サナフィエラ・スワエリス
通称 |
機械仕掛けの魔術師 |
性別 |
女 |
所属 |
リュミエール・クロノワール |
役職 |
テウルギア開発部 特別技術顧問 |
キャラクター概要
"非人道的な設計にすれば求めた性能を得られるのは当然。そんな出来て当然のことなんて全く面白みがないじゃないですかぁ"
"人が乗った上でマトモに動かせてはじめてスタートラインですよぉ?頭のネジ足りてないんですかぁ?"
緑色のロングヘアーと同じ色の瞳が特徴的な女性技術者。
235年時点では27歳。
元々は筆頭企業アレクトリスの出身であり、技術者の両親のもと、彼女もまた当然の様にその背中を追いかけ技術者として育っていった。
大学を飛び級で卒業した後は大方の予想通りアレクトリスの技術者となり、特に興味を惹かれた「最新技術の塊」であるテウルギア開発部を志望。
それまでの成績を認められて晴れて正式配属がなされ、新たなるテウルギアの開発へと励んでいた。
…が、ハッキリ言って両親も含めた周囲の誰もが、彼女の本質を侮り、そしてそれに気付いていなかった。
配属されてすぐさま頭角を表した彼女であったが、同時にその才能から来る発想を誰も理解できず、またそれを余人に理解「して貰う」という発想が、彼女には本質的に欠けていた。
何よりも、彼女にとって常識等は「自身を縛る枷」でしかなく、また自身の作りたいものにしか興味が無いという性格故に、「実用的な兵器」を求める上層部の不興を買ってしまい、遂には230年に左遷同然の形でリュミエールに転属させられた。
失意と共に向かった彼女だったが、予想に反して賞賛をもって歓迎された。
というのも、リュミエールは次期当主たるアリシアの就任に合わせてミラージュナイトを発表する予定だったのだが、初のテウルギアという事もあって開発が難航していた。
彼女が訪れたのは、丁度外部からの技術者を探し求めていたタイミングであり、それ故に彼女を邪険に扱う者が居なかったのである。
『求められた仕様さえ満たしていればこの際好きなようにやっていい』
という条件の下、自由な開発を許可された彼女はその才能を遺憾無く発揮。
無事に開発を成功させた事により、特別技術顧問として潤沢な支援の下で次々と新機体の開発に従事することとなる。
「アイツは技術を魔法かなんかだと思ってる」とまで称される奇才にしてそれを実現するだけの腕と頭を持つ鬼才であり、リュミエールのテウルギア開発において革新的なブレイクスルーをもたらした立役者。彼女によって同社のテウルギア関連技術は大きく発達した他、特許技術としても知られる「磁気レールジャイロボールコクピット」などの新技術も開発するなど、その影響力は計り知れない。
大胆な発想を提案する柔軟さと、それを実行する為の頭脳と技術を持ち合わせた優秀な技術者であるが、同時に他人の事が頭にない自己中心的な人物でもあり、相手が誰であろうと臆せずに思ったことを吐き出す。
例えアレクトリスが相手だろうと躊躇い無く啖呵を切り、同時に「非人道的な設計なんて出来て当然の事は面白くない」「常識、実用性などは人生をつまらなくする枷」と言い切っては全方位の技術者に喧嘩を売りつつ、極一部でカルト的な人気を得ている。
「機械仕掛けの魔術師」の異名はそんな彼女の技術力とエキセントリックな言動を端的に表したものであり、事実彼女の生み出すものは確かな性能を有するものが多い。
しかしそこには明らかに本人の趣味も含まれているだろう無駄機能やその性能を確保するために不必要な程に凝った機構が採用される事が多く、その結果操作性や整備性といった部分は犠牲となり、違う意味で運用側への負担が大きくなりがち。
ヴェーダやガリゾーンタフの面々とは似て非なる形で、作りたいもののために全力を注ぐクレイジーな女である。
原案/更科 月華
最終更新:2019年03月18日 08:16