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リュミエール(Lumiere)クロノワール(Cronoir)
通称 リュミエール
所属 アレクトリス
本社所在地 エリュシオーネ(旧台湾)
主要事業 ファッション、デザイン全般(一応、テウルギアもこの一環として製造している)
軍事機能 テウルギアのみ
外交 その事業故に取引先が多く、グループ内外を問わずに商品を取り扱っている
現代表 アリシア=セレナーデ・クロノワール


企業概要

アレクトリスの有力貴族となった初代クロノワールが興した貴族向けファッション、デザイン企業が巨大化したもの。「美しいものを創る」ためにテウルギアにまで手を染めた。
それなりに古参の企業で、既に9代目当主が現れている事からも窺える通り、その歴史は150年あまりにもなるほどだったりする。

「美しさこそが正義」という創始者のモットーの下、服や食器、家具に兵器さえ美しさ第一という変わり者。当然、アレクトリスへの忠誠心など微塵も持ち合わせてはいない。
ただし、そこに野心などが存在しているかと言うとそうではなく、本当にただ単に忠誠心がないだけである。そのため裏切りなどを目論んでいるわけではない。

創始者が創始者だったため、そこに集った技術者もデザイナーも偏執者集団であり、美しさを求める余り特異な発想に走って整備性、生産性に難を抱えるという悪癖がある。良くも悪くもブランド志向が強く、生産する物品は「品質は良いが異常に高価」、テウルギアも「精密過ぎてデリケートないしピーキーの域に達している」といったものになりがち。

テウルギアに限らず販売する全ての物品が超が付くほどの高級品であり、アレクトリス領民を始めとした特権階級を主なターゲットとした販売戦略を取る。
これについては「美しいファッションやデザインは金銭的余裕なくして楽しめるものではない」という判断から来ている。

自分達の作る製品の美しさに確固とした自信を持ち、それ故に美を求めて暴走する様も見受けられるなど、同勢力内でも指折りの曲者企業である。その上、「美しいものを美しく機能させる」事にただならぬ執念を燃やしており、奇抜な発想を実現するだけの技術力を持つのでタチが悪い。
ついでに言うと「足りない物は金で買えばいい」を地で行くので余計に始末に負えない。

またその性格や創設者の立場、はたまた商売相手故か思考回路が良くも悪くも非常に貴族じみている。
一時期は権力に目が眩んだ貴族によって腐敗しつつあったが、先代代表であるレイチェルの手によって大規模な粛清が行われた事により、嘗ての輝きを無事取り戻している。
が、その影響で今代の跡継ぎ争いは熾烈を極めるものとなってしまった。
これについてはレイチェル及びアリシアがあまり語らないため、知っている人間は少ない。

彼らにとって、「醜いこと」とはそれ即ち「罪」であり、例え同勢力内の人間であろうとも醜ければ門前払いにし、逆に「美しくなる原石」があると見れば階級だとか血統だとかをほっぽり投げて確保した挙句磨き上げてしまう。
文字通り、同社にとって何よりも重要なのは「美しさ」であり、その為に一時期は人体実験まで行っているという不穏な噂まで流れていたが、アリシアが即座に否定の会見を行い、L.S.Sに特注した人形であると表明した事で過去の話となった。

勢力圏

旧台湾を中心に、旧中国領の上海から香港東北境界付近までの東部、南部の沿岸部を勢力圏としている。
香港の勢力圏にはケラー先端技術の本社もある。東北部以外は先に居たクロガネ・アークティックを立てている。
勢力圏は大規模な再開発により、かつての姿以上の都市景観を持っているのも特徴。
上流階級、特権階級の貴族も多く暮らしており、人々は大戦後の惨状が嘘のような華やかな暮らしを送る。

リュミエールは彼らアレクトリスを始めとした三大企業の貴族達の他、L.S.S領民に代表される趣味人をメインに商品を取り扱っており、元々の立場と合わさって下手な企業なら裸足で逃げ出す程の経済規模を持つに至っている。
その経済力は同社が有り余る金に物を言わせて作り上げたテウルギアの性能が雄弁に語っている。

階級構造について

階級制度そのものは存在しているものの、同勢力の他企業とは違ってクロノワール家を最上位とした超中央集権体制となっている。
特に当主に対する権力・責任の偏り具合は凄まじく、その有り様はかつて存在した王立国家を思わせる。

構造としては

↑上
クロノワール家
特権階級
貴族階級
上流平民
使用人
↓下

の5階層となっており、平民・貧民という概念は存在していない。
以下に詳細を記す。

+ 各階層について
  • 特権階級
専らリュミエールの中において特殊な役割を持った家の人間を指す。彼らはリュミエールの民でありながら、その業務に直接携わる事が少ない存在である。
ex:ノーリエッジュ家(文化・娯楽・伝承研究)、コイズミ家(記録管理)、フィエルクレーネ家(文化発信)、アルフレート家(内部粛清・障害排除)他

