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カケル・ムゲン
性別
所属 無所属
認証レメゲトン メグル
搭乗テウルギア デッダー


キャラクター概要

"俺は…死んだの?"

心優しく、温厚で、気持ちが真っ直ぐな青年。神父の父と科学者の母の間に生まれた。
金の混じった黒髪と柔和な笑顔が特徴的。
現在暮らしているのは父の運営する教会だが、生まれはガリゾーンタフであるという。母はおらず、最低でも10年前から父と二人で暮らしている。
親友には、機械修理工の実家に住む幼馴染の「アカネ・クロワール」と、住処の教会で見習い修道士をしている「レオナルド」の二人がいる。

しかし、ガリゾーンタフからの襲撃で父は死に、自らも瀕死の重傷を負う。死に際の父に導かれ地下へと向かった彼を待っていたのは、一機のテウルギアだった。彼の住んでいた教会は、彼の父が保有していたセーフベースの偽装であった。
父の遺言通りの操作を済ませたカケルの意識は、死に逝く体を離れ、そのテウルギアのコアユニットに収まった。
こうしてテウルギアの「中」に生まれ変わったカケルは、ガリゾーンタフに持ち去られた自らの肉体を取り戻し、人間として生き返るため、仲間たちとともに戦うことを決心する。しかし肉体を失った彼には、過去の記憶の部分的な欠落や、人間でなくなった影響によるストレスなど、数多くの問題が山積していた。

+ その出生と過去
彼の出生はやや特殊であり、「ある人物」の生体義体に適した改造人間生産計画の被験体として、生まれて間もない頃に人工的な処置を施されている。無論、両親からの許諾は得られていない手術であった。生前の彼の脳には生体記憶装置が埋め込まれており、そこのデータを抜き出すと人格複製の元ができるようになっていた。この記憶装置には学習装置としての機能もあり、人格の上書きを行えば理想的な生体義体が完成する。
しかしこれを良しとしなかった両親は、「ある人物」に比較的近しい立場であることを利用し、息子を連れて脱出。道中で母親の方は死亡するものの、あらかじめ準備していたセーフベースに潜伏する。
その後、カケルの父は、万が一「ある人物」の追っ手がカケルを殺害した場合でも、カケルの魂に生きていてほしく思い、デッダーのコアユニットにカケルの意識などを転送する準備を整えていた。その懸念はまさに的中することとなる。

レメゲトン:メグル

"僕覚えているよ。お母さんがお弁当を作ってくれたんだ"

金髪の美少年の姿をしたレメゲトン。子供のような、夢遊病患者のような、またそのどちらともつかないつかみどころのない性格をしている。アカネが言うには、幼い頃のカケルと瓜二つであるという。しかしカケル自身はメグルの容姿は身に覚えがない。時折唐突に、父と母との思い出を語ることがあるが、レメゲトンであるメグルに父母は存在せず、その性格から「信憑性のない適当な発言」ととられている。
戦闘面でもカケルのサポートはあまりしないが、カケル自身がレメゲトン同様の存在になっているためそもそもレメゲトンの支援は不要ともいえる。しかし、索敵や敵機へのロックオンなど、「機械にしかできないこと」はなんとかやってくれる。

+ 名前に込められた意味
「メグル」と言う名前は、テウルゴスに付けられるはずだった名前である。カケルの両親は、生まれる前の我が子の名前の候補に、男児だった場合「カケル」、女児だった場合「メグル」と決める予定だった。メグルの命名者はカケルの父親だが、後述の事情を鑑みるに、あながち不適切ではないといえる。
このレメゲトンには、カケルが生まれてから教会での生活に至る時点までの記憶のバックアップが保存されている。これもカケルの父親が施した「あらかじめの準備」である。実際、肉体を失った後過去の記憶に欠落が現れたメグルのテウルゴスには有用な機能ではあった。しかし無理に記憶ファイルを押し込んだ影響で人格などに影響が現れている様子。
外見は幼い頃のテウルゴスの姿そのもの。しかしあくまでもレメゲトンは、姿を模しているだけで同一の存在ではない。


