テウルギア一覧 > ファンタズマゴリア・ブラッディープリンセス

「テウルギア一覧/ファンタズマゴリア・ブラッディープリンセス」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

テウルギア一覧/ファンタズマゴリア・ブラッディープリンセス」(2018/09/29 (土) 00:49:50) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

|型式番号|LME-PHA-05/00-Remy| |開発|[[リュミエール・クロノワール>三大企業/アレクトリス・グループ/リュミエール・クロノワール]]| |機体サイズ|15.6m| |武装|・日傘型高出力光弾発射装置「ヴァンパイア・キス」&br()・高出力光学式大型槍「スピア・ザ・グングニル」&br()・高出力光学式小型推進投擲槍「ピアッシング・ザ・グングニル」×6&br()・小型追尾弾幕兵装「クリムゾンマイスタ」&br()・背部超小型追尾閃光弾幕兵装「ハートブレイク・マジック」&br()・腕部拘束鎖射出装置「ミゼラブルチェーン」| |特殊機構|・緊急事態突破用全出力解放機構「エンドレス=スカーレットナイトメア」| |主な搭乗者|[[パトキュール・ノーリエッジュ>三大企業/アレクトリス・グループ/人物_アレクトリス/パトキュール・ノーリエッジュ]]| &bold(){"陰を失くした純白の夜 機械仕掛けが導き出す正解なら"} &bold(){"何を望めば、人は還れる? 原始の海へ…"} &bold(){"歪に回れ運命の中─"} #contents *機体概要 リュミエールによる女性形テウルギア、ファンタズマゴリアシリーズの5作目。238年夏ロールアウト。 今までの同シリーズ作品に中々乗り手が付かなかったのを受けたアリシアが、それならそうと吹っ切れて作った「指揮官用」機体。 デザインモチーフは「吸血姫」。それを示すように、背部にはコウモリ型の大型可動式ウィングバインダーが誂えられており、優雅なドレスを纏った少女の姿に映えるデザインと相まって意匠性が特に強い。 勿論これも通常販売対象だが、そもそも機体として買う人間が殆どいない前提なので、販売価格やコスト、生産性に整備性などおよそ量産機に必要な要素は全て放り投げられてるも同然の代物である。 同シリーズの原点に立ち返り、本機のコンセプトである「圧倒的な弾幕表現」と「優雅に立ち回れる空中機動性」を中心に据えつつ、モチーフ元の再現及び様々な状況に対応する事を目的に多彩な装備が施されている。 防御力そのものは相変わらず低いが、後述する特殊機構の存在からコクピット・頭部周りだけは十分な装甲を与えられると共に極めて厳重な防護が施されており、テウルゴス及びレメゲトンの安全を最優先にしているのが伺える。 指揮官機として作られただけあって通信性能にも優れ、同社機体の中では電子戦に対する耐性も高い。 流石に変形機構などは取り入れられてはいないものの、プリーステスとスカイウォッチャーの技術は流用されており、背部・腰部の他スカート縁部等をはじめ多数存在するスラスターにより地上・空中でそれぞれホバークラフト・ホバリング機動が可能。 勿論歩行も可能で小回りの面においても抜かりはない他、背部大型可動式ウィングバインダーによって機動性・速度を更に強化、同社テウルギア特有の優秀な運動性・反応速度もあって緩急自在な行動を実現している。 火力面においてもシリーズの例に漏れず優秀。本機は特に「差し合い」をする上で優秀な装備が多く、弾幕による牽制で相手を動かすか止めるかした後に本命を叩き込む、ある意味で基本に最も忠実なスタイルを得意とする。 武装も「牽制」と「ダメージソース」で役割分担されており、機体の機動力もあってヒットアウェイ戦法が滅法強い。 以上の通り優れたバランスで纏まった機体だが、その反動も大きいものとなった。 まず前述した通りコストや生産性・整備性は最悪。 