消防機関、災害救助機関、警察機関、防衛機関、輸送の確保に直接関係のある機関、通信の確保に直接関係のある機関、電力の供給の確保に直接関係のある機関。重要通信機関の確保序列重要通信を確保する機関:序列中位:ガス・水道の供給の確保に直接関係のある機関、選挙管理機関、預貯金業務を行う金融機関、新聞社、通信社、放送事業者及び、地方公共団体。
部品: 通信疎通及び利用制限、広報について
災害に伴う電気通信設備等の応急復旧においては、通信の疎通及び利用制限の措置状況並びに被災した電気通信設備等の応急復旧の状況等の広報を行い、通信の疎通ができないことによる社会不安の解消に努める。
部品: 仮設住宅についての解説
仮設住宅は、自然災害や戦災などにより、居住できる住家を失い、自らの資金では住宅を新たに得ることのできない人に対し、行政が貸与する仮の住宅である。
部品: 被災後の住環境の移行について
被災直後では緊急避難施設にて対応し、プライバシーと精神的ストレスの観点から数ヶ月以内には仮設住宅への移行が望ましい。その後、被災者個々の事情を鑑み、個人住宅への移行を検討する。
部品: 仮設住宅の組み立てと機能
主にプレハブ工法による、組立タイプとユニットタイプが用いられている。一般に仮設住宅と言うと、これを指すことが多い。風雨を凌ぎ、水道やトイレ、電気・ガス・暖房等エネルギーの確保が求められる。
部品: 仮設住宅の建設地等の選定
仮設住宅は公園や学校の校庭、その他様々な理由で生じている空き地に設けられ、いずれの場合も本来の居住地から遠く離れる事例も多い。
部品: 仮設住宅の緊急供給とインフラ
インフラの破壊されている災害の起こった地域にて、一度に早く・安く・大量に供給が求められる。立地・電気・水道・下水のインフラの整っている場所の大量の確保は課題となる。
部品: 仮設住宅のスピード・建設用地の確保
大規模災害においては建設のスピード・建設用地の確保がしばしば問題となる。また、木材が手に入る場所では木造仮設住宅が適するケースもある。
部品: 様々な仮設住宅の提案・建設・設置
通常は簡易な平屋建てのプレハブ仮設住宅が建てられる事が多いが、一度に需要が集中するため、様々な仮設住宅が提案・建設・設置されることになる。
部品: 施設業界の設備投資を超えての供給能力対策
あまりに大規模な災害の場合、施設業界の設備投資を超えての供給能力が問題となるため、リスク分散の観点からも多数の工法を行政と業界団体が協力して事前に準備することが望ましい。
部品: 工法
建築物の一部又は全ての部材をあらかじめ工場で製作し、現場に運び込み組み立てることにより、短期で信頼性の高い建物を建てるものとなっています。
部品: メリット
品質管理のもとで部材を生産するため、品質が一定で、高い精度を確保できます。また、建築現場での作業が軽減、大量生産によって、低コスト化を図ることができます。
部品: デザイン
機能性を重視しているので画一的と言われることが多々あります。塗装・オプションの追加により多少の変化は見られますが、今後の課題としています。
部品: ユニット式
規格化された箱型のユニットを組み合わせて造るもので住宅・事務所としての利用も可能。工期が更に短くなり、ボックス構造の為、耐震性が強い。断熱・遮音材を組み込んだりと機能改善も進められています。
部品: 内装設備
電気・ガス・上下水道(飲用・排水別)・トイレ・風呂場(シャワー式)・ラジオ送受信設備を備えています。家具に関しては持ち運び式ですが、棚などは構造として既設されているものもあります。
部品: セキュリティ
窓や扉に関するものは別種の鍵を必ず2つ付けられています。窓は焼き破り防止・割れ対策として外面に耐熱・衝撃フィルムを。鍵はサムターン対策やピッキング防止用の錠が採用されています。万が一、閉じ込められた際は内部からの脱出が可能な非常錠付きの戸が設置されています。
部品: 規定
強度的な問題から5階床以上の高さ、地下への埋設式へ使用は厳禁としています。又、緊急時の仮設住宅として拠出依頼がある際は迅速に対応できるようにしています。
部品: 仮設トイレの概要と必要性
仮設トイレとは、自然災害や戦災などにより、大量の避難民が出た際、避難所併設のもののみではトイレの数が間に合わない時に仮設で設置するトイレのことをである。
部品: 仮設トイレの仕組みと構造
ドアの付いたボックスの中に、和式・洋式いずれかの便器が設置されている構造。採光のために、屋根部分が光を通しやすく、雨をしのげる素材で作られていることが多い。汚物の処理については、直接下水道の上に設置するものや、便槽の上に設置する汲み取り式のものがある。衛生面では通常のトイレに劣る部分もあるが、脱臭剤や抗菌素材などを使用することにより衛生面での向上がはかられている。
部品: 誰もが使いやすい環境・状態を目指す
ただ設置するだけでなく、使用者が不快な思いをすることなくトイレを使用できる環境を整えることが重要である。精神的な使いやすさはもちろん、身体的・体力的にハンデがある者でも使いやすい構造的な工夫が必要。
部品: 仮設トイレ設置において考慮するべき点
人数に対し、必要十分な数を用意すること(災害発生直後は約五十人に対し一基、さらに長期化する場合は約二十人に一基、仮設住宅に併設する場合一世帯に一基を目安とする)
避難所での仮設トイレの音漏れや設置環境を気にして、トイレを我慢することが多くなってしまった結果、水分や食事を控えたり、膀胱炎や便秘等の病気を発症してしまう避難者も少なくない。具体的な対応を以下に挙げる。
部品: 安全性についての配慮
集団での使用を想定する場合、必ず男性用・女性用に分けての設置をする。
暗がりには設置せず、トイレまでの経路及びトイレ内には夜間にも対応できるよう灯りを設置する。
屋外に設置する際は、強風による仮設トイレの転倒にも気を付け、事前にしっかりとした固定、転倒防止策を行う。
トイレの個室は必ず施錠できるようにし、防犯ブザーなどの設置もできればしておくと良い。
部品: 衛生面・快適性への配慮
室内に設置する場合は、トイレ専用の履物を用意して、不衛生なものを生活空間に持ち込まないようにする。
トイレ内を常に清潔にしておけるよう、掃除用具の用意をしておく。
寒冷地に設置する場合、寒さにより使用が困難になるなども考えられるため、なるべく行きやすい場所に設置したり、防寒のための対策を行う。
逆に気温が高い地域や時期について、内部に熱がこもらないよう十分な換気設備を設置する必要がある。
部品: 事前の事業者との協力関係の構築
自治体の備蓄のみで対応することは不可能と考え、発災時に迅速な対応置ができるよう、普段から各種関係団体や事業者と協力の取り決めをしておくことが大切である。
部品: バイオトイレ施設について
バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。水をほぼ使用しないという特徴がある。バイオトイレを使用した簡易トイレがバイオトイレ施設である。仮設施設の役割として一時的に使われる。