  • 貴族階級
リュミエールの特権階級ではない貴族ないし他企業の特権階級含めた貴族が割り当てられる。
その特性上、階級内でのバラツキが大きめだが、それでも下の階級とは比較にならない。
ex:ゼノムマイヤー家、オールドメイジ家、カトラズ家、デューク・東方他

  • 上流平民
要するに平民。ただしリュミエール内における平民であるため、他企業であれば普通にセレブとして数えられるレベルの生活が普通。大多数のリュミエール社員はここに属しており、また幹部への昇進制限も特にない。
他企業の人間が出世コースでリュミエール内の支店に来る場合もここ。
ex:エルシュヴァリア、クラックスなど

  • 使用人
「便宜上」最下層の階級。
少々特殊な階級で、雇用主の階級によって生活レベルが大きく変わるのが特徴。
これはリュミエール内においては使用人の権利が法律によって保証されているのに加え、雇用主の階級に応じた良質な待遇を提供する事が義務付けられている事が理由。

雇用主の階級が高い程その待遇は良いものとなるため、場合によっては貴族階級並の生活を送る事も珍しくない。
災害時などの限定状況下においては階級差を無視して避難誘導などを行う権利もあり、リュミエールの人々の暮らしを日頃から支えてくれる階級とも言える。

便宜上最下層となっているのは、成り上がりの手段として利用するのを防ぐためと、あくまでも「雇うかを決めるのは相手側にある」がため。
家族を養う為に出てきた他企業の平民の他、孤児やイベントなどでスカウトされた一般人等が多い。
ex:ツバキ・イザヨイ他クロノワール専属メイド隊ないしSP部隊など

  • 平民、貧民
存在しない。
これは美しさを至上とするリュミエールにおいて、何れにも属せない、または職のない人間=醜いが故に拾ってもらえなかった人間であるため、生活を維持出来ずに去るしかない事に起因する。
またその性格上、例え階級が高かろうと「美しい者」でなければここで暮らす事は難しく、醜い者は排斥されてグループ内の他企業へ向かうしかない。

なおこれらの階級構造上、公教育の整備は特になされていない。
彼ら貴族や上流層にとって、子供達の能力はステータスであるが故に自然と教育に力が入るのである。

当主となった者は「最も美しい者が当主としてリュミエールを継ぐ」というクロノワール家のしきたりに従い、その美しさを以て企業を導き、より美しいものを造りあげるという使命を背負う。
彼らにとってクロノワール家の当主とは彼らリュミエールの美しさを保証する存在であり、それを侮辱するという事は即ちリュミエールに対する侮辱であるため、彼らがそれを許すことは決してない。
製品の不正利用、贋作の作成などに対しても異常に厳しく、大抵の場合粛清が下されるとされる。

取り扱う商品

「美しい物を創る」という観点から様々な事業に手を出しているリュミエールだが、特に「美しい者をより美しくする」物であるファッション業界において大きなシェアを誇り、大多数の企業が彼らの土俵である超高級ファッションでの勝負を避けてしまうため事実上制圧しているという状態。
カジュアル品などに手を伸ばしてはいないものの、ファッション業界に立つ者からは真っ先に警戒すべき企業として名前が挙がりやすい。
近年では守備範囲の広いV&Mユニバーサルも同等に警戒されているが、それも高級ファッションにおける話であり、流石に超高級ファッションにおいては未だリュミエールが圧倒的。

アクセサリー類も作っているが、これについては金ヅルにされる男性があまりにも多かったため、現在では「特権階級以外は買うな、そして特権階級以外に贈るな」とまで言われている。
その他にも家具などのインテリアに加え、車のデザインなども手掛けており、目にする機会そのものはそれなりにあったりする。
特にインテリアグッズに関してはオーダーメイドで職人達が一つ一つ作っているという事もあり、彼らの技術力の一端を担っているなど、美に対する執念を感じさせる。

外交

全体的に共通する認識として、その事業から内外を問わず認知度は高いものの「何考えてるのか分からない」「彼らに常識は通じない」と称されることも多い。

+ アレクトリス
グループ宗主たる彼らとの関係は他企業と比べても非常にドライかつビジネスライクなものとなっている。
元々の成り立ちが他基幹企業と比べても変わった存在である上、その立場上束縛もしにくいという要素が噛み合っているため、アレクトリスとしても強く口を出しにくいというのが原因。
とはいえ先述の通り野心がある訳ではなく、わざわざ裏切ったりする様な事をするつもりはない。従う理由がなければ素直に手を切るが、例えそうなったとしても余程の理由がない限りわざわざ喧嘩を売りに行く様なことはしない。
また重要性を鑑みない訳でもないらしく、首脳会議にはそれなりに律儀に出席している様である。