どうせ乗る人なんて殆どいないと割り切ってしまったアリシアによってそれらの要素が丸投げされており、状況に応じて稼働する蛇腹状装甲を採用したスカート部等により実用面とデザインの更なる両立がなされたものの、その結果としてスカート部の予備パーツ制作だけで約1ヶ月を要するという狂気の域に達してしまっている。 全体の作成期間は推して知るべし、と言わざるを得ない。 またこれだけの性能を実現させる過程でキャパシティを圧迫しており、操作性に関してもスカーレットさえ下回るという絶望的な域に達してしまった。 その上、同社最高戦力であるヴェノムはスカーレットにご執心、ジルクリンデもミラージュナイトから乗り換えるつもりがないため、現状ではパトキュール以外駆れる者がいないという有様。 耐久性に関しても相変わらずどころか、蛇腹状装甲などを採用したスカート部などは通常以上に脆い部位さえある。 武装特性もあって被弾上等の撃ち合いは得意としておらず、徹底して「当たらない」戦いを要求されるのはシリーズ他機体と変わりない。 その癖キャパシティ等の都合からかリュミエール製テウルギアとしては最大級のサイズであるため被弾面積も大きく、扱いには非常に難儀する。 その他にも後述する特殊機構のあまりの火力故に三代企業間での条約に抵触しかねないとされる(実際の所、ほぼ抵触していると言っていい)など運用面での課題も多く、良くも悪くも同社の癖がよく出た機体となっている。 **兵装 ・日傘型高出力光弾発射装置「ヴァンパイア・キス」 本機の主兵装となるビームランチャー。 蛇腹状装甲のメカニズムに加えエイジスシールドやシンフォニック・スラッシャーの技術を流用、複層式機構も採用することで実際に開閉する事を可能にした。裏面にはピアッシング・ザ・グングニルの基部が取り付けられている他、表面部に鏡面加工が施されているため展開すれば少しばかりではあるがレーザー等を防御する事も出来る。とはいえ、大口径なものには無力な上口径が小さかったとしてもこれに頼って回避を疎かにしていけるものでもない。実弾に関しては最初から無力である。 変わった使い方として、鏡面加工を活かした光源反射が挙げられる。 パトキュールは咄嗟の機転でこの特性を利用、日光を相手に向けて反射する事でちょっとした目くらましとして転用した他、敵機のフラッシュグレネードを防いだこともある。 とはいえ、積極的に狙う事ではない。せいぜい不意打ちの使える程度である。 中距離での射撃戦を想定しており、威力と弾速、精度に優れるのが特徴。 高い機動力を活かして攻撃を華麗にかわし、本武装で隙を射抜くのが本機の基本。 但し発射レートは低めであるため、牽制や弾幕形成には適さない他、重量もそれなりにあるため近接適正も低い。 非使用時は腰部左側面にマウントすることが可能。その様は一見すると武器には見えないほど自然。 ・高出力光学式大型槍「スピア・ザ・グングニル」 近接戦時の主兵装。 意匠性の強い独特の形状をした大型のビームスピアで、ある意味で本機とモチーフ元を象徴する武装でもある。 非使用時は背部に斜めにマウントされる。 一般に見られるレーザーブレード等の様にビーム、レーザーで刀身全体を形成するのではなく、本武装では刃の部分にビームを発振させて斬撃、刺突を行うというスタイルを取る。 これは「ビーム刃の形成を小さくすることで消費エネルギーを削減する」というもっともらしい理由が付けられているが、実際の所は「ビームをそういう形で発振させる技術がないから実体で形を作って刃のみを形成させる形にした」だけである。 とはいえ実際に消費そのものは削減されているようで、純粋にビームのみで形成するよりもエネルギー消費が少なくなった事を活かして高出力化が施されており、大型であることもあって対テウルギアにおいても問題なく扱える。 持ち前の運動性もあって多彩な挙動を取れるため、相手からすれば厄介な武装足り得るものとなった。 ・高出力光学式小型推進投擲槍「ピアッシング・ザ・グングニル」 腰部背面に2本、腰部右側面に1本、そしてヴァンパイア・キスに3本据え付けられた投擲用小型ビームスピア。