ファンタジー的なものではなくちゃんと原理が存在しているタイプの魔法。そのため起こそうと思えばこちら側でも起こせるような物が多いが、あくまでこれはフィクションである。

【仕組み】

変性意識状態→幻覚(イメージ)を創り出す→現実に投影する という筋立てで行われている。最後の投影部分で挫折したりする者もいるし、そもそも変性意識状態にさえ到達できない者もいる。これ以外に方法はないようで、筋立てが筋立てな以上精神病発症を避けることはできない。
  • 【詠唱】
この投影の時点ではその事象は自らのままに収まっている。その事象を周りにも影響させ、実際にするために短い暗号のようなもの(俗にいう呪文)を呟く。この暗号には、その事象の効果や方向性などが詰まっており、教養のある人が近くにいれば、さらに暗号を繋げて多くに認知させ、現実にすることができる。

各惑星での扱い

アナザーアース

(ある程度)法によって統治されている面の大きいアナザーアース(特に日本)では、第x種(x=魔法の種類)ASC取扱資格を取ることによって監視下以外においての魔法の発動が可能となる。国家資格のため、国内であれば通用する。第x種ASC教員免許もあるが別物である。アナザーアースの小学生(主に6歳〜12歳)が悪ふざけで魔法を発動させてしまうことがあるが、少年法が適用されているため400字詰め原稿用紙3枚以上の反省文を書かされる。資格を取れる年齢以上でかつASC取扱資格を持っておらず魔法を発動した場合50万円以下の罰金が発生する。また、無資格で魔法を発動させるだけでも罰せられるが、実際は他にも合併している可能性(器物破損が多い)が高い。50万円以下、は無資格で魔法を使ったことによる罰金そのものであり、それに他の罪が加算される。なお資格を取っていても器物破損などの犯罪は犯罪であるため罰せられる。
  • 【第1種ASC取扱資格】
俗称「オルファ式」。オルファリシア・プサーミリアンが提唱し、生涯に渡って研究し続けたことによって不可視の世界への理解が深まり、また、その世界の力を現実に落とし込めるようにしたもの。物質的なもので、既にあるものから連想される。免疫を高め傷口を修復、などの使い道がある。基本的には科学の考え方を取り入れているため、火を魔法によってつけるためには木などの燃料が必要だし、氷を突如発生させるにも湿度と冷気を必要とする。物質を元にしている(何もないところから突然アイデアを浮かばせるのが難しい原理と同じ)ため人間にもとっつきやすく(実際にできるわけでもない)、アストラル人は会得しやすい。
長年(といっても5、60年程度だが)用いられているため、普通、アナザーアースでは「魔法」といえばこちらを言う。
  • 【第2種ASC取扱免許】
俗称「テリサム式」。元々地球にはなく、レッテンスパインから一定数の術者(ハルピュイアが殆ど)が渡来したことによって新たに新設された免許。人間では扱えないような強力な術式(=人間の脳細胞回路では限界がある)。アストラル人が努力に努力してやっと使える代物。歴史も浅く、こちらを指すことは少ない。

レッテンスパイン

上記「テリサム式」を主に用いている。
使う種族を選ぶ分、文字通り人智を超えた力を発揮できることは間違いない。が、それを発現させるための物質は大体使い捨てのような形で、一度きりの物が多い。本場レッテンスパインでは、テリサム式魔術物質の量産を現段階は優先している模様。ハルピュイアによる魔術軍を作るのが目的らしい。提唱者はテリサム・スウェタラ=ノイ。ハルピュイアであり、熱心な黒魔術士でもあった。彼は特定の鬼を遊びで呪い殺しているうちに、「呪い殺すための方式の体系を組み立てればより効率よく、より多く呪い殺せるのではないか」と思い立って、2年後に方法論を提出したという。
  • テリサム式魔術物質
「マムシ」、「馬の心臓」、「対象の形をとったもの」、「大きめの宝石」、「銀製のもの」がある。大きめの宝石は主にルビーやエメラルドが用いられ、繰り返し使うことができるが、それ以外は基本的に使い捨てである。この中に載っていないものでも魔法の為に使うことはできる。
【マムシ】
生物全体を用いる為、必然的に彼の触れた石・水・風の要素が含まれ、魔術物資として使われるマムシは大概火に通されているので、火・石・水・風のレッテンスパイン4大元素が揃うことになる。者によってはここに雷を見出すこともある。そのためここから発動できるのは最大で5種の魔法。
【馬の心臓】
基本的に生体の内部に属するもののため、体内にある光と闇の要素を含んでいる。者によってはここに生と死の要素を見出すこともあり、強力な攻撃にも守護にもなりうるが、実戦では攻撃に使われることが多く、馬の乱獲が絶えない。事実、絶滅しかけている(肉体は馬刺しにしている)。
【対象の形をとったもの】
対象の形を象ることで、そのものをまるで「対象そのもの」に仕立て上げ、呪殺や恋愛の呪いに使う。一般的なものは、粘土を対象の形にし、呪文(大概の場合は象る相手の名前を分解しアナグラムにする)を唱えて製作する。そのため殆どのそれは一品ものでありながら安値である。ひどい場合は背中などに名前を彫るような模造品がある。
【大きめの宝石】
宝石自体がそもそも内部に力を持つ物体であると考えられているため、単純に力の供給源にしたり、もしくは明快な「純粋な力」による攻撃を果たすために用いられることが多い。しかし内部に力を持っていると見れるのは知的生命体のみであるため、これで機械が動くようなことはない。
【銀製のもの】
銀は電気をもっともよく通す物質のため、必然的に雷の属性を孕むことになる。精錬段階での熱や鉱石だった時のことも踏まえ、ナイフであれば切るものなども考慮して、実際には火・石・風・雷・胎・臓・光の7属性を見出すことができる。そのためレッテンスパインの魔術師は銀製ナイフを持ち歩いていることが多い。

レッテンスパイン9属性

火←水←岩←風←火……の4属性、
臓←胎←光←闇←臓……の4属性、
どこにも属さず効率的にダメージを与えられる「雷」(つまり無属性)。
火水岩風は「外部属性」とされ、臓胎光闇は「内部属性」とされる。この2つの並び順において、役割は同等である。この9属性は時代と共に変化しており、中世レッテンスパイン(ルミナティコンによる卜占で子供の運命さえ判断していた時代)には10属性(これらの属性に「無」がプラスされる)であったが、近現代レッテンスパイン(人類の栄華の時代)では「10行ったら0だから面倒くさい」となり属性が減った。

トリプラネット

トリプラネットの鳥は仕組みが違う。意識と無意識の境界がヒトに比べて緩いため、ほぼ直通。そのため変性意識状態へ落ち入る事も必要なく、ただ意識すれば魔法を発動できる。その代わり、変性意識状態に入っていないため、魔法の効力がヒトに比べて低い。それにひきかえ、手数で負けることはない。
最終更新:2017年09月27日 04:31