柿霜 蛇ノ目


【キャラクター名】:柿霜 蛇ノ目(かきしも じゃのめ)
【性別】:女性

特殊能力『追い詰める枷・絞める檻・逃がさない獄』


能力内容:取り敢えず能力を理解したい人は【要約】を、突き詰めて研究したい人は【詳細】の方をお読み下さい。

【要約】ロープや紐を蛇に変えて操るよ。蛇は蛇ノ目と感覚を共有していて、空を飛ぶことができるよ。同時に操る蛇の数が多いと、集中力が割かれ過ぎて本体の行動に支障が出るよ。

【詳細】術者が縄、もしくは紐と認識した物に、仮初めの命を与える。命を与えられた縄(紐)は、蛇に似た形を取る。
この擬似生物(以下縄ヘビと呼ぶ)の持つ特性は次の通り

  • 術者との間で感覚を一部共有する(痛みなどを100%共有することは無い)。縄ヘビは蛇のような感覚受容器官を持つが、術者に対しては手に入れた情報を人間が理解できるように還元する。またその逆も行われる。

  • 術者との間にはテレパシー回線が通っていて、術者の命令には絶対に従う。命令の細かな判断や、命令外の事項は自己判断で行う知能がある。この自律思考は術者と共有しない。

  • 海蛇が海を泳ぐように、空気中を泳ぐことができる。
  • 頑丈さは材料依存、大きさと力は材料の太さや細さ依存。

制約1:縄ヘビの作成の瞬間には材料に身体(装備越しでも可)が接触する必要がある。能力解除時に対象に触れる必要は無い。

制約2:同時に縄ヘビを使役している数に応じて、思考が分散して集中力が途切れていく。術者本人が肉弾戦を行えるのはせいぜい縄ヘビ使役数が2匹の時まで。限界(50匹程度)まで能力を行使すれば、術者本体は身体を動かすのも難しい無防備な状態になる。
制約2は能力解除で解ける。あくまでも一度に操る縄ヘビの数が多過ぎなければ能力解除後の状態には特に響かない。

設定

旧蝦夷、現在の東北地方の特殊な集落に居住していた住人の一人(この世界では鎌倉時代の東北制圧は失敗している)。年齢は19歳、髪色は赤銅色、瞳色は鉄色。
東北開発を目的とした六波羅探題や冒険者の猛攻に対して、首長が自らの首を代償に取引したことで生き残った集落の住人達は、武田の庇護下に置かれた。
現在は『攻込(セメコム)警備保障』という世界政府の下部組織に置かれていて、農民、工業者、商人、穢多、非人らの起こす反乱の鎮圧に務めている。
侍達からすれば戦闘を止めて投降した田舎人であり、それ以外の低い身分の者達からすれば侍達の腰巾着という、複雑な立場にいる。
本来の東北の地に於いては、過酷な環境への適応と地の利によって、侍をも退ける戦術を披露したが、一般環境内での腕力は、格闘魔人の平均より少し下程度。

杖術と縄術を得意とし、魔人能力による感覚強化と、魔人機動力を活かしたスピード重視の戦闘を行う。
標準装備は杖と、丈夫なロープを何本も詰め込んだ行李。また、着込んだコートの内側にも細く強靭な紐が編み込んである。

関係者
[KBN(軽くぶちのめす兄さん)]
本名は万津 鬼兵衛(よろず きへえ)。蛇ノ目の住んでいた蝦夷地の中で最強の戦闘力を持った魔人首長であり、百人の侍を一万の肉片に変えたことで、冒険者達からは百軀万片の通り名で恐れられた。瞬間的に姿勢を変える能力を回避や攻撃に使い、地の身体能力や強力な武器と合わせて、攻略は難しいと思われた。
最終的に、いくら自分が侍を殺した所で武田を滅ぼすには時間がかかり、その間に味方の被害も大きくなるだろうことを悟り、自らの首を差し出すことを条件に、集落の仲間の命を救ってもらえるように交渉を行った。
交渉は長引いたが、互いに犠牲が増えるのを望まない、という点で意見が一致し、武田側も条件を受け入れた。
『攻込警備保障』に配置されて、命は救われた集落の住人達だったが、彼らの人権は、時に穢多非人よりも低いものとされて無視されている。

[烏瓜 菱江(からすうり ひしえ)]
蛇ノ目の蝦夷地からの知己。やはり『攻込警備保障』に所属している。戦闘能力が組織内でも特に低いが、医療行為に特化した魔人能力を使って味方をサポートする。使用武器はボウガン。
度々世界政府への不平をぼやいている。

[穢多非人の皆さん]
全身分の中で、多分1番蛇ノ目達を邪険にしている。侍達は一応利用価値のある部下ということで手加減もあるが、身分の低い彼らにはそれも無いので、監視の無い所では集落の者達を馬鹿にするような態度を取る。

関連SS

最終更新:2016年06月30日 00:21