+ その他アレクトリス内部
  • 技仙公司
アレクトリスの基幹企業として名を連ねてはいるが、そのスタンスからとあるアニメの猫と鼠の様な関係。
技仙から見たら美しさが最優先のリュミエールは「こいつら狂ってる」とドン引きされるが、リュミエールから見たら合理性重視の堅物である技仙はからかうと面白いらしく、よく技仙上層部の胃や頭を痛め付けている。

一応険悪な関係という訳ではなく、お互いに認め合った上で有事の際には躊躇いなく助け合う他、英雄に対して専用のスカーレット・ミラージュを支給するなど、捻くれてはいるが確かな信頼がある様子。

  • RAT
基本的に憐憫の目を向けているが、それも「技術に貪欲なだけでそこに美しさが関与していない」からである。
ただし、そのひたむきさそのものを悪し様に言う事はなく、それどころか彼らの「夢の跡」を評価さえしている。要するに「美しさを技術でしか見れない」辺りがモヤモヤするのだろう。

  • ヴェーダ
RAT以上に研究のみを求め、その結果倫理を放り捨てた彼らに関しては致命的な域に達しており、「思想も醜ければ人に至るまで醜い。出来るなら即刻排除してしまいたい」とさえ考えている。

  • レフトビハインド
あちらからは犬猿の仲と認識されているが、こちらは技仙とは違ってさして興味がないらしく、割とどうでもいいようだ。単にからかっても大して面白くない上、アウトローが多いからあんまり関わりたくないのだろう。

  • テーフィッシュ
極めて精度の高い工作機械・マザーマシンを提供するだけでなく、彼らの生み出すものの美しさを理解することもあって意外にも真っ当な関係を築いており、「あのリュミエールと会話が出来るなんて…」と賞賛されているのは有名。
一部の企業からは「リュミエールとの交渉窓口」呼ばわりされている。
リュミエール自身も彼らの技術力を評価しており、極めて高い精度要求に応えられる彼らの工作機械は正にうってつけであり、またそれを産み出し、扱える技術者を高値で『大人買い』する様が散見される。
逆にテーフィッシュもまたリュミエールの製品を評価しているだけでなく、領民からの人気も高いことから互いに良いビジネスパートナーといったところ。
ただしその人気故にテーフィッシュ内では「醜い贋作」が出回ってしまい、当局が頭を抱えていると知って対策を考えている。

  • スメラギ重工
その情熱から友好的な関係を築いており、業務提携を締結している。リュミエールが主要参画企業に対して支援を行うのは非常に珍しい事であり、彼らに対する支援は即ち同族認定と同義である。同時に、美しくなる原石に対して投資を惜しまない彼らのスタンスがよく伺える。

  • ケラー先端技術
技術と引き換えにベース用としてナルキッソスを新規デザインで一機納品したのだが、それを用いた「ゼファー」が一向に姿を見せない為訝しんでいる。実際には既に外見ごと魔改造されている事を知らないだけであるのだが、万が一これがリュミエールに発覚した場合は如何なる制裁をも辞さないだろう。彼らにとって、販売した機体の外観が原型も残らないというのはリュミエール、ひいてはアリシアへの侮辱に他ならないのである。

  • クロノクロス・クロックワークス
リュミエールの傘下企業。
旧上海に本社を置いている他、領内に幾つかの支店を出店している。
彼らの時計に関する技術力を高く評価しており、その仲は良好。
ただし互いに拘りが強く、それが理由でしょうもないいざこざを起こす様子が見受けられている。

+ 外部との相互関係
  • L.S.S及びアメノウズメ工房
美しさを追い求める者と趣味人で通じ合うものがあるのか、極めて良好な関係を築いている。
社員総出で同社の製品を買い込んだり、逆に自社の製品を売り込んだりタイアップでテウルギア及び人物のフィギュアやプラモデル等の模型を販売している。

それだけでなく年二回の同人イベントに当たり前の様に堂々と出展、CDや服、コスプレ含む写真集の頒布、挙句の果てにアリシア本人がライブ活動までするなど、その関係性は極めて良好。
当然のように技仙上層部の胃は犠牲になる。

その入れ込みようたるや相当で、同社防衛戦力に向けた専用のテウルギアを二機提供しているのだが、「なんでアイツら自社戦力よりも他社の防衛用戦力のが殺意に溢れてる訳?」「なんか運用目的がガチ過ぎるんですけど」「何故それを自社戦力に採用しないのか私にはまるで分からない」などと突っ込まれ放題なのは有名。
万が一L.S.Sが壊滅した場合機能停止に陥るのではないかとまで言われている。

ついでに言うとアメノウズメ人形工房に至ってはリュミエール支店が当たり前の様に最大規模。その上当たり前の様に多くのレメゲトン達が街を彷徨いているので余計に他企業から変な目を向けられている。