こちらもある意味で本機とモチーフ元を象徴する装備である。 小型の基部にビーム発振装置と推進装置が仕込まれており、投げる際に起動する事でビームの刃を形成、投擲後にはロケット推進で更に加速させることで、敵機目掛けて猛スピードで突進する様になっている。この時、ビームが僅かに歪み、鋭い槍を形成する様に見える。 手で投げるという仕様上完全な使い捨てを想定しているため、割り切って推進剤の量とビーム発振時間を極端に切り詰める事で高出力を維持しながらの小型化に成功している。 誘導機能などは一切なく特性上飛距離もそこまで伸びないが火力は決して低い訳ではなく、丁寧に狙えば中量級の機体にも十分通用する他、小さなものであれば盾ごと貫く事も不可能ではない。 とはいえ流石に重量級相手では威力不足であり、投げたは良いが隙を晒すだけに終わるという事もしばしば。 最大の問題は使い捨てなのが災いし、ただでさえ高い運用コストを更に引き上げることと、何よりも「手投げ」という運用方式故に多大な隙を生じること。 本装備の機構自体複雑な事もあり、扱いは難しい。 ・超小型追尾弾幕兵装「クリムゾンマイスタ」 プリーステスに装備されたものを調整したもの。スカート内部から外部に向けて射出された後、敵機に向かっていくという独特の軌道を取るのも同じ。当然、地上では射出不可能なのも変わりない。 あちらとの違いは加速度による誘導性能とサイズによる威力の差異くらいで、こちらの方が高速である代わりに誘導性は若干劣る他、小型化した関係で火力も低下している。 威力は決して高くないが、その連射力に任せた弾幕形成力は高く、牽制としては非常に優秀。 ・背部超小型追尾閃光弾幕兵装「ハートブレイク・マジック」 背部大型リボンパーツに内蔵された補助武装で、本武装は通常のミサイルの代わりに前方に向けて強烈な光を浴びせるミサイルを連続射出するもの。一定の距離を進むと弾頭部が開口、そこから前方に向けて強い光を浴びせることで、敵戦力の視力を奪う。 クリムゾンマイスタと並ぶ牽制用武装であり、こちらは敵機の視界を奪うことに長けているため、あちらを避けようと細かく動く敵機に対して刺さりやすい。 ただし攻撃力は皆無であるため、一度見抜かれると戦果を挙げることが難しくなる。 ・腕部拘束鎖射出装置「ミゼラブルチェーン」 左腕部に装着された特殊兵装。イーヴィル・チェイサーの派生型で、こちらはワイヤーの代わりに先端にクナイの付いた特殊合金製の鎖を射出する。 あちらと違い射出スピードなどは遅くなり、また機動補助に使えるようなものではなくなったが、物理的強度が上がったため拘束力においては上となっている。 ・緊急事態突破用全出力解放機構「エンドレス=スカーレットナイトメア」 本機体に搭載された特殊機構にして最後の切り札。発動する場合、リュミエール全社に向けて秘匿暗号通信で発動地点を送信する。 機体の装甲を展開、全エネルギーを励起・放出させる事で周囲に大規模なプラズマ爆発を起こして辺り一面を焼き払う。 テウルギアの攻撃手段としては規格外の威力・攻撃範囲を誇る「ボム」であり、一部の高出力レーザーなどを除いて大多数の攻撃を消し飛ばしてしまう程の威力であるが、使用後はあまりの熱量に四肢が崩れ落ち、残った頭部と胴体も修復不可能になるまで損傷してしまう。 発動後は周囲一帯に大規模かつ超強度のEMPが発生するため一切の通信、観測がマトモに機能しなくなるだけでなく、爆発による超熱量によって短期間ながら死の大地と化すため、テウルゴスは救援が来るまでコクピットの中で過ごす羽目になる。 徹底的な防護によってコクピット内部自体は安全ではあるものの、非常用電源で数日間耐えられる程度であって発動後は迅速な救援が必要になる他、その火力と影響範囲故に「大規模破壊兵器」として三代企業間での条約に抵触する可能性が極めて高いため、発動は推奨されていない。 装甲部の展開によってエネルギーを励起させる形式であるため、何らかの理由で部位を喪失していた場合は威力が低下してしまう。 2箇所以上の部位を喪失した場合はそもそも発動さえままならず、無理矢理発動しようとした所で自爆して情報を残さないくらいしか出来ない。 原案/更科 月華