部品: 設置上の注意
バイオトイレの利点として、上下水道を使わずとも、これ単独で簡易トイレとして機能できることがある。そのためトイレが近くに無い場所の簡易トイレ設置や、大勢の利用者のために簡易トイレ増設をする等、柔軟な設置が可能である。しかしトイレである以上、設置には基本的な衛生環境や、プライバシーへの配慮が必要である。トイレ自体には水洗設備がないため、トイレ後に手を洗えるような簡易の手洗い場を併設する事で衛生面や心理面に配慮する事ができる。大量に増設する場合は、周辺環境や利用者心理の配慮が必要し、利用しやすい場所で多くの人が並べる野外への設置も検討する必要がある。
部品: 個室のトイレを大量に設置が可能
トイレを利用している所を人に見られたくない、落ち着いた空間が良いという心理に配慮して、トイレ施設は壁に囲まれ入り口にドアがある、四角い小さな個室空間になっている。プライベートやプライバシーに配慮して、安心して利用ができる。また、シンプルな作りの個室のため、安価で大量設置が可能になっている。
部品: 誰でも使いやすい工夫
基本的なトイレは洋式、いわゆる座って行えるトイレになっており、足に負担がかからないので使いやすくなっている。バイオトイレで推奨されているトイレットペーパーも常備されている。また、トイレ内に手すりを付ける、荷物を置ける簡易的な場所を作ることで使いやすい。また、そこから応用して、トイレ施設自体の工夫としては、外観の塗装、一見トイレ施設に見えないようなデザインを変えることで、トイレに行く抵抗を抑えることもできる。また誰でも利用できる工夫として、女性が使いやすい女性用トイレ、体の不自由な人や親子連れでも利用できるようなバリアフリーに配慮した少し広めの多目的トイレのデザインなど利用する人に応じた工夫も可能である。
部品: 一時的な利用
仮設トイレのため、建物内にあるようなトイレ内の設備は備わっておらず、基本的には個室でトイレを利用するという最低限の機能である。多目的トイレのようにデザインや機能に対応するものもあるが立派なトイレには、やはり劣ってしまう。あくまで仮設のトイレであり、一時的な使用であるという認識を利用者が持つことが大事である。一時的だから使い捨てるのではなく、一時的だからこそ、大事に使う事が大切である。
部品: 再利用を考えて
バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。排泄物そのままでは廃棄物であるが、バイオトイレによって、肥料として再び活用ができる。肥料を混ぜた土壌の利用によるリサイクルができるメリットがある。化学物質の少なく、分解のしやすいトイレットペーパーを使用する事で微生物の活動の助けになる。
また、バイオトイレ施設も使い捨てではなく、メンテナンスを行う事で継続して利用できる。そこでの役割が終わっても、次の場所で活躍する事が可能。トイレを使用することによる環境リサイクル自体は大事だが、トイレ施設の再利用も考えた使用が大事である。
部品: メンテナンスが大切
施設を継続して利用するためにはメンテナンスが必要である。設備の掃除を行いある程度清潔な状態を維持する、施設やバイオトイレ本体に異常や故障はないかの確認、本体自体の機能が維持できるよう、貯留槽への移行、おがくず等の補充など定期的に行う事が大切。また、利用者自体がきれいに使う事を意識して心掛ける事で、きれいな状態を維持できると考えられる。
部品: 便槽
排泄物の内、主に便を処理する為の装置。内部におがくずが敷き詰められており糞便と混ぜ合わせる為、攪拌用のスクリューが通されている。
部品: し尿処理槽
排泄物の内、し尿を処理する為の装置。水分量が多くなりすぎると微生物の分解能が低下し、それを防ぐ為にし尿を分離しておく容器。
部品: 貯留槽
排泄物の長期的な分解を行う為に蓄えておく容器。便槽から排泄物を定期的にこちらに移し、最終的に堆肥として使用できるようにする。
部品: おがくず
目の細かい木屑。通常のものに加え、建築等に使用した木材を加工した時に出たもの(端材)も使用しリサイクルに努めている。
部品: 攪拌用装置
便槽内の螺旋状の回転羽根を持つスクリューに連結されており、手回し式のハンドルを回転させることで内部の排泄物とおがくずを混ぜ合わせる事で攪拌し微生物の活動を活発化させる。
部品: 空気循環用ファン
好気性の微生物の為に、空気循環及び強制排気を行うための換気扇。電動だが小さなものであり電力使用量は少ない。
部品: バクテリア
好気性の微生物、排泄物を分解する為に便槽内の菌床に初期投入される。自然界に広く存在するものであり、特別なものではない。
部品: 発電機
循環用ファンを動かす為の電力供給用。ファンが小さい為、発電機自体もそう大きいものではなく(ソーラーまたは風力)式の発電方式を採用している。
提出書式
大部品: 蒼梧藩国の復興計画 RD:134 評価値:12
-部品: 自国での復興計画
-大部品: 災害・戦災対応復興プログラム RD:133 評価値:12
--大部品: ライフライン施設の応急対応計画 RD:4 評価値:3
---部品: 計画概要:ライフラインの応急対応及び情報提供
---部品: 目的:ライフラインの復旧及び住民生活の安定
---部品: 被災時の行政の対応概要
---部品: ライフラインの被害・復旧情報の広報概要
--大部品: 被災地の生活基盤及び公共土木施設の復興と整備 RD:3 評価値:3
---部品: 道路施設、公立都市公園施設の復旧及び、農村生活環境施設の復旧に対する助成
---部品: 河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設の復旧
---部品: 公共下水道施設の復旧のための支援、流域上下水道施設、交通安全施設の復旧
--大部品: 学校・医療・福祉施設等の復旧 RD:2 評価値:2
---部品: 学校施設等、保育園の復旧に対する助成
---部品: 医療・社会福祉施設等の復旧
--大部品: 災害廃棄物処理施設等の復旧 RD:2 評価値:2
---部品: 災害廃棄物の早期適正処理への支援
---部品: 災害廃棄物の処理体制整備への支援
--大部品: 復興の定義及び行政の対応 RD:7 評価値:5
---部品: 復興の意味とその手法
---部品: 復興が求められている社会
---部品: トップダウン、社会システムの回復から個人の生活へ
---部品: ボトムアップ、社会機能全体の回復を目指す
---部品: 相互扶助という形のボトムアップ
---部品: 家族という単位の社会回復
---部品: 社会基盤の回復による初期段階
--大部品: 災害復興の様々な形態・様式 RD:11 評価値:6
---部品: 復興での被災者の心理的ケア
---部品: 周辺地域からの救援物資
---部品: 未送救援物資のケース