またアリシアがアイリスディーナを狙ってるのは社内では公然の秘密である(実は…?)。

  • VCF
互いに無難な関係を築いており、現在では幾つかの教会を「出店」して貰っている他、同社の要請を受けて専用のミラージュナイトを一機贈与した。

  • ポイエシス・ネットワーク
極端な所では「テウルギア用バトルシミュレーターによるアリーナ」の開催を打診するなど、その破天荒ぶりに他企業からは困惑と奇異の目で見られる事が多い。

  • コラ・ヴォイエンニー・アルセナル
共産主義の狂信者と称しており、あまり好意的に思っていない。基本的には後述の軍事企業同様醜い堅物として認識している事に起因する。
それとは別に239年春、社長であるリュドミラを鹵獲、彼女を人質として金銭その他諸々の交渉を行った事がある。
これについてコラ社は即座に応じたどころか、この一件をネタに同人誌を作成し、僅かながらリュミエールを困惑させた。

+ 外部かつ一方的なもの
  • MADIS、SSCN、テュポーンその他軍事系企業
後述する「限定戦争」をぶち壊しにしかねないとして強い警戒心を抱いている。
リュミエールは彼らを「醜い堅物」と認識しており、彼らを暴走させないために頭を捻っている。

  • カルタガリア兵工廠
新しいアイデアが生まれるかもしれないとして彼らの開発するテウルギアに強い興味を抱いているが、同社が徹底した情報統制を敷いている為に中々拝めないままでいる。

  • ムラクモ難民区
同社の貴族的な性格が悪い方向によく現れており、立地も相俟って目障りな存在として嫌っている。

限定戦争のバトルステージの一つとしてうってつけである場所としてリュミエールが無人の状態を望んでいる事、特にムラクモ・シンに対しては限定戦争を行う上で鬱陶しいことこの上ないため排除したいというのが本当の所なのだが、難民区を攻撃する事による対外関係を考慮して静観を決め込むに留まっている。

逆に言うと、大義名分さえあれば容赦なく蹂躙するであろうことは想像に難くない。
勿論、彼らに難民を引き取るつもりなどは毛頭なく、そもそも彼らに配慮する必要もないので、暫定目標はムラクモの排除である。当然、限定戦争の相手ではないので手段は問わない。

  • ロアリティ
彼らに対する感情は最悪という他なく、レナードを除きリュミエールの人間は彼らを酷く嫌悪している。
特に当時の腐敗などに関わっていた関係でレイチェル及びアリシアからの評価は最悪で、彼女が当主になって以降は一切のルートを撲滅、関係者については発見次第直ちに処刑することを許可されており、今現在においてその関係性は断絶していると言っていいだろう。

それどころか、大義名分さえあれば何時でも滅ぼす気でいる。
彼らはあくまでも美しいものを求め、創り出す事に心血を注いでいるが故に、それらを台無しにする存在と相入れることはない。

軍事機能

そもそもの事業故か、はたまたCD及びEAA勢力から遠く離れているが故か、つい最近までは軍事機能を殆ど持ち合わせていなかった(強いていえば警備部隊の装備くらいだろう)上、現在でもテウルギアは限定戦争用として製造しているため、それ以外の軍事機能は持ちあわせていない。

こういった事情から、リュミエールはアレクトリス他企業のドクトリンからは大きく逸脱した、「攻撃側の自由」の行使とテウルギアの機動力による神出鬼没の強襲・奇襲運用での戦線介入に特化した戦術・戦略を取る。
後述の限定戦争という観点から、彼らが積極的な攻勢に出る事も先ず起こりえず、そもそも動くかどうかすら分からない。その癖性能・戦力自体は文句なしの1級品揃いのため、対策自体が割に合わない、兎に角厄介な相手として評価されている。その厄介さたるや、相対する敵企業からは「出てこない事を祈れ」とまで言われるほど。

とはいえ領内に軍事施設が全くないという訳ではなく、上海郊外部にはアレクトリスの共同管理という名目で技仙公司の海軍基地か存在したりするなど、他社に半ば依存する形ではあるが最低限の防衛力は確保している様子。
マゲイアについては興味を示していない。
これは同じ人型機動兵器であっても、レメゲトンが存在しない事によるキャラクター性の薄さが理由である。

全くの余談だが、デモについてはアリシアが容認しており、行政部に日時と場所を申請する事でライブ会場を特設してくれるという斜め上の対応を行うため、デモ鎮圧用の部隊は存在していない。

