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レイチェル(Rachel)=エリザベート(Elizabeth)クロノワール(Cronoir)
通称 鮮血の女帝(ブラッディ・メアリ)
性別 女性
所属 リュミエール・クロノワール
オラクルボード -
認証レメゲトン ブリュンヒルト
搭乗テウルギア ブラッド・マリア


キャラクター概要

"「美しさこそ正義」。兄上、その理念をお忘れになられ、初代様を侮辱された貴方の罪は、決して許されるものではございません。疾く消えて下さい"
"アリシア、どうか貴女は優しくなって下さいましね"

本名、レイチェル=ツェペシュ・フォン・メアリ・クロノワール。リュミエール・クロノワール先代代表にしてクロノワール家八代目当主。アリシアの実母その人。
クロノワール家歴代当主に相応しく、年齢よりも遥かに若々しい、妖しくも艶やかな熟成した美貌を持つ淑女。
血を血で洗うクロノワール家の家督争いを生き延び、民衆の支持を獲得してリュミエールを立て直した実力者でもある。
血みどろの後継者争いを生き延びた手腕は本物であり、そのクレバーかつ冷徹、冷酷な面は娘であるアリシアにも強く受け継がれている(ついでにお転婆な所も彼女譲りである)。
当主血族という立場から過去を血と謀略に彩られており、経験に裏打ちされた戦術眼と技量を持つ。
その過去から貴族らしくダンスや剣術を嗜むだけでなく、射撃や護身術、果ては狙撃から戦術までも学んでいた。
またそれらを極める事を楽しんでおり、若い頃の趣味としていた。

成人してからはリュミエールの権力に酔い痴れた有力貴族などによる搾取体制が長く続いて歪んだ理念に抗い、初代当主シェリル=メアリー・クロノワールが掲げていた理想を取り戻すため、その過程で腐敗していた貴族や民、侵略を目論むスパイなどを徹底的に粛正。
その功績から鮮血の女帝とエリザベートの名を与えられた。
兄であるレナード=アルベール・クロノワールとはその立ち位置から敵対しており、腐敗しきった貴族社会を端的に表す彼を肉親とはいえ自身の手で処刑するなど、クロノワールの人間特有の冷酷さも持ち合わせている。
しかし、当の本人はこれらの理由で自身の子らに暗い影を落とした事を強く悔やんでおり、穏便に済ませようとした後継者争いも熾烈を極めた挙句に次男が自殺した事を隠れて悲しんでいた。
お転婆なアリシアには幼い頃から手を焼いていたものの、目的の為に容赦なく突き進むその姿に自身の幼い頃の面影を見たのかそうならぬよう一層の英才教育を施した。が、その反動によるお巫山戯の塊っぷりには今でも頭を抱えている。

現在では当主の座を退き自由の身となっている。
愛娘であるアリシアの始めた戦闘興行に一目惚れし、彼女に自身の機体を頼むほど楽しみにしている。

レメゲトン ブリュンヒルト

"Yes,your majesty."
"このブリュンヒルト、全身全霊をかけて貴女様を支えましょう"

戦乙女の名に恥じぬ、接近戦に特化した性能を持つレメゲトン。
姿勢制御などはレイチェル自身が補えるため、演算リソースを全て索敵やエネルギー管理等に回している。
普段は寡黙で大人しく、どこか儚ささえ感じる全体的に白い印象のアバターを有する。

テウルギア:LME-CRN-02/RAC ブラッド・マリア

開発 リュミエール・クロノワール
機体サイズ 13.2m
武装 ・特殊専用双剣「ブラッディ・メアリー」
・対人機制圧特殊機関砲「アヴェリン」
・多目的可搬装備「グリム」
・踵部内蔵式鉄杭射突剣「シンデレラ」
・簡易型可変式実体剣装甲「カーレン」
・椀部特殊外装「タリスマン」

機体概要

"その腕は刃。その脚は晩鐘。その瞬きは甘き毒…血濡れの聖母(ブラッド・マリア)は今、鋼鉄のドレスを紅く彩る。"

236年末、リュミエールが技術の粋を尽くし製造したレイチェル専用機。
ワールド・イズ・マイン同様「超高機動型」として設計されており、基礎フレームや超精度バランサー等も同様である。
アリシアの機体が多種多様な状況を想定した万能型寄りであるのに対してこちらはより対テウルギアに特化しており、戦闘経験のあるレイチェルが乗ることによってより真価を発揮する。

同社の機体の中でも特に攻撃的な機体であり、多数の装備を擁するのも特徴。
背面に宛がわれた多目的可搬装備「グリム」は状況に応じてバスターレールランチャーやナイトシールド等の同社武装をマウント可能な他、専用ブースターポッドなどを装備することで様々な状況に対応できる。

専用に設計された双剣、「ブラッディ・メアリー」は専用機構によって状況に適した接近戦を行うことを可能としている。
脚部はシンフォニックスラッシャーを簡略化した可変式実体剣装甲「カーレン」に加え、踵部内蔵式鉄杭射突剣「シンデレラ」を装備しており、自身の体こそが最も信ずるに値する武器である事を強く物語っている。
両腕部にはマルチウェポンである特殊専用武装「タリスマン」を装備しており、多彩な状況に対応できるようにされている。

