レンダー設定

Terragenのクオリティ設定を最大限に活用にするために、いくつかの細かなTipsを用意しました。 フォーラム原文

初めに、すべてのスライダー上の最高値が最良であるとか、すべてのレンダラーにおいて最適だと思い込まない事が非常に重要です。これは、グローバル・イルミネーションのスライダーに当てはまります。実際の場で使用する値は、2から4の間を使うユーザがほとんどです。基本的なシーンでは、実際には2で問題ありません。

それでは、クオリティ設定についての残りの情報を挙げていきます。

一般的なディティール設定が、画質を高めるために何を変更するかを知るために、こちらの規則に準じて下さい。

テストは最初の一般的なデフォルトのクオリティでレンダリングして下さい。

ディティール設定が変更される、複数の箇所がある事を覚えて置いて下さい。

また、以前のバージョンよりも数多くのディティール設定があり、シーンの様々な外見に影響する事を心に留めて下さい。最高の結果を出すために、すべての数値を上げる必要があると思い込まないで下さい。それぞれの設定は特定のシーンでのみ必要になるだけで、むやみに上げることは他のレンダー速度を落とす事になります。

あなたのシーンの雲にノイズがあれば、雲のクオリティを増大させて下さい。雲の上方/下方、または光線のいずれかで大気中のノイズがあれば、大気のサンプルを増大させて下さい。

大気のサンプルにとってデフォルトの16は、特に""god rays(薄明光線)"のない多くの状況下の通常の日光では最良です。ノイズを減らすために16以上に増大する必要がある場合、128にも達する設定もありますが、シーンにたくさんの光線を持たない限り64以上を必要としません。非常に長いレンダリング時間によって収穫逓減に陥らないよう、高い数値を設定しないで下さい。

雲のクオリティは通常1が最良です。1以上はレンダリング時間を非常に増大させますが、レイ・トレースした雲を使用しない特定の極端な設定には必要かもしれません。レンダリング時間に影響する3つの主要な要因の覚書は以下の通り:
  • Cloud depth(雲の深度)
  • Cloud density(雲の密度)
  • Edge sharpness(縁辺の先鋭化)
より多くのサンプルは、高クオリティに必要であり、クオリティに基づいてサンプルは自動調整されるため、もしクオリティを1で抑えていても、上記3つの雲の設定をいくらか増大させた場合、システムがサンプルを増大させる事でクオリティを維持するがためにレンダリング時間が上昇します。

大気のクオリティは、サンプルの数によって定義され、ノイズのレベルによって示されます。雲のクオリティは、"Cloud Layer"ノード内にあるクオリティ値によって決定されます。これは、"Cloud Layer"ノード内の他の設定に基づいて変化する内部のサンプル数に一致します。もし、雲や大気においてノイズは目立たないものの、より高いクオリティ(例えば縁辺の正確さ、ディティール)を望む場合は、サンプルを増やさずレンダラー設定の"Detail(ディティール)"を増やして下さい。

0.5のディティール設定で雲と大気上にノイズの無い結果の良好なレベルを得た場合、他設定の調整が行えます。

照明により多くのディティールや精密さを必要とする場合は、GIのディティールを増やしてみるといいでしょう。一度に1レベルずつ上げて試し、十分でない場合は2から3へ、3から4へと上げて行きます。これらの変化で顕著な相違が見て取れない場合は、あなたの問題はおそらく他の場所にあります!

ハイコントラスト(例えば空を背景とした地形)の地面やオブジェクトの縁辺にガタガタが見て取れた場合は、Antialiasing(アンチエイリアシング)を増やして下さい。無料版では4以上の設定は出来ない事に注意して下さい。ライセンス版においては好きな値を設定する事が出来ますが、一般的に8からせいぜい12までで、それ以上はお勧めしません。ほとんどの場合は4から6で問題無いはずです。繊細な植物が大量にあるシーンでは、より多くを必要とするかも知れませんが、何をやっているかを知らない限り16以上の値が使用される事はありません。

相当美しいシーンを備え、まだ"全体的"なシーンに僅かなディティールを欠くと感じた場合は、他のすべてのディティールレベルを適切に調整した最後に、メインのディティール設定を増やす事に検討するといいでしょう。しかし、再度レンダー全体に渡ってクオリティの相当着実したレベルに達するまでは、まずは他のディティールを調整する事をお勧めします。それは、あなたが望むより低い"全体的"なクオリティであっても、肝心なのはノイズの無い雲、見た目の良いサーフェスディティール、素晴らしい照明等が着実であると言う事です。

メインのディティール設定値は段階的に増やし、一気に最大値に跳ね上げないで下さい。0.1ずつの増加は、クオリティだけでなく、レンダリング時間にも大きな影響を与えますが、レンダリング時間への影響は、通常クオリティへの影響よりも大きいです。0.5は実際に多くのシーンで優良なディティールを提供します。0.7から0.8は、上位の1.0に比べて時間を節約した、最終的なレンダリングの設定として適切なディティールとして使えます。1.0とほぼ同等のディティールの0.9を使用する事で、少ないレンダリング時間が可能かもしれません。

絶対に1.0が0.9より多くのディティールを持ち、常に相違が確認出来る物と勘違いしないで下さい。TGのシステムは、"サブピクセル"のディティールをレンダリングするので、必ずしも設定(例えば0.9と1.0)をレンダリングする2つの高品質の違いが必ずしも見て取れるとは限りません。

以上が、合理的にレンダリング時間とクオリティを得られるための適切な知識であり、あなたの創作に役立つことを願っています。

Oshyanより
最終更新:2017年04月13日 15:33