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ハロルド・ストラウス
通称 ハリー/中隊長
性別
所属 ライズ・アーマメント・テクノロジー
オラクルボード アレクトリスランク:5
認証レメゲトン プルート
搭乗テウルギア カーテンコール


キャラクター概要

“ネコとネズミが糸を手繰る、夢の跡に燻る未練。”
“だが、侮るなよ。もし残滓なぞに負けてしまえば、小言で休暇が潰れるぞ?”

50代前半の男性テウルゴス。テウルゴスというより教授と言った風体。階級は中佐。

RAT最高戦力のテウルゴスで、TBCTテウルギア中隊の中隊長。そして、かつてはRATのテストパイロットだった。
入社してすぐにテストパイロットとしてRAT製テウルギアの開発に邁進していたが、深刻な経営難によりテウルギア本体開発が無期限凍結。
失意の中、機体を授かれなかったレメゲトンの正式な認証を受け、最後の試験機と共に正規テウルゴスとなった。

紳士然としているが、ひょうきんな態度をとる男。有能な前線指揮官として尊敬されつつ、その性格に肩を落とされる人物。
何かと騒がしいRAT所属テウルゴスのまとめ役でもある為、苦労の多い立ち位置でもある。

趣味は紅茶と読書と、若者をからかう事。
子供は居ないが、おっとりとした雰囲気の奥さんが居る。


レメゲトン:プルート

“この子は終わった夢の跡地だって、悲しそうに言う技術屋さんも沢山います。”
“でも、いつか必ず、幕が上がる時が来る。ですよね? おじさま。”

古いホラー小説に登場する黒猫の、そして冥府の神の名がついたレメゲトン。
漆黒色の長髪に金色の眼を持つ美しい少女の姿をしており、中身は清廉で朗らか。

普段はハロルドの秘書としての活動が多く、彼の事を「おじさま」と呼んで慕う。
最近は周囲からの影響で、変な言葉や言い回しを覚えて皆がハラハラしている。

電子装備の運用を得意とする。
長女気質があるようで、ハロルドや他のテウルゴス達。更に彼らのレメゲトンまでもが、プルートに頭が上がらない。

テウルギア:カーテンコール

機体名 カーテンコール
開発 ライズ・アーマメント・テクノロジー
機体サイズ 14m
武装 ・XMR-00 複合ライフル
・XMK-00 実体剣型兵装「コンバルション・エスコート」
・MRcs-114Tg 背部180mmレイヴン砲システム
・X-SACT/LIP(試作型半自律戦闘端末・光学迎撃パッケージ)
・アルジャーノン・ブーケ(統合電子戦・ネットワーク構築補佐システム)

機体概要

“まくのおりた ぶたいのうえで おどりつづける ぼひょうとくろねこ”
“ねずみたちの ゆめのあと ねずみたちの みれんのつづき”

RATにとっての未練であり、残滓であり、かつては夢であった、唯一のRAT製テウルギアで、同社の最高戦力。
テウルギア開発が無期限凍結され、資料室の紙束以外に残った試験・実験用機体。
本来解体予定のそれに、凍結反対派が言い訳を重ねて手管を尽くし、ついに実戦に耐える性能にまで仕上げた。
エンブレムは『墓標をダンスに誘う黒猫』

本機は、技術の徒であるRATが出した、一つの結論。「使用者に技術を求めない技術」を目指して構成されている。
「本機の運用に関わる条件は、へその緒が切れている事」というジョークを目標に、運用の簡易化・普遍化に重点を置いている。
整備に必要な特殊工具・機材の必要割合を大幅に下げ、ユニット化・ブロック化を徹底している。
なお、普遍化・簡易化を施す為のコストが極めて高く、RATが運用する他のテウルギアやマゲイアへの適用はされていない。

もちろん、同社の粋を集めた多系統高速アクチュエータにより、比較的重装甲でありながら軽快な運動性と反応速度を持ち合わせる。
後述の電子装備により、強力な電子戦の展開とネットワーク構築補佐能力も備える。

