三値(種族値・個体値・努力値)
ここでは、ポケモン界の三値とも呼ばれる、種族値・個体値・努力値という隠しステータスについて説明する。
種族値
【しゅぞくち】
- ピカチュウ、ギャラドスといったポケモンの種族毎に設定されている各能力の高さ。各種族の基礎能力値といえばいいか。
- 例えば、ピカチュウの種族値は以下の表のとおりである。
HP |
攻撃 |
防御 |
特攻 |
特防 |
素早 |
35 |
55 |
40 |
50 |
50 |
90 |
- ポケモンの能力のうち、素早さについては1でも差があれば先手後手が決まってしまうため、どのポケモンがどれだけの素早さを持っているのか把握しておくことが大事である。
- 同じ素早さ種族値を持つポケモンたちはまとめて○○族(○○には素早さ種族値が入る)と呼ばれる。
- とりわけ130族と呼ばれるポケモンたち(サンダースやクロバットなど)はしばしば素早さ調整の指標にされる。
個体値
【こたいち】
- ゲーム中で、『捕まえたポケモンは同じ種類のポケモンでも能力が違う』といった説明が見られるが、この違いが発生するのは、同じ種族のポケモンでも、個体毎に個体値と呼ばれる隠しステータスが設定されているためである。
- 個体値は各個体の各能力の良し悪しを表す指標であり、1つの能力につき0~31までの範囲で値が設定される(第三世代以降の仕様。第一世代・第二世代では0~15までの範囲で値が設定されていた)。
- 個体値が高いほど、その能力が高く育つ。同種族努力値無振りのポケモンでは、ある能力の個体値が0である個体と、個体値が31である個体を比べると、レベル100の場合だと31の差が、レベル50の場合でも15の差ができる。
- 個体値はタマゴから生まれるポケモンにある程度引き継がれる。優秀な親からは優秀な子が生まれやすいという仕様になっている。
- 両親とも何も持たせていない場合、両親の個体値のうち、ランダムに選ばれた3つの能力の個体値がタマゴに引き継がれる。
- “パワーアンクル”や“パワーリスト”といったパワー系アイテムを親に持たせてタマゴを産ませると、その親の、各アイテムによって定まっている能力の個体値を確実にタマゴに引き継ぐ。
- どちらかの親に、“あかいいと”を持たせると、引き継がれる能力が3つから5つになる。
- また、個体値は『めざめるパワー』のタイプ決定にも影響を及ぼす(第五世代までは威力も個体値によって変動していた)。
- 第七世代以降は、“ぎんのおうかん”または“きんのおうかん”を消費することで、ポケモンの能力を個体値31相当まで引き上げることができる。
- ゲーム中では『すごいとっくん』と呼ばれる。ハウオリシティのショッピングセンターにて行うことができる。
- あくまでポケモンの能力を個体値31相当に引き上げるというものであり、個体値そのものは変わらない。
- これは、タマゴには元々の個体値が引き継がれ、『めざめるパワー』のタイプが変わらないことを意味する。
努力値
【どりょくち】
- ポケモンの隠しステータスのひとつ。公式(ゲーム中)では『基礎ポイント』と呼ばれている。
- ポケモンを倒す、あるいはアイテムを使うことで各能力に溜まる値であり、ある能力の努力値が高ければ高いほど、その能力が高く育つ。
- ポケモンを倒した際に手に入る努力値は、倒した種族によって決まっている。例えば、ツツケラを倒すと攻撃の努力値が1貰え、オニスズメを倒すと素早さの努力値が1貰える。
- これは、第三世代以降の仕様で、第一世代・第二世代では、倒したポケモンの種族値分が努力値として加算される仕様だった。
- 手に入る対象はそのポケモンを倒したことで経験値が手に入ったポケモン全員(第七世代まで)。経験値のように分配はされず全員がそのポケモンに設定された努力値を得ることができる。
- ソード・シールドではデフォルトでポケモン全員に経験値が入るようになったが、恐らく倒したポケモンのみに努力値が割り振られる仕様になっていると思われる。
- 努力値を増やすアイテムには、“タウリン”や“しゅんぱつのハネ”などが挙げられる。
- 一つの能力につき溜められる努力値は252まで、一個体につき溜められる努力値は510までという制限がある。
- これも第三世代以降の仕様で、第一世代・第二世代では、一個体に溜められる努力値に制限がなかった(すべての能力に最大まで溜めることができた)。
- 一つの能力に努力値を最大の252まで振ることを極振りという。
- 能力値計算の都合上、レベル50のポケモンを対戦に使う場合は、一つの能力に溜める努力値は8n+4(個体値が奇数の場合)または8n(個体値が偶数の場合)にしておかないと、余った分は無駄となってしまう。
- “きょうせいギブス”を持たせたポケモンやポケルスに感染したポケモンは、ポケモンを倒した際に貰える努力値が2倍になる。
- この効果は“きょうせいギブス”持ちでかつポケルスに感染したポケモンの場合だと重複する。つまり、この条件下でポケモンを倒すと、貰える努力値が2×2=4倍になる。
- “パワーアンクル”や“パワーリスト”など、パワー系アイテムを持たせたポケモンは、ポケモンを倒した際に貰える努力値のほかに、そのアイテムによって定まっている能力の努力値が8(第六世代までは4)加算される。
- 第七世代では、戦闘中にポケモンが呼び出された以降は、ポケモンを倒すと、通常手に入る合計努力値の2倍の努力値が手に入る。
- 以上の効果は全て重複する。第七世代では、ポケルス・パワー系アイテム・ポケモン呼び出しを利用した努力値溜めが一番効率が良いとされている。
- 例えば、この条件下でキャタピー(HP努力値+1)を倒すと、{(1+8)×2}×2=36ものHP努力値が手に入る。極振りする場合は同条件下で7体キャタピーを倒せばいいことになる。
- 間違って努力値を振りすぎてしまった場合は、“ザロクのみ”や“ネコブのみ”などを使うことで、溜まった努力値を減らすことができる。
- 第六世代では、スパトレでまっさらバッグを使用すれば、全能力の努力値を0にすることができた。
- ソード・シールドではタウリンなどの努力値を10上げる効果のアイテムの制限(100以上増やせない)が消えたため,お金さえあれば短時間で努力値振りを完了させることができる。
- もちろん戦闘による努力値振りも可能で、その場合は第五世代までの頃と同様,ポケルス+パワー系アイテムが一番効率の良い方法になると思われる。
最終更新:2019/11/28 08:13:23
最終更新:2019年11月28日 08:13