防火水槽 部品作成:忠信
防火水槽とは、主に普段の火災及び震災時の火災時に消火用水として使用できる水を、普段からためておく容器のことを指す。
一般的に防火水槽消防車などに消防用水を定期できるようなサイズ(40トン~100トン)が一般であるが、ボヤ対策用の小さなもの(5トン程度の物)もある。
地上のプール型の物が多い。地下工事に比べ、コストも低く製作しやすいからである。道路や地下に埋め込む物もあるが、工事に手間がかかり、それなりに技術が必要。
小型のものであれば、近所の人や消防団等が、バケツリレーなどの方法で利用する。大型のものは消防車のポンプ等を使用して、消防用水を提供する。
水を使った消防による消火により、火災の拡大を防ぐ効果が期待できる。ただし、油や化学反応による火災には効かないこともある。
定期的に水を入れ替え、底に異物が無いか、壁にひびが無いかの点検を行い、防火水槽自体の清掃をして、水を満タンまで補充する。
大規模な消防訓練では、放水による消火を想定した消火訓練、放水訓練も行われる。放水訓練の際には防火水槽の水を実際に使用する。消防訓練を通じ、安全な使用方法を周知するとともに、いたずらや誤用した際の危険についても周知する。
子供や老人、ペット、野生生物、酔っ払いなどが落ちないよう、平時は蓋などをしておく。蓋や防虫網を使用する事で、蚊の産卵やボウフラ対策にもつながる。立ち入り防止のため、周辺を柵で囲っている場合もある。
災害の緊急時、特に火災は初期消火が大切である。標識を立てることにより、防火用水の場所がすぐにわかるため、準備のロスを最小限に抑え、消火活動ができる。また、平時でも、ここにあると近所の国民に周知する事ができる。
災害時に使用できる為には、地震の時でも使えるように、壊れない耐震性を持たせていることが大切。かつて起こった比較的震度の大きい地震と同じ程度でも壊れない程度の、コンクリートなどの耐震に強い材質、耐震設計を持たせるようにする。
防火水槽周辺での消火作業の妨げにならないように、防火水槽設備の道路に接する出入口から5m付近は駐車禁止に定められている。
大型の防火水槽や、道路の下に埋め込んだ防火水槽は主に消防庁など消防にあたる団体が管理している。防災計画に関連して、公共の設備として設備設置や管理運営をしている。また、火災以外の無断使用禁止(飲用や洗濯等、私的な生活利用での無断使用禁止)の周知も行なっている。
最終更新:2018年02月06日 21:26