三大企業 > アレクトリス・グループ > 人物_アレクトリス > ヴェノム・アケローン

ヴェノム(Venom)アケローン(Acheron)
通称 真紅の渡し守、狂気の毒蛇(マッドネス・ヴァイパー)
性別 男性
所属 リュミエール・クロノワール
オラクルボード アレクトリスランク ランク2
認証レメゲトン ベガ
搭乗テウルギア スカーレット・カローン


キャラクター概要

"フン、この場に有象無象の出る幕などあると思ったのか?哀れなことだ"
"さぁ、醜い者共よ。その命を花と散らしつつ、我が美に酔いしれるがいい!"

本名、ヴィンセント・ゼノムマイヤー。
235年現在25歳。
ツヤのある長い茶髪を三つ編みにして背中に纏めた、美しくも冷たい蒼色の瞳が特徴の男。
現リュミエール社の最高戦力にして、同社の中でも数少ない野心家のナルシスト。と言っても、リュミエールを乗っ取ったり、裏切ったりするつもりは毛頭なく、単に「自分こそが最も美しいと証明したい」だけである。

リュミエールの最高戦力というだけあって強烈な偏執者であり、強さと美を結び付けた独特の価値観を持つ。美しさを追い求めるだけでなく、醜い者を極端に嫌っており、平時は理性という名の仮面を纏っているものの、いざ戦闘時になると一変、醜き者、弱き者に対して一切の容赦がなくなり、酷い時は最早人として見てるかさえ怪しい節がある。
しかし、戦力としての評価は極めて高い上、上記の苛烈さも敵対するもの以外に向かない事もあり、リュミエールとしてもそこまで問題視していない。

その戦闘力に関しても折り紙付きであり、リュミエール最高戦力の名に恥じないだけの力を持っている。リュミエール所属のランカーは他に二名居るが、その中でも彼は別格、或いは圧倒的とも言えるだけのものであり、性質上ランクの上がりにくいリュミエールに所属しながら、他企業のエース達を押し退け、2位の座を奪い取っている事からもそれが伺える。

233年には上司であったパトキュールの育休に伴い主戦闘部隊「幻影騎士の凱旋(マーチ・オブ・ミラージュナイツ)」を任されており、235年以降は正式に隊長として同部隊を率いている。
年下であるにも関わらず彼女が隊長になっていたのは向き不向きの問題で、社内でも指折りの実力を活かすためだった模様。

アリシアをライバル視しており、彼女の美貌を認めつつそれを超えるための努力を怠らない、リュミエール所属なだけあってため息をつくほどに整った容姿などの面もあり、「限定戦争」の役者としての評価も極めて高い。

レメゲトン:ベガ

"残念ながら、塵が幾ら積もっても塵にしかなりませんわ。彼らが幾万と集おうと届きはしないのですから。そうでしょう、ヴィンセント様"

ゴシック調のドレスに身を包み、鴉の如き漆黒の髪を見事な縦ロールで整えた10代後半の少女の姿をしたレメゲトン。どことなく狂気を孕んだ真紅の瞳の印象に違わず、あまりにも無慈悲かつ享楽的な性格からテウルゴスの認証もままならず買い手が付かなかったという曰く付きの存在。

リュミエールに流れ着いたのも、アリシアが提唱する「テウルギアによる戦闘興行」を聞き付けたからであり、自身の快楽追求のために、他者を踏み躙る事に一切の躊躇がない。
敵機の技量が低いと見れば、じっくりと痛め付けて嬲り殺しにし、十分な腕があると見ても、じわりじわりと追い詰めた挙句、首を刎ねてから胴体を串刺しにするなど、その嗜虐心たるや相当なもの。

その性格と前述の過去からか、彼女の趣味嗜好に理解を示すヴィンセントとの相性は最高で、一度戦場に現れれば、息の合った連携と冷酷かつ無慈悲な戦いぶりで敵味方問わずに畏怖される程の存在となる。
ヴェノムリュミエール所属としては異例の高ランクを誇るのは、彼自身の実力もさることながら、彼女による容赦のない蹂躙が産み出す圧倒的な戦果も大きい。

賭け事が趣味で、普段はディーヴァ(リリス)の様に義体に入ってカジノに入り浸っている。その強さたるや凄まじく、ありとあらゆる戦術で相手を搾り取る様は美しくも恐ろしいと専らの評判。

テウルギア:LME-MK-04-Crn/Ven スカーレット・カローン

開発 リュミエール・クロノワール
機体サイズ 13.7m
武装 ・可変式高出力光弾発射装置「ブラッディー・タルタロス」
・多目的鋼線射出装備「イーヴィル・チェイサー」

機体概要

"其は美しくも冷酷な渡し守。川を渡る対価は金貨にあらず、鮮血のみが美しさを彩るものとして認められるのだ"

リュミエール社のテウルギアの中でも最も貴重とされる「スカーレット・ミラージュ」をカスタムしたヴィンセント専用のテウルギア。近距離での高速機動戦をメインとする彼に合わせ、武装から機体の調整まで独自のチューンが施されている。
中近距離から射撃で牽制し、一瞬の隙を逃さず相手を刈り取る戦闘スタイルを取る。機動力の強化が特に著しいが、アリシアのワールド・イズ・マインやナルキッソスとはまた違ったアプローチであり、変則的な機動による撹乱戦法を得意とする。
エンブレムは薔薇とそれに纏わり付く蒼色の毒蛇。
また機体の外装もカスタマイズされており、彼の機体の場合はフェイスパーツが道化師などを思わせる妖しい物に変更されている他、脚部のデザインなどが異なっている。

所持兵装


  • 可変式高出力光弾発射装置「ブラッディー・タルタロス」
ヴィンセントのために開発された専用武装。通常時は右手に持った大型のビームランチャーの形態を取っており、高い弾速と威力から近距離での射撃戦に強い。
しかしその真価は近接戦にあり、先端部を変形させることでビームサイズ形態に変形、持ち前の高機動と組み合わせる事で、敵機の命を確実に刈り取る鎌となる。他の機体と違ってビームの刃なのは、敵機を刺した際に抜けなくなるのを防ぐためであり、性能と見た目を両立させるリュミエールらしい理由となっている。

  • 多目的鋼線射出装備「イーヴィル・チェイサー」
本機体の特徴でもある特殊武装で、左手首に内蔵されたユニットからワイヤーを射出する。ワイヤー先端部には重りとも言える特殊合金製の「スラスター&センサー内蔵型の箱」が取付けられており、これによって安定したワイヤーアクションが行えるようになっている他、敵機にぶつけてバランスを崩すなどといった使い方も出来る。二人の空間認識能力もあって多種多様な軌道を生み出す本機の要とも言える装備で、これによって戦場を縦横無尽に飛び回り、相手の懐に容易に潜り込めるようになっている。


原案/ソル・ルナ様
最終更新:2023年04月19日 13:51