|型式番号|LME-PHA-05/00-Remy| |開発|[[リュミエール・クロノワール>三大企業/アレクトリス・グループ/リュミエール・クロノワール]]| |機体サイズ|15.6m| |武装|・日傘型高出力光弾発射装置「ヴァンパイア・キス」&br()・高出力光学式大型槍「スピア・ザ・グングニル」&br()・高出力光学式小型推進投擲槍「ピアッシング・ザ・グングニル」×6&br()・小型追尾弾幕兵装「クリムゾンマイスタ」&br()・背部超小型追尾閃光弾幕兵装「ハートブレイク・マジック」&br()・腕部拘束鎖射出装置「ミゼラブルチェーン」| |特殊機構|・緊急事態突破用全出力解放機構「エンドレス=スカーレットナイトメア」| |主な搭乗者|[[パトキュール・ノーリエッジュ>三大企業/アレクトリス・グループ/人物_アレクトリス/パトキュール・ノーリエッジュ]]| &bold(){"陰を失くした純白の夜 機械仕掛けが導き出す正解なら"} &bold(){"何を望めば、人は還れる? 原始の海へ…"} &bold(){"歪に回れ運命の中─"} #contents *機体概要 リュミエールによる女性形テウルギア、ファンタズマゴリアシリーズの5作目。238年夏ロールアウト。 今までの同シリーズ作品に中々乗り手が付かなかったのを受けたアリシアが、それならそうと吹っ切れて作った「指揮官用」機体。 デザインモチーフは「吸血姫」。それを示すように、背部にはコウモリ型の大型可動式ウィングバインダーが誂えられており、優雅なドレスを纏った少女の姿に映えるデザインと相まって意匠性が特に強い。 勿論これも通常販売対象だが、そもそも機体として買う人間が殆どいない前提なので、販売価格やコスト、生産性に整備性などおよそ量産機に必要な要素は全て放り投げられてるも同然の代物である。 同シリーズの原点に立ち返り、本機のコンセプトである「圧倒的な弾幕表現」と「優雅に立ち回れる空中機動性」を中心に据えつつ、モチーフ元の再現及び様々な状況に対応する事を目的に多彩な装備が施されている。 防御力そのものは相変わらず低いが、後述する特殊機構の存在からコクピット・頭部周りだけは十分な装甲を与えられると共に極めて厳重な防護が施されており、テウルゴス及びレメゲトンの安全を最優先にしているのが伺える。 指揮官機として作られただけあって通信性能にも優れ、同社機体の中では電子戦に対する耐性も高い。 流石に変形機構などは取り入れられてはいないものの、プリーステスとスカイウォッチャーの技術は流用されており、背部・腰部の他スカート縁部等をはじめ多数存在するスラスターにより地上・空中でそれぞれホバークラフト・ホバリング機動が可能。 勿論歩行も可能で小回りの面においても抜かりはない他、背部大型可動式ウィングバインダーによって機動性・速度を更に強化、同社テウルギア特有の優秀な運動性・反応速度もあって緩急自在な行動を実現している。 火力面においてもシリーズの例に漏れず優秀。本機は特に「差し合い」をする上で優秀な装備が多く、弾幕による牽制で相手を動かすか止めるかした後に本命を叩き込む、ある意味で基本に最も忠実なスタイルを得意とする。 武装も「牽制」と「ダメージソース」で役割分担されており、機体の機動力もあってヒットアウェイ戦法が滅法強い。 以上の通り優れたバランスで纏まった機体だが、その反動も大きいものとなった。 まず前述した通りコストや生産性・整備性は最悪。 どうせ乗る人なんて殆どいないと割り切ってしまったアリシアによってそれらの要素が丸投げされており、状況に応じて稼働する蛇腹状装甲を採用したスカート部等により実用面とデザインの更なる両立がなされたものの、その結果としてスカート部の予備パーツ制作だけで約1ヶ月を要するという狂気の域に達してしまっている。 