---部品: 救援物資となり損ねたもの
---部品: 行政の援助も物資から金銭へシフト
---部品: 支援金給付による私有財産への金銭的援助
---部品: 生活する人の暮らしと産業の回復
---部品: 風評被害による観光客の客足の懸念
---部品: 同情的な商取引が活性化するケース
---部品: 組み込んでおく復興の仕組みの都市構造
---部品: 予め想定される災害へのケアと減災
--大部品: 戦争災害からの復興について RD:3 評価値:3
---部品: 戦争により荒廃した地域の復興
---部品: 政治形態の平常化への道程
---部品: 他国との関係の外交と修復
--大部品: 水道施設災害応急対策 RD:20 評価値:7
---部品: 災害発生直後の災害・配水情報システム
---部品: 応急対策開始後の応急対策の方針
---部品: 応急給水方法・復旧方針及び状況の広報活動
---部品: 水道施設の復旧目標期間を設定
---部品: 段階的な復旧目標とその状況
---部品: 導・送・配水管路の被害調査
---部品: 被害箇所の緊急措置
---部品: 配水を継続しながら応急復旧
---部品: 復旧体制及び復旧の緊急度
---部品: 地域運用別の復旧目標
---部品: 管路部給水管の復旧
---部品: 復旧用資機材の調達
---部品: 管路情報の整備と分散管理
---部品: 取水施設に関する応急復旧活動
---部品: 河川への津波遡上対応
---部品: 津波到達の可能性がある場合の対処
---部品: 取水ポンプ設備での異常対応
---部品: 池状構造物の被害が生じた場合の方法
---部品: 当該池を全閉し浄水の汚染を防止
---部品: 配水ポンプ設備と運転継続対応
--大部品: 下水道施設応急対応実務 RD:9 評価値:5
---部品: 復旧対策(災害復旧の手順参照)
---部品: 緊急点検・調査、緊急措置
---部品: 管路施設と陥没等の緊急措置
---部品: 処理場・抽水所等の緊急措置
---部品: 有害物質の保管・管理状況と水質管理
---部品: 水質管理の一次調査・応急復旧
---部品: 水質管理の管路施設・応急復旧
---部品: 処理場・抽水所の優先的な応急復旧
---部品: 二次調査・本復旧及び計測資料等
--大部品: 電気施設被災補修対策 RD:15 評価値:6
---部品: 応急復旧作業による電力の供給確保の基本方針
---部品: 被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討
---部品: 予め定められた情報伝達方法
---部品: 災害時における広報に関する事項
---部品: 電気施設および電気機器使用上の注意等の広報
---部品: 災害復旧要員の確保に関する事項
---部品: 協力会社等の災害復旧要員の確保
---部品: 災害復旧用資材等の確保に関する事項
---部品: 復旧資機材の合理的配置
---部品: 災害時における応急復旧工事に関する事項
---部品: 送電設備と流用可能備品の運用
---部品: 変電・配電設備の応急移動用機器
---部品: 通信効率的応急復旧と可搬型での対応
---部品: 災害時における危険予防措置に関する事項
---部品: 電力施設の被害状況および復旧順位
--大部品: ガス施設修理計画 RD:12 評価値:6
---部品: ガス施設の修理対応基本方針
---部品: ガス施設の復旧対策規程
---部品: ガス施設の情報収集伝達および報告
---部品: ガス施設被災時の通信連絡
---部品: 非常電源装置と連絡手段の強化
---部品: 復旧対策要員の確保
---部品: 当該事業所に災害対策本部を設置
---部品: 事業所単独での対応が困難な場合
---部品: 災害広報と混乱の防止
---部品: 危険防止・地震災害対策
---部品: 二次災害防止のための措置
---部品: 各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案した復旧計画
--大部品: 通信・電話設備災害補修急務概要 RD:8 評価値:5
---部品: 通信・電話設備補修における基本方針
---部品: 復旧対策・対策内容、回線の復旧順位等
---部品: 応急回線の作成、網措置等疎通確保の措置
---部品: 避難場所の特設公衆通信・電話設備
---部品: 応急復旧災害に伴う電気通信設備等
---部品: 応急回復の回線復旧順位表
---部品: 重要通信と回線の復旧順位
---部品: 通信疎通及び利用制限、広報について
--大部品: 仮設住宅(共用版) RD:37 評価値:8
---大部品: 仮設住宅の概要と運用 RD:15 評価値:6
----部品: 仮設住宅についての解説
----部品: 被災後の住環境の移行について
----部品: 仮設住宅の組み立てと機能
----部品: 仮設住宅の建設地等の選定
----部品: 仮設住宅の緊急供給とインフラ
----部品: 仮設住宅のスピード・建設用地の確保
----部品: 様々な仮設住宅の提案・建設・設置
----部品: 施設業界の設備投資を超えての供給能力対策
----大部品: プレハブ建築物 RD:7 評価値:5
-----部品: 工法
-----部品: メリット
-----部品: デザイン
-----部品: ユニット式
-----部品: 内装設備
-----部品: セキュリティ
-----部品: 規定
---大部品: 仮設トイレの設置と運用 RD:22 評価値:7
----部品: 仮設トイレの概要と必要性
----部品: 仮設トイレの仕組みと構造
----部品: 誰もが使いやすい環境・状態を目指す
----部品: 仮設トイレ設置において考慮するべき点
----部品: 安全性についての配慮
----部品: 衛生面・快適性への配慮
----部品: 事前の事業者との協力関係の構築
----大部品: バイオトイレ施設 RD:15 評価値:6
-----部品: バイオトイレ施設について
-----大部品: 特徴と注意 RD:6 評価値:4
------部品: 設置上の注意
------部品: 個室のトイレを大量に設置が可能
------部品: 誰でも使いやすい工夫
------部品: 一時的な利用
------部品: 再利用を考えて
------部品: メンテナンスが大切
-----大部品: バイオトイレ本体 RD:8 評価値:5
------部品: 便槽
------部品: し尿処理槽
------部品: 貯留槽
------部品: おがくず
------部品: 攪拌用装置
------部品: 空気循環用ファン
------部品: バクテリア
------部品: 発電機
部品: 自国での復興計画
蒼梧藩国内での侵略やテロ、災害などにより被害を受けた際を想定した復興計画案である。この計画をベースにし、被害状況に応じて自国の復興計画を立案、実施する。藩王・執政が主導となり、行政や民間企業と協力して、官民一帯となり復興を実施していく。
