キーの働き

キーはTerragenのアニメーションの基礎となる構成要素です。この章では、アニメーションキーとは何か、またそれらをどのように使用するかを理解するのに役立ちます。

アニメーションを作成してキーを操作する実際の例については、簡単なアニメーションの作成-パート1を読んで下さい。

キーとは何か?

キーは、設定したアニメーション内の特定的なポイントです。パラメータをアニメートする場合は、通常少なくとも開始キーと終了キーを追加します。アニメーションをレンダリングすると、パラメータの値は開始キーと終了キーの間でアニメートされます。フレーム毎にキーを追加する必要はありません。Terragenは、「補間」と呼ばれるプロセスを使用して各キー間の値を計算します。補間の詳細については、カーブエディタのカーブの解釈のページを参照して下さい。

キーは実際には2つの値の組み合わせです。最初の値はキーが設定されているフレームです。これを時間と考える事も出来ます。2番目の値は、キーがオンになっているフレームのパラメータの値です。

キーの作成

キーを作成する方法は2つあります。1つ目は、アニメーションボタンをパラメータとして使用する事です。もう1つは、カーブエディタドープシートなどのアニメーションパネルのエディタを使用してキーを挿入する事です。

アニメーションパネルに表示するパラメータを取得するには、まずパラメータのアニメーションボタンを使用してキーを設定する必要があります。そのため、最初にアニメーションボタンについて説明します。

アニメーション化が可能なすべてのパラメータにはアニメーションボタンがあります。ボタンをクリックするとポップアップメニューが表示され、いくつかの項目から選択する事が出来ます。
1つ目は、"Set animation key"です。この項目を選択してキーを設定します。パラメータに複数の構成要素(例えばX、Y、Zなど)がある場合は、1つまたはすべての構成要素にキーを設定するためのサブメニューが表示されます。
パラメータにキーを設定すると、現在のフレームに新しいキーが作成されます。現在のフレームとは、メインウインドウのタイムラインが設定されているフレームの事です。
パラメータの編集可能なテキストは色が変わるため、パラメータにキーが設定されている事が分かります。現在のフレームにキーが設定されている場合、テキストは緑色になります。キーの無いフレームの場合、テキストは青色になります。

ほとんどのアニメーションは開始と終了のための2つのキーが必要です。現在のフレームを変更してから新しいフレームにキーを設定する事で、パラメータに別のキーを設定する事が出来ます。

アニメーションボタンだけを使用してアニメーションを作成する事は確かに可能ですが、アニメーションパネルを使用するとより簡単になります。アニメーションパネルのエディタを使用すると、キーを視覚的に挿入する事が出来ます。前述したように、アニメーションパネルに表示させるためには、パラメータに少なくとも1つのキーを設定する必要があります。カーブエディタを使ったアニメーションの作成方法については、簡単なアニメーションの作成-パート2のチュートリアルを参照して下さい。また、アニメーションパネルのリファレンスも参照してみて下さい。

キーの編集

シーンをアニメーションさせている時、当然ながらキーを変更する必要があります。これは、パラメータビューのアニメーションボタンのみを使用して行う事が出来ます。ただし、これは少し厄介なので、アニメーション作業の大部分はアニメーションパネルを使用する事をお勧めします。

アニメーションボタンを使用して基本的な操作を行う事は出来ますが、キーの設定の他に、アニメーションボタンの主な用途はキーの取り外しや削除です。アニメーションボタンのメニューには、"Remove animation key"というアイテムがあります。パラメータに複数の構成要素がある場合は、サブメニューからキーを取り除く構成要素を選択する事が出来ます。現在のフレームにキーがない構成要素がある場合、その構成要素のメニュー項目は無効になります。アニメーションボタンのメニューには"Delete animation"と言うアイテムもあり、パラメータからすべてのキーを一度に削除する事が出来ます。

アニメーションボタンを使用してキーのフレームを変更する事は出来ません。まず、現在のフレームのキーを削除し、現在のフレームを新しいフレームに変更し、必要な値を入力して新しいキーを設定する必要があります。キーの移動は、アニメーションパネルのエディタを使用する方がはるかに簡単です。キーをクリック&ドラッグするだけで移動する事が出来ます。

キーの値を変更する場合は、最初に値を変更してから新しいキーを設定する必要があります。新しいキーを設定しないと、値の変更が反映されません。現在のフレームを変更してから、値を変更したフレームに戻すと、古い値は変更されずに表示されます。繰り返しになりますが、これもアニメーションパネルの方が簡単で、クリック&ドラッグで値を変更する事が出来ます。

アニメーションボタンが便利な状況の1つに、キーを正確な値に設定する事です。マウスだけでは十分に正確にできない場合は、アニメーションパネルのエディタのアクションボタンを使用して、正確な値にキーを移動させる事も出来ます。ただし、アニメーションボタンを使用して行う事も出来ます。現在のフレームが、編集したいキーのフレームに設定されている事を確認して下さい。パラメータビューで値を変更し、新しいキーを設定します。

アニメーションパネルには、キーを編集するためのオプションが増えました。アニメーションで何が起こっているかが一目でわかるようになりました。キーの変更が簡単になっただけでなく、複数のキーに対して同時に操作する事も出来ます。キーの調整などの操作も可能です。

アニメーションパネルのキー

キーはアニメーションパネルのエディタに白いひし形で表示されます。キーをクリックして選択する事が出来ます。選択されたキーはオレンジ色で表示されます。一部のキーは黄色のひし形で表示されます。これらはメタキーと呼ばれる特殊なキーで、後述します。
最終更新:2020年05月18日 15:06