全体の作成期間は推して知るべし、と言わざるを得ない。 またこれだけの性能を実現させる過程でキャパシティを圧迫しており、操作性に関してもスカーレットさえ下回るという絶望的な域に達してしまった。 その上、同社最高戦力であるヴェノムはスカーレットにご執心、ジルクリンデもミラージュナイトから乗り換えるつもりがないため、現状ではパトキュール以外駆れる者がいないという有様。 耐久性に関しても相変わらずどころか、蛇腹状装甲などを採用したスカート部などは通常以上に脆い部位さえある。 武装特性もあって被弾上等の撃ち合いは得意としておらず、徹底して「当たらない」戦いを要求されるのはシリーズ他機体と変わりない。 その癖キャパシティ等の都合からかリュミエール製テウルギアとしては最大級のサイズであるため被弾面積も大きく、扱いには非常に難儀する。 その他にも後述する特殊機構のあまりの火力故に三代企業間での条約に抵触しかねないとされる(実際の所、ほぼ抵触していると言っていい)など運用面での課題も多く、良くも悪くも同社の癖がよく出た機体となっている。 **兵装 ・日傘型高出力光弾発射装置「ヴァンパイア・キス」 本機の主兵装となるビームランチャー。 蛇腹状装甲のメカニズムに加えエイジスシールドやシンフォニック・スラッシャーの技術を流用、複層式機構も採用することで実際に開閉する事を可能にした。裏面にはピアッシング・ザ・グングニルの基部が取り付けられている他、表面部に鏡面加工が施されているため展開すれば少しばかりではあるがレーザー等を防御する事も出来る。とはいえ、大口径なものには無力な上口径が小さかったとしてもこれに頼って回避を疎かにしていけるものでもない。実弾に関しては最初から無力である。 変わった使い方として、鏡面加工を活かした光源反射が挙げられる。 パトキュールは咄嗟の機転でこの特性を利用、日光を相手に向けて反射する事でちょっとした目くらましとして転用した他、敵機のフラッシュグレネードを防いだこともある。 とはいえ、積極的に狙う事ではない。せいぜい不意打ちに使える程度である。 中距離での射撃戦を想定しており、威力と弾速、精度に優れるのが特徴。 高い機動力を活かして攻撃を華麗にかわし、本武装で隙を射抜くのが本機の基本。 但し発射レートは低めであるため、牽制や弾幕形成には適さない他、重量もそれなりにあるため近接適正も低い。 非使用時は腰部左側面にマウントすることが可能。その様は一見すると武器には見えないほど自然。 ・高出力光学式大型槍「スピア・ザ・グングニル」 近接戦時の主兵装。 意匠性の強い独特の形状をした大型のビームスピアで、ある意味で本機とモチーフ元を象徴する武装でもある。 非使用時は背部に斜めにマウントされる。 一般に見られるレーザーブレード等の様にビーム、レーザーで刀身全体を形成するのではなく、本武装では刃の部分にビームを発振させて斬撃、刺突を行うというスタイルを取る。 これは「ビーム刃の形成を小さくすることで消費エネルギーを削減する」というもっともらしい理由が付けられているが、実際の所は「ビームをそういう形で発振させる技術がないから実体で形を作って刃のみを形成させる形にした」だけである。 とはいえ実際に消費そのものは削減されているようで、純粋にビームのみで形成するよりもエネルギー消費が少なくなった事を活かして高出力化が施されており、大型であることもあって対テウルギアにおいても問題なく扱える。 持ち前の運動性もあって多彩な挙動を取れるため、相手からすれば厄介な武装足り得るものとなった。 ・高出力光学式小型推進投擲槍「ピアッシング・ザ・グングニル」 腰部背面に2本、腰部右側面に1本、そしてヴァンパイア・キスに3本据え付けられた投擲用小型ビームスピア。こちらもある意味で本機とモチーフ元を象徴する装備である。 小型の基部にビーム発振装置と推進装置が仕込まれており、投げる際に起動する事でビームの刃を形成、投擲後にはロケット推進で更に加速させることで、敵機目掛けて猛スピードで突進する様になっている。