部品: 計画概要:ライフラインの応急対応及び情報提供
この計画は、災害時、道路、水道、下水道、電気、ガス、電話などライフラインの応急対応に努めるとともに、その状況についての情報を被災者に提供するものである。
部品: 目的:ライフラインの復旧及び住民生活の安定
ライフラインの各事業者の相互協力による効率的な応急対応・復旧を行い、仮設住宅の提供など、早期に市民生活の安定を図るものとする。
部品: 被災時の行政の対応概要
行政は危機管理部を設立し、震災時の水道、下水道、電気、ガス、電話などのライフラインの被害情報・復旧情報を各事業者から収集する。
部品: ライフラインの被害・復旧情報の広報概要
電気、ガス、電話等のライフラインの被害情報・復旧情報については、各事業者から市民に広報されるが、これと並行して、危機管理部では総合的な情報を広報する。
部品: 道路施設、公立都市公園施設の復旧及び、農村生活環境施設の復旧に対する助成
地震津波、戦災等で損壊した道路施設、公立都市公園施設、集落排水施設及び農村公園施設の復旧事業に対し助成する。
部品: 河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設の復旧
地震津波、戦災等で損壊した道路施設、及び、河川・土砂災害防止対策施設、海岸保全施設、港湾施設について復旧事業を実施する。
部品: 公共下水道施設の復旧のための支援、流域上下水道施設、交通安全施設の復旧
被災自治体への災害復旧に関する助言や支援等、上水道施設、流域下水道施設、交通安全施設について復旧事業を実施する。
部品: 学校施設等、保育園の復旧に対する助成
震災により被害を受けた学校施設等の復旧を推進、私立学校施設の災害復旧工事及び、耐震改修・改築を行う場合に、耐震改修・改築費に対し補助。
部品: 医療・社会福祉施設等の復旧
救命救急センター等の災害復旧に対する助成、県立病院の復旧事業を実施、社会福祉施設・保育施設等の復旧に対する助成保育所等の社会福祉施設の復旧に要する費用に助成。
部品: 災害廃棄物の早期適正処理への支援
災害協定等に基づく関係機関への協力要請、適正な処理に関する指導・助言、災害等廃棄物処理事業費国庫補助金交付申請に対する指導・助言。
部品: 災害廃棄物の処理体制整備への支援
被害の実態に即した、より実践的な市町村災害廃棄物処理計画の策定や見直しに向けた、技術指針の策定などによる技術的な支援。
部品: 復興の意味とその手法
復興とは、何らかの問題により勢いを失った団体や勢力、ないし行政など地域・集合体の機能を回復させ、以前の状態に戻すことであり、またはこれらの集合体(=社会)が用いる手法のことである。
部品: 復興が求められている社会
一般に復興が求められるのは、地震・水害や大規模な火災などの深刻な災害や、戦争(紛争など)による損害を被った社会である。
部品: トップダウン、社会システムの回復から個人の生活へ
社会に依存し、また社会に参加することで生活しているため、復興は社会システムの回復から個人の生活へとトップダウンの形で行われる。
部品: ボトムアップ、社会機能全体の回復を目指す
復興の過程では生活に窮するほどの状況下にある個人に対する支援など、ボトムアップによっても行われる。この双方を必要に応じて使い分け、社会機能全体の回復を目指すのが復興である。
部品: 相互扶助という形のボトムアップ
復興の例として、災害などでは炊き出しといった市民活動も行われる。これは相互扶助という形のボトムアップ型支援による復興である。
部品: 家族という単位の社会回復
仮設住宅とこれらへの電力や水道・ガス供給など生活インフラの整備は、家族という単位の社会回復を目指したトップダウン型の復興である。
部品: 社会基盤の回復による初期段階
トップダウン型の復興の更に上位には通信や交通、また行政といった社会基盤の回復も、トップダウン型復興の初期段階で行われる活動である。
部品: 復興での被災者の心理的ケア
災害では、社会も人も多くの財産や人命でも簡単に失われてしまう。しかしそういった者たちの遺族の心痛をケアすることは可能であることから、復興では被災者の心理的ケアも行われる。
部品: 周辺地域からの救援物資
被災地域には周辺地域から救援物資などが輸送され、被災者の物的支援が行われることもある。この場合は輸送がボトルネックとなることもあり、かさばる荷物や小口輸送では配送が煩雑化、救援物資が末端に届く前に復興してしまうなどの混乱も発生する。
部品: 未送救援物資のケース
こういった未送救援物資は食品などでは賞味期限切れなどの問題もあり、また古着ではかえって迷惑となるケースもある。
部品: 救援物資となり損ねたもの
救援物資となり損ねたものは保管するだけでも倉庫を占有、処分するにも処分費用が掛かり、被災地域を直撃する「第二の災害」とも呼ばれるケースもあり、大口で末端に分配し易い企業からの救援物資以外は断るケースも出てきている。
部品: 行政の援助も物資から金銭へシフト
被災地域への一般からの援助は物資よりも金銭のほうが確実である。行政の援助も物資から金銭へシフトしている。
部品: 支援金給付による私有財産への金銭的援助
被災者生活再建支援おいて法的整備を行い、それに基づく支援金給付は私有財産への行政の金銭的援助という意味で効率的な制度といえる。
部品: 生活する人の暮らしと産業の回復
被災地域の復興では、そこに生活する人の暮らしを以前のようにするまでが含まれる。この中には産業の回復も必要になる。
部品: 風評被害による観光客の客足の懸念
観光などでは災害の再来などといった懸念もあり、その一方でそれら不安を煽る風評被害により観光客の客足が遠退くといった問題もある。
部品: 同情的な商取引が活性化するケース
他の産業分野でも、商業的な取引相手としての不安要素に被災地域であることの影響が出る場合も在るが、逆に同情的な商取引が活性化するケースもまま存在する。
部品: 組み込んでおく復興の仕組みの都市構造
事前復興という考えでは、都市計画や実際に都市を造成(まちづくり)する段階で、この復興のための仕組みを予め都市構造に組み込んでおく。
部品: 予め想定される災害へのケアと減災
災害被害を最小限に抑えるよう勤める減災(防災まちづくり)の考えの拡張的な分野で、予め想定される災害によって発生するであろう被害にどのようなケアが必要かを考え、これを実施するに当たりどのような用意をすべきかを考慮し、実際にそれらの備えを行う。
部品: 戦争により荒廃した地域の復興
戦争では、多大な経済的・人的資産が失われ、また戦争により荒廃した地域の復興では不発弾や社会に残留する兵器、あるいは紛争などでは少年兵といった社会的問題も山積する。
部品: 政治形態の平常化への道程
政治形態も戦争時下と平時とでは非常に大きな差があり、この政治形態を平常化するのも戦後復興の一つの課題である。