+ 戦闘興業と限定戦争
リュミエールとしては本気の戦争そのものは望んでおらず、あくまでも互いの経済活動の一環としての、小競り合い地味た戦争を望んでいる。

テウルギア製造も巨大な人型機動兵器同士によるダイナミックな、いわば「人々を愉しませる」戦争を望むが故で、そのため放映可能かつお互いに戦争に踏み切らない範囲であれば様々なシチュエーションが期待出来るとして三大企業それぞれの勢力圏に攻め込んだり攻め込まれたりするのを気にはしない。
リュミエールはこれを「テウルギアを用いた興業」とし、そこで行われる戦闘行為を「限定戦争」と定義している。
これは互いに争う範囲を限定し、そこでの勝敗を元に取引と戦後処理を行う事で各企業の疲弊や対外関係の悪化を防ごうという意図もあるようだ。

互いの領民はモニター越しに、煌びやかなコマーシャリズムに彩られた戦闘を愉しみ、リュミエール含めた企業はそれによって製品のアピール、プロモーションを行う。
そんな一見人道的とさえ思いそうな、けれども大事な何かが歪んで狂ってしまったその発想は、製造するテウルギアと並んで彼らの狂気を象徴するに相応しい。

所有するテウルギア部隊

  • 当主近衛部隊「近衛騎士団(ロイヤルナイツ)
+ ...
ジルクリンデ・アル・カトラズが率いるクロノワール家の護衛を務める部隊。
日常での警護に限らず、必要とあらばテウルギアをも駆り出すためこちらに分類される。使用機体は近衛仕様のミラージュナイトのみ。
同社の最精鋭部隊でもあり、その中でもテウルギアを受領出来る人間は更に少ない。

  • 主戦闘部隊「幻影騎士の凱旋(マーチ・オブ・ミラージュナイツ)
+ ...
ミラージュナイト及びスカーレットミラージュで構成される主力部隊。限定戦争でのメインを務めるのも彼ら。
最も一般的に知られた部隊だが、それ故に練度は高い。
現隊長はヴェノム・アケローン。それまではパトキュールが隊長を務めていた。

  • 急襲突撃陽動部隊「終焉の黄昏(ラグナロック)
+ ...
ナルキッソスで構成された部隊。時としてアレクトリス所属のナルキッソスやその他急襲機と共に行動することもある。
敵部隊に対する早駆けを基本とし、迎撃した敵部隊への追撃の他徹底的な遅滞戦闘、奇襲による敵指揮系統の破壊等により味方部隊の時間を稼ぐのを主とする。
隊長はエルシュヴァリア・ド・シルバーソード。
「率先して前線に出る事で味方を守る」という信条から電撃戦による先手必勝を身上としており、敵部隊からは想像も付かない早さで仕掛ける事で戦果を挙げる事でも有名。

  • 狙撃後方支援部隊「死は明日への希望なり(ラモール・エスポワール)
+ ...
シェリング・ミラージュのみで構成された、デューク・東方率いる火力投射・狙撃支援を主とした部隊。
少数の敵機による侵攻に対する迎撃や防衛部隊への火力支援を行う他、その狙撃能力を活かして障害となるものの排除に駆り出されることもあるとされる。

  • 隠密行動部隊「断頭台への行進(マシュー・オ・シュープリス)
+ ...
レサス・フェンリアをトップとするミラージュ・ナハト部隊。
同機のステルス機能を活かし夜間防衛任務に就く他、ラグナロックと協働して敵部隊の撹乱を行うこともある。
同社の夜間防衛網を強固にしている一因とされ、レサスがコラ社社長であるリュドミラ・アナートリエヴナ・シャーニナを鹵獲したこともあるなど知名度は高く、同社に夜間侵攻が滅多にないのは彼らのお陰であると謳われる。

  • 特殊遊撃機動部隊「上海幻想幻樂団」
+ ...
ファンタズマゴリアシリーズのみで構成された部隊で、高い機動力を活かした領空巡回や何らかの理由で他部隊が迅速な移動が行えない場合、不利な戦況に対する救援部隊として活動する事が多い他、そのデザイン故に模擬戦を行う事もある。
機体をはじめとした特殊性故に総合的な練度こそ他部隊に及ばないものの、機体性能もあって戦力レベルとしては最高峰であるとも言われているだけでなく、CDやEAAの前線兵達からは「いきなりやって来ては滅茶苦茶に荒らしてく厄介者」とされている。
隊長はパトキュール・ノーリエッジュ。

所属テウルギア内訳

  • ミラージュナイト:12機
  • ミラージュ・ナハト:8機
  • シェリング・ミラージュ:6機
  • スカーレット・ミラージュ:4機
  • ナルキッソス:4機
  • ファンタズマゴリアシリーズ:1機×4種
  • ワンオフ機:1機×2種

以上、計40機(238年時点)
このうち李 恩平のスカーレット・ミラージュなど、外部に購入・譲渡された機体は含まれていない。

テウルギアについて

同社製テウルギアはデザイン性が非常に強い事から、アレクトリス領内の特権階級がステータスとしてガワだけ買っていく事もある。芸術品としても通用する程の緻密な加工精度は、リュミエールの高い技術力の賜物である。

基本的に同社の機体は上記の理由故に「対テウルギア戦闘」を強く意識している事もあって美しさに見合うだけの戦いを実現させるために非常に高い性能を与えられており、運動性と機動性に優れる傾向がある。
特筆すべきは異常な程に高い反応速度で、テウルゴスとレメゲトンの力量次第で敵機からの狙撃にさえ対応してみせる。

それ以外にも美しさを求める過程で関連技術が大きく発展しており、スカーレット・ミラージュの開発以降はそのアクロバティックな機体性能からテウルゴスを保護する為に「磁気レールジャイロボールコクピット」なる特殊なコクピット構造を開発。
以降は順次コクピットブロックが換装されており、ただ一機を除き全ての機体がその運動性を余すことなく活用出来るようになっている。
また、「テウルギアの空中アビオニクス」等のモーションデータも含めて、現在では特許を取得する事で敢えてその技術を公開し、より多くの企業が機体に派手な挙動を取らせる事が出来るようにしている。

キャラクター性を確保する為、潔いまでに特定の方向に特化した機体が多いのも特徴。
特化した点においては徹底的な最適化を施されるため、その優位性から一つの基準や先駆者として評価される事も多く、「テウルギア」としての完成度は総じて高いと言えるだろう。

その代償として、極一部の機体を除いて何かしらの難を抱えているだけでなく、珍妙な機能を有する物やピーキーな物が多い他、装置の小型化等は不得手であるのか、開き直って大型化ついでに複雑な機構を搭載した武装が多い。
小型の武装を搭載する機体もあるが、これらももれなく癖が強く、扱いやすいとは言い難い。

また整備性、生産性や長距離移動能力など、およそ兵器に必要な要素は尽く投げ捨てられている事もあり、兵器としての完成度はお世辞にも高いとは言えない。

流通しているテウルギアの中でも最高級の価格という事もあり、普及率は現行主力兵器のカテゴリとしては有り得ない程に低い。
特にフリーランスからの評判が悪く、「彫刻かよ」「これ買えるならテウルゴス辞めるわ」と専らの評判である。
しかもこのうちの大半はブランド料の節があるというのだから始末に負えない。

どちらかと言うと戦闘から遠く離れた「観客」から好評を博しており、L.S.Sとの提携で販売されるホビーが大盛況な辺りからも察せよう。
それは同時に、本来凄惨たるものである「戦争」を、人々を魅了し、楽しませるための「興業」として売り出してしまうリュミエールの「狂気」の象徴でもある。

全てのテウルギアは代表のアリシアがコンセプトを含めてデザインしている。
また価格が価格なのもあり、完全受注生産しかしていない。このため、「新作」発表、発売のペースが極端に早いのも特徴。
発注されない限り機体を作らないので時間と予算にかなりの余裕がある…要するに、暇なのである。

最初は型式番号が設定されてなかったが、シリーズの追加と、ある技術者が「でもあった方がカッコイイじゃん」と発言したことを受けて設定された。
ランカー用機体は別途番号が用意されるので、実用性はあまりない。

-ミラージュシリーズ-

"月夜を駆ける幻影騎士"

同社の基本となるテウルギア。
シェリングを除いて白兵戦能力に優れており、特に近距離での格闘戦に強い。
これは初期の「戦闘興業」に対する不明瞭さと、国家時代からあった格闘技の熱狂ぶりから「テウルギア同士の大迫力な近接戦」が無難かつ売れると踏んだアリシアの判断によるもの。
近接戦を主体とする都合上、機体の運動性に重きを置かれており、騎士然とした外観からは想像出来ないフットワークの軽さが特徴。
シリーズとしては完成したために新型の開発は行われていないが、そのコンセプト故にバランスの良い性能で、コストパフォーマンス等を除いた評価は高い。
特に技仙公司に対する影響が顕著であり、リュミエールの与り知らぬ所で新機体の開発に影響を与えたりもした
ランカー用の機体は専用のカスタマイズが施されている。
本シリーズの機体は全て同じフレームを流用している。

-シリーズ無し-


-ファンタズマゴリアシリーズ-

"少女が空飛び魔法と憩う、今ここに幻想は具現化し、虚実の境界を飛び越える。やってやれなきゃゲームオーバー、一途に駆けるは乙女道!絶対可憐少女機神、ここに見参!"