これらは全てレイチェルの趣味であり、アリシアが悪ノリした結果生まれた産物である。
彼女以上に重装備を施しつつ、機動性と運動性を両立させる為に装甲は削られており、必要最低限の防御力しか持たない。

全体的にあちらの廉価版(おおよそ0.75倍とされる)と言ったところだが、レイチェルの技量によってそれと遜色ないほどの戦い振りを魅せつける。軽量化の分可動範囲などの面に於いては上回るとも言われる。
しかし、それでもコストは依然として高いままであり、やはりおいそれと戦場に出ることはできない。

ワールド・イズ・マインに負けずとも劣らぬ一線を画すテウルギアとして完成したが、その扱いはよりピーキーかつデリケート。
重大な欠点として、機動性と運動性を追求しすぎた代償に各駆動部と推進機関の消耗が著しく激しい。
レイチェル自身の戦い方をフィードバックした影響もあり、一度戦闘に出れば消耗した駆動部をほぼ全て取り替えねばならぬほど。

更に、装甲を必要最低限しか持たぬ故に、一度被弾してしまえば致命的な隙を見せてしまうこととなる。
テウルギアとしては完成されているが、そのコストと整備性、要求技量などの高さから「兵器としては及第点すらくれてやらん」と揶揄される程。
やはりというか、芸術家気質のリュミエールらしく存在そのものが欠陥である機体となった。

所持兵装


  • 特殊専用双剣「ブラッディ・メアリー」
レイチェル自身の異名を持つ専用設計の双剣。長剣と短剣の組み合わせにより、癖は強いが広い多様性を持つ。
普段は柄底部同士で連結されており、柄が延長され双頭刃となる。これらを使い分けることによってより多彩な動きを取ることが可能。
高周波振動を起こすことによりテウルギアの堅牢なフレームをも両断することが可能であり、使用時には刀身が紅く発光する。
それはテウルゴス自身が内に秘めた滾る殺意と、名の意味を彷彿とさせる。
非使用時には腰横に懸架される。

  • 対人機制圧特殊機関砲「アヴェリン」
プリーステスやスカイウォッチャーの鴉羽等に使用されていた特殊弾を専用弾として設計されたテウルギア用PDW。
取り回しと連射性、貫徹性能が高水準で纏まっており、本機の射撃兵装として普段は背部マルチパーパスユニットに装備された多目的アームにマウントされている。
保持しなくともアームを展開することで射撃可能。背部への威嚇や敵との鍔迫り合い時に死角からの一斉射などもこなせる。

  • 多目的可搬装備「グリム」
リアスカートに装備された多目的ユニット。可動式アームで接続されており、位置を変更することによって多種多様な兵装を装備可能。
機体のサブジェネレーターも兼ねており、エネルギー系武装のエネルギー供給も可能である。
これによって機体の稼働時間の底上げだけでなく、汎用性、拡張性も確保している。
普段は背面に移動し多目的アームでアヴェリンを2丁懸架しているが、同社のバスターレール・ランチャーやカシナートマシンブレード等の運用も可能である。
また、スペック上ナイトシールドやナイトソードなどの量産武装だけでなくワールド・イズ・マインの兵装も装備可能である(但し、特性上ムラサマブレードをはじめとする据付型の武装は装備出来ない)。
その他にも専用のブースターポッドやミサイルランチャー、センサーユニットやデータリンクユニットなどが用意されている。

  • 踵部内蔵式鉄杭射突剣「シンデレラ」
ヒール部に内蔵された特殊兵装。炸薬によってヒートパイル型のブレードを射出し、装甲を貫き内部から破壊するという特殊武装。
密着時でなければ当てる事すらままならぬ装備だが、その威力たるや凄まじく、容易にテウルギアの装甲諸共フレームすら破壊せしめる。
片方につき一発しか装填出来ない事もあり、文字通り「必殺」を要求される武装である。

  • 簡易型可変式実体剣装甲「カーレン」
シンフォニックスラッシャーの機構を出来る限り簡略化し、強度と威力を追求した接近戦用武装。
強度を重視したことと更にブレード部を高周波振動させることで得た切断力によって幅と厚みのある戦闘を可能としている。
しかしながら安定性が著しく下がる為あまり多用されることは無く、蹴る直前にのみ展開することが多い。
また簡略化の影響で変形時の稼働部位そのものは減少しているため、攻撃時の軌道が単調になりやすいという欠点がある。

  • 腕部特殊外装「タリスマン」
両腕部に篭手の如く備え付けられた専用兵装。シールドモード、ガントレットモード、ハーケンモードという機構が搭載されている。
通常時はシールドモードとして接近戦での咄嗟の防御を可能としている。
ガントレットモードではタリスマン先端に装備されたハーケン部を展開、手刀を形成。敵を殴りつけることによって切断する。
ハーケンモードでは目標にハーケンを打ち込み、機体を牽引することによって変則的な三次元機動を可能としている。また、ハーケンそのものはブースターを内蔵することによって自在に操ることを可能としている。
それ以外にもハーケンを直接射出し攻撃、もしくはワイヤーで拘束する事も可能である。
最終更新:2018年06月26日 11:07