部品: 他国との関係の外交と修復
状況によっては他国との関係も外交を通じて修復する必要がある。この中では未来に遺恨を残さないための取り引きも行われ、また捕虜の交換といった活動も進められる。
部品: 災害発生直後の災害・配水情報システム
災害発生直後は、災害情報システムや配水情報システムを活用しつつ、できる限り速やかに飲料水確保の状況等、次の内容について行政本部へ情報連絡を行う(浄・配水場施設の被害・稼働状況、地域の断水状況、管路の被害状況、応急対策の基本方針等)
部品: 応急対策開始後の応急対策の方針
応急対策開始後は、応急対策の方針により、次の内容について災害情報システムを活用しつつ、自治体本部へ情報連絡を行う。
部品: 応急給水方法・復旧方針及び状況の広報活動
応急給水方法(給水場所、開設・閉鎖日時等)、復旧方針及び復旧状況(浄・配水場施設、管路等)、市民への広報活動(協力要請及び衛生状態を含む)を行う。
部品: 水道施設の復旧目標期間を設定
水道施設の復旧については、以下を目標とする応急給水体系と整合した復旧優先順位を考慮し、段階的な復旧目標期間を設定して行う。
部品: 段階的な復旧目標とその状況
・震災後3日間:飲料水、医療用水等、生命維持のための必要最低限の水を確保・震災後4日目~1か月間:生活用水、都市活動用水を順次増量確保・震災後1か月:通常量を確保
部品: 導・送・配水管路の被害調査
災害発生後、各水道工事センターは、災害情報システムによる管路被害予測結果等をもとに被害調査を実施し、漏水、道路陥没等の有無及びその状況を把握する。また、あわせて復旧活動の支障の有無を判断するための地上構造物の被害状況などの把握に努める。
部品: 被害箇所の緊急措置
被害箇所の応急復旧着手までの間の緊急措置として、漏水による道路陥没等の二次災害発生のおそれがある場合及び被害の拡大するおそれがある場合にあっては、速やかに緊急断水等の危険防止の措置を講ずる。
部品: 配水を継続しながら応急復旧
復旧は、あらかじめ定めた復旧目標を基本としながら、浄・配水場の稼働状況、被害管路の程度及び復旧の難易度等を考慮して、可能な限り断水区域を限定し、配水を継続しながら実施する。
部品: 復旧体制及び復旧の緊急度
復旧用材料の調達状況、復旧体制及び復旧の緊急度を勘案し、必要に応じて仮配管、路上配管等による復旧を行う。
部品: 地域運用別の復旧目標
・広域避難場所に至る管路:災害後3日以内の復旧をめざす・収容避難所、重要施設に至る管路:災害後10日以内の復旧をめざす・近隣の都市公園に至る管路:災害後15日以内の復旧をめざす
部品: 管路部給水管の復旧
管路部給水管の復旧は、配水管の復旧及び通水と並行して行う。配水管の通水に支障となるもの、道路上の漏水で二次災害が発生するおそれのあるもの等その重要度に応じた応急復旧を実施する。
部品: 復旧用資機材の調達
管路施設の応急復旧に必要な材料については、資材格納施設等に備蓄しているものを優先使用し、不足した場合には、応援管理室で定める調達方針に従って、応援要請あるいは緊急調達を行う。
部品: 管路情報の整備と分散管理
管路施設の応急復旧に必要となる管路情報(配水管設備図(1:3000)・水道管理図(1:1000))については、あらかじめ分散管理をしておく。
部品: 取水施設に関する応急復旧活動
災害発生時、各浄水場の浄水管理班は、所管施設の被害状況を点検し、応急措置を行う。取水塔(取水口)の亀裂、管渠の陥没等を調査し、被害箇所については、当該系統を遮断し、他の系統への切替等必要な措置を講ずる。
部品: 河川への津波遡上対応
被災発生後、津波が来襲するおそれのある場合は、河川への津波遡上に備え、事前に定めたマニュアルに基づき、取水地点までの津波到達の有無を判定する。
部品: 津波到達の可能性がある場合の対処
津波到達の可能性がある場合、塩水等による水処理に対する被害を未然に防止するべく、津波到達時間内に取水停止等の必要な措置を講ずる。
部品: 取水ポンプ設備での異常対応
取水ポンプ圧力異常警報が出た場合、被害箇所を速やかに確認し、被害管路を制水弁で切替等必要な措置を講じる。
部品: 池状構造物の被害が生じた場合の方法
沈でん池に大規模な被害が生じた場合、浸水等の二次災害を及ぼすので速やかに流入、流出弁操作を行い、排水に努める。
部品: 当該池を全閉し浄水の汚染を防止
ろ過池の亀裂あるいは配管類の破損により配管廊が浸水している場合、必要箇所の閉弁を行うとともに、水中ポンプにより排水を行う。配水池上部に陥没が認められた場合、当該池の流入、流出弁を全閉し浄水の汚染を防止する。
部品: 配水ポンプ設備と運転継続対応
浄・配水場構内及びその周辺において、漏水による二次災害発生のおそれがある場合及び被害の拡大するおそれがある場合を除き、あらかじめ定めた方法により送・配水ポンプ運転を継続する。ただし、応急復旧班から配水量に関する連絡があったときはこれに従う。
部品: 復旧対策(災害復旧の手順参照)
被害が発生し、又は戦災・災害が発生するおそれのある場合においては、住民生活に与える影響が大きいため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、関係機関との調整を図り、緊急措置や応急復旧、本復旧により下水道施設の速やかな復旧に努める。
部品: 緊急点検・調査、緊急措置
戦災・災害の被害発生直後に行う点検・調査であり、人的被害につながる二次災害の未然防止と安全確保を目的とする。
部品: 管路施設と陥没等の緊急措置
道路施設等が他施設に与える影響を主として地表から目視調査し、必要に応じて二次被害防止のため陥没等の緊急措置を実施する。・マンホールと路面の段差を解消・管路施設被害による陥没箇所の土砂投入・危険箇所への安全柵設置
部品: 処理場・抽水所等の緊急措置
重大な機能障害等による二次災害の未然防止と、安全確保を目的として緊急点検を行う。また、被害の状況に応じて緊急措置を行うこととする。・安全柵等の設置・重大な機能障害に対する措置・二次災害等の危険性に対する措置・下水道施設の使用制限の検討
部品: 有害物質の保管・管理状況と水質管理
水質監視は下水処理場流入下水及び放流水について、別に定める緊急試験項目により行う。また、各自治体事業場において、有害物質の保管・管理状況について緊急調査を行う。緊急調査により、危険性のある被害に対しては緊急措置を行う。
部品: 水質管理の一次調査・応急復旧
緊急措置後、調査範囲を拡大し一次調査を実施する。なお、調査は迅速かつ的確に把握する必要があるため、本自治体だけで対応できない場合は支援組織や関係機関と協議・調整を図り対応する。
部品: 水質管理の管路施設・応急復旧
必要に応じて下水管内、マンホール内の清掃、仮排水設備の設置等の応急復旧を行う。・管路施設内への土砂流入によりマンホール、管渠内清掃・降雨時の浸水被害防止のため仮排水ポンプの設置・マンホールトイレの確保
部品: 処理場・抽水所の優先的な応急復旧
処理場、抽水所施設の最小限の機能を確保させるため、重要度の高いものから優先的に調査を実施し、応急復旧を実施する。
部品: 二次調査・本復旧及び計測資料等
一次調査の結果により、本復旧を必要とする場合において工法や数量を確定させるための記録や、計測資料等により詳細な二次調査を実施する。本復旧実施にあたっては、将来計画や復興計画を考慮に入れ、他の災害関連先とも調整の上、本復旧を実施する。
部品: 応急復旧作業による電力の供給確保の基本方針
非常災害対策組織および社内外情報連絡体制を整備し、災害が発生した場合には、速やかな応急復旧作業により電力の供給確保に努める。
部品: 被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討
災害時における災害に関する情報の収集および伝達に関する事項としては、災害時には非常災害対策組織を設置し、被害状況等災害に関する的確な情報の収集と検討を行う。
部品: 予め定められた情報伝達方法
災害時には、情報通信手段を確保し、被害状況等の情報をあらかじめ定められた情報伝達方法により迅速に内外に伝達する。
部品: 災害時における広報に関する事項
・非常災害対策組織において、電力施設の被害状況や復旧見通し等についての適切な情報発表文を作成する。・災害発生後、関係官公庁、防災関係機関に対して被害状況等の迅速な情報報告を行う。
部品: 電気施設および電気機器使用上の注意等の広報
災害時においては、一般市民に対し、断線、電柱倒壊・折損等による公衆感電事故および電気火災を未然に防止するため、電気施設および電気機器使用上の注意等の広報を、各種報道機関及び無線等を通じて行うほか、状況に応じて、広報車等により直接当該地域へ周知する。
部品: 災害復旧要員の確保に関する事項
災害発生時に、迅速に災害復旧要員を確保できるよう非常呼出し体制を確立し、社内情報連絡および緊急参集体制を整備する。
部品: 協力会社等の災害復旧要員の確保
請負契約により協力会社等の災害復旧要員を確保する。災害規模に応じて他電力会社と相互協力し迅速な復旧に努める。
部品: 災害復旧用資材等の確保に関する事項
・災害時には速やかに保有資材の確認および在庫量の把握を行う。・災害時には速やかに各種施設、設備の被害状況の把握を行う。
部品: 復旧資機材の合理的配置
・調達を必要とする復旧資機材を迅速に手配し、必要箇所に輸送する。・災害復旧用資機材を速やかに調達できるよう、あらかじめ、合理的に配置しておく。
部品: 災害時における応急復旧工事に関する事項
恒久的復旧工事との関連および情勢の緊急度を勘案し、次のとおり実施する。・共通機器および流用可能備品、貯蔵品を活用した応急復旧措置を行う。
部品: 送電設備と流用可能備品の運用
・送電設備:共通機器、流用可能備品および貯蔵品ならびにヘリコプター、車両等機動力を活用した応急復旧措置を行う。
部品: 変電・配電設備の応急移動用機器
・変電設備:機器損壊事故に対し、系統の一部変更または移動用機器の活用による応急措置を行う。・配電設備:発電機車による応急送電等、非常災害仮復旧により、迅速確実な応急措置を行う。
部品: 通信効率的応急復旧と可搬型での対応
・通信設備:応急対策資材の整備による効率的応急復旧を行う。可搬型電源、移動無線機等の活用により通信連絡を確保する。
部品: 災害時における危険予防措置に関する事項
電力需要の実態にかんがみ、災害時においても原則として送電を継続するが、感電等の二次的災害のおそれがある場合で、電力会社が必要と認めた場合または警察、消防機関から送電停止の要請があった場合には、適切な危険予防措置を講ずる。電力が不足する場合は融通電力受給要請を行う。
部品: 電力施設の被害状況および復旧順位
災害復旧にあたっては、病院、交通・通信、報道機関、水道、ガス、官公庁等の公共機関、避難場所等を原則として優先するなど、災害状況、電力施設の被害状況および復旧の難易を勘案し復旧を行う。
部品: ガス施設の修理対応基本方針
ガス施設に被害が発生した場合は、ガス漏洩による二次災害の防止等安全の確保を最重要とし、ガス施設の災害復旧を迅速に行い、ガスの供給を確保する。
部品: ガス施設の復旧対策規程
災害発生時には、「災害の対策規程」に基づき、地域防災機関と密接に連携して、社内各部門の連絡協力のもと復旧対策を実行する。
部品: ガス施設の情報収集伝達および報告
被害情報、気象情報を収集し、一斉無線連絡装置等により直ちに各事業所へ伝達する。・供給区域内の主要地点に地震計を設置し、地震情報を収集する。・気象情報システムにより、地震情報を収集する。
部品: ガス施設被災時の通信連絡
・災害発生時に、主要事業所間の通信手段を確保するため、無線通信網の充実を図る。・事業所間管内の諸条件を把握するため、工作車等に陸上移動局を配置して無線連絡の確保を図る。
部品: 非常電源装置と連絡手段の強化
・対策本部を設ける事業所には、停電時対策として非常電源装置を設置する。・衛星通信車、可搬形衛生局の活用により連絡手段の強化を図る。・管内施設及び顧客施設の被害状況を収集し、専用電話等により防災関係先への緊急連絡を行う。
部品: 復旧対策要員の確保
災害の発生が予測される場合又は発生した場合は、ガス会社社員と関連会社を対象に、待機及び非常召集に基づき動員を行う。また、迅速な出社を行うために自動呼出装置を活用する。
部品: 当該事業所に災害対策本部を設置
当該事業所に災害対策本部を設置し、工事会社、サービスチェーン等の協力会社を含めた全社的な活動ができるよう、動員体制を整備する。
部品: 事業所単独での対応が困難な場合
大規模な災害により、事業所単独での対応が困難な場合には、「戦災・地震・洪水等非常事態における救援措置要綱」に基づき、被害をまぬがれた事業所からの協力体制を活用する。
部品: 災害広報と混乱の防止
災害時において混乱を防止し、被害を最小限にくい止めるため、必要があるときは、顧客及び一般市民に対し、広報車・工作車に装備した広報設備により災害に関する各種の情報を広報する。
部品: 危険防止・地震災害対策
・被害発生時に、ガスによる二次災害の防止と復旧活動の迅速化のため、導管網のブロック化を行う。・ガスによる二次災害を防止するため一定震度以上で自動遮断するシステムメーターの普及を図る。・導管網については、耐震性に優れたポリエチレン管及び溶接鋼管等の採用を推進する。
部品: 二次災害防止のための措置
災害による事故発生の場合は、関係機関と協力して二次災害防止のための措置を講ずる。特に、特定地下街又は地下室に対する応急措置として、緊急の場合には、地下街等に設けた緊急遮断弁又は地上操作弁等によりガスの供給を停止する応急措置を行う。
部品: 各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案した復旧計画
・供給施設の災害復旧については、被害箇所の修繕を行い、安全を確認したうえで、ガス供給を再開する。・災害復旧計画の策定及び実施にあたっては、人命にかかわる箇所及び救助救急活動の拠点となる場所を原則として優先するなど、災害状況、各設備の被害状況及び被害復旧の難易を勘案して、供給上復旧効果の高いものから行う。
部品: 通信・電話設備補修における基本方針
大規模災害によって電気通信設備に甚大な被害を受けた場合は、被災全容を迅速に把握するとともに、サービス復旧、設備復旧等効果的な復旧活動に努める。
部品: 復旧対策・対策内容、回線の復旧順位等
通信の非常疎通措置災害等に際し、次により臨機に措置を行い、通信ふくそうの緩和及び重要通信の確保を図るべきである。
部品: 応急回線の作成、網措置等疎通確保の措置
通信の疎通が著しく困難となり、重要通信を確保するための措置が必要な場合は、臨機に利用制限等の措置を行わなければならない。非常・緊急通話又は非常・緊急電報は、一般の通話又は電報に優先して取り扱う。
部品: 避難場所の特設公衆通信・電話設備
被災地域特設公衆電話の設置災害救助法が適用された場合等には、避難場所に特設公衆通信・電話設備の設置に努める。
部品: 応急復旧災害に伴う電気通信設備等
設備の応急復旧災害に伴う電気通信設備等の応急復旧は、恒久的な設備復旧工事との関連並びに情勢の緊急度を勘案して、迅速・適切に実施する。
部品: 応急回復の回線復旧順位表
被災した電気通信設備等の応急復旧は、サービス回復を第一義として速やかに実施する。復旧にあたっては、回線復旧順位表に基づき、行政機関、ライフライン事業者と連携し、早期復旧に努める。必要と認めるときは、災害復旧に直接関係のない工事に優先して、復旧工事に要する要員・資材及び輸送の手当てを行う。
部品: 重要通信と回線の復旧順位
重要通信を確保する機関:序列高位:気象機関、水防機関、消防機関、災害救助機関、警察機関、防衛機関、輸送の確保に直接関係のある機関、通信の確保に直接関係のある機関、電力の供給の確保に直接関係のある機関。重要通信機関の確保序列重要通信を確保する機関:序列中位:ガス・水道の供給の確保に直接関係のある機関、選挙管理機関、預貯金業務を行う金融機関、新聞社、通信社、放送事業者及び、地方公共団体。
部品: 通信疎通及び利用制限、広報について
災害に伴う電気通信設備等の応急復旧においては、通信の疎通及び利用制限の措置状況並びに被災した電気通信設備等の応急復旧の状況等の広報を行い、通信の疎通ができないことによる社会不安の解消に努める。
部品: 仮設住宅についての解説
仮設住宅は、自然災害や戦災などにより、居住できる住家を失い、自らの資金では住宅を新たに得ることのできない人に対し、行政が貸与する仮の住宅である。
部品: 被災後の住環境の移行について
被災直後では緊急避難施設にて対応し、プライバシーと精神的ストレスの観点から数ヶ月以内には仮設住宅への移行が望ましい。その後、被災者個々の事情を鑑み、個人住宅への移行を検討する。
部品: 仮設住宅の組み立てと機能
主にプレハブ工法による、組立タイプとユニットタイプが用いられている。一般に仮設住宅と言うと、これを指すことが多い。風雨を凌ぎ、水道やトイレ、電気・ガス・暖房等エネルギーの確保が求められる。
部品: 仮設住宅の建設地等の選定
仮設住宅は公園や学校の校庭、その他様々な理由で生じている空き地に設けられ、いずれの場合も本来の居住地から遠く離れる事例も多い。
部品: 仮設住宅の緊急供給とインフラ
インフラの破壊されている災害の起こった地域にて、一度に早く・安く・大量に供給が求められる。立地・電気・水道・下水のインフラの整っている場所の大量の確保は課題となる。
部品: 仮設住宅のスピード・建設用地の確保
大規模災害においては建設のスピード・建設用地の確保がしばしば問題となる。また、木材が手に入る場所では木造仮設住宅が適するケースもある。
部品: 様々な仮設住宅の提案・建設・設置
通常は簡易な平屋建てのプレハブ仮設住宅が建てられる事が多いが、一度に需要が集中するため、様々な仮設住宅が提案・建設・設置されることになる。
部品: 施設業界の設備投資を超えての供給能力対策
あまりに大規模な災害の場合、施設業界の設備投資を超えての供給能力が問題となるため、リスク分散の観点からも多数の工法を行政と業界団体が協力して事前に準備することが望ましい。
部品: 工法
建築物の一部又は全ての部材をあらかじめ工場で製作し、現場に運び込み組み立てることにより、短期で信頼性の高い建物を建てるものとなっています。
部品: メリット
品質管理のもとで部材を生産するため、品質が一定で、高い精度を確保できます。また、建築現場での作業が軽減、大量生産によって、低コスト化を図ることができます。
部品: デザイン
機能性を重視しているので画一的と言われることが多々あります。塗装・オプションの追加により多少の変化は見られますが、今後の課題としています。
部品: ユニット式
規格化された箱型のユニットを組み合わせて造るもので住宅・事務所としての利用も可能。工期が更に短くなり、ボックス構造の為、耐震性が強い。断熱・遮音材を組み込んだりと機能改善も進められています。
部品: 内装設備
電気・ガス・上下水道(飲用・排水別)・トイレ・風呂場(シャワー式)・ラジオ送受信設備を備えています。家具に関しては持ち運び式ですが、棚などは構造として既設されているものもあります。
部品: セキュリティ
窓や扉に関するものは別種の鍵を必ず2つ付けられています。窓は焼き破り防止・割れ対策として外面に耐熱・衝撃フィルムを。鍵はサムターン対策やピッキング防止用の錠が採用されています。万が一、閉じ込められた際は内部からの脱出が可能な非常錠付きの戸が設置されています。
部品: 規定
強度的な問題から5階床以上の高さ、地下への埋設式へ使用は厳禁としています。又、緊急時の仮設住宅として拠出依頼がある際は迅速に対応できるようにしています。
部品: 仮設トイレの概要と必要性
仮設トイレとは、自然災害や戦災などにより、大量の避難民が出た際、避難所併設のもののみではトイレの数が間に合わない時に仮設で設置するトイレのことをである。
部品: 仮設トイレの仕組みと構造
ドアの付いたボックスの中に、和式・洋式いずれかの便器が設置されている構造。採光のために、屋根部分が光を通しやすく、雨をしのげる素材で作られていることが多い。汚物の処理については、直接下水道の上に設置するものや、便槽の上に設置する汲み取り式のものがある。衛生面では通常のトイレに劣る部分もあるが、脱臭剤や抗菌素材などを使用することにより衛生面での向上がはかられている。
部品: 誰もが使いやすい環境・状態を目指す
ただ設置するだけでなく、使用者が不快な思いをすることなくトイレを使用できる環境を整えることが重要である。精神的な使いやすさはもちろん、身体的・体力的にハンデがある者でも使いやすい構造的な工夫が必要。