この時、ビームが僅かに歪み、噴射炎と合わせて鋭い槍を形成する様に見える。 手で投げるという仕様上完全な使い捨てを想定しているため、割り切って推進剤の量とビーム発振時間を極端に切り詰める事で高出力を維持しながらの小型化に成功している。 誘導機能などは一切なく特性上飛距離もそこまで伸びないが、火力は決して低い訳ではなく、丁寧に狙えば中量級の機体にも十分通用する他、小さなものであれば盾ごと貫く事も不可能ではない。 とはいえ流石に重量級相手では威力不足であり、投げたは良いが隙を晒すだけに終わるという事も有り得る。 最大の問題は使い捨てなのが災いし、ただでさえ高い運用コストを更に引き上げることと、何よりも「手投げ」という運用方式故に多大な隙を生じること。 本装備の機構自体複雑な事もあり、扱いは難しい。 ・超小型追尾弾幕兵装「クリムゾンマイスタ」 プリーステスに装備されたものを調整したもの。スカート内部から外部に向けて射出された後、敵機に向かっていくという独特の軌道を取るのも同じ。当然、地上では射出不可能なのも変わりない。 あちらとの違いは加速度による誘導性能とサイズによる威力の差異くらいで、こちらの方が高速である代わりに誘導性は若干劣る他、小型化した関係で火力も低下している。 威力は決して高くないが、その連射力に任せた弾幕形成力は高く、牽制としては非常に優秀。 ・背部超小型追尾閃光弾幕兵装「ハートブレイク・マジック」 背部大型リボンパーツに内蔵された補助武装で、本武装は通常のミサイルの代わりに前方に向けて強烈な光を浴びせるミサイルを連続射出するもの。一定の距離を進むと弾頭部が開口、そこから前方に向けて強い光を浴びせることで、敵戦力の視力を奪う。 クリムゾンマイスタと並ぶ牽制用武装であり、こちらは敵機の視界を奪うことに長けているため、あちらを避けようと細かく動く敵機に対して刺さりやすい。 ただし攻撃力は皆無であるため、一度見抜かれると戦果を挙げることが難しくなる。 ・腕部拘束鎖射出装置「ミゼラブルチェーン」 左腕部に装着された特殊兵装。イーヴィル・チェイサーの派生型で、こちらはワイヤーの代わりに先端にクナイの付いた特殊合金製の鎖を射出する。 あちらと違い射出スピードは遅くなり、また機動補助に使えるようなものではなくなったが、物理的強度が上がったため拘束力においては上となっている。 ・緊急事態突破用全出力解放機構「エンドレス=スカーレットナイトメア」 本機体に搭載された特殊機構にして最後の切り札。発動する場合、リュミエール全社に向けて秘匿暗号通信で発動地点を送信する。 機体の装甲を展開、全エネルギーを励起・放出させる事で周囲に大規模なプラズマ爆発を起こして辺り一面を焼き払う。 テウルギアの攻撃手段としては規格外の威力・攻撃範囲を誇る「ボム」であり、半端な攻撃を消し飛ばしてしまう程の威力だが、使用後はあまりの熱量に四肢が崩れ落ち、残った頭部と胴体も修復不可能になるまで損傷してしまう。 発動後は短期間ながら周囲一帯に大規模かつ超強度のEMPが発生するため一切の通信、観測がマトモに機能しなくなるだけでなく、爆発による超熱量によって死の大地と化すため、テウルゴスは救援が来るまでコクピットの中で過ごす羽目になる。 徹底的な防護によってコクピット内部自体は安全ではあるものの、非常用電源で数日間耐えられる程度であって発動後は迅速な救援が必要になる他、その火力と影響範囲故に「大規模破壊兵器」として三代企業間での条約に抵触する可能性が極めて高いため、発動は推奨されていない。 装甲部の展開によってエネルギーを励起させる形式であるため、何らかの理由で部位を喪失していた場合は威力が低下してしまう。 2箇所以上の部位を喪失した場合はそもそも発動さえままならず、無理矢理発動しようとした所で自爆して情報を残さないくらいしか出来ない。 原案/更科 月華

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: