スカイドーム

Planetside公式フォーラム、"File Sharing"のトピック SkyBox / 360º Panorama Tutorial からの転用です。

Terragen4 SkyBox製作方法

TG3から360度のパノラマを取り出すTipsです。

必要なソフトウエア:
   ・Terragen 4
   ・ PTGui Pro
      無料の試評版は以下の制限があります:
         つなぎ合わされたパノラマイメージに可視透かしのマークが入ります。
         プロジェクトの保存、エクスポートは出来ません。
         パノラマツールの"stitcher"と"optimizer"が非対応です。(ビルトインのPTGui stitcherとoptimizerは対応)
         試評版には期限があります。更新はWebサイトからダウンロード可能です。
   ・Photoshop

概要:
スカイドームを作るには、360度すべてを覆うスカイボックスの各面に1枚ずつ、立方体の6面をレンダリングする必要があります。
上図が示すようにカメラは最初に1から4の面を90度置きに時計回りにレンダリングし、続いて天面、最後に地面をレンダリングします。
この時、90度の視野角でレンダリングすると、単純に6枚のイメージを立方体でつなぎ合わせた時、レンダリングにGIを使った場合
などで継ぎ目に可視線が生じます。この醜い継ぎ目を避けるために視野角を110度に設定し、20度のオーバーラップで継ぎ目を
なじませます。

工程:
1.Terragen 4を起動します。ダウンロードした "SkyBoxCamera110.tgc" を【File】->「Insert Clip File...」でインポートします。
 ノード・ネットワークビューに新しいグループが表示され、グループの中にはカメラとレンダラーの2つのノードが含まれています。

2.カメラノード、"SkyBoxCamera110"をダブルクリックしてパラメータ/設定ウインドウを開きます。
 "Position(カメラ位置)"を設定します。この設定値がスカイドームの中心点になります。"Rotation"のフィールド値がオレンジ色に
 なっていることでこれらのパラメータがアニメーション化していることに気づくでしょう。アニメーション版以外の場合は、カメ
 ラの"Rotation"の3つの数値をそれぞれ
   1枚目:0,0,0
   2枚目:0.90.0
   3枚目:0.180.0
   4枚目:0.270.0
   5枚目:90.0.0
   6枚目:270,0,0
 でセットして、一枚ずつレンダリングします。
 上図の赤枠の数値は、"SkyBoxCamera110"ですでに設定されています。

3.次にレンダラーノード、"SkyBoxRender110"をダブルクリックしてパラメータ/設定ウインドウを開きます。
 作成する出力サイズ(Width/Height)を正方形になるよう設定し、他ディティールやGIの有無の設定を終えたら、最後に
 「Sequence/output」タブを選択し、"Output Image Filename"の出力イメージのパスを設定します。32ビットHDRフォーマットを
 作成するため、拡張子に「.exr」を使用します。インクリメンタリー数を各レンダラーに付加するために「%04d」を残します。
 すべてが完了したら[Render Sequence]ボタンを押し、完成を待ちましょう。アニメーション版の場合、1から6フレームが順番に
 1フレームずつレンダリングされます。アニメーション機能を持たないバージョンは、1枚ずつ[Render Image]ボタンを押します。

4.PTGui Proを起動します。
 「Project Assistant」タブの[Load images...]ボタンを押し、ファイルブラウザからTG3で出力した「.exr」ファイルをすべて
 選択して読み込みます

5.「Camera/lens data」ウインドウの設定。
「Camera/lens data」ウインドウが開き、赤枠で囲ったフィールドの数値入力を求めてきます。"SkyBoxCamera110"ノードで設定
 された数値をそれぞれ入力します。入力が終わると"Crop factor / focal length multiplier"が自動で終点距離の乗数を更新します。
 [OK]ボタンをクリックします。

6.[Align images]ボタンをクリックします。
 4.で読み込まれたイメージが6枚並んでいるのが確認出来ます。ここで[Align images]ボタンをクリックします。

7.エラーダイアログ
 6.の操作でもし上記エラーメッセージが出た場合は、TG3で作成したイメージに十分なディティールが足りなかった可能性があります。
 その場合はこちらに用意した "TerragenSkybox110_Template.pts" の調整ファイルを使用します。
 7-1.[No]ボタンを押した後、PTGui Proの現在のプロジェクトを保存しないで終了します。
 7-2.PTGui Proを起動し、【File】->「Open Project...」からダウンロードした"TerragenSkybox110_Template.pts"を開きます。
 7-3.[No]ボタンをクリック。
   ダイアログが表示しますが[No]ボタンをクリックします。読込みイメージが存在しないため青色の市松模様が表示されますが
   無視して「Source Images」タブを選択します。
 7-4.市松模様のイメージを0から5まで順番にクリックで選択し、[Replace(再配置)]ボタンでTG3で作成したイメージファイル
   「.exr」に入れ替えていきます。6枚すべて入れ替えが完了したら、再度「Project Assistant」タブに戻り、[Align images...]
   ボタンをクリックします。

8.パノラマエディタウインドウが開きます。
 マウスをドラッグしながら動かす事でイメージをスクロールして確認する事が出来ます。

9.パノラマイメージの作成。
 [Create panorama]ボタンをクリックし、パノラマイメージの出力設定を行います。
 [Set optimum size...]ボタンによる"Maximum size(no loss of detail)(ディティールを崩す事のない最大サイズ)"
 「Optput file prefix」:"Use default(デフォルト使用)"にチェック、「Output(出力)」"HDR:HDR panorama"のみ
 チェックを入れて、[Create Panorama]ボタンをクリックします。

完成パノラマイメージ


最終更新:2019年05月06日 23:38