部品: 仮設トイレ設置において考慮するべき点
人数に対し、必要十分な数を用意すること(災害発生直後は約五十人に対し一基、さらに長期化する場合は約二十人に一基、仮設住宅に併設する場合一世帯に一基を目安とする)
避難所での仮設トイレの音漏れや設置環境を気にして、トイレを我慢することが多くなってしまった結果、水分や食事を控えたり、膀胱炎や便秘等の病気を発症してしまう避難者も少なくない。具体的な対応を以下に挙げる。
部品: 安全性についての配慮
集団での使用を想定する場合、必ず男性用・女性用に分けての設置をする。
暗がりには設置せず、トイレまでの経路及びトイレ内には夜間にも対応できるよう灯りを設置する。
屋外に設置する際は、強風による仮設トイレの転倒にも気を付け、事前にしっかりとした固定、転倒防止策を行う。
トイレの個室は必ず施錠できるようにし、防犯ブザーなどの設置もできればしておくと良い。
部品: 衛生面・快適性への配慮
室内に設置する場合は、トイレ専用の履物を用意して、不衛生なものを生活空間に持ち込まないようにする。
トイレ内を常に清潔にしておけるよう、掃除用具の用意をしておく。
寒冷地に設置する場合、寒さにより使用が困難になるなども考えられるため、なるべく行きやすい場所に設置したり、防寒のための対策を行う。
逆に気温が高い地域や時期について、内部に熱がこもらないよう十分な換気設備を設置する必要がある。
部品: 事前の事業者との協力関係の構築
自治体の備蓄のみで対応することは不可能と考え、発災時に迅速な対応置ができるよう、普段から各種関係団体や事業者と協力の取り決めをしておくことが大切である。
部品: バイオトイレ施設について
バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。水をほぼ使用しないという特徴がある。バイオトイレを使用した簡易トイレがバイオトイレ施設である。仮設施設の役割として一時的に使われる。
部品: 設置上の注意
バイオトイレの利点として、上下水道を使わずとも、これ単独で簡易トイレとして機能できることがある。そのためトイレが近くに無い場所の簡易トイレ設置や、大勢の利用者のために簡易トイレ増設をする等、柔軟な設置が可能である。しかしトイレである以上、設置には基本的な衛生環境や、プライバシーへの配慮が必要である。トイレ自体には水洗設備がないため、トイレ後に手を洗えるような簡易の手洗い場を併設する事で衛生面や心理面に配慮する事ができる。大量に増設する場合は、周辺環境や利用者心理の配慮が必要し、利用しやすい場所で多くの人が並べる野外への設置も検討する必要がある。
部品: 個室のトイレを大量に設置が可能
トイレを利用している所を人に見られたくない、落ち着いた空間が良いという心理に配慮して、トイレ施設は壁に囲まれ入り口にドアがある、四角い小さな個室空間になっている。プライベートやプライバシーに配慮して、安心して利用ができる。また、シンプルな作りの個室のため、安価で大量設置が可能になっている。
部品: 誰でも使いやすい工夫
基本的なトイレは洋式、いわゆる座って行えるトイレになっており、足に負担がかからないので使いやすくなっている。バイオトイレで推奨されているトイレットペーパーも常備されている。また、トイレ内に手すりを付ける、荷物を置ける簡易的な場所を作ることで使いやすい。また、そこから応用して、トイレ施設自体の工夫としては、外観の塗装、一見トイレ施設に見えないようなデザインを変えることで、トイレに行く抵抗を抑えることもできる。また誰でも利用できる工夫として、女性が使いやすい女性用トイレ、体の不自由な人や親子連れでも利用できるようなバリアフリーに配慮した少し広めの多目的トイレのデザインなど利用する人に応じた工夫も可能である。
部品: 一時的な利用
仮設トイレのため、建物内にあるようなトイレ内の設備は備わっておらず、基本的には個室でトイレを利用するという最低限の機能である。多目的トイレのようにデザインや機能に対応するものもあるが立派なトイレには、やはり劣ってしまう。あくまで仮設のトイレであり、一時的な使用であるという認識を利用者が持つことが大事である。一時的だから使い捨てるのではなく、一時的だからこそ、大事に使う事が大切である。
部品: 再利用を考えて
バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。排泄物そのままでは廃棄物であるが、バイオトイレによって、肥料として再び活用ができる。肥料を混ぜた土壌の利用によるリサイクルができるメリットがある。化学物質の少なく、分解のしやすいトイレットペーパーを使用する事で微生物の活動の助けになる。
また、バイオトイレ施設も使い捨てではなく、メンテナンスを行う事で継続して利用できる。そこでの役割が終わっても、次の場所で活躍する事が可能。トイレを使用することによる環境リサイクル自体は大事だが、トイレ施設の再利用も考えた使用が大事である。
部品: メンテナンスが大切
施設を継続して利用するためにはメンテナンスが必要である。設備の掃除を行いある程度清潔な状態を維持する、施設やバイオトイレ本体に異常や故障はないかの確認、本体自体の機能が維持できるよう、貯留槽への移行、おがくず等の補充など定期的に行う事が大切。また、利用者自体がきれいに使う事を意識して心掛ける事で、きれいな状態を維持できると考えられる。
部品: 便槽
排泄物の内、主に便を処理する為の装置。内部におがくずが敷き詰められており糞便と混ぜ合わせる為、攪拌用のスクリューが通されている。
部品: し尿処理槽
排泄物の内、し尿を処理する為の装置。水分量が多くなりすぎると微生物の分解能が低下し、それを防ぐ為にし尿を分離しておく容器。
部品: 貯留槽
排泄物の長期的な分解を行う為に蓄えておく容器。便槽から排泄物を定期的にこちらに移し、最終的に堆肥として使用できるようにする。
部品: おがくず
目の細かい木屑。通常のものに加え、建築等に使用した木材を加工した時に出たもの(端材)も使用しリサイクルに努めている。
部品: 攪拌用装置
便槽内の螺旋状の回転羽根を持つスクリューに連結されており、手回し式のハンドルを回転させることで内部の排泄物とおがくずを混ぜ合わせる事で攪拌し微生物の活動を活発化させる。
部品: 空気循環用ファン
好気性の微生物の為に、空気循環及び強制排気を行うための換気扇。電動だが小さなものであり電力使用量は少ない。
部品: バクテリア
好気性の微生物、排泄物を分解する為に便槽内の菌床に初期投入される。自然界に広く存在するものであり、特別なものではない。
部品: 発電機
循環用ファンを動かす為の電力供給用。ファンが小さい為、発電機自体もそう大きいものではなく(ソーラーまたは風力)式の発電方式を採用している。
最終更新:2017年12月15日 16:26