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エルシュヴァリア(Elshvalier)(De)シルバーソード(Silversword)
通称 "銀剣"、"銀剣のエルシュヴァリア"
性別
所属 リュミエール・クロノワール
オラクルボード -
認証レメゲトン ブロント
テウルギア LME-NRC-01 ナルキッソス


キャラクター概要

"銀剣の名、見くびってもらっては困る!"
"行くぞ諸君!我らの勇姿、かの地に刻め!"

235年現在28歳。
急襲突撃陽動部隊「終焉の黄昏」の隊長で、スッキリとした印象を与える青みがかった灰色の髪と目の男。
シルバーソードの名は騎士として与えられた称号で、本名はエルシュヴァリア・ アヴェノール。
同家には謂れも地位も特別なく、父親もリュミエールに勤める一社員である。

子供の頃は身体が弱く、その為彼もまた単なる一社員として生活していくのだろうと最初は思われていた。
しかし、12歳になる時に読んだ物語に影響を受けたらしく、突如として「騎士」となる事を宣言。
それまでの弱い自分から脱却し、「イイ騎士」として誰かを守れる存在になる事を決意した彼は長い時間を掛けて体を鍛え、弱冠20歳にしてクロノワール家のSPにまで登り詰める程に成長。

当時跡取り候補であったアリシアの護衛役の一人として抜擢されていた事があり、彼女に対する忠誠心が強く、また彼女からの信頼も厚い。
"銀剣"の称号も当時のアリシアが刺客に襲われた際、その場にあった儀礼用の剣一本でそれに抵抗、辛くもこれを退けて彼女を守った功績により与えられたものである。

アリシアが当主となった後は自らテウルゴスとなる事を志願。
近衛騎士として昇進する選択肢もあったが、これを辞退。
「"イイ騎士"たる者、守るべきもののために率先して前に出るべきでしょう」という彼の想いを汲み取った彼女により承認され、丁度いいレメゲトンも見付かったことによって「幻影騎士の凱旋」の初期メンバーとしてミラージュナイトを受領する。

以降は同部隊の一員として活躍していくのだが、身を呈して味方機を庇うなど、危険を伴う行動の他、「味方を鼓舞するために危険な任務に率先して志願する」などの行為が目立つ。

しかしそれでも無事生還するだけの実力と、彼の行動に機体のコンセプトが噛み合っていないと認められた事もあり、コラ社部隊襲撃事件以降乗り手が付かずに放置されていたナルキッソスを受領。
その後独自の基準で選抜した部下を集めて「終焉の黄昏」を率いることとなった。

他者を労り、思いやる優しさと誰かを守る為の強さを兼ね備えた好漢なのだが、前述の通り多少の無茶を躊躇わないという悪癖があり、周囲を心配させてしまうこともしばしば。

レメゲトン:ブロント

"さんをつけろよデコ助野郎!"
"守りたくて守るんじゃない、守ってしまうのがナイト"
"おい、やめろ馬鹿!このままでは俺のメモリがストレスでマッハなんだが!?"

如何にも騎士然とした白い鎧を身に纏った、褐色の肌を持つ銀髪紅眼の男性アバターを持つレメゲトン。
"謙虚なナイト"を自称し、盾役として味方を守る事に誇りを持っている。

…これだけなら如何にも騎士と言った性格で済んだのだが、どうも言語プログラムに深刻なバグを抱えているようで、極めて珍妙な言動を繰り出してしまう。
彼がリュミエールに流れ着いたのも、その言動によって信頼性を疑われたため。
ヴェノムのベガと似て非なるものであり、あちらがその嗜虐性から忌避されたのに対し、こちらはその言動から「使えない」と蹴られてしまっていた。

実際の所その性能は決して悪いものではないどころか確かな物を持っており、特に敵機の行動を見切る事に関しては一級品と言える程の適正を持つ。
エルシュヴァリアの生存能力を陰ながら支えると共に敵機の攻撃から味方を守る事に役立っており、タンクを自称するだけの能力はある。
それ以外の戦闘能力も(近接戦闘に拘りたがるという点を除けば)高く、事実エルシュヴァリアは彼のアシストによりミラージュナイトで3機、ナルキッソスで2機ものテウルギアを撃破しているなど、その言動からは想像も出来ないほど優秀。

しかし、作戦立案や戦術・戦略に関しては壊滅的に苦手。
その言動と思考回路が悪い方向に噛み合ってしまい、大抵実現不可能な夢物語となってしまう。
これについては(一応)自覚している様で、「本当に強い奴は口でわざわざ説明しない、そんな暇があったら俺なら牙を向くだろうな。俺戦闘テストで100とか普通に出すし」と苦しい弁明をしている。

とはいえこれらの事はやはり些細な事でしかなく、良くも悪くも彼の評価はその言動に強く依存している。
二律背反、重複表現、(何故か音声であろうと)タイプミスかと思われる絶妙な誤字、単語の誤用による意味が通じないなどの特徴(問題点)を抱えた発言は、「何を言っているのかはまるで分からないのに何を言いたいのかはハッキリ伝わる」というこれまた珍妙な事態を引き起こす上に、そのある種天才的な言語センスによって見るもの、聞くものを笑いの渦に叩き込むため、エルシュヴァリア含めブロントと関わる人物は彼と日常的に接する事で(腹筋の)耐性を付けておくことを義務付けられているほど。
リュミエールが彼を見放さなかったのも、その言動と思考回路から来る強烈なキャラクター性故であり、またブロントとエルシュヴァリアが互いを受け入れたのも、彼らが互いの矜恃を理解したため。

高圧的な態度ではあるが、根は優しく、どこか素直で臆病。
特にベガやクリスタル=コアに対しては元上司故か頭が上がらず尻に敷かれる。どうも気の強い女性や芯のある女性には弱いようだ。
そもそもその信条故か女性に対してあまり強く出る事が出来ず、またリュミエールには女性が多いことからタジタジになる事も多い。
とはいえ、流石に戦闘においては話は別。
あくまでも味方を守る事が最優先である。

余談だが、何故か忍者を「汚い」と称して嫌う。
そして現在の乗機がその忍者を彷彿とさせる回避重視の機体である事について、彼は口を固く閉ざしている。

原案:更科 月華
最終更新:2019年03月18日 21:14