テウルギア:デッダー

機体サイズ 12メートル
武装 ・ツインセイバーA
・ツインセイバーB
・対テウルギア用攻撃兵装「オメガレッグインパクト」

"Dead + er"
比較的小柄な軽量級テウルギア。カケルの父親が秘密裏に持ち出していたものである。性能は中の下程度。運動性と機動力に優れる。内蔵火器はないが、その分拡張性と柔軟性がある。
武装は、実体剣とマシンガンの組み合わさった「ツインセイバーA」と、レーザーライフルとレーザーブレードの組み合わさった「ツインセイバーB」。そして脚部に収束したエネルギーボールを蹴りで直接叩き付ける「オメガレッグインパクト」が存在する。 カラーは黒を基準に橙のアクセント。曲線を多用したデザインと布のような意匠が目につく。
規格さえ合えば、デッダーのコアユニット(テウルゴス自身)を別のテウルギアに移植することもできる。これによりカケルは、テウルギアの調整や、複数のレメゲトンとの契約を経ずに、複数のテウルギアを乗り換えることが可能である。

以下はその「乗り換えたテウルギア」である

+ 父の形見
燃え盛る亡霊

テウルギア:デッダーヒート

機体サイズ 13メートル
武装 ・ツインセイバーA
・ツインセイバーB
・対テウルギア用攻撃兵装「オメガレッグインパクト」
デッダーのプロトタイプを改造したもの。性能はデッダーより全体的に上だが、放熱関係が未熟であり長期戦に弱い。数時間ほど戦闘すると、機体が物理的に燃え上がる。武装はデッダーと同様のものをそのまま採用している。
元はカケルの父親が脱走時に乗っていたモノだが、コクピットが破壊され、カケルの住む教会の付近の廃坑道に破棄されていた。回収されて以降はメグルの手によって修復され、後にカケルが強敵との戦いのためデッダーから乗り換えて使用する。ヒートに乗り換えて以降はデッダーは大規模な強化改造を施されることになる。
カラーは深紅に黒のアクセント。全体的なデザインはデッダーと同じだが、やや鋭角的な印象を受ける。

+ 敵地のテウルギア
偉大な力、その一端

テウルギア:デッダーグレート

機体サイズ 14メートル
武装 ・小型レーザー砲8門
・15発内蔵マイクロミサイルランチャー×6
・シールドバリアー
ガリゾーンタフの拠点に突入したカケル一行が発見した中型テウルギア。デッダーと規格が同一であったため、その時破損していたデッダーヒートから乗り換える形で強奪する。
全身各所に小型レーザー砲とミサイルランチャーを搭載しており、火力が高い。代わりにツインセイバーやオメガレッグインパクトは使用不可能となった。機体が一瞬動けなくなる代わりに全身をバリアで覆う機能もあり、その上全体性能はヒート以上。凄まじい戦闘力を発揮する。
刺客を次々打ち倒すものの、コアユニットをはずした状態でオーバーホールを行おうとしたタイミングでガリゾーンタフに奪い返されてしまう。
メインカラーは黒、全身に金のライン。さらに各所に様々な色のアクセントが存在。比較的シンプルだったデッダーやデッダーヒートと比べ豪華絢爛な外観をしている。

+ デッダー覚醒
命の力

テウルギア:トゥルーデッダー

機体サイズ 12メートル
武装 ・ツインセイバーC
・小型レーザー発振機構×108
カケルの父親が残した設計メモと、今までの戦いのデータ、そしてカケル自身の提案をもとにデッダーを強化改修したもの。
動力を増設&パワーアップ、全身108箇所にレーザーを発射できるデバイスを搭載。このレーザーはレーザーブレードとして使用可能。半分以上を一度に使用すると機体動作が少しの間停止してしまうが、複数を同時発振させれば敵の攻撃を防ぐ盾にもなる。さらに、戦闘によって損失したツインセイバーABに代わり、超振動実体剣と電磁投射砲の組み合わさったツインブレードCを装備する。
また、コアユニットのリミッターを解除して運用するが、これによって人間では不可能な超機動戦闘や高速可動が可能になった。動きは逆に「人間的」になり、柔術や徒手による拳法を滑らかに使う。しかしコアユニットのリミッターを解除した結果、テウルギア内でテウルゴスとレメゲトンの融合が始まってしまう。その現象は、やがてカケルの心身に大きな変化をもたらすことになる。
カラーはクリスタルホワイト、そして虹色のアクセント。レーザー発振口には透明のパーツを使用。元がデッダーであるので外見は大変似通っているが、レーザー発振機構を搭載した関係上デザインに変化が起こっている。

全原案:アルファるふぁ
制作協力:LINSTANT0000 様
最終更新:2018年03月27日 21:55