出撃機会の少ない本機に整備性や運用簡易化は効果が薄いようにも見える。
これは「万が一の二機目以降」の為の施策であり、RAT技術者達の諦めの悪さを表している。

もう一つの特徴として、技術屋の陰な活動で組まれた機体でありながら、流麗な外観をしている事があげられる。
その理由を知る者は少ないが、古株の技術者に聞くと「あの子へのお詫びというか、せめて服ぐらいはね」という答えが返ってくる。
カーテンコールの稼働で得られたデータが、技仙公司とフェンリルとの共同開発に役立っており、形は違えどようやく夢の一部が果たされた。

所持兵装

XMR-00 複合ライフル
テウルギア用120mmバトルライフルと、そのアンダーバレルに光学砲を装備した垂直二連の複合火器。
120mmバトルライフルは大口径弾を使用する半自動滑腔砲。
光学砲はルナールが腕部に装備しているものを調整した物。高威力だが、射程が短く連射が効かない。

XMK-00 実体剣型兵装「コンバルション・エスコート」
大型の物理ブレード。ルナールやイザングランが装備するザンファストに電磁攻撃能力を付与した格闘兵装。
重金属の刃で対象を切断あるいは破壊し、放電ユニットからの電磁攻撃で敵機に機能不全を起こさせる事ができる。
当然、対電磁対策を施した機体には効果が薄い。なので対策を施しにくい携行火器や外部ユニットへの効果を期待されている。

MRcs-114Tg 背部180mmレイヴン砲システム
大型の無反動砲。これを右背部に一基一門搭載する。
物はシャントクレールの装備するものと同型で、大口径弾の無反動速射能力も、バックブラスト問題や運用の難度も同様である。
基本的にはHEAT-MPやHEを用いる。

X-SACT/LIP
RATがかつて開発していた、半自律戦闘端末SACT(Semi-Autonomous Combat Terminal)という半自律装備ファミリーの試作型。
現在は諸々の事情で開発が一時中止となっているが、数少ない使える試作品として搭載している。
本装備は迎撃システムであり、テウルギアに迫る誘導弾や弾速の遅い砲弾を4基のレーザータレットによって撃墜する。
システムは単純な構成となっていて、レメゲトンに全ての運用を依存できる。
X-SACT/CIWSに比べてレーザー総出力が上がり、迎撃対象速度と精度が向上、装甲目標への近距離火力としても運用できるようになった。

アルジャーノン・ブーケ
カーテンコール専用の統合電子戦・ネットワーク構築補佐システム。
攻勢・対抗・支援の三役をこなす統合電子戦システムに「ネットワーク」を加えた、RATの自慢であり意地である電子戦システム。
前者三要素の高機能・高性能化は当然として、4つ目の能力が本装備の肝となっている。

衛星によるデータリンクを失った世界において、戦場でのネットワーク維持は、RATにとっても悩みの種だった。
部隊内・部隊間でやり取りされるリアルタイム・セミリアルタイムネットワークは、敵の優勢な攻勢電子戦による妨害や、電子戦機や前線通信部隊への電波逆探により砲兵火力に晒されるなど危険が多く、寸断の可能性が高い。
強固なネットワーク強度を持つ野戦指揮所・前線司令部の通信システムは、前線と指揮所、指揮所同士を繋ぐものであり、部隊間のそれを補完出来ない。
その脆弱な部隊内・部隊間ネットワークを、テウルギアの能力で少しでも補完出来ないか、という考えが4つ目の機能を搭載するに至った。

並列基幹CPUとアルジャーノン・ブーケ、そしてレメゲトンの処理能力を最大限に生かし、敵の攻勢電子戦に対しカウンターで逆襲を仕掛け、友軍機を電子的にサポートし、直接的な危害はテウルギアの力で跳ね除ける。
部隊ネットワークの防護と処理を本装備で補助する事で、より安定したネットワークの提供を支える事が出来る。


原案/もふもリスト
最終更新:2018年04月22日 00:23