ミラージュシリーズで「戦闘興業」に十分な需要があると踏んだアリシアが「次なるステップ」として売り出した新作。
今までの「何方かと言えば兵器寄り」だった一般機種と違い、こちらは明確に「女性型」をしているなど、アリシアの隠し切れない少女趣味に全振りした機体。
外見・コンセプトはL.S.Sから購入したとある娯楽作品をモチーフにしている。

テウルギア同士の近接戦をメインに白兵戦能力を高めたミラージュシリーズと違い、本シリーズの機体は「圧倒的ながら華麗な弾幕表現」に重きを置いた射撃戦重視の機体であり、元となった娯楽作品に即したスタイルを取る。
息を呑む様な美しい弾幕と高い空中機動力が特徴で、可憐なデザインと相まって「戦うヒロイン」という構図になりやすいことから視聴者、特に「大きなお友達」や女性からの人気が高い。
なお機体そのものはコストも高く、普及率も相変わらずとなっている。一応通常販売を前提にしている筈なのだが、乗る人間が極端に居ないせいで実質ワンオフ機状態。
こちらも基礎フレームを同シリーズ内で流用している。

Q:防御力は?
A:アリシア「貴方に残機の概念はある?」

-クロノワール家専用機-

アリシア、レイチェルをはじめとするクロノワール家の人間専用に制作された機体。
必然的にトップクラスの人間が乗る事になるため、その性能は他の機体とは一線を画すレベルとなっており、良くも悪くも同社の設計思想を極限まで先鋭化させたものとなっている。

関連人物

+ クロノワール家
「シェリル=メアリー・クロノワール」
クロノワール家初代にしてリュミエール・クロノワール社の創始者。
類希なる美貌の持ち主であったとされ、また本人もそれを自覚していた。写真なども残っているが、あまりの美貌に人によっては何かの冗談に見えてしまったという。

元一般人だった身から権力者の下で成果と名を挙げ、一代でここまで成り上がった才色兼備を体現する正真正銘の傑物だが、それを可能としたのは自身の美貌あってこそと判断しており、それ故に「美しさこそが正義」のモットーを掲げている。

クロノワールの姓を貰い受けた後、彼女は次に成すべきことを「美しい者を美しくする、美しい者に美しいものを届けるのは当然の義務」としてリュミエールを立ち上げた。
その理念はクロノワール家、リュミエール双方に確かに受け継がれている。

レイチェル=エリザベート・クロノワール
クロノワール8代目当主。
アリシアの実母にして、当時腐敗しつつあったリュミエールを立て直した人物でもある。
徹底的な粛清によって本来の理念を民に思い出させた「鮮血の女帝」。
既に代表を退いた今なお、その年齢からは想像も出来ない若々しさと美しさを備えた淑女。

レナード=アルベール・クロノワール
レイチェルの兄。腐敗した貴族を象徴する人物であったが、アリシア達と同じ様に熾烈な家督争いを繰り広げた後に敗れた。
記録に残っていない隠し子がいる。
レイチェルによって罪人として処刑されており、235年現在既に故人。
しかし彼が与えた影響は大きく、今なお彼の部下や放逐された反アリシア派が水面下で機会を伺っている。

アリシア=セレナーデ・クロノワール
クロノワール家9代目当主及びリュミエール社現代表。
22歳。

クロノワールの名に恥じぬ美貌を持つだけでなく、あらゆる点で「美しいこと」を最優先するクロノワール家とリュミエールのトップだけあって歴代に負けず劣らずの奇人であり、同社がテウルギアを製造し始めたのも彼女のせい。
「そこに美しさが見出せる以上やらない理由はありません」とは彼女の弁。経営だけでなくデザイナーとしての活動も行っており、社の定評もあってその評価は高い。

テウルギアについては最初興味を示さなかった…のだが、次期当主としての教育を受ける途中、その戦闘風景を見て態度を一変。「テウルギアによる戦闘興業」を発案し、即座にミラージュナイトをデザインして実際に設計・開発。当主になるや否や販売を開始しテウルギア業界に殴り込みを掛けた。

現状での評価としては「奔放ながらその発想と行動力は初代に勝るとも劣らない」と言ったところで、総じて今後に十分期待出来るとされている。

+ 所属テウルゴス
ヴェノム・アケローン
現リュミエール社の最高戦力にして、同社の中でも数少ない野心家の男。「自分こそが最も美しい」と自負するナルシスト。現在では「幻影騎士の凱旋」の隊長も務めている。
癖の強いリュミエールの最高戦力だけあって彼自身も相当な偏執者かつ自信家であり、美しい容姿と理性という仮面の下には美に対する狂気じみた執念が垣間見える。
とはいえ、アリシアの美貌を認めつつそれを超えるための努力を怠らない他、その野心故に「魅せる闘い」を徹底するため「限定戦争」の役者としての評価も高い。

ジルグリンデ・アル・カトラズ
リュミエールのNo.2にして、当主近衛部隊「近衛騎士団」隊長を務める人物。ヴェノムがランカーになる前は彼が最高戦力であった。
かつてはレイチェルの近衛兵を務めており、現在ではリュミエールの最高勲章である「パラディン」の位を持つ騎士である。先の騒乱では当時現れたばかりのテウルギアと共に戦場を駆け抜けた。
偏執者、奇人変人の多いリュミエールにおいては数少ない常識人でもあり、人によっては「リュミエール最後の良心」と呼ぶことも。

デューク・東方
リュミエールテウルギア部隊の一つ、「死は明日への希望なり」の隊長を務める男。オラクルランク自体はジルより上だが、実力そのものはあちらに劣る。
人外じみた狙撃の才能を持つ本物の天才で、短期間でかなりの数の敵機を狙撃したという。
明るい金髪と整った容姿、飄々な態度から女性人気も高いが、その実他人との関わりを面倒臭がるだけでなく、何かに打ち込めず何も愛せないという厭世家でもあり、常に重度の倦怠感に苛まれているという。

レサス・フェンリア
ミラージュ・ナハトで構成された隠密行動部隊「断頭台への行進」を率いる若きテウルゴス。
独特の白装束を身に纏い、フードで顔を隠した謎の男。
一説にはリュミエールの流した都市伝説とまで言われるが…?

エルシュヴァリア・ド・シルバーソード
かつてアリシアの護衛を務め、今では急襲突撃陽動部隊「終焉の黄昏」を率いる男。"銀剣"の異名をとる優秀な騎士であり、上司・部下を問わずにその信頼は厚い。
「イイ騎士」として他者を労り、思いやる優しさと誰かを守るための強さを兼ね備えた好漢だが、その為には多少の無茶を厭わないという悪癖があり、周囲を心配させてしまうこともしばしば。

ユカリ・コイズミ
特殊遊撃機動部隊「上海幻想幻樂団」に所属する女性テウルゴス。
落ち着きと優雅さを纏った美しい淑女であると同時に、年長者として部隊の相談役としての立ち位置を務めてもいる…のだが、その言動から胡散臭いと言われがちという不憫な人物でもある。
クロノワール家の歴史を書き綴るリュミエールの「記録者」でもあり、両者に対する情は深い。

パトキュール・ノーリエッジュ
特殊機動遊撃部隊「上海幻想幻樂団」の隊長。
薄暗く不健康な印象を漂わせる女性で、心を許した相手以外に対しては素っ気ない態度しか取れない。
優秀なテウルゴスであり、かつてはスカーレット・ミラージュを駆って「幻影騎士の凱旋」を率いる立場として活躍もしていた。
古今東西様々な文学を始めとした文化・娯楽的資料を保存・研究する歴史研究家としての側面も併せ持つ他、アリシアとは幼い頃からの仲で、互いに友情以上の信頼関係を築いている。

ツバキ・イザヨイ
クロノワール家に仕えるメイドの一人にして、「上海幻想幻樂団」の一員。
アリシアのあまりのお転婆に頭を抱えたレイチェルが孤児院から引き取った子供で、彼女を確実に守る最後の砦として育てた、いわば裏の護衛である。
レイチェルによってありとあらゆる技術が叩き込まれており、体術や銃器の扱いは勿論のこと、メイド服に仕込まれた暗器にも精通しており、華奢な体躯に似合わず対人戦闘能力は高い。

一見すると落ち着いた従者としての雰囲気を身にまとっているが、その実かなりの天然。
肝心な所でズレているため、アリシアにブレーキどころかむしろターボを掛けるので、一体どこで間違えたのかとレイチェルを悩ませている。

フランシスタ=イデアドール・リトルストーン・オールドメイジ
「上海幻想幻樂団」に所属するリュミエールの最年少テウルゴス。
リュミエール最大の問題児としても有名で、一般的な倫理観を理解出来ず、嬉々として相手の心を蹂躙するサディストにしてサイコパス。

テウルゴスとしては未熟だがそれ故に何をしでかすか分からず、またその単純さで半端な戦術や戦略なら容赦なく蹴散らしてしまうため、タチの悪さにおいてはリュミエール最上級とも。

クラックス=ソラーノ・グリフィス
241年、「上海幻想幻樂団」に新しく配属された新人テウルゴス。
元々は声優兼ナレーター業に勤しんでいたが、彼女の声を聞いたレメゲトンによって指名されてしまった不幸な一般人。
RATの出身であり、同社テウルゴスであるライム・ネヴァンズとは親友にして同期でもある。

+ 非テウルゴス
サナフィエラ・スワエリス
テウルギア開発部にて特別技術顧問を務める女性。
元々はアレクトリスにて新型テウルギアの開発に励んでいたが、周囲を顧みない発想と言動によって左遷同然の形で転属させられた。
テウルギア開発が難航していたリュミエールに革新的なブレイクスルーをもたらした立役者。
その技術力とエキセントリックな言動から「機械仕掛けの魔術師」の異名を持ち、大多数の技術者に喧嘩を売りつつも一部からカルト的な人気を得ている事で有名。

原案:ソル・ルナ/更科 月華様
最終更新:2